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1 概要
エムポックス(旧サル痘)は、ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによる感染症です。
コンゴ盆地型(クレード1a及び1b)と西アフリカ型(クレード2a及び2b)の2系統に分類されます。
コンゴ盆地型(クレード1a及び1b)による感染例の死亡例は10%程度であるのに対し、西アフリカ型(クレード2a及び2b)による感染例の死亡例は1%程度と報告されています。
感染症法上の類型では、4類(動物等を介してヒトに感染し、国民の健康に影響を与える恐れがある感染症)に指定されています。
1970年にヒト感染事例が発見されて以来、主にアフリカの10か国程度で報告されていました。
2022年5月以降、従前のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告され、クレード2bによる国際的な流行が発生し、2022年7月23日、WHOは感染の拡大が続いているとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)を宣言しました。
その後、世界的には感染者数が減少しているとして、WHOは2023年5月11日に前述の緊急事態の終了を宣言しました。
2023年秋以降、コンゴ民主共和国(DRC)においてクレード1a及び1bの大規模な流行が発生しました。2024年夏以降周辺国での流行拡大が確認されたことにより、2024年8月14日(現地時間)、WHOは2回目の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)を宣言しました。
2024年8月2日時点で、WHOには116か国99,176例の確定例(うち、208死亡例)が報告されています。
国内では、エムポックスが感染症法上の4類感染症に指定されて以降、2022年7月25日に初めての患者が報告され、2024年8月16日時点で、248例の症例(うち、1死亡例)が確認されています。なお、クレード1は確認されていません。
注 2023年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」へ感染症法上の名称が変更されました。
2 症状
通常、6日から13日(最大5日から21日)間の潜伏期間後に発症します。
症状は発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが多いです。発熱1日から3日後に発疹が出現します。
多くは軽症で、2週間から4週間で自然治癒します。
3 治癒、予防法
対症療法が行われます。日本における特異的な治療薬はありません。
天然痘ワクチンが治療や予防に有効であることが示唆されています(我が国では1976年以降、天然痘ワクチンの接種は行われていません。)。また、流行地では感受性のある動物や感染者との接触を避けることが大切です。
4 感染経路
アフリカに生息するリスなどの齧歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染します。
感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)、患者が使用した寝具等との接触等による接触感染や、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露等の飛沫感染により感染します。
5 エムポックス(旧サル痘)を疑う症状がある場合
1 感染を疑う方
- かかりつけ医に相談してください。かかりつけ医がいない場合は、最寄りの医療機関へ相談してください。
- 医療機関へは、事前に電話等でエムポックスを疑う症状があることを伝えてください。
- 受診の際は、自家用車等を用いるのが望ましいです。やむを得ず公共交通機関を利用する場合は、マスクの着用、及び皮膚の病変がある場合には、衣服やガーゼ等で皮膚の病変を覆い、比較的空いている時間帯やスペースを選ぶ等により、他人との接触を避けるよう行動するのが望ましいです。
2 医療機関の方
- エムポックスは、感染症法上の4類感染症に位置づけられており、エムポックス患者もしくは無症状病原体保有者を診断した医師、感染死亡者及び感染死亡疑い者の死体を検案した医師は、直ちに届出が必要です。
- エムポックス疑い例を診察した医師は、医療機関所在地の保健センターに連絡し、検体採取や疑い例の者への聴取、行政検査による確定検査等その後の対応について、相談してください。
- エムポックス疑い例や患者に接する場合は、接触、飛沫、空気予防対策を実施し、可能な範囲で患者を換気良好な部屋に収容し、N95マスク、手袋、ガウン、眼の防護具を適切に着用してください。個人防護具の装着前と外した後を含め、標準防護策に沿って手指衛生を行ってください。
- 詳細は、以下の「6 国からの通知・参考資料等」をご参照ください。
6 国からの通知・参考資料等
令和6年8月16日付通知
令和6年4月1日付通知
7 関連リンク
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