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「令和7年度 一日食品衛生監視員事業」を開催しました

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ページID:190161

最終更新日:2025年9月19日

 「食品衛生監視員」という仕事をご存知ですか。食品衛生監視員は、食の安全を守るために、食品製造業や飲食店の監視・指導、食中毒の調査、食品の検査を行っています。

 食品の流通拠点である名古屋市中央卸売市場本場には食品衛生検査所があり、ここに所属する食品衛生監視員が市場内の衛生管理等について監視を行っています。


 令和7年8月7日(木曜日)、名古屋市食の安全・安心モニター3名とインターンシップ参加学生7名が一日食品衛生監視員として、アドバイザーである修文大学教授 近藤浩代先生とともに、早朝から市場内を監視し、その後、事業者や行政との懇談会を行う一日食品衛生監視員事業を実施しました。

市場の監視

 一日食品衛生監視員の方には、事前に市場内の様子や監視のポイントをお伝えしました。当日の監視では、市場内の「卸売場」や「仲卸売場」等の各施設で、事業者の方々から日頃の衛生管理について説明を受けるとともに、一日食品衛生監視員が自らの目で、流通する食品の衛生状態や施設環境について監視を行いました。

太物低温卸売場での監視の様子

太物低温卸売場で、せり売りされるマグロの管理について確認

鮮魚仲卸売場での監視の様子

鮮魚仲卸売場で、鮮魚の温度管理や包丁やまな板の取り扱いについて確認

塩干卸売場での監視の様子

塩干卸売場で、塩干物加工品の温度管理や食品表示について確認

青果物低温卸売場での監視の様子

青果物低温卸売場で、野菜や果物の管理や食品表示について確認

懇談会

 食品の取扱いや施設の衛生管理について活発な意見交換がされました。一日食品衛生監視員からは、「市場の皆様が協力して日本の食品ブランドを守っていることに感銘を受けた。」、「食の安全を守る市場の皆様の努力が、消費者に届いてからも繋げられるように、私たち消費者自身も知識を付けて食中毒等に気を付けなければいけないと思った。」、「産地直送のように、生産者からダイレクトに購入した方がいいという考えを持っていたが、市場を通した方が効率が良いことが分かり、考えが変わった。」などの意見が寄せられました。


 近藤先生からは、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行い、細かいところまで非常に工夫された衛生管理を行っていることから、猛暑の中でも市民の皆様の台所を守るといった心意気が伝わってきた。また、事業者と行政の連携によって、この市場を通った食品が安全・安心であることが分かった。皆様の努力を、本日参加させていいただいた私たちが持ち帰って、市民の皆様に伝えていきたい。」と、総括がありました。

市場内関係者との懇談会の様子

市場内関係者との懇談会

参加者の感想

 一日食品衛生監視員の方に、本事業についてのアンケートを行いました。

1.市場内の監視を体験していかがでしたか。

  • 食品が飲食店やスーパーなどに運ばれるまでの過程を、目や鼻、肌で感じることができた。
  • 市場が想像していた以上に大きく、多数の人が関わっていることに驚いた。
  • 食品衛生監視員と事業者の良好な関係性を見て、食品衛生監視員はコミュニケーション能力も重要であると感じた。

2.懇談会に出席していかがでしたか。

  • 事業者と行政それぞれの目線からの意見が聞けたことか良かった。
  • どのような工夫や苦労をして今の食品の安全が守られているのか、生の声を聞くことができて面白かった。
  • 消費者の意見を事業者に伝える機会に恵まれて良かった。

まとめ

 本事業を通じて、市場という食品流通の最前線における衛生管理について理解を深めてもらうことができました。また、懇談会で消費者・事業者・行政が意見交換を行うことにより、食の安全・安心について考える貴重な機会となりました。

 今回、一日食品衛生監視員の皆様からいただいた意見を参考に、今後も事業者の皆様と行政とで連携して、中央卸売市場の衛生向上に努めていきたいと思います。

このページの作成担当

健康福祉局生活衛生部食品衛生検査所検査業務管理担当

電話番号

:052-671-3371

ファックス番号

:052-671-3383

電子メールアドレス

a6713371@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp

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