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令和6年度被災地支援リポート ‐陸前高田市‐ 10月分の記事

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最終更新日:2024年10月22日

令和6年度被災地支援リポート‐陸前高田市‐

令和6年10月21日(月曜日)

 みなさん、こんにちは。

 あっという間に夏が過ぎ、10月も後半となりました。今年は、秋に入っても暖かい日が続いておりましたが、ここ最近は、朝夕の冷え込みや時折吹く風の冷たさに「あー秋だな」と感じる日々が続いています。木々も少しずつ黄や赤に衣替えをはじめ、空にはイワシ雲が気持ちよさそうに泳いでいます。


 さて、今回も業務の状況と東北地方の名所についてご紹介していきます。


 まずは、業務の状況について。昨年度よりも担当させてもらえる仕事が大きく増えたため、かなりバタバタの中で半年動いてきましたが、特に大きな業務として、9月22日に消防と防災に関する啓発イベントを行いました。

 「消防・防災フェスタ2024」というイベントで、「アバッセたかた」という陸前高田市の中心市街地にある複合商業施設の駐車場を使って、消防や防災について見て、体験して、子どもから大人まで楽しく学べることをコンセプトにしたイベントです。

 陸前高田市では、市民への防災啓発に非常に力を入れていて、このイベントは、コロナでしばらく実施できずにいましたが、昨年度から復活し、今年度も実施しました。今年度は、昨年度よりもさらに力を入れ、たくさんの機関に力をお借りして実施するはずだったのですが、あいにくの悪天候により、やむなく規模を縮小して実施することとなりました。しかしながら、市で育成に力を入れている地域の防災リーダー「陸前高田市防災マイスター」や災害救助犬やNTT東日本など多くの機関の協力を得て、多くの方に足を運んでいただくことができました。

 特に、「陸前高田市防災マイスター」の皆様のブースでは、生活の中の防災というテーマで、家庭で簡単においしくつくれる防災食の紹介やけがをした時の応急手当の仕方や災害時のトイレの工夫についての紹介といった市民ならではの目線での防災啓発や模型や映像を使った震災前の市街地の紹介や市内小中学校、高校での防災学習の紹介展示などを実施していただき、来場者からも非常に好評を得ておりました。私も運営側として各機関との調整や物品の手配や会場の調整、そして天候などのハプニングへの対応など、非常に大変な思いをしましたが、その分経験値を積むことができたと思います。

 さて、今回のイベントでは、昨年度に引き続き、名古屋市の大学生消防団の皆様にもご協力をいただきました。大学生消防団の皆様には、「陸前高田市防災マイスター」のブースに説明者として入っていただき、ブース運営を通じて「陸前高田市防災マイスター」の方々や来場者の方と交流を図っていただきました。お互い忙しく、打ち合わせらしい打ち合わせもできない中、積極的にコミュニケーションをとり、すぐに内容を理解し、ブース運営に携わって下さる姿を見て、名古屋市の職員として非常に誇らしく思いました。

 改めまして、大学生消防団の皆様、ありがとうございました。



 続いて、東北地方の魅力をご紹介するコーナーです。

 今回は、秋田県は北秋田市、阿仁打当という地域についてご紹介します。「マタギ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

 「マタギ」とは、山間部や山間地帯でクマやノウサギなどを対象に、集団で伝統的な手法を用いて狩りをする人たちのことです。阿仁打当という地域では、古くからこのマタギによる猟が行われています。この地域では、山や川といった豊かな自然に恵まれ、山菜やキノコ、川魚が豊富にとれはするものの、生きるために必要な現金収入を得るため、冬になるとマタギたちは山に登りました。

 「阿仁マタギ」を題材に扱った小説に、熊谷達也さんの『邂逅の森」がありますが、その一説には、こうあります。「夏場を中心に小作農、あるいは杣夫として働く男たちは、初雪が舞うころになると、冬場の猟を前にして誰もがそわそわしはじめる。その冬の猟で一家の明暗が決まることを、身に染みて経験しているからだ。」猟の出来不出来が生活に大きく影響しているからこそ、阿仁マタギは、山の神という存在を深く信仰し、厳しい掟を守って猟に望みました。例えば、この地域での山の神様は、男性好きの醜い女神様と考えられており、山に入る前には、女性との交わりを絶ち、そのうえで水ごりをとり、女性のにおいを落としたうえで入山したり、また、山の中では、日常使っている言葉(里ことば)使うことは、神様に失礼ということで、「山ことば」という山の中でしか使わない言葉を使ったそうです。

レポート10月-1

道路上のモニュメント。思わず記念撮影した。

レポート10月-2

阿仁打当の景色。奥には「マタギの湯」という名湯が見える。

レポート10月-3

打当山上神社

さて、今年度も残すところ半年となりました。

もう一度気合を入れて、陸前高田の皆様のためもうひと踏ん張りしたいと思います。


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