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令和4年度被災地支援リポート ‐陸前高田市‐ 8月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2022年8月18日

ページID:155666

令和4年度被災地支援リポート‐陸前高田市‐

令和4年8月17日(水曜日)

 名古屋市のみなさん、こんにちは。陸前高田市へ職員派遣され、防災課で勤務する職員です。

 現地へ派遣され4か月ほどが経過し、陸前高田市での生活にもだいぶ慣れてきました。前回のレポートから3か月が経過しましたので、その間での現地の動きについて書きたいと思います。

 5月の下旬には防災マイスター養成講座が始まりました。防災マイスターとは陸前高田市独自の制度で、毎月1回、全8回の防災に関する講座を受講することで防災マイスターの資格が授与されます。防災マイスター認定者は、地域での防災講座や防災訓練等の支援を行っていただいています。7月の講座では、クロスロードゲームの講座の講師を務めました。普段は市民の方と接することが少ない職場ではありますが、被災された市民の方々と防災について考えることができる貴重な機会となっています。


7月開催の防災マイスター養成講座

7月開催の防災マイスター講座の様子

 7月の上旬には、陸前高田市の広田小学校と高田東中学校で防災講座の講師を務めました。講座を受講した生徒たちは震災直後に生まれたり、震災時には幼くて、震災の記憶がない子どもたちばかりでした。私がこれまでに学んだ東日本大震災の教訓についても触れながら、災害の恐ろしさを伝えました。被災していない私が、被災地で震災の教訓について話すことは不思議な感覚がありましたが、貴重な経験をすることができました。高田東中学校では、講師の先生にお礼をしたいということで3年生の生徒から、合唱を聞かせていただきました。陸前高田市の子どもたちはみんな素直でいい子だなと感じました。彼らには陸前高田市の未来のため、ぜひ頑張ってもらいたいとも思いました。

 休日には外に出かけたりするなど、東北のよさを感じることを心掛けています。休日を楽しむことも大事ですが、勉強することも怠らないようにしています。7月の上旬には、岩手県釜石市において、岩手県主催の「いわて復興未来塾」が2日間開催され、私も参加しました。1日目には、応援職員OB座談会として、名古屋市の派遣職員も参加していました。派遣職員の先輩の偉大さを感じるとともに、1歩でも近づけるように、そして被災地に自分の爪痕を残せるように頑張っていきたいと決意を新たにしました。2日目に津波避難路追体験や水門、防潮堤見学、いのちをつなぐ未来館の展示見学などが行われました。これまで、陸前高田市での震災の教訓を学ぶ機会は多かったのですが、他の自治体の教訓を学ぶ機会はなかったので、貴重な機会となりました。避難路追体験では、震災当時中学生だった語り部による解説のもと、実際の避難路を歩きました。「釜石の奇跡」という言葉がありますが、当時のことを想像しながら体験しました。当時の時間ごとの動きも教えていただきましたが、地震発生後すぐに避難を始めても、後ろから津波がやってきて、ギリギリのタイミングで難を逃れることができたそうです。ごく当たり前のことではありますが、命を守るためには、すぐに避難を始めることが大切です。「釜石の奇跡」は「奇跡」と言われていますが、日頃の防災教育で学んだことを、ごく当たり前に実践することにより、もたらされた「必然の結果」だったのかなとも感じました。日頃から災害について学び、備えておくこと、当たり前のことではありますが、それこそが一番大切なことであると改めて実感しました。


応援職員OB座談会

いわて復興未来塾(応援職員OB座談会)

避難路追体験

いわて復興未来塾(避難路追体験)

 1年間のスケジュールにおいても中盤戦に入ってきました。現地の生活、仕事にも慣れ、自分なりにいろいろと考えながら、仕事に取り組めるようになってきました。まだまだ学ぶことばかりですが、貴重な経験を積ませていただいていることに感謝しながら、引き続き全力で頑張っていきたいと思います。

このページの作成担当

防災危機管理局 危機対策課広域連携担当

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