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緑のまちづくりフォーラム(平成27年10月17日)

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このページを印刷する最終更新日:2015年11月5日
フォーラム写真

開催内容

開催日時

平成27年10月17日午後1時30分から4時30分

場所

愛知学院大学 名城公園キャンパス 「キャッスルホール明倫」

参加人数

200人

テーマ:都市環境インフラとしての街路樹

基調講演

テーマ:「都市のみどりと回廊」-街路樹が系と景をつくる-

講師:造園家・ランドスケープアーキテクト・愛知学院大学特任教授 涌井史郎さん

 

パネルディスカッション

テーマ:「街路樹を生かしたこれからのまちづくり」

コーディネーター:中日新聞論説委員 飯尾歩さん

パネリスト:造園家・ランドスケープアーキテクト・愛知学院大学特任教授 涌井史郎さん

パネリスト:(一社)日本樹木医会愛知県支部技術担当理事 板倉賢一さん

パネリスト:名古屋大学大学院環境学研究科助教 高取千佳さん

パネリスト:環境省中部環境パートナーシップオフィスチーフプロデューサー 新海洋子さん

パネリスト:名古屋市緑政土木局緑地部長 今西良共

基調講演 涌井史郎さん

涌井氏顔写真
 今日の話は「都市のみどりと回廊」ということで街路樹を主体とした話でありますが、街路樹そのものよりも、もう少し幅広な観点からなぜ街路樹が重要なのかについて、少し遠回りに話をさせていただきたいと思います。

人間の欲望が自然をゆがめている事実

 皆さん多分実感されていると思いますが、昔と今とでは全く雨の降り方が違う。あるいは夏が終わったと思ったら急に冬めいた秋が来てしまう。現実に地球は危ないんです。

 なぜ危ないのか。今までは自然の呼吸と言いますか、人知を超えた自然のもたらす結果が、災害であるとか様々な環境問題に連結していたと考えていけばよかったけれども、今は決してそうではない。自然災害にプラスして、我々人間の欲望が自然をゆがめている事実に、結果として直面していると考えて欲しいと思います。

引き返し上手の名古屋人

 私がなぜ名古屋と長い縁が出来たのかというと、名古屋人の不思議さというものに目覚めたからです。名古屋の方々は非常に突っ走る、例えば名古屋の道路を見てください。区画整理至上主義で、これほどまでの幅広の道路を日本全国に見ることはできません。それが故に自動車産業がどんどん発展したことはプラスであります。

 しかし、驚くべきことはもう一つあり、名古屋の方々は突っ走るけれども引き返し上手でもあります。その典型が藤前干潟。埋め立てないなら、ゴミの量を減らさなければならなかった。見事に名古屋の皆さん方はそれに応え、藤前干潟の保全に繋げました。

 そして、段々と名古屋人は、自分たちこそ環境問題の最先端を担うべきだという自覚が高まり、2010年COP10が開かれ、世界から愛知・名古屋は環境先進地域であるという認識になっています。

災害リスクの考え方と自然の力を借りた減災

 災害リスクというのは、火山の爆発や地震・津波など危険な自然事象と、我々がそれにどれぐらい備えるのかということだけで決まるのではなく、多くの人が住むなど守るべき価値の存在が関係してくる。これが国連防災戦略という会議の一つの結論です。その時に何が必要なのか皆さんしっかり考えて頂きたい。

  我々は、産業革命的な発想で科学技術と多額の投資をして自然に対抗するという発想でいいのかどうか。そうではなく、我々の祖先が自然と共生した社会を築いてきたように、自然の力を借りて災害を減らしていく「減災」の方向を考えていくこと、これこそが未来の子どもたちに対する最良の答えではないだろうか。つまり自然の力を借りて脆弱性を緩和していく方法があるのではないかと思います。

未来の都市の条件

 未来に対応できる都市になるためには、自然資本への配慮、つまり自然がどれほどその都市に残されているか、あるいは再創造できているのかが必要です。社会資本と自然資本が上手に共存することによって、災害が起きた時にレジリエンス(復元力)性の高い都市が出来ます。地球環境から言えば持続的な未来への貢献、そして、緑の社会資本と国際性の中に、実は新たなコミュニティが充実してくるのです。

リニア新幹線の影響、名古屋駅前への一極化

 では2027年、本当に名古屋がリニア新幹線によって良い街になるのでしょうか。私が懸念しているのは名古屋というのはデュアルな都市です。名古屋駅前と栄、これが双子のようにあって名古屋が発展してきました。

  ところが最近起きている現象は、名古屋駅前の一極集中。そのことによって、栄一帯の商業力は極めて小さくなっています。

街の活性化に…楽しく歩けるまちづくり

 大須商店街は元気です。なぜでしょう。それは、久屋大通りのように人間スケールを無視した広幅員道路で区画されているのではなく、様々な猥雑性が残っています。これが、名古屋人の心を揺れ動かして大須に多くの人々を集めているのです。

 実は私、ハウステンボスで大失敗しました。たくさんのお客様が来てくれればモノが売れると考えていた。ところがそれは大きな間違いで、たくさんのお客様が来て下さると、前に行くことしか考えない、お店をのぞくことがないのです。

  ゆっくり歩いて、ぶらりと衝動的に物を買うという人たちを見つけていかなければ、消費は伸びません。つまり、景観と調和してぶらぶら楽しい歩き方ができるような街、楽しく歩けるまちづくりをしないと、結果としては街が愛されず、活性化しません。

「道路」「街路」「みち」のネットワーク

 また、表通りだけでなく裏道も考える必要があります。本当に魅力のある街を目指すなら「道路」と「街路」と「みち」の3つの言葉どおりのネットワークを作っていかなければなりません。

  「道路」というのはA点とB点をできるだけ短くつなぐもの。「街路」というのはA点とB点を短くつなぐ道路に対して、これを横断したり、ネットワークするための人と自動車の共存する空間。「みち」というのは人間が主体の空間。つまり、人のつながりが心地よく、生きがいにあふれた街をどうやって作っていくかが課題になります。

都市の個性・ブランディング

 それと都市の個性です。市の審議会でも「ブランディング」という言葉を使っていますけども、まさに都市の個性が不明です。コミュニティの再編と創造ができるか考えたときに、結果として「グリーンインフラ」すなわち緑を大事にすること。水と緑のあり方こそが、名古屋を魅力的な都市に再創造させて、未来を光らせるものになるのです。

街路樹の機能

 街路樹というのはどういう機能があるのか、このことをもう一回考えてみましょう。都市景観や都市の微気候緩和、阪神淡路大震災で焼け止まりになった等の都市防災に加えて、もう1つ大事なことがあります。エコロジカルネットワークです。

 エコロジカルネットワークとは回廊です。生き物は、様々な遺伝子を交換していくことがとても大切です。その交換のためには、皇居や明治神宮などの大規模なコア、公園などの中規模なコア、児童公園の小規模なコア、これらを繋いでいく回廊が必要です。

  従来、エコロジカルネットワークというのは、自然河川や里山の連続性に求めてきました。しかし、都市のエコロジカルネットワークというのは、実は街路樹で果たす以外ないのです。こういうことで自然共生都市が実現できるのです。

街路樹に関係を

 もう1つ重要なことは、公共だけでこれを実現しようとするのは無理ということ。その時に市民協働の力がどのくらい働くのかが大きな課題になることをご記憶頂きたい。 

 街路樹には、季節感を感じるなどプラスのイメージだけでなく、街路樹が倒れたら怖い、落ち葉が多いなど反対の意見もたくさんあります。

 しかし我々は、自分たちの小さな欲望ではなくて、持続的な未来、この地域を輝かせる、地球環境を安定させるということを含めて考えれば、些末なことでクレームするよりも、むしろ街路樹の管理に一生懸命関係して頂きたいと願います。

街路樹再生に期待

 「街路樹再生により都市と市民が輝く名古屋を創造する」という市の緑の審議会「都市空間における街路樹のあり方について」の答申。そこには、老朽化・大木化等が進む中、街路樹再生によって「健全な街路樹を目指す」「街路樹を市民・事業者と共に育てる」「街路樹で都市空間をブランディングする」と書かれている。まさにこの通り。これが実行されるのであれば、名古屋は先程からの様々な課題に対応できるだろうと思います。

「共」の勧め

 昔は御上が強かった。だから「公」から個人を守るために「共」という空間を作りました。しかし戦後、頭の良いお役人が「公」と「共」を1つにして「公共」とした。このことで行政機関は行政サービスをたくさんやる、だから、たくさん税金納めてくださいよ…と言って、本当の「共」を外だしにした。

 自分たちがそこに住んでいるのなら、タックスペイヤー(納税者)としての権利だけを主張するのではなく、自分たちが街をいかに大切にするか行動で示していく、こういう方法をとらなくてはいけない。ましてや財政が緊縮化される中で、もう財力が無いお金が使えない…となると、どうこの「共」を増やしていくのか?

 「自助」と「公助」の間にある「共助」。これができれば、みんなが雑草とったり、花を植えたりする中で会話が生まれ、顔が見知れる。災害が起きた時にもそれがコミュニティの絆になります。緑に積極的に関わることにより、皆さんの健康を良くする。そしてコミュニティも強くする。参加をどんどんして頂ければ、名古屋はもっともっと輝くと思います。

東京オリンピックは何のため

 2020年の東京オリンピックは何のために開催するのか。IOCはオリンピック憲章第1章第2項を改正して、「オリンピックレガシー」という言葉を入れました。オリンピックの開催都市並びにオリンピックの開催国は、その開催が未来の世界に対してポジティブな影響を与えるようなことをやらなくてはいけない、というのが「オリンピックレガシー」です。

 私は、世界最大の人口を抱えながら資源エネルギーの再生循環自然再生共生型都市として、自然と共生し「適応方策」への叡智を獲得した、災害に対する「レジリエンス性」への耐性を持った「江戸」を評価して、これを世界のモデルにして自然と共生する姿を日本に来れば見れますよ…というメッセージを出すことが、最大の「オリンピックレガシー」につながるだろうと考えています。

2020年の名古屋

 愛・地球博が行われた5年後にCOP10があった。また5年後にESD環境教育の持続的な未来の会合が名古屋で行われた。そして2020年東京オリンピックがやってくるときに、名古屋は環境先進都市として「オリンピックは東京でやっているけれども名古屋を見てくれ、こんな風に自然と共生している都市を作っているんだよ!」。この一端をですね、名古屋の街路樹が果たしていく。

 そして、皆さんと、自助、公助、共助の関係で緑が支えられ名古屋が永遠に輝いていく。リニア新幹線で名古屋が東京の郊外になるような愚かな話に陥らないように頑張って頂きたいし、私も力を貸していきたいと思います。

 

パネルディスカッション

パネルディスカッション写真

ディスカッション(以下敬称略)

飯尾氏顔写真

飯尾
 先ほどの総論的基調講演に続いて、今日は街路樹というかなり各論的テーマです。名古屋の街路樹についてご説明を頂いてから、皆さんのお話を伺いしたいと思います。

高取氏顔写真

高取
 名古屋は、日本全国で見ても都市計画的にも非常に先駆的で、意欲的な街路樹整備が行われてきた経緯があります。初めて久屋大通に行った時に「こんなに心地のよい街路があるのか」とビックリした。
 ですが、新しい時代に入って、都市全体のマネジメントの観点からすると、管理のコスト負担が増えてきます。維持管理と多様な機能の2面をどう調整していくのか、一番の課題と感じます。
 街路樹の更新期に差し掛かっており、道路は地上部、地下部共にかなり限られた空間です。丁寧な更新を、その地域の方々と議論をしながら進めていく。そして維持管理コストを抑えていく、といったことが期待されます。

飯尾
 街路樹は一体誰のものなのか。どうしても日本人というのは、街路樹も公園も自分のものだとは思えないというところがある。

新海氏顔写真

新海
 涌井先生のご講演を聴いて「欲望」「ヒューマンスケール」「ぬくもりを戻す」など私の魂に響く言葉がいくつもありました。私は緑の専門家ではなく、木の名前をあまり知らないです。
 今日のシンポジウムをお引き受けしてから、タクシーの運転手さんや母に「街路樹ってどう思う?」と聞くと、「大切だ」と言います。でもあって当たり前の感覚です。「無くなったらどう思う?」って聞くと、「そんなの有り得ない」と、大切に思っている。でも、自分が街路樹に関わって何かをしよう…とまでは思っていない。多くの市民や企業が緑や街路樹に関われる仕組みがあると良いと思います。

飯尾
 木の名前を知っているとか、あんまり関係ないですよね。

板倉氏顔写真

板倉
 私は樹木医として、ここ10年来、名古屋市の街路樹診断に関わっています。樹木医の立場で街路樹診断するのは、なかなか面倒です。樹木医は、歳をとって枯れそうになった木をどうにか延命させるのが本来ですが、診断して危険と判定すると「伐採すべき」と…、医者じゃなく坊主のように引導を渡します。
 樹木は、5mの直径の木があれば、根っこはその倍10mはあるはず、それで正常な生き方をするのに、街路樹の植桝を見て下さい。狭く、土は固く乾燥し、時には水が溜まる。この環境でよく生きてるなぁ…と思いますよね。
 剪定は…、しょうがない、建物とか車の事が優先になりますから。じゃあ住民の方はどうなの…って言うと、葉っぱが邪魔だとか。木はどうやってそのエネルギーと体力を維持しているかと言えば、葉っぱですよ。

飯尾
 せっかくですから、葉っぱの大切さも含めて、スライドを皆さんにもご紹介頂きたい。

板倉
 はい。日本の剪定技術というのは、はっきり言って非常に特殊、こと細かに枝を抜く。ところがそこが問題で、技術があるからこそ、街路樹に対してまで伝統技術を押し付ける。そこまでやる必要があるのか?これを全部の街路樹にやろうと思うと、膨大な費用です。発想の転換として、街路樹には名人芸は必要ないと私は思う。
 スライドは「第三の男」映画の有名なラストシーンの並木。日本のケヤキ並木でこういうふうに強く切ったら、新聞ネタになって大変。ただ、都市ではこういう仕方もある。あと、これ以上維持できないとなると、観光名所でも植え替える。行政サイドは、非常に怖がってしまうけど、一つの垣根というか、心の壁を取り払って行うべき時期にきているのかなと思います。

飯尾
 一つ伺いたい。道路でアダプト制度のように、ちょっとした花を植えたり、お世話することはあると思うけど、樹木の場合はできるのでしょうか?

板倉
 一つの例です。愛・地球博の際、藤が丘の桜の調査を行った。ある通りはダメな木がずっと続いていたが、2本だけすごく元気。なぜこの2本だけ元気なのか?その木の前のお宅が「ここは私どもが足元をきれいに掃除します。葉っぱが落ちても文句は言いません。家の方に枝が伸びてきても邪魔になりませんので切らないでください。自分の家の前にありますので私たちで世話をします、どうぞお任せください。」って…。意識として自分のものかどうかなんですよ。

飯尾
 相手も生き物ですから、愛情を込めてやれば、それに答えてくれるんですね。

涌井氏顔写真

涌井
 パリのシャンゼリゼ通りは、店が道に向かって顔を出している。カフェが道に出て、だいたい半分くらいまではカフェが占用している。一階部分が街に開いているけど、日本はドアで閉じてしまう。また、道路を「境界」にしてしまう。
 板倉さんの指摘のように、街路樹に対してやたらと手間をかける必要はない、西洋の樹種は比較的強剪定がきく。ところが、日本固有の樹種というのは強剪定がきかない。管理コストも違う。
 外来種の導入が良くないという話も最近あるけれど、都市生態系は自然生態系と違う。他に影響をもたらしてはいけないが、単独で存続するのであれば、外来種が入っても問題ない…というのが私の見解です。

飯尾
 なるほど。地域ごとに樹種を選定し、外来種にもこだわる必要はないということですね。市民の皆さまがどういうふうに関わっていったらいいのかお話し頂きたい。

高取
 皆さんが自分のものだという意識を持って、例えば、自分の家の前や商店街の街路樹が地域の中で愛着を持って息づいていくことが必要だと思う。
 例えば、ニューヨークでは1万1千人のボランティアが約60万本の街路樹を数え上げて、診断を行って結果を公開し、街路樹全体で経済価値がどれくらいあるかを出している。名古屋でも、市民が管理の質の向上にどう関わっていけるか、最初に行う必要があると思います。
 あと、愛護会のネットワーク強化など連携していける仕組みを作っていくこと。また、エリアマネジメントの発想で、商店街全体で街路樹を自分たちで選定して付加価値をあげるよう取り組み、一定のエリアでマネジメントする発想が重要です。

飯尾
 人がネットワークを形成して、公共空間というものを意識しないと緑のネットワークも出来ていかない。わかりやすく「ランドスケープ」「ランドシャフト」とは何だと思えばいいですか。

涌井
 わかりやすく言うと、見た目で美人だねイケメンだねというのが「ランドスケープ」です。人柄が良くて元気そうだねというのが「ランドシャフト」です。

飯尾
 これ絶対覚えておいてくださいね。その人の受け取り方だと思うんですよね。
 いくらきれいな富士山や桜でも、富士山だけ、桜だけが写っている写真はランドシャフトではない。人間の存在であるとか、心みたいなものが無ければ、本当の地域景観になっていかない。

新海
 「ランドシャフト」という言葉を知ることができて良かった。市民活動というのは日々課題や人の関係性にぶつかります。行政と市民の協働が必要とよく言われますが、本当に難しい。
 その時、何が重要かというと、違うものが一緒に何かをしようとしたとき、違いを認めて、理解して、お互いどれだけ納得できるかです。何のために街路樹に関わっていくのか、何のために名古屋の緑を大事にするか、何のために活動をしているのかを確認し合わないと思いにズレができてしまう。一人ひとり違うわけですからその共通部分をどう作るかが試されていると思います。

飯尾
 地域の皆さまが公共財として街路樹なり公園を管理していくという覚悟ができたとして、専門家はどういうふうに関わっていけばいいのでしょうか。

板倉
 都会というには非常に人工的。自然を排除し効率性、利便性を重視。どうしてかと言えば、自然は思い通りにならないから。ところが、いざ生活してみると、潤いが無いとか、情緒が足りないと言って、街路樹や緑を導入しようとするわけ…。
 道路を広く取れないところであれば、里山と一緒、手をかけてきちんとすべき。地域住民と話し合いの上、地域毎や路線毎にはっきりと管理方法を分けるべきです。

涌井
 これからの時代は、市民に活動を促すだけではなく、まず、公の側が変わらなければいけない。
緑とか公園はパブリック。パブリックはみんなのものです。ところが、みんなのものだから個性は排除する…というのが今の行政の考え方。規制をすると行政は管理しやすい。なおかつ、予算を絞られ十分な管理が行き届かないから、開放したらもっと事故が起きる心配がある。だから市民を遠ざける。公園は誰のため、街路樹は誰のためのもの…という問いかけの答えにならない。行政が思い切って門戸を切り開いていかないと、相互の交流が出来ていかない。本当の「共」ができない。

飯尾
 ありがとうございました。ニューヨークのセントラルパークは、NPOが運営している。そして、ある部分はドイツ系のコミュニティーが寄附金を出して財政的にも応援しているとか。自分のものになった証拠だと思う。
 今日、皆さまにお考え頂きたいのは、公園や街路樹というのは、我が家の延長線上なんだということ。だとしたら…というところが出てくると思うのです。
 名城公園の素晴らしい森、これがもし無くなってしまったら、なんて潤いの無い街になるのか、桜通の木を全部切ってしまったら、なんてバカみたいな地域になるのか、想像して頂きたい。そうしたら、その中で自分の役割を見つけられると思う。公園や街路樹は、皆さんの宝で、皆さんのものです。是非関わりを深めて頂きたい。

今西氏顔写真

今西
 今日は、街路樹愛護会の方もお越しと思います。市では、街路樹交流会という形で実は数年前まで開催しておりました。一時期途切れていましたが、改めて再開しています。陳情合戦ではなくて、建設的な意見を交換し合う。他の愛護会さんがどう活動されているのかな、市がどういった考え方をしているのかな…というような意見交換の場を設けて進めているところです。
 もう1点、私共は公園管理者であり、道路管理者であります。けれど、あくまでも監視者にならないよう市の職員にもお願いしておきます。あれをやってはいけません、これをやってはいけません…と言うのが能ではない。管理者と監視者は違うよ…と若い人にも指導していますので、その点を最後にお伝えします。

飯尾
 ありがとうございました。
 是非、街路樹を見る目を今日から変えていただけると非常にうれしいと思います。

「なごや街路樹の景」写真展示・投票

写真展

当日はロビーにて「なごや街路樹の景」写真展を開催し、フォーラム参加者に「いいね!」と思う写真に投票していただきました。

投票結果は次の通りです。今後の「緑のまちづくり」の参考にさせていただきます。

投票結果

投票総数 452票

上位10位

第1位 (得票数 35票)

 No.33 大津町線のケヤキなどの並木

   中区二の丸から北区名城一丁目   市道大津橋城北新町線
大津町線のケヤキなど

 

第2位 (得票数 29票)

 No.14 星ヶ丘テラスとハナノキの並木

   千種区星が丘元町    市道東山東部第2号線
星ヶ丘テラスとハナノキ

 

第3位 (得票数 26票)

 No.26 東山一万歩コースのトウカエデの並木

   千種区田代町   市道東山上池線
東山一万歩コースのトウカエデ

 

第4位以下

第4位以下

順位

得票数

番号

写真タイトル

路線名等

4

25

36

なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴの並木)

天白区

植田南一丁目

・二丁目

県道名古屋中環状線

5

23

7

二ノ丸の松並木

中区

二の丸

市道丸ノ内線支線第4号 

5

23

11

天白植田線のソメイヨシノの並木

天白区

植田本町三丁目

・植田二丁目

市道植田線第3

5

23

13

神宮東のケヤキの並木

熱田区

三本松町

市道神宮東第3号線

8

21

28

広小路通のケヤキの並木

中区

栄二丁目

県道名古屋長久手線

(広小路通) 

9

19

24

名古屋城南側のユリノキ・クスノキの並木

中区

三の丸一丁目

県道田籾名古屋線

(新出来町線)

10

17

1

笠寺・旧東海道一里塚のエノキ

南区

白雲町・下新町

一里塚街園

10

17

2

国道41号のクスノキ

東区

撞木町

一般国道41号

10

17

4

徳川園界隈のイヌマキ並木

東区

徳川町

市道大曽根新出来町線

(徳川園)

アンケート結果

名古屋市の進める街路樹再生の取り組み(街路樹の計画的な更新・撤去、樹高抑制・間伐等)について、ご意見を自由にお書きください

 主な意見

  • 倒木対策と歩道の根上がり対策に期待します。
  • 街路地域の特性を生かした街路樹が大切である。
  • 高木樹に特化して管理すべき、予算が限られている中、選択と集中が必要ではないか。      
  • 街路樹の必要性等、市民への広報がされていないように思う。
  • 涌井先生の指摘された大通の角の大きな枝垂れ桜がとても良い余裕を生み出す空間なので大切にして欲しいと思います。
  • 樹木は永遠に価値が高くなっていくという神話は捨て、積極的に手を加え別の価値観でとらえていく必要があり、重要な取り組みと思います。
  • 老木は更新すべきである。人工造作物として街路樹を管理する。根の伸長が制限される場所では木がかわいそう。木が自然に育つような道路作りが必要ではないだろうか。
  • 街路樹の特性と維持コストとの関係が問題だ。
  • 目的税や宝くじ、寄付付きの商品などの財源の確保も重要だと思います。
  • 市民として参加しなければと思った。

「街路樹を生かしたまちづくり」について、ご存知の事やご意見などを自由にお書きください

 主な意見

  • 人の歩く街路樹がもっとあるといい。人の為の街路樹であって欲しい。
  • 緑地管理の質的低下がある。市民への緑の大切さをもっとPRすべき。
  • 暮らしていて名古屋の街路樹が大好きになったが、一市民・一社会人としてどう関わったら良いかが分からなかった。これを機会にアンテナを張って、そういう活動に関わっていきたい。
  • 地域の街路樹、側道花壇等の管理に地域住民のボランティア活動の広報・募集にもう少し力を入れてもらえれば、地元を良くしたい地域住民の力が得られると思います。
  • 街のブランド力アップと街路樹のタイアップを。街路樹によるブランド化の戦略を。
  • 沿道の方々(住民)だけでなく、その近くの奥の方(事業者も含める)が関われる仕組みがあると良い。
  • 共助・コミュニティの部分が十分でないと成功しないと思う。市からの押し付けではなく、最初から市民が関わって決定したものは、愛着がわき、自分のものとして、共助が育成されると思う。
  • 公共の空間の樹木は、街の中の大切なグリーンインフラであると気づきました。
  • 街路樹を活用した地域の誇りとなるイベント作りが必要だと思います。木に対する住民の愛着、積極的に醸成を図ることも必要ではないでしょうか?
  • 街路樹は市のものとは思わず、市民のもの。一緒に考え、お守りするものということを今後実践したい。

お住まい・性別・年代

お住まい 円グラフ

名古屋市 75人
愛知県 22人
他県 3人
未回答 4人

性別 円グラフ

男性 81人
女性 22人
未回答 1人

年代 円グラフ

20代 6人
30代 4人
40代 20人
50代 24人
60代 24人
70代以上 25人
未回答 1人

緑のまちづくりフォーラムの開催について、何でお知りになりましたか

何で知ったか 円グラフ

広報なごや 17人
チラシ 30人
名古屋市HP 8人
知人・友人・家族など 23人
その他 25人
未回答 1人

内容はどうでしたか

内容 円グラフ

満足している 54人
おおむね満足している 22人
少しもの足りない 2人
未回答 26人

このページの作成担当

緑政土木局緑地部緑地維持課緑化係

電話番号

:052-972-2494

ファックス番号

:052-972-4143

電子メールアドレス

a2481@ryokuseidoboku.city.nagoya.lg.jp

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