筒井コミュニティセンターを取材しました!
記事:愛知県立愛知商業高等学校 ユネスコクラブ
(秋田来実、大木香乃、山本さくら)
コミュニティセンターを知っていますか?
令和元年11月9日土曜日、愛知商業高校ユネスコクラブが名古屋市東区にある筒井コミュニティセンターへ伺いました。
建中寺の近くにあり、筒井学区のシンボルである、筒井コミュニティセンターは、平成4年に建設された学区に根付いた施設です。この施設では、子どもたちのための暗算教室や書道教室、大人も楽しめる体操教室から子育てサロンなど、子どもから大人まで学区の方々が気軽に集まり、学習・情報交換ができる憩いの場です。また、「筒井四大行事」と呼ばれる綱引き大会(6月)、盆踊り大会(8月)、体育祭(10月)、餅つき大会(12月)などの学区の行事も、このコミュニティセンターを拠点として企画・運営されています。
区民の味方!「筒井おたすけ隊」
コミュニティセンターを拠点として活動する「筒井おたすけ隊」は、平成27年度に結成された、日常生活の「ちょっとした困りごと」をお手伝いしてくれるボランティア団体です。
「電球を変えたいけれど、足腰が弱く手が届かない」「粗大ごみを出したいけど、重くて一人では大変」など、高齢の方、障害のある方、子育て世代の方が抱える小さな困りごとを解決しています。
そんなおたすけ隊の一員でもある筒井コミュニティセンターの管理人 河津桂子さんと筒井学区役員の皆さんから、コミュニティセンターのこと、筒井学区の取り組みやこの地域の魅力についてお話を伺いました。
「小さな"おたすけ"で、学区の人々に喜んでもらいたい」「頼みづらいことでも、筒井おたすけ隊になら何でも頼める。と思ってもらえるような団体を目指しています」と話す役員さんの姿が印象的でした。結成から5年目の今では、学区の皆さんから「筒井おたすけ隊があるから安心」との声が聞こえてくるようになったそうです。
地域への思い
筒井四大行事の一つ「餅つき大会」には、ある工夫がされているということをお聞きしました。それは、災害時の炊き出しと、避難所に大勢の人を誘導する訓練を兼ねているということです。「災害が起きたときも万全な対応ができるようにすることで、筒井学区の皆さんが安全でいられるように」という河津さんや役員の皆さんの温かい思いが伝わってきました。
そこで、河津さんに思い切って質問を投げかけてみました。
「なぜ筒井コミュニティセンターの管理人になろうと思ったのですか?」
河津さんは真っ直ぐな眼差しで答えてくださいました。
「今まで、この地域に支えてもらってきた分、何か恩返しがしたいと思ったからです。イベントの企画や運営など、大変なことも多いけど、自分のしたことで誰かが喜んでくれることがとっても嬉しいんです」
筒井の魅力
「立地が良い、人が良い、みんな良い町」「地域の繋がりが強く、安心できる町であることが魅力ですかね」と、学区の松永会長をはじめ役員の皆様が笑顔で話してくださいました。役員の皆さんの表情や言葉から、この地域が大好きでもっとこの地域を良くしていきたいという思いを知り、筒井学区が地域の人たちから愛され、大切にされている町ということを強く感じました。
編集後記
取材をする中で、「筒井学区のために」という思いで活動する人たちが多いことに感動しました。筒井学区にこんなに素敵な施設があることや、「おたすけ隊」の活動も、もっとたくさんの人に知ってほしい。また、この筒井コミュニティセンターは東区内の他のコミュニティセンターと比べて利用率が高いものの、利用者の年齢層に偏りがあるそうです。
今回、お話を伺った河津さんや学区の役員さんの地城への思いを多くの人に知っていただき、年代を越えた学区のコミュニティ活動の場としてより賑わってほしいと願います。
愛知商業高校ユネスコクラブ
愛知商業高校(名古屋市東区)周辺に広がる名古屋近代化の歴史遺産が数多く残るエリア「文化のみち」の地域活性化を目標に2011年より「なごや文化のみちミツバチプロジェクト」を立ち上げ、校舎の屋上で養蜂活動を開始しました。屋上で採れたはちみつは、主な蜜源を徳川園としていることから、歴史と文化のかおりがする「徳川はちみつ」と名付け、地域のブランド化を目指し商標登録をしています。その「徳川はちみつ」を活用し、これまで、文化のみちのご当地スイーツの開発や文化のみちを巡る観光ツアーの開催など、ミツバチを核に、地域に根ざした活動を行ってきました。また、SDGsの視点から、フェアトレードやエシカル消費の普及・啓発にも取り組み、高校生ならではの発想を活かした様々なイベントの企画・運営を行っています。近年は愛知の伝統工芸品に着目し、ビジネスを通してその魅力を発信するなど、新たな取り組みにも挑戦しています。