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中東呼吸器症候群(MERS)について

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ページID:71246

最終更新日:2024年4月4日

名古屋市から市民の皆様へのお願いです!

 過去14日以内中東地域への滞在歴のある方が発熱や咳などの症状を呈した場合、検疫所の健康監視対象となっている方は検疫所へ、それ以外の方は最寄りの保健センターへご連絡ください。自己の判断で、医療機関へ受診することはお控えください

 中東呼吸器症候群(MERS)は患者の診断、看護、介護などの接触、または患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れるなどのことがない限り、容易に感染する疾病ではありませんので、過度に心配する必要はありません。

 しかし、MERSは、ヒトコブラクダが感染源動物であると言われており、 MERS が発生している中東地域では、ラクダと接触したり、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳を摂取することで感染するリスクがあると考えられていますので、中東地域に渡航する際はラクダとの接触を避けるようお願いします

 これから海外へ出国される方は、帰国の際、必ず検疫所の指示に従ってください

感染防止に万全を期するため、市民の皆様へのご理解・ご協力をお願いいたします。

MERSが発生している中東地域:サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン、ヨルダン、クウェート、イエメンなど

中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況

 平成24年にサウジアラビアで初めて確認され、世界保健機構(WHO)の発表によると、令和4年2月までに報告された診断確定患者数は2585名で、そのうち少なくとも890名が死亡しています。

 現在のところ、国内での患者発生はありません

 MERSは、平成26年7月26日から検疫法に基づく検疫感染症に、平成27年1月21日から感染症法に基づく二類感染症に指定されています。

中東呼吸器症候群(MERS)について

中東呼吸器症候群(MERS)とは?

 中東呼吸器症候群(MERS)はMERSコロナウイルスによる感染症です。

 MERSコロナウイルスに感染すると、2~14日の潜伏期間の後に、発熱、咳、息切れ、呼吸困難などの呼吸器症状を呈し、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。感染しても、症状が現れない人や、軽症の人もいますが、高齢者や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人では重症化する傾向があります。

 平成15年に流行した重症呼吸器症候群(SARS)の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる感染症です。

 現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はないため、患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。

感染経路は?

 感染経路は正確には分かっていません

 患者から分離されたMERSコロナウイルスと同じウイルスが中東地域のヒトコブラクダから分離されていることなどから、現在、ヒトコブラクダがMERSコロナウイルスの感染源動物として最も有力視されています。

 一方、動物との接触歴がない患者の報告も多くあります。家族間や医療機関における患者間、患者-医療従事者間などの、濃厚接触者間での感染も一部で報告されています。

MERSはどこで発生していますか?

 主として中東地域の一部*で患者が報告されています。

 このほか、ヨーロッパ(イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ)、アフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(フィリピン、マレーシア、韓国、中国、タイ)及び北米大陸(アメリカ合衆国)からも患者の報告がありますが、これらはすべて、中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその輸入症例患者と接触した人であることがわかっています。

中東地域一部*:サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン、ヨルダン、クウェート、イエメン(平成29年7月7日現在)

医師の方へ

 MERSは、感染症法上、患者(疑似症患者を含む)については二類感染症に指定されています。

 MERS疑似症患者の定義*(平成29年7月7日現在)にあてはまる場合は、MERSの疑似症患者として、【発生届】及び【別記様式】により、直ちに最寄りの保健センターへ届出を行ってください。

 また、MERSが疑われる患者から、医療機関に電話での問い合わせがあった場合には、当該者に直ちに最寄りの保健センターへご連絡するようお伝えください

 これまで、医療機関における患者間や患者-医療従事者間での二次感染症例が多数報告されています。標準予防策、飛沫感染予防策等の徹底をお願いします

 

中東呼吸器症候群(MERS)疑似症患者の定義(平成29年7月7日現在)

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【発生届】中東呼吸器症候群(MERS)

【別記様式】中東呼吸器症候群(MERS)疑い患者について

さらに詳しい説明を必要とされる方へ

このページの作成担当

健康福祉局健康部感染症対策課感染症担当

電話番号

:052-972-2631

ファックス番号

:052-972-4203

電子メールアドレス

a2631@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp

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