ページの先頭です

ここから本文です

特別消防救助隊(ハイパーレスキューNAGOYA)

このページを印刷する

ページID:154707

最終更新日:2025年7月22日
特別消防救助隊員の写真

組織

特別消防救助隊の腕章

 特別消防救助隊は、令和6年度から隊名を変更するとともに、新たに発足した「本部機動部隊」(特別消防救助隊、本部救急隊、即応支援隊の3部隊から構成)の一角を担う部隊となりました。昭和24年に市内の重要施設の消火や特殊な災害を防ぐことを目的とした特別部隊として設立し、消防活動の最前線を担う精鋭部隊として活躍してきました。
 昭和53年には、人命救助を主眼とした「消防救助隊」に組織変更し、基本的な救助技術の開発と確立を行ってきました。
 平成13年に消防救助隊で培った高度な救助技術知識を軸足として、特別な高度救助用器具と特殊災害に対する装備と知識を兼ね備えた隊員で構成する「特別消防隊」として再度組織変更し、現在は通称「ハイパーレスキューNAGOYA」として活動してきました。

配置

特別消防救助隊の配置図

 特別消防救助隊は、名古屋市内(中川区、西区、北区、瑞穂区及び港区)に5隊が配置されています。

 それぞれが特別部隊として、水難災害、地下災害、高所災害、交通機関災害、毒劇物その他の化学薬品及び放射性物質による災害など様々な災害に出動し活動しています。

第一庁舎(中川区)

特別消防救助隊第一方面隊は、名古屋市の中川区に配置し、「水難救助に係る警防技術の調査研究及び指導」が主な所管事務となります。水難災害に対応するため災害救援車が配備され潜水活動に必要な資機材を搭載しています。

救助車の写真

 三型救助車は車両前方にウインチ、車両後方にクレーン装置、車両上方に発電照明を装備し、救助資機材に加え画像探査機、地中音響探知機、夜間暗視装置等の高度救助資器材を積載した四輪駆動になっています。

災害救援車

 災害救援車は水難災害に対応するための車両です。スクーバセットや潜水個人資器材の他に、潜水活動に必要な装備を積載し、温水シャワー設備、小型舟艇(ゴムボート)を装備しています。

潜水隊員

第二庁舎(西区)

特別消防救助隊第二方面隊は、名古屋駅北西に配置し、主な所管事務は、「地下における災害に係る警防技術の調査研究及び指導」となります。特殊災害等に対応するため、ウォーターカッター及び大型ブロアー装置を持つ無人走行放水車「エアコア」を搭載した総務省消防庁無償使用車両である特別高度工作車が配備されています。

特別高度工作車
特別消防救助隊員

第三庁舎(北区)

特別消防救助隊第三方面隊は、名古屋市内の北区に配置されています。主な所管事務は、「高層建築物その他の高所における災害に係る警防技術の調査研究及び指導」となります。救助工作車4型が配備されており、大規模災害においては第四方面隊に配備されている救助工作車4型と2台1組で活動します。遠方の被災地への災害派遣の際に航空自衛隊の大型輸送機「C-130」に2 台を積載して空輸することができます。

4型救助車

 四型救助車は、航空自衛隊大型輸送機(Cー130)に搭載して大規模災害に出動するために製作した車両で、2台1組(第三特消46A、第四特消46B)で活動します。災害派遣の際は救助資器材及び高度救助資器材を積載します。

特別消防救助隊員

第四庁舎(瑞穂区)

特別消防救助隊第四方面隊は、名古屋市内の瑞穂区に配置されています。主な所管事務は、「鉄道、航空機その他の交通機関に関係する災害に係る警防技術の調査研究及び指導」となります。第三方面隊と同様に救助工作車4型が配備されているほか、大型クレーン車が配備されており、自動車が横転した交通救助の現場等で活躍します。

クレーン車

 クレーン車は、最大吊上げ能力20tのクレーン装置を装備しており、主に重量物排除の任務を担います。

第五庁舎(港区)

特別消防救助隊第五方面隊は、名古屋市港区の金城ふ頭に配置されています。主な所管事務は、「毒劇物その他の化学薬品及び放射性物質による災害並びに石油コンビナート等特別防災区域における災害に係る警防技術の調査研究及び指導」となります。NBC災害発生時にホットゾーンへ進入可能な特殊災害対応車が配備されているほか、港湾部に第五方面隊があることから化学消防艇「金竜」と指揮艇「飛竜」も配備されています。

特殊災害車

 特殊災害対応車は、車内を陽圧にすることで化学剤等が漏えいしている現場へ進入することができます。また、要救助者や隊員に付着した物質を除染するための除染シャワーを装備しています。

化学消防艇

 化学消防艇は、3基の放水砲を装備し毎分13,000Lの放水が可能です。また、屋外タンク火災の際には、屋外タンク底部に海上から消火泡を注入できるSSI発砲器を装備しています。

指揮艇

 指揮艇は、水中の車両や要救助者等を検索するためのソナーを装備しています。また、水難救助時に潜水隊員のサポートをします。

特別消防救助隊員

国際消防救助隊(IRT)

概要

 海外で大規模な災害が発生した場合に、消防機関の高度な資器材や技術を活用した捜索救助等の国際緊急援助活動を、迅速かつ的確に実施するため、1986年(昭和61年)以降「国際消防救助隊(IRT)」による出動体制を確立しています。

 本市では特別消防救助隊員の中から11名を登録しており、毎月11日から14日の間が派遣の第一順位となっています。

任務

 国際緊急援助隊(JDR)の3つの任務として救助活動、医療活動、災害応急対策及び災害復旧のための活動があります。そのなかの救助活動を担う消防機関のチームが国際消防救助隊になります。救助活動は、消防の他に警察・海上保安庁が構成メンバーとなります。

過去の派遣災害

 本市の派遣実績は平成2年のフィリピン地震災害へ4名、平成5年のマレーシアビル倒壊被害へ2名、平成9年のインドネシア森林火災へ5名、平成20年の中国四川省における大地震災害へ3名の派遣を行っています。


  • IRTワッペン
  • 救助服

このページの作成担当

消防局 本部機動部隊

電話番号

:052-361-3155

ファックス番号

:052-361-3155

電子メールアドレス

00Kidokanri@fd.city.nagoya.lg.jp

お問合せフォーム

お問合せフォーム

消防局の組織・施設に戻る

特別消防救助隊(ハイパーレスキューNAGOYA)の別ルート

ページの先頭へ