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令和3年度被災地支援リポート ‐陸前高田市‐ 2月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2022年2月24日

ページID:150364

令和3年度被災地支援リポート‐陸前高田市‐

令和4年2月17日(木曜日)

 皆さんこんにちは。4月から都市計画課に派遣されている職員です。

 早くも2月となり、こちらでの業務も残すところわずかとなってきました。

 施行中の土地区画整理事業については、今泉地区は11月、高田地区は1月に無事、換地処分公告を受けることができました。事業としては清算金の徴収交付事務がありますが、年度明け4月以降のスケジュールになっています。

 区画整理に関しては粛々と事務を進めることが多かった1年でしたが、換地処分公告前後の期間は住所変更が生じることもあり、市民への通知送付や問い合わせ対応など、しばし忙しい日々となりました。現在ではそれも一段落し、課内も落ち着いています。

執務室内の様子

2月某日 執務室の様子

 市では、かさ上げ造成した土地を中心に、”土地利活用促進バンク”(いわゆる空き地バンク)を運用しています。登録数増加とバンク利用増加のため、今年度は地権者あて大々的にアンケートを実施しました。

 アンケートは高田・今泉両地区の未利用地40ha余りを対象に送付し、結果として約100筆の土地をバンクに追加登録することができました。バンクに登録された土地は全部で550筆余りとなり、登録規模から全国的に先進的な取り組みとなりました。うち約200筆については売買・賃貸価格も掲載されています。土地バンクを利用した土地取引については、今年度6件報告されています。少しずつではありますが、バンクを利用した土地利用が進みつつあります。

高田地区の様子。売地看板が建っている。

2月 高田地区の様子 建築中の土地のほか「売地」看板が増えてきました

 今回、希望価格を把握するため、市が地権者に対して地元の不動産業者を紹介することとしました。市が紹介することで地権者が不動産業者と安心して仲介契約を結ぶことができ、その結果、不動産業者が独自に営業活動を行うことで、土地取引の実績につながっています。業務を通じて、まちづくりは自治体単独では成しえないことを、身をもって感じました。

 市内では、まちなかににぎわいを作る取り組みが行われています。

 市の中心部の河原川公園では、11月に名古屋めしを提供する屋台を設置し、公園に立ち寄って遊んでもらう企画「カワラガワぷらっと」が行われました。これは、市内のまちづくり会社である陸前高田ほんまると名古屋市のナゴノダナバンクが主催、名古屋市・陸前高田市が共催の形で実施されたものです。

 当職もイベント当日のスタッフとしてお手伝いさせていただきました。

 普段は人影もまばらな公園ですが、当日は芝生を使ってソリで遊べたり、ヒツジやヤギなどと触れ合える場を設けたりと楽しい空間となり、堤内の広い親水空間が親子連れでにぎわいました。味噌カツや赤だしなどが提供された名古屋めしは地元の方々に評判がよく、ある店舗ではその後、鉄板ナポリタンが通常メニューにもなったようです。

カワラガワぷらっとの様子。ブースが出展されている。

11月 カワラガワぷらっとの様子1

カワラガワぷらっとの様子。人でにぎわっている。

11月 カワラガワぷらっとの様子2

 2月、高田松原津波復興記念公園内にある津波伝承館では、奇跡の一本松の根が展示されました。エントランスをほぼ塞ぐような大きさで、インパクトのある展示物になっています。来場者はしきりに写真を撮影していました。大きさもさることながら、根まで掘り出して保存してきたという事実に、奇跡の一本松が陸前高田の市民にとってかけがえのない存在と気づき、感動を覚えました。

奇跡の一本松の根が展示されている

2月 津波伝承館エントランス 奇跡の一本松の根

 気づけば赴任して1年となります。やはりまだまだ、仕事についてもっとこうすればよかったと思うことも少なくありません。陸前高田がよりよい街となることを願いつつ、あと少しの期間ですが、陸前高田の復興に全力でお手伝いしたいと思います。

氷上さんから見た陸前高田市の景色

令和3年夏 氷上山より陸前高田市を望む 将来にぎやかな街になるといいなぁ

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防災危機管理局 危機対策課広域連携担当

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