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名古屋市役所本庁舎について

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このページを印刷する最終更新日:2022年11月4日

ページID:62076

ページの概要:名古屋市役所本庁舎の紹介をしているページです。

名古屋市役所本庁舎のご紹介

本庁舎の歴史

本庁舎の外観写真

 名古屋市役所本庁舎は三代目の庁舎であり、昭和天皇御大典事業として建設され、昭和8年9月6日に竣工しました。

 外観意匠は、近代的なビルに和風の瓦屋根を載せた「日本趣味を基調とした近世式」とされ、一般公募(総数559通)の中から西春日井郡豊山村(現在の豊山町)出身である平林金吾氏の案が採用されました。

 外観の特徴は、中央にそびえる高さ53.5メートルの時計塔です。二層の屋根を配した塔の頂上には、四方にらみのしゃちを載せ、名古屋城との調和を図った意匠となっています。

 この時計塔と鯱は、名古屋のイメージを鮮明に打ち出したいという平林氏のこだわりであり、外観の採用にあたって、高く評価された要素のひとつです。

 当時の市庁舎としては突出した規模を誇り、特産のタイルを駆使した壁面で独創的な意匠を創り出すととともに、内部では伝統的な意匠を巧みに織り交ぜるなど、西洋的な建築様式に日本的な要素を取り入れた昭和初期の記念的庁舎建築として高く評価され、平成26年12月に隣接する愛知県庁本庁舎とともに、国の重要文化財に指定されました。

建物の概要

建物の概要は以下のとおりです。

  • 竣工 昭和8年9月6日
  • 構造 鉄骨鉄筋コンクリート
  • 規模 地上5階、地下1階、塔屋付
  • 建築面積 4,496平方メートル
  • 延床面積 24,404平方メートル

また、平成26年には、国の重要文化財(建造物)に指定されました。

  • 指定年月日 平成26年12月10日
  • 指定基準 意匠的に優秀なもの 

見どころ

中央広間

中央広間の写真

(左:平成26年 重要文化財登録時、右:昭和8年 竣工当時)

 玄関ホールの柱や階段手すりには、山口県産の「小桜」という良質の大理石が使われています。

 この大理石は国会議事堂の余材を使用したもので、この石を使っているのは国会議事堂とこの庁舎だけと言われています。

 中央階段手すりの照明器具は、陶芸家であり、釉薬研究の第一人者といわれた小森忍氏の手によるものです。

 小森氏の作品は、廊下の各所や貴賓室の装飾タイルなどにも見ることができます。この照明器具は各階に設置され、開庁時間中は緑色の穏やかな光が灯されています。

 中央広間は、高さが約20mもある吹き抜けになっています。

 1階から見上げると、アーチ型の梁が美しく連なり、上階から見下ろすと、吹き抜けを取り巻くように配置された階段がだまし絵のように見えます。

北側廊下

北廊下の写真

(左:平成26年 重要文化財登録時、右:昭和8年 竣工当時)

 庁舎北側の廊下は非常に長く、全長が約100mもあります。このように長い廊下は珍しく、映画やドラマの撮影でも使われる人気スポットとなっています。

 北側廊下から時計塔の下部を見ると、庁舎の壁が黒く汚れているような箇所が見つかります。これは、戦時中、空襲に備えて庁舎の壁に迷彩塗装を施していた痕跡です。

 戦後になり、塗装は薬品を使って落としましたが、現在でも一部にその跡が残っています。

中央廊下

中央廊下の写真
議場前広間の写真

(左:平成26年 重要文化財登録時、右:昭和8年 竣工当時)

(注)右上の写真はオープンデータ除外です。

 2階中央廊下と議場前の壁面は、陶製のタイルにより装飾されています。このタイルも、中央階段手すりの照明器具と同じ小森氏の手によるものです。

 廊下壁面は濃紺と金の落ち着いた色調でまとめられ、庁舎内でもここでしか見られないタイルです。

 議場前の壁面は青、赤、黄、茶、紫などさまざまな色が混じりあった窯変タイルを用いて、華やかに仕上げられています。

 廊下の窓ガラスは、昭和初期に製作されたものがたくさん残っています。当時のガラスは、表面が波打っているため景色がゆがんで見えます。

議場

議場の写真

(左:平成26年 重要文化財登録時、右:昭和8年 竣工当時)

 2階中央廊下の奥に、議場があります。名古屋市会の本会議が開かれる場所で、本会議は、3階の傍聴席から傍聴することが出来ます。

 全国的にもめずらしい円形の議場となっており、議事が円滑に進められるようにという思いが込められていると言われています。

 本会議の傍聴方法についてはこちらをご覧ください。

(注)内部の見学はできません。

貴賓室

貴賓室の写真
貴賓化粧室の写真

(左:平成26年 重要文化財登録時、右:昭和8年 竣工当時)

 4階の貴賓室は、海外からの賓客などをお迎えする部屋です。シャンデリアや扉の飾り金具など、建設当時の内装や調度品がたくさん残っている貴重な部屋となっています。

 貴賓副室をはさんで南側には貴賓化粧室があります。化粧室の壁や床も小森氏が手がけた青色のタイルで装飾されています。

(注)内部の見学はできません。

正庁

正庁の写真

(左:平成26年 重要文化財登録時、右:昭和8年 竣工当時)

 竣工当時は、儀式、典礼の際にのみ使われていた格式の高い部屋です。壁の下半分は大理石張り、天井は格天井という様式が使われています。

 シャンデリアは取り替えられていますが、寄木張りの床や格天井など、貴賓室とともに竣工当時の様子が色濃く残る貴重な部屋となっています。

 現在でも、式典や辞令交付、年始の市長あいさつなどに使われています。

(注)内部の見学はできません。

愛知県庁本庁舎について

名古屋市役所本庁舎と愛知県庁本庁舎の写真

(注)右の写真はオープンデータ除外です。

 名古屋市役所本庁舎の隣には、昭和13年に竣工した愛知県庁本庁舎が建っています。

 愛知県庁本庁舎は、洋風建築の躯体の頂部に城郭風の屋根を載せた、日本趣味を基調とした近世式の建物(いわゆる帝冠様式)で、名古屋城と、名古屋市役所本庁舎との調和にも配慮したデザインの建物です。

 平成26年にそろって国の重要文化財(建造物)に指定されました。

名古屋市役所本庁舎の見学について

 名古屋市役所本庁舎は、平日の開庁日であればどなたでもご自由に庁舎内をご覧いただけます。
 しかしながら、現役の事務所ビルですので、一般市民や事業者などが多数来庁されます。
 そのため、執務等に支障のある行為や、他の来庁者のご迷惑となる行為は禁止とさせていただきます。

 以下の注意事項をお守りいただきながら、この建物を楽しんでいただければ幸いです。

  1. 廊下や階段等の共用部分は自由に見学していただけます。なお、正庁や貴賓室の内部は見学できません。また、屋上やバルコニーに出ることはできません。
  2. 庁舎内では大きな音を出したり、大きな声で騒がないでください。
  3. 庁舎内での飲食は禁止とします。なお、庁舎内の食堂、売店等はご利用いただけます。
  4. のぼり、旗、看板等を掲げる行為は禁止とします。
  5. 廊下や階段などを歩く際は、小人数に分かれて通行するなど、他の人の迷惑にならないようにご協力をお願いします。
  6. 写真撮影の際は、一般市民及び職員の顔が映らないように配慮をお願いします。
  7. 見学のために執務室に立ち入ることはできません。
  8. その他、職員の指示には必ず従ってください。

交通案内

 市役所本庁舎への交通案内はこちらのページをご覧ください。

 なお、見学者の方のための駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。

このページ内にある写真の利用について

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