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令和5年度被災地支援リポート ‐陸前高田市‐ 5月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2023年5月31日

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令和5年度被災地支援リポート‐陸前高田市‐

令和5年5月31日(水曜日)

はじめまして、今年度から職員派遣で陸前高田市に赴任した職員です。

今年度は、私が派遣職員レポートを通じて、皆さんに陸前高田市の復興状況や町の魅力などについてお伝えしていきたいと思います。


まずは、現在の職員派遣の状況について説明します。

東日本大震災から12年以上が経過し、現在の陸前高田市ではハード面の整備はあらかた完了していますが、内部の体制等のソフト面の整備に人員が必要なため、令和5年度は他市町村より計10人の職員派遣を受けています。そのうちのほとんどは岩手県内の市町村職員で、県外からの派遣は名古屋市の私一人のみとなっています。

同郷の人が周りにいないのは、心細くもありますが、この町の人はみなさんフレンドリーで楽しく過ごせています。


続いて、私の所属についての説明です。私は防災課への勤務を命じられ、防災に関する業務に従事しています。防災課は、私を含めて4人しかおらず、この人数で陸前高田市の防災業務をすべて担当することになるため、防災に関する幅広い知見が求められます。私は、名古屋市で4年間防災危機管理局にいましたので、ある程度の知識は持っているつもりでしたが、いざ業務にあたってみると、自分の認識以上に理解できていなかったことが多く、日々勉強しながら業務にあたっています。

こちらでの業務を通して、様々なことを吸収し、名古屋市の防災施策の推進にも役立てていきたいと思っています。


さて、次に、こちらでの暮らしについて、4月から1か月過ごして感じたことをお話しします。

まずは、気候について。東北地方ということで、非常に寒い環境を覚悟していたのですが、名古屋市とそんなに大きな違いは感じませんでした。朝夕は冷え込みますが、日中はちょうど過ごしやすい気候です。(まだ春なので、冬どうなるかあれですが…)

ただ、風の強い日が多く、気を付けていないと洗濯物が飛ばされていってしまいますので、非常に苦しんでいます。

次に、交通の便について。名古屋は、公共交通機関が充実しているため、大抵のところには地下鉄やバスなどで行けますが、こちらでは車がほとんど必需品です。市内を通る電車はなく、一応、BRTというバスはあるのですが、本数も少ないので、やはり移動の中心は車にならざるを得ません。私は名古屋では車の運転をすることがほとんどなく、腕にも自信がないうえに、こちらは山道も多いので、外出には難儀しています。

続いて、物価について。なんとなく、名古屋に比べて物価が安いイメージを持っていましたが、ほとんど変わりはなく、我が家のブタの貯金箱は今年も「おあずけ」の日々を過ごすことになりそうです。

ただ、新鮮な海鮮類がスーパーでも手に入るため、料理好きの方にはよい環境かもしれません。

そして、住環境についてですが、とても静かです。居酒屋含めほとんどの店が午後9時には営業を終了するため、夜は車もほとんど走っていません。多少娯楽には欠けますが、自宅では心安らかに過ごすことができます。私も読書の読書を心置きなく堪能しています。


最後に、4月30日に行われた三陸花火大会に行ってきましたので、ご紹介です。三陸花火大会は、15,000発以上の花火が1時間半にわたって高田松原の夜空を彩る一大イベントです。

花火を音楽にシンクロさせ、目でも耳でも楽しませてくれるこのイベントは、もう発想がオーケストラ!

惜しむことなく様々な色、形の花火が夜空を彩るその光景は、まさに百花繚乱!

花火を見に行くのは20年ぶりくらいというレベルで普段はまったく花火に興味も関心もない私ですが、これには感動の涙を禁じ得ませんでした。

パッと咲いたら、次の瞬間には散ってしまう花火ですが、心に咲いた感動の花は、いつまでも枯れないものですね。

私も派遣職員ということで、こちらにいられる時間は限られていますが、あの花火のように、この町の人たちの心に何か残せるよう、がんばりたいと思いました。


三陸花火大会(4月30日)

三陸花火大会

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