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令和2年2月3日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2020年3月10日

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報告事項

  • 尾張藩連携事業推進協議会の設立について
  • 新型コロナウイルスに関する本市の対応について

会見動画

報告内容

尾張藩連携事業推進協議会の設立について

(市長)
 それでは2月3日ということで会見をはじめたいと思います。おはようございます。

 本日は、はじめに、尾張藩連携事業推進協議会の設立について、ご報告いたします。

 尾張藩というクラシックな名前が出てまいりましたが。この度、名古屋市観光文化交流局と公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローが主体となりまして、かつての尾張藩という歴史的なつながりを基に、関係する市町村、交通事業者等が連携し、木曽の風土をたどる、日本遺産としても知られる歴史・文化の魅力を海外に向けて発信し、インバウンド誘客事業を推進する実施主体として、「尾張藩連携事業推進協議会」を設立することとなりましたと。

 ここには観光ということにどうしてもなりますけど、なかなかこの尾張藩というのは、ちょっと時間が長なるでいけませんけど、相当なもんでございまして、実際は、大体六十二万石と言われておりますけど、実際は木曽のヒノキを領有しておりましたから、百万石以上と。人によっては百五十万石の力があったということで、御三家筆頭で、将軍家を出して当たり前という状況でございまして、どえりゃあ威張っとったらしいですわ、江戸時代は。しかし、ついに将軍家を出すことができず、非常に屈折した歴史を歩んどります。

 その後、明治時代においては、非常に政治的にはうまくいかなかったと。ちょうど江戸時代が終わるときにうまいことやって、忽然と、御三家筆頭だで本当は徳川幕府を守らないかんやつが、ころっと薩長土肥についたわけです。そのおかげで日本は内戦を免れたと言われてますけどね。尾張を錦の御旗が簡単に通過することができましたので。だけど、薩長はこの名古屋、尾張への復讐心を忘れとらずに。すなわち薩摩は、ほんとは別に、これ尾張じゃねえんだけど、木曽川の宝暦治水ですね、薩摩藩士ようけ亡くなっとります。薩摩はその恨みを忘れとらなんだ。それから、長州は長州征伐の第一次だったかな、総監督を尾張藩がやったんですよ。途中で帰ってきておりますけど。だで、お前ら突然ギブアップして錦の御旗につくと言っても許せれんぞ、ということがあったと言われておりますけど。そんなことで、明治時代も非常に尾張藩というのは政治的には苦しい立場にあったということがありました。

 この度、途中を省略しまして、いよいよ中津川にリニアの駅ができるということになりましたもんで、これはなかなかのもんで、10分かそこらという話ですよ、確か中津川まで。10分で着く駅がどういうものかということはありますけど、例えば、栗きんとんワールドカップとかですね、色々やるとおもしろいじゃないかと、名古屋から。区画整理ばかりやって道路ばかりつくっとったまち名古屋と、それから、やっぱり中津川、あの辺の昔の情緒がありますから、あの辺は。そこと大いに仲良うして、この観光というか、歴史と言いますか、人類の生きてきた道ですね、日本人の歩んだ道をみんなで深く味わおうということの一環でございます。

 それで、本日午後5時10分より、名古屋城本丸御殿表書院におきまして、中津川市、木曽町をはじめとする11市町村の首長、団体の長が一堂に会し、協議会の名誉顧問にご就任いただく尾張徳川家第22代当主徳川義崇藩主殿をお迎えいたしまして、尾張藩連携事業推進協議会の設立に向けた結団式をとり行います。

 今後の本市のイベント施策の核となる事業のため、ぜひ取材をいただきたいと思います。ということで、これストーリーがある話ですから、みんな本物の。なかなかおもしれえと思いますよ。

 それで、この尾張藩が木曽のヒノキから、木曽川の水、水は今においても、今日名古屋市でうまい水が飲めるのも木曽川の水ですけど。ほれから、木曽のヒノキの木工技術が、これがトヨタ自動車につながったわけです。本物をつくっていくというですね、世界を引っ張るこの中部地区、トヨタ自動車の原点はこの尾張藩の木曽のヒノキにあると。木曽のヒノキの領有は、初代藩主義直さんの嫁さんの春姫の結婚のときに、どう言うんですか、あれ、結納のあれですね。ということで、家康が、尾張藩が治めよと言ったということでございますので。世界を引っ張るトヨタ自動車、また、日本の産業界の原点は、この尾張藩の、この木曽の尾張藩の領地にあると。真面目で素朴な侍を生んだとこということですね。

新型コロナウイルスに関する本市の対応について

(市長)
 次に、新型コロナウイルスに関する本市の対応につきまして、ご報告いたします。

 本日は、市民の皆さんに少しでも安心していただきたいと、市民の皆さんに。という思いで、医師でございます、私みたいに何かわけのわからんやつが演説しとってはいけませんので、名古屋市立大学学長の郡健二郎先生並びに医学研究科教授で感染症の専門家の中村敦先生にお越しいただいております。後でちょっとしゃべっていただきますので。

 現在の新型コロナウイルス患者の状況ですが、国内では、チャーター便で武漢市から帰国された方を含めまして、15名の新型コロナウイルスの患者が確認されております。愛知県内でも2名の患者が確認されております。

 これまで本市では、名古屋市危機管理対策本部危機管理幹事会ということで、対策本部いうのは何か発症した場合でですね、名古屋市で、開くことになっているようでございますので、幹事会という名前で、1月27日(月曜日)と1月31日(金曜日)、2回開催し、全庁的に情報共有を図り、市全体で市民に注意喚起を行っております。

 また2月1日(土曜日)から、新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令が施行され、名古屋市衛生研究所におきまして、新型コロナウイルスの検査が可能となりました。私も1日に現地に視察に赴き、検査手順などについて確認を行っております。市内で新型コロナウイルスの疑いのある患者が発生した際は、迅速で適切な検査などを行うことで、市民の皆さんの不安の解消を図ってまいります。

 昨日言いましたけど、市民の皆さんが直接この守山のここへ行くことはできません。まず、昔で言う保健所ですか、保健センターに電話していただきまして、各区にありますので、これね。電話していただいて、そこで、どこで検体を採るかとかいう、英語ならQ-tips(綿棒)というと思いましたけど、それを採ってここの衛生研究所。東京でやらんでもええということですよ。いうことで、どえらいええ研究所ですよ。4月オープンのやつを前倒ししまして、やることになりました。6時間でわかるということでございますので、ぜひ皆さん、最近中国行ったとか、中国行かんでもですね、外国渡航歴のあるような皆さんにつきましては、保健所へまず電話していただきたいということで、なるべく早くわかるように、正確なチェックができますように整えたところでございます。

 市民の皆さんには、引き続きマスクの着用や手洗いの徹底などの通常の感染症対策に努めていただきたいと思います。今、今日も言いましたように、あとマスクがほんとにどのぐらいあるのか。まあ3つですね。マスクがほんとにどのぐらいあってどうなのか、在庫確認をいろいろしまして、またご報告をいたします。
それから商店街。特に大須がやっぱり外国人さんが非常に多いので、もう既に大須には電話いたしまして、ほんなら市の職員か、市の皆さんが一遍説明に来てくれと。どういう対応ができるかを大須としても考えようということになっとります。

 それから、JR、新幹線がやっぱり名古屋からすると、そのゲートウエイというか、非常に重要なんで、ここは一遍JRの皆さんと、どういうことができて、どういうことができんのかですね、相談させていただいて、皆さんにまたご報告したいということでございます。

 ここで、郡学長、中村教授から、今回の新型コロナウイルス感染症の特徴や市民の皆さんに注意していただきたいことについてご説明をいただきたいと思います。私と違って知性がある方でございます。

(名古屋市立大学 中村教授)
 今回の新型コロナウイルスに関しましては、かなり急速な勢いで拡散をしているというところで、非常に皆さんも心配されてみえると思います。実際その潜伏期間が長いということもありまして、不顕性感染、症状が出る前にその病原体を持っている方から拡がっていくというような拡散の仕方。

(市長)
 不顕性ということは、あらわれていないと。

(名古屋市立大学 中村教授)
 (症状が)現れていない、明らかでないという意味ですけれども、そのような状況で拡がるということがありますので、このような(広範囲の)拡散をしていると思うんですけども、その病原性に関して、極めて強いというところまでは今のところは認識をされてないということがありますので、まずやはり基本的には、日常生活での感染予防、手洗い、うがい、そして、マスクの着用ということですね。不要不急の外出を避けるなどの、いわゆるインフルエンザ対策ですね、日ごろのインフルエンザ対策。これの延長線上で対応していただければと思います。いたずらに不安になって過剰な反応をしないように、冷静に対応していただければと考えております。以上です。

(市長)
 先生、僕からですけど、NHK見とると、20秒は手洗いせないかん言うけど、20秒も手洗いするのは、俺やってみたけど、どえりゃあ長いんですよ、20秒。20秒もほんとにせなあかんかね、あれ。

(名古屋市立大学 中村教授)
 基本的に手を洗うのも、ちゃんと手を洗わないと、ウイルス完全に落ちないので。手洗いの八法というのがあるんですけども、手の平、手の甲以外にも、指の間とか指先とか、あるいは手首とかを洗おうとすると、やはりそれぐらいかかるということになりますので、手をただ単に洗うんじゃなくて、きちんと洗う習慣をつけていただくのは、今回、これを機に行っていただくといいと思います。

(市長)
 なるほど。まあ、きちんと洗えというのの象徴的な言葉が20秒と。

(名古屋市立大学 中村教授)
 20秒。

(市長)
 こうなったという。

(名古屋市立大学 中村教授)
 はい。

(市長)
 はい、わかりました。では、学長から。大学長から。

(名古屋市立大学 郡学長)
 はい。日頃は、皆様に名市大がお世話になり、深く感謝しております。

(市長)
 市民の皆さんに言ってちょう。

(名古屋市立大学 郡学長)
 今の手洗いから言いますとね、私、手術するときは大体3分洗うんですよ。

(市長)
 ほう、そうですか。

(名古屋市立大学 郡学長)
 はい。3分になってやっと菌が。

(市長)
 学長みたいなえりゃあ方でも、今でも手術やられるんですか。

(名古屋市立大学 郡学長)
 あの、迷惑ならない程度に。

(市長)
 まあ、とろいこと言って。

(名古屋市立大学 郡学長)
 いえいえ、爪の間とか、そういうところをやると3分はかかると。

(市長)
 ほう。

(名古屋市立大学 郡学長)
 今、市長さん、それから、本学の中村から説明させていただきましたので、あるいは新聞やテレビ等で、もう既に、このコロナのことについてはお話されているので、あえて名古屋市、あるいは名市大に関係するようなところでのお話を少しさせていただきます。

  まずは、先ほど広い意味で言う保健所のところに患者さん(の情報)が集まってくる。医師会を通って多分来るんだろうと思いますが、そこからは、公的機関で治療するということに多分なるだろうと思います。

 そこに関しては、本学の名古屋市立大学、そして、私たちといつもやっております名古屋市立の東部医療センターは、今年1月にオープンし、そこには感染専門の病床、これは東部医療センターは伝統的に、昔の市民病院のときから感染に関しては特徴を持つ病院でありますが、東部医療センターには10床、その専門の病床を持っています。

 そこは、患者さんが入られましても、その部屋の菌が外へ出ないような特殊な装置を持っている非常に高度な場所であり、また、外来でも同じように、陰圧の中で診察をすることができるということです。

(市長)
 陰圧いうのは、ちょっと教えてください。

(名古屋市立大学 郡学長)
 菌が中へきゅうっと、(部屋の)外へ出ないように空気をどんどんどんどん、扇風機で言ったら、向こうへきゅうっと押しやってしまうような感じですね。

(市長)
 部屋の中のほうへ、中の。

(名古屋市立大学 郡学長)
 そうです。もう外へ出ないように。外の圧が1気圧のものを、中の外のほうに引っ張ることによって菌が出ないようにしていると。それは、名市大にもその部屋は各フロアに1つずつあるんですが、感染症としてトータルでお持ちなのは東部医療センターなので、多分そことコラボしながらやるだろうというふうに思います。ないことを願ってますが。

 加えて言いますと、多くの方は外国籍の方であろうと思いますと、言葉のハンディキャップがありますが、それには本学、名市大には国際医療連携部というものを設置しておりますので、万が一、その外国籍の方々に対しても、東部医療センターとともに、言葉のハンディキャップを乗り越えるような医療ができるものというふうに思っております。

 それから、市長さんがよく、「まだ治療薬できないのか」という非常に無理難題を言われるんですが、これは。

(市長)
 薬学部があるんやで。

(名古屋市立大学 郡学長)
 そのとおりです。そのお話を少しさせていただきます。ご承知のとおり、菌、これはもうウイルスの抗原のものができて、そして、それをわかって、それに対してワクチンなどをつくっていくと。これはもう今、多分方々で、外国でもやっておられますが、日本では国立感染症研究所というところを中心にされています。

 実は、本学には創薬基盤科学研究所というのがございまして、そこの創薬基盤科学研究所と、国立感染症研究所とが常にコラボしてやっておりまして、現在でも、今回これに当たりまして確認いたしましたが、国立感染症研究所の2部門と、コラボしながらやらせていただいているということでございますので、直接関与はできませんが、間接的に薬、ワクチンなどの開発に名市大も関与しているというふうに思っています。

(市長)
 創薬というのは、創るという、創造の創ですか。

(名古屋市立大学 郡学長)
 そうです。創薬、そうです。以上でございます。しっかりと名古屋市らしさをやらせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

(市長)
 名市大薬学部いって、なかなか有名だでね。

(名古屋市立大学 郡学長)
 おかげさまで。

(市長)
 いやいや。

(名古屋市立大学 郡学長)
 普通の薬剤師さんを養成することが日本の薬学の大半でございますが、本学は、先ほど申し上げたように、半分の機能は研究機関、とりわけ薬をつくると、開発するというところに特化していますので、また違う特徴があるかと思います。

(市長)
 前、10年ぐらい前かなあれ、新型何だった、インフルエンザワクチンの、インフルエンザだったかな、あれはたしか。なったときには、タミフルが効くということで、わしも、新幹線降りたときか乗るときか忘れたけど、飲まされましたね、あのとき。そういうふうに、あれ割と早うタミフルが効くいったてわかったんだな、あれ。

(名古屋市立大学 郡学長)
 先生、答えてください。

(市長)
 いやいや。まあそろそろわからんかしらん。

(名古屋市立大学 中村教授)
 インフルエンザは、過去には、2000年までは特効薬なかったのですけども、そこから非常な勢いで感染症治療薬できてきまして。だから、(新型)インフルエンザであっても、中には変異っていうのはあるんですけども、基本的にはインフルエンザ薬は有効です。今回のコロナウイルスに関しては、(抗インフルエンザ薬の)有効性は期待できないというふうに。

(市長)
 インフルエンザとよう似とるいう報道もあるけど、やっぱり違うんですか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 違いますね。

(市長)
 違うんですか、やっぱり。

(名古屋市立大学 中村教授)
 はい。

(市長)
 なるほど。はい、わかりました。何か、すぐお帰りにならないかんで、ご質問があったら今話してください。ええすか。ええかね。マスクしとるけど。

(記者)
 さっき市長がおっしゃったマスクの確認とか大須の話は、名市大さんとは別途、市がやるということですね。

(市長)
 別途、市が。まあ市大にも相談するかわからんけど、市がやります。はい。いいですか。

(記者)
 すいません、じゃあ、よろしいですか。中村先生に伺いますが、専門家の先生から見られて、名古屋市も市バスだったり地下鉄だったりと交通機関を交通局が運営しているんですが、不特定多数が利用する公共交通機関での感染症対策は十分だと思われますか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 これなら完璧(な対策)だというのはなかなか難しいと思うんですね。実際に今の病原性のレベルで、徹底的な、例えばそういう活動制限をしてしまうというのは、ちょっとまだ時期尚早といいますか、ちょっとオーバーアクションかなと考えております。なので、そういう中で、(市バスや地下鉄は)やはり1つの閉鎖空間にはなりますので、そのリスクの高いような状況であればマスク(の着用)、あるいはつり革などを介した手指の感染、接触感染を防止するための手指衛生等を行うということで対応していくのが現在では常道ではないかなと思います。

(記者)
 先生の見通しだけでいいんですけど、ワクチンっていつ頃できそうな感じですか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 実際に国立感染症研究所でですね、ウイルス分離がなされたという報告がありましたね。それで、早速そこでワクチン開発を開始していると伺っています。ただ、なかなかその中で培養しながら、その抗原性をきちんと維持しながらワクチンをつくるというのは難しくて、やはり数カ月はかかるのではないか、3カ月以上はかかるんじゃないかと考えます。

(記者)
 早くても3カ月ぐらい。

(名古屋市立大学 中村教授)
 そう思います。

(記者)
 さっきおっしゃったつり革の話で、一般市民の乗客側の人も自分でマスクするように、つり革やその手すりなどにどの程度を触れていいかみたいなのは、どういう心持ちだといいんでしょうか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 バスに乗ると、つり革にちゃんとつかまってくださいというアナウンスがあるように、転倒のリスクもありますので、基本的にそういうもの(つり革など)を使用するなということはとてもできないと思いますので、使用した後には、しかるべきところで手指衛生、手洗いをするという形で、1つ、ウイルスの伝播を防ぐように。マスクをしていると、実際(つり革を)触ったまま顔に触れるというリスクもちょっと減りますので、その段階でワンクッション置いて手を洗うということを巻き込んでいくと、感染のリスクが下がると考えます。

(市長)
 アルコール消毒だいって置いてあるやつあるでしょう。あれって効くの、ほんとに。

(名古屋市立大学 中村教授)
 基本的にこのコロナウイルス、一般のコロナウイルスはアルコール製剤が有効です。

(市長)
 有効ですか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 ええ。ですので、例えば、そういう(つり革や手すりのような)高頻度に、頻繁に触れるような環境に関しては、アルコールで定期的な清拭をするというのは有効かなと思います。

(市長)
 飲むほうのアルコールも効くいう人が。

(名古屋市立大学 中村教授)
 それは、おなかには効きますけど。

(市長)
 いや、そういう説があるで、今。

(名古屋市立大学 中村教授)
 基本的に気道系からの話ですので、それ(飲酒)は基本的にはむしろ控えていただいて、体力を落とさないように、程々にしていただければと思います。

(市長)
 なるほど。気道系だからというわけですか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 そうですね。

(市長)
 すると、絶対効かんいうわけじゃないんだ。

(名古屋市立大学 中村教授)
 胃腸に関しては、胃酸で(コロナ)ウイルスは殺滅されると考えられますので、アルコール消毒をそういう意味でする必要はない。

(市長)
 ピロリ菌以外は死ぬと。

(名古屋市立大学 中村教授)
 一部の菌(やウイルス)は胃酸を通過しますけども、経口性のものありますけども、(コロナ)ウイルスは基本的には。

(市長)
 なるほど。

(記者)
 もう一点いいですか。感染した人が着てた衣料、服、感染者の服。この服って、何か洗って菌っていうのは、どうなるんですか。ほんとは焼却とかしたほうがいいんですか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 先ほど申し上げたように、非常に、例えばエボラ(ウイルス)とかですね、強力な病原性があるものとは今のところは判断されていない状況で、全て触れたものを焼却処分にするのはちょっと現実的じゃないと考えていますので、適切な洗浄、洗濯をすることによって、あと日光(消毒・)乾燥させることによって、ウイルスを除去するという発想でいいと思います。

 ただ、濃厚接触するリスクが高い医療職に関しては、やはりガウンを着て、直接に着衣している白衣等に触れないようにするという努力は必要だと考えます。

(記者)
 目から入ることはありますか。

(名古屋市立大学 中村教授)
 はい。目の粘膜も、やはりウイルスの侵入門戸としてはありますので、例えば、我々医療するときに、患者さんの飛沫が飛ぶような環境のときにはゴーグルといって、目に入らないような防護をすることも必要になるとは思います。

(記者)
 眼鏡かけていたほうがいいんですかね。

(名古屋市立大学 中村教授)
 眼鏡は完全にその防護にはならないんですけども、直接入るのは多少防ぐと思いますけど、脇からは入り得るので、防護をきちんとしようとすれば、やっぱりゴーグルを着用するということになります。

(市長)
 テレビ見とると、武漢の医療関係者の人が重装備しとるけど。

(名古屋市立大学 中村教授)
 そうですね。

(市長)
 ものすごいやってみえるけど、やっぱりこれ、医療従事者っていうのは、感染リスクは、リスクは高いけど、そもそも感染する人がやっぱ多いですか、あれだけやっても。

(名古屋市立大学 中村教授)
 ひとつには、濃厚接触といって、長時間の接触、累積の接触時間が長くなればなるほど感染リスクは高くなりますし、飛沫が発生するような処置をしますね。例えば、痰が多い人の吸痰をする、痰を吸うとかですね、そういう処置をすると咳を誘発して咳が出る。そうすると飛沫が非常に増えるということで高濃度(のウイルスに)暴露をしやすいということが1点と、あと中国の放送を見ると、かなり過重労働にもなっている感じですね。医療職が過重労働になっている、そういう疲弊のリスクもあると考えますので、やはり、日常生活でよく寝てよく栄養をとってということも重要かなと思います。

(市長)
 まあ医者は立派だなと思いますわね。別におだてるわけじゃないけど、ああいうのを見とると。ものすごいリスクの中へ、そのものですからね、これ。と思います。

(記者)
 市長、1つ確認です。先ほど商店街の話されたと思うんですが、商店街、大須のことをおっしゃってたんですけど、市内にもクリスタル広場とか、色々なところありますけど、大須以外も対応は考えるということで。

(市長)
 まあそういうことですよ。うん。とりあえず具体的にやらんといかんもんで、大須はよう一杯飲みに行きますし。だで、昨日、一昨日電話しとりいまして、じゃあ向こうからも、大須商店街からも、市のほうから誰か来てくれと、ほいじゃあ。どういう対応したらいいか相談しましょうというふうに具体的に返事があった。それと外国人がやっぱり非常に多いということだと言っていましたけどね。既に相談した言ってましたけど。いいですか。はい、それではどうもありがとうございました。

 やっぱりJRが大きいわね、やっぱり。名古屋という場所からするとですね、これ。だで、JR名古屋駅については、あんまり言うと怒られるかわからんし、ですね、これ。人数が多いですからね。ほんだで、どこまでできて、どういうことができんのかとかですね。まあ、そういう相談を市民の皆さんにオープンにできるとこをオープンにしていきたいと思いますけど。

(記者)
 市長、マスクの在庫の調査の話は、スーパーなどのその事業者なりに聞きとるということですか。

(市長)
 まあ、その方法、専門の問屋みたいのがあるでしょう、ああいうの。そこに聞くようなこと言っていましたけど。

(記者)
 健康福祉局がということですか。市の健康福祉局が言ったんですか。

(市長)
 ええ。健康福祉局か、言っとったのがどっちだったかな、市民経済局か忘れましたけど。言ってましたけど。

(記者)
 今後定期的に、このぐらいありますって公表していくということですか。

(市長)
 まあ、そのほうがいいわね。そう言われれば、はい。

(記者)
 でも今、買い占めとかも問題になるかもしれない。

(市長)
 うん、まあそういうこととかあるもんで。

(記者)
 あんまりいたずらにあれですね、なくなりますという感じで煽ってもいかんわけですよね。

(市長)
 うん、まあいかんけども、本当のことを言うよりしようがないでしょう、これやっぱり。

(記者)
 問屋ということは、だから今、市内全体でいくつあるという話で、例えば、どの地区に何個もあるし何個みたいなことには公表しないですか。

(市長)
 まあどの地区、どこまではなかなか。どういうところに、倉庫の中に入れてあるか知りませんけども、区ごとにはそれは分けれるかどうか、ちょっと調べてみますわ、それも。なるべく細かいとこまで言えるとこまで、うん、わかるようにね。

(記者)
 わかりました。

(市長)
 はい。

(記者)
 市長、今、中村先生のお話でも、アルコール消毒が有効だという話ありましたけど。例えば、バスの車両だとか地下鉄駅の改札近くだとかにアルコールの消毒用の液をですね、みんなに使えるように、設置するとか、そういったような考えというのは。

(市長)
 そういうのは考えられるんじゃないですか。はい。それはね。いいですか。はい。私からは、以上でございます。

質疑応答

あいちトリエンナーレについて

(記者)
 幹事社からは特に事前の質問は通告してなかったんですけれども、幹事社から1点、質問させてください。一部報道にありましたけれども、トリエンナーレの関係で、幹部会でも少しお話出ましたけれども、負担金。次回開催分の負担金については支払わないということで、新年度予算案にも計上しないという報道がありますけれども、その点について教えてください。

(市長)
 一応予算事項は言うなということを言われておりますけど、何にも言うなではいかんもんですからね。一応これは市民の皆さんに、細かい予算額なんかは、言ってはいかんと思いますけど、一定のことは言っていかないといけないので。

 ずっと前から言ってましたように、まずは第三者委員会が大変熱心にやっていただいとるわけで、これも来年度のことも、今年の他のもありますけど、来年度のことも入っとりますけど、その前に予算が来ちまいますので、予算に対する態度というのは明らかにしてかないと、これはそもそも行政になりませんので。

 ということですけど、どういうふうでどうかは別ですけど、僕も前から言っとりますように、これはやっぱり、払えれないでしょう、これ、来年度の。当たり前のように。よほど機構を変更するなりですね、まあ実行委員会と相談せなあかんですよ、まずは、それは。どうするんだということだけど、名古屋市は名古屋市の意思とすると、これは、こんなのはあれじゃないですか。いわゆる天皇陛下の肖像画のこともあり、慰安婦像のこともあり、それから、死んだ日本軍兵士のこともありですね、そういうことに対しては一定の敬意を払おうと思ってみえる、大変数多くの市民の皆さんの表現の自由を、むちゃくちゃ、これ。端的に言うと、わし、あんまり反日、反日って言いたないけども、これは暴力クーデターですね、これは。ほんとに。あんまり言いたないですけど、こういう表現は。こんなことが一遍に日本人、日本国の1つの世論ですね、一般的な。一瞬のうちにクーデターされてしまったと。こんな危険なことはないと思うんですよ、わし、ほんとに。

 だで、こんな状況の中で来年もやりますか言われるとですね、おい、ちょっと待ってくださいよと、これ。河村さん、あんまりにも無責任じゃないかと、それはと。言われるのは、僕は当たり前だと思いますよ。私は市長として個人として言っとるわけじゃなくて、実行委員会の会長代行の職務として言っとるんだでね、これ。責任があるわけですよ、適正に使われるという。全体の奉仕者と。憲法15条2項に従ってですね、これは責任ですから。ええ。ということの気持ちでございます。

(記者)
 基本的に、じゃあ計上しないということ。

(市長)
 まあできないと。

(記者)
 できないと。

(市長)
 しないと言うより。

(記者)
 例えばそれ、県と例えばその協議をして負担割合を変えるとか、何かそういったことするわけじゃなくて、完全にもう計上しないと。

(市長)
 ええ。今の時点ではですよ。それからやっぱ物事というと話し合いっていうのはありますんで、それは。その旨、一定の意思表示は県に伝えてありますけど。はい。

(記者)
 今の関連で、県には伝えたという話ありましたけど、県は県で、ちょっと趣旨は違うけど、今検討を、あり方をしていると思うんですけど、県のほうも、だから、まだその検討状況がしっかりしてない中で、県と市でその負担をする負担金を来年度予算には計上していると聞いているんですか。県が、県の分の負担金を来年度予算に計上するという話になっているんですか。それとも、市と同じように、まあまずは見合わせて、お互いにしっかりとした状況が整ってから予算つくりましょうという話になっているのか、どっちなんでしょうか。

(市長)
 それは聞いておりません。正確には聞いてない。こちらから、一定の、今僕が言っとるようなことを伝えたと。県のね、現場でですけど。いうことで、県がどうされるかについては聞いていないと。

(記者)
 市がとりあえず、払いませんということだけ伝えたにとどまっているということですね。

(市長)
 そういう状況でしょう。払いませんより、僕の心理からすると、何遍もくどいけど、払えませんと。そういう心理状況だということを正確に書いていただいたほうがええと思います。

(記者)
 担当間ではどうなんですかね。市長の場合はわかったんですけど、担当者レベルではどういう話になりますかね。

(市長)
 担当者レベル。

(当局)
 今日は来てないです。

(市長)
 今日は来とらんか。一応そういうニュアンスを伝えたと。で、そういう返事を私いただいておりまして、向こうがどうであったかということについては、聞いておりません。

(記者)
 返事を聞かれたというのは、計上しないのはわかりましたよということですか。

(市長)
 いや、それは向こうがどう言ったかもちょっと。返事そのものは聞いてません。

(記者)
 伝えてくれと市長が指示したと。

(市長)
 伝えてくれと言ったときに。正確に言うと、委員会を開かないといかんぞということまで言ってけと言いましたので、多分言っとると思いますけど、ちょっと今おりませんので、そんなこと聞いとらんがやといって県に言われると困るんで。僕からすると、今の状況では支払えれませんわねと。来年度の計上はとてもできませんわねということで、それについて大至急、実行委員会を開かないと、大至急と言ったかどうか忘れましたけど、実行委員会を開かないかんわねということを伝えとるはずですけど。実行委員会開かないかんということも伝えろよと言いましたから。ええ。

(記者)
 さっき、物事に話し合いがあるという話があったと思うんですけど、今の段階では、まず、余りにはっきりしてないんで計上してませんと。ただ、今後実行委員会を開いた場合だとどうなんでしょう。その、やっぱり何らかの対策がとられたので、負担してやりましょうとなった場合はやぶさかじゃないというニュアンスなのか、もう絶対にだめなのか、市長としてどっちなんですか。

(市長)
 その内容次第です。話し合う前に事前にペケだと言っとってはいかんので。それと、こっちの、市のほうの第三者委員会のご意見もありますから。それはまあ、3月終わりには出てくるでしょう。まあ2月も、お知らせしたんじゃないですか、2月の実行委員会の期日は。しとらんかね。したはずだがな。したでしょう。

(当局)
 はい。通知が出ています。

(市長)
 ええ。通知出とると思いますよ。やりますんで、その辺のところも含めて、やっぱせっかく集まっていただいた偉い様ですので、尊重したいと思いま すんでね。そういう意見を受けながら。僕個人は、こんなの無政府状況の暴力、表現の自由という名の暴力クーデターですよ、これはほんとに。恐ろしい話ですよ、これ。

(記者)
 今回の件に関しては、表現の不自由展があったから市長はそういうご主張なのは我々も理解しているんですけど、今後、新しいものをやるときに、そういう内容が一切ない可能性もあると思うんですね。そのことについても全く、絶対払いませんという話なのか、それが実行委員会を開いた上で、今後のあり方がはっきりしたなら、例えば補正予算で払うこともやぶさかじゃないということとは大分違うと思うんですね。市長としてはどっちなんでしょう。後者なんですか。

(市長)
 予算ですけど、文化予算につきましては、個別には何ですけど、今度増やしとりまして、色々。だから文化事業そのものをもっと盛り上げるいうことは、まず1つ確か。ほれから、やっぱりどうですかね。これ助成事業ですから。それから、いわゆるあれ。英語にすればいいものでなかったけど、何だったか、あれ。

(記者)
 アーツカウンシルですか。

(市長)
 アーツカウンシル。アーツカウンシルも、なかなか言いにくいですけども、予算ですけども、ちゃんとこれ用意させていただいておりますんで、どういうふうに持っていくかということは、多分僕よりも、アーツカウンシルなんかが判断していくとなるということになりますけど。少なくとも、こんな嘘を言って展示品のリストを出してみたりですね、8月1日オープンのときに、7月22日の日に違うリストを出したわけですよ、内容を。こんなことで、こんなもの、払うどころか犯罪的ですよ、これは。普通の人がやったら、普通詐欺罪で捕まりますよ。

 そんな状況ではいかんし、それから、正直言って何ですけど、県がみんな独断でですね、これ。完全に独断独裁やったことで、県と、知事だ言うと感じ悪いで県にしときますけど。ほんで、それと再開しとるじゃないですか、独断で。あれ。あれはいかんでしょう、それは。やっぱりこういう問題が出たときには実行委員会開かなきゃ。

(記者)
 市長、返す返すも、それは今回の。

(市長)
 そういうことが最低でもですね。

(記者)
 だから、次回の話をしてるわけで。

(市長)
 うん、次回。

(記者)
 次回にそれが、同じ理屈が当てはまるとは、ちょっとなかなか思えないので、次回はどうするんですかっていうのが今聞きたいわけです。

(市長)
 いやいや、だけど、次回は、最低でも今言ったようなことがきちっとしないと、これは。で、した場合にどうかということは、ちょっと何とも、今僕では答えられませんけども、ほんとはアーツカウンシルや何かがあれば、政治とちょっと違うところでやるということになるわけです。

(記者)
 今はだから、次回の体制がはっきりしていないのでというのが、まず1つ前提で大きいということですね。

(市長)
 まあ体制もはっきりしてないけど、ほんとに、これ大丈夫かになりますわね、わし。こんなの。そもそも。一定の。じゃあ、ころっと12月31日から、とんでもなかったのが1月1日から突然善人になるって、人間ってそういうもんじゃないですから、これ。こういう日本の権力に潜む恐ろしい問題を解決できるかということだ、民主主義的に。

 言っときますけど、私が権力行使しとんじゃないよ。ええかね、これ。県が出品を決めたんですから。8月1日と、再開も。再開で決めとるから大きいですよ。私はいかんと言ったのに。これは。話し合わないかんいって言ったんです。全部知ってですね、陛下の肖像画もあって、これをバーナーで燃やされて足で踏んづけられとる肖像画が、申請にはなかって、それが展示されとるいうのを全部知って再開したんですから。

 だから、そういう状況の中で、そりゃどうすりゃええんですかね。もう、これは。私これ、個人でやっとるんじゃない。全体の奉仕者ですので。私は。僕は、マスコミを除いて、全部と言いませんけど、ほとんどの国民の人が怒っとると思いますよ、私。今回のトリエンナーレのやり方は。それ大村知事の独裁じゃないですか、はっきり言って。

(記者)
 市長、今回の件はわかりました。

(市長)
 まあええけど。それを最低でも、そういう状況がですね、素直に話し合えて。この間の実行委員会では素直に話し合えたとは思えません。まず私、発言しましたけど。何であのときテレビカメラ入れなんだんだろうね。テレビカメラ入っとると思っとったんだ、わし。誰か録音しとりゃ、ぜひ出してくれるとええんですよ、そんなもん。成功しました言っとるんですから。わやですよ、ほんとに。自分の金でもないのに税金使ってですよ。だで、そこのところはきちっと話し合い。そうですか言って、じゃあ突然テーブルつくって、全部みんな今までのことしゃべってですね、いかんことは謝って。国民に向かって謝らなかんですよ。そういうふうにできるかと。ねえ。それはできにゃできんですよ、それ。

 現代美術を応援するのはええですよ、させていただいても。ええですよいう言い方は悪いですけど。わしは美術の総監督じゃありませんのでね、これは。うん。これは、やっぱり芸術の応援というのは、税金を使っていかんいうもんじゃないんですよ。名古屋のトリエンナーレだってそうですよ。あれ芸術の助成事業ですよ。今回、助成事業だったんです。助成事業には表現の自由の適用はないという説も、これ有力なんです。助成事業にはね。そりゃそうだわね。何か、やっとかめ文化祭を応援しとるときに、誰か来てですよ、芸術家が。そんな伝統的な古くさいことをやるなと。俺らの現代的主張のものを取り入れよと来たとしますわね。それはだめでしょう、それやっぱり、これは。そういうもんだよ。

 その代わり、税金で応援する場合は、できりゃあ、なるべく政府からちょっと距離がある、だからアーツカウンシルいうことになるんですけど、そういうところでどういうのをやっていくかって決めて、で議会もあって、マスコミのチェックもあって。嘘言っちゃだめですよ、少なくとも。嘘なんか言ったらだめですよ、ほんなのは。

(記者)
 市長、すいません。ちょっと聞き方変えますけど。今検証委員会やってる中で、付託している事項の1つが来年度のあり方もあったと思うんですけど、市長さっき、その前に予算が来ちゃうので、判断せなあかんと。これはロジックとしてもわかるんですが、それはそれで、今、検証委員会も継続中ですよね。で、継続中の中で最終的に、来年度はこうしてくださいという提言もあろうかと思うんですけど、それが出たらまた、今回はとりあえず、当初(予算)は当初(予算)でとは思うんですが、その後の対応というのはまだ、未定というか、白紙なわけですか。

(市長)
 白紙言うと感じ悪いですけど。そんな無茶苦茶な無責任なことを言っとる気はないので。しかし、当然第三者委員会は立派な方がやっていただいとるんで、当然尊重させていただきます。そこでもう一回、きちっと考えるということにはなります。

(記者)
 プラス、実行委員会も開くことを引き続き求めると。

(市長)
 それもあり得るでしょうね。一応3月ということになっていますけど。来年度のことに入ってきた場合は、また一遍相談するというのも重要なことじゃないですか、やっぱり。

(記者)
 今、3月に開く予定がもう既に来ているってことですか。

(市長)
 まだきちっと決まっとらんと思いますけど、3月はやります、ええ。まあ大体一応締めないかんもんで、そこで。

(記者)
 確認なんですけど。補正は、さっきからの質問の答えなんですが、補正に計上することもあり得るということなんですか。

(市長)
 そういう感じの悪いことは返事ができませんけど。

(記者)
 でも可能性としてあるんですか。否定は、否定というか、ないことはない。

(市長)
 そんなもん、世の中はおみゃあさん、いろいろなことが起こり得るんでね、これは。そういうレベルの話ですよ、それは。いや、今なんかそんなこと、おみゃあさん、普通からいったら、もう絶対やるなという気持ちの皆さんが多いと思いますよ。わしらの税金使って何やってくれるんだと、主催事業で。馬鹿にしとるなよと。ハイジャックも。ということですよ。ちゃんと説明して、ちゃんと。助成をやりたい、文化事業の助成、助成事業ですから、これ。オリンピックと同じですからね、これ。主催事業で。だで、その場合は正直に言って、そこで議論して、みんなで。そういう民主的なプロセスは取らなしようがないんですよ。それ嫌だったら自分でやればいいんですから、それは。

(記者)
 先ほどの実行委員会開いてという話なんですけども、前回の実行委員会、知事と市長の意見というのはかみ合ってなかったと思うんですけど、予算を出す条件としての議論の落としどころって、市長としてはどう考えてみえるんですか。

(市長)
 落としどころなんて、そんな私は帝王じゃありませんので。

(記者)
 謝罪をして、謝罪とかそういったものを求めたりは。謝罪とかがなければ、なかなかその次に進めないということですか。

(市長)
 いや、やっぱりそれは謝罪せなあかんと思いますよ、国民の皆さんに。こんなことやっちゃって、主催事業でですよ。主催事業で。そこをみんな書かないかんわ。主催事業でやってもええの、こんなこと。人の意見をハイジャックして踏み潰してまって。

(記者)
 謝罪というのは、知事のという意味ですか。

(市長)
 実行委員会で言ったのはね。ええ。成功したとか言うもんで、事業に。冗談じゃないですよ、そんなもの。

(記者)
 市長、来年度以降はもう白紙っていうか、もう身を引くって、そういう考えではないということ。

(市長)
 まあ、それは何遍も言っておきますけど、検証委員会やってますので、今。お願いしとるんで。それで来年度分のお話もありますんで、ええ。それは、尊重せないかんじゃないですか、当然。

 ただし、これは理解してもらいたいけど、予算のほうが先来ますんで、そんな宙ぶらりんのままのわけのわからんようなことはいけませんからね。 そりゃ、一定の気持ちはちゃんと出させていただかないと。市民の皆さんに失礼じゃないですか。任務懈怠だと思いますよ。反政府事業なら事業で、今日中日の社説に書いてあるけど、マイナンバーでもわしは大反対なんですよ、依然として。これは中日と同じですけど。悪いけどね。だで、それはそれでやればいいんですよ、みんな。ほんだけどやっぱりフェアにきちっとやらなきゃあ。ほんで、決めるステップも、ああいうふうに大村さんが独断でどんどんやるんじゃなしで、再開も独断でやりましたがな、これ、ほんとに。じゃなくて、やっぱり民主的にやらないかんですよ。

(記者)
 アーツカウンシルは来年度中につくるという予定なんですか。

(市長)
 まあ何らか試行ぐらいできんかなというぐらいな気持ちで。これは予算に入っとりますんで。一応しかるべく立てまして。だけど、いろんな仕組みがありますんでね。芸術監督じゃない、だけど何遍も言いますけど、私も当初はアーツカウンシルがこういうこと全部決めるかと思って言いましたけど、若干ちょっとそれは、そうでもなかったということで、申し訳ないというか、勉強進めましたら、アーツカウンシル、全部そういう、あれによって違うかわからんけど、僕の今の勉強のところでは、例えば総額の予算をどうするとか、美術館長をどうするだとか、そういうことやるんですわ。どっちかいうと流れは。どういう、名古屋市でやるんだったら名古屋市の文化施策というのは、どういうところを強調していくかと。で、具体的な展示をどうしていくかというのは館長みたいですね、どうも。その美術館長、それとキュレーター、学芸員が相談して、自分たちの責任でやってくと。

 で、館長でも2つあるところがあって、経営者の館長と、それからいわゆる美術に長けた方、これでやってくと。でまあ全額税金でやっとるところが全部調べてないでいかんですけども、なるべく半分ぐらいか、で、事業収入とか寄附金とかね、そういうもんでやっぱりみんなが支えられとる美術展にしてくということで、僕が聞いたキュレーター、外国人ですけど、大体館長とキュレーターが、こういうのやろうと決めると、アーツカウンシルのような名前じゃありませんけど、大体それはオッケーになるよと言ってました。と言ってましたけど、僕が聞いた人は。外国人ですけど。

(記者)
 さっきから繰り返し出てる質問なんですけれども、その検証委員会で、来年度もトリエンナーレをやってくださいみたいな結論、負担金払ってくださいみたいな結論が出た場合は、その場合はどうされるんですか。

(市長)
 まあ、そういう答えにくい質問はよ。そんなものおみゃあさん、あれですがな。ちょっとあり得ないようなというか、あり得るのか知りませんけど。

(記者)
 あり得ないに決まっているんですか。

(市長)
 いや、抽象論としてです。物理学的にあり得ないようなあり得るようなこと。元々ね。リンゴの木の実がなぜ宇宙のほうに落ちてかんかと言ってかんような話なんであって、ええ。どうなるか知りませんよ、私、ほんとに。変なこと言っておりませんから。あれだけのメンバーですから。

(記者)
 尊重はするんですね、さっきおっしゃったように。

(市長)
 いや、尊重せないかんですよ、そりゃ。

(記者)
 無下にはしないですよね。

(市長)
 そんな当たり前じゃないですか。はい。

(記者)
 ということは、色々な方法のうちの1つ、そういったことも。

(市長)
 色々な話が出てくる場合はあるでしょう、それは。だけど当然、やっぱりあれだけの立派なメンバーだもんだで、しかるべくきちっと言われると思いますよ、私は。

(記者)
 市長としては、そういう払ってくださいみたいな、参加してくださいみたいな結論は多分出ないだろうという予測ですか。

(市長)
 いや、抽象的に参加してくれいって言われると、一応のことを言いますわね、私らも。そりゃあやっぱり、今までの問題、何の解決もせずにですね、やると、わしはほんとに職務違反で、下手したら辞めならんですよ、私。検閲だと言われとるんだで、中日には。検閲をするような人が市長やっとっていかんでしょう、これ。

(記者)
 市長、すいません。このトリエンナーレの話、先行してやってた知事会見にも出たようで、そこでは、従来の、今回の問題起きる前のトリエンナーレの負担のあり方であれば、払ってくださいとか、先に払いますみたいなやりとりが事前にあった上で、負担金を市も県も払ってたようなんですけど、今回、県もこういうことがあって、今検討している最中なんで、来年度以降について、市側に負担金をお願いしますという話をそもそもしてないという話も出ているようなんです。

 であれば、まだ具体的には当然なのかなとも思うんですが、市長はその辺のところの事情を把握された上で、そういうふうにさっきおっしゃった、支払いませんというのを言われたのか、それとも、まず自分の意向として、当初(予算)にはとりあえず払いませんよと、払いませんですよというのを先に伝えたということなのか、どっちなんでしょうか。

(市長)
 払えれんですわねと。払えれませんですわねと、今の状況の中では。そもそも。払えれませんですわねと。市民の皆さんの税金を、主催事業としてこれに投下するいうことは、僕の少なくとも憲法感覚並びに常識的な感覚からしても、それは払えれないですわ、それは。

(記者)
 その話は1つわかるとして、そもそもロジックとして、まだその払う払わないの話ができる前段階だったとした場合ですけど、それは、当初(予算で)払わないのはある意味当然じゃないかとも思えるんですが、その中で先行的に市長はそういう意思を伝えたという話なんですか。

(市長)
 県から払ってくれとまだ言われとらんので、そのときにならないとということかわからんけど、今までずっとやってきましたから、これ10年も。だで、そろそろ市としては、いくらか払うという意思表示をですね。普通だったら払うんだで、これ。だから払えれない場合は、一応の意思表示をするというのが必要なんじゃないですかと。ちゃんと市としてはどう思うんだということ。

(記者)
 それだと、先ほどから市長が尊重するとおっしゃっている検証委員会との整合性はなかなか難しそうな気もするんですけど。

(市長)
 いやいや、それは今の段階では、やっぱり予算編成前のとこで言ってかないかんもんで、予算編成時において。その後、別にいろんな手段ってありますから、別に。今回が最後ではないです。そういうことはね、物理的には。

(記者)
 それは補正(予算)も含めてという話ですか。

(市長)
 うん、まあそういうことになるけど。だけど、払うことが前提でもないですからね。払わんことが全てもないし、払うことが全てでもないと。でしょう。こんなの。

(記者)
 あと、さっき実行委員会の開催要求をしろというふうに言ったとおっしゃっていましたけど、これは、目的としては、どういうことで。

(市長)
 いや、どうしますかっていうことですよ。

(記者)
 払わないと。

(市長)
 来年度どうしますかということ。

(記者)
 来年度どうしますか。

(市長)
 うん、どうしますかということ。

(記者)
 体制。来年度どうしますかというのは。

(市長)
 だから、お金もそうだけど、今までの仕組みですわね、そもそも。これが。それは県知事が全部独断で決めていくと。再開まで独断で決めると。そういうことの仕組みでええのかと。そういう仕組みで、こういう現代美術を応援してくと。まあ、人々によれば、皆さんによれば、美術ではにゃあと言っている人もようけおるがね。芸術ではないと言っとる人もいますわな、これ。政治主張だと言っとる人もぎょうさんみえますわな、これ。だから、そういう状況の中でどうやってやっていくんだと、これを。ということの話。お金もありますけど。この話をせないかんですわ。いうことでしょう。当然だと思いますよ。納税者の皆さんも、ちゃんとしっかりしてくれと。

(記者)
 次回のその運営体制について話をして、運営体制見直しみたいなことですか。

(市長)
 その中に、ほんじゃあ、見直してもやるのか、もうやめるのか、そういう議論が出てくるでしょう、そりゃ。

(記者)
 すいません。ほんとにいつもこの話で申し訳ないです。確認なんですけど、計上しない理由っていうのは、まだ実行委員会とか検証委員会が結論を出してないというか、事の経緯がまだ明らかになっていないので、こんな段階では払えないということをおっしゃっているんですか。

(市長)
 いやいや、まだ気持ちがわかっとらんな、わしの。どうも。

(記者)
 言っていただければ。

(市長)
 いや、今回の、いわゆる、あのトリエンナーレというものを、いわゆる名古屋市、あ、これそれから県の検証委員会が、これは実行委員会が主催したんであって、県と市の主催ではないって、とんでもないレポート書いていますけど、そういうこと言う自体が狂ってますよ、これ。オリンピックは、ほいじゃあ国の主催じゃないですか、あれ。オリンピックって、あれ実行委員会ですよ、確か。実行委員長は誰だったですかね。誰かわけわからん。何でかいうと、みんな国だ思っとるからですよ。ほうでしょう。

 だから、今回もそうですよ。実行委員会ですよ、主催は。でも、誰が見たって県と市、まあむしろ県ですわな、この場合は。というものではですね、よほどオリンピックがやっとるように、じゃあオリンピックの開会式にこういうことやったらどうします。天皇陛下の肖像画燃やして、バーナーで燃やして、それを隠して出したと。それから慰安婦像を出したと。日本軍の兵士が死んだのを間抜けな日本人だといって、それ出したと。それ表現の自由ですか、これ。ほんとに。それは憲法学の無知というか、未知なんで、助成事業なんです、文化の。一般的な表現の自由というのは、誰かが表現をしとるんだ、画廊で。それに誰かが、公権力者が出て、おい、これやめろと。すぐ撤去しろと言ってやった場合は、これ表現の自由の問題になる。

 だけど、何かの芸術を応援しようという、こういうやり方もあるんですよ。名古屋だって、名古屋まつりだってそうじゃないですか。あれだって地域芸能じゃないですか、芸術じゃないですか。それから、やっとかめ文化祭。そういうときは、それは税金使ってもええけど、民主主義的にちゃんと正規のプロセスを経て、出展目録に嘘ついちゃだめですよ、それは当然。ほんで市民の皆さんが大方ね、納得できることをやらないかんのです。そういうのは助成事業。そんなときに、こんなことになっちまってですね。これは言っときますけど、こういうことはいかん言っとる市民の皆さんの表現の自由はどうなるの、これ。一体。ほんとに。

 ロサンゼルスの昔のお嬢さんが言っていましたよ。20年か30年、私に、みんなでロサンゼルスの周りの慰安婦像のとき署名運動やってみんなで頑張ったんだと。何をやっとんですか言って、名古屋で、主催で。

(記者)
 確認ですけれども、市長は知事が謝罪をされるとかっていうことがなければ、トリエンナーレからはもう決別をしたいというご意向だというようなお話だということでよろしいですか。

(市長)
 トリエンナーレいうのが固有名詞として確立したものではありませんので。言っときますけど。トリエンナーレいうのは3年に1回ある美術展のことなんであって、もっと民主主義的に、これね、みんなが大体納得できて、楽しいやつ。今までそれなりにやっとったじゃないですか。ええ。わしも何遍も行きましたわ、会場に。ああいうふうならええかどうか知りませんけども、それは今回と全然違いますよ。やりようというのはあるんですわ、やりようというのは。だけど、こんなね、表現の自由の名を語った暴力で、世論をハイジャックしてしまうようなね。これはものすごい恐ろしいとは思います。

 でマスコミとか、マスコミ全部じゃないけどマスコミと、ほれから何やこれ。この間、弁護士会でも言ってきとったわ、愛知県弁護士会。市長の権力濫用だ。何や、検閲だ。で、ペンクラブ、それからもう一個何か言っとるぞ。ほんなことで、ほんとに大丈夫なのかね、これ。皆さんが、僕のことを検閲だと言っとる方が権力を守っとるんじゃないですか。県が一旦選択したことを守っとるじゃないですか。

 私の選択が先にあったんじゃないですよ、これ、言っときますけど。県の権力行使と言うと怒るだろうけど、まあ選択があったわけです。まず。それが俺は間違っとりゃせんかと、一遍よう話し合おうと言ったのがなぜ検閲になるんですか、これ。どっちが権力に対してちょっと待てと言っとるんですか。でしょう。ほんとにわし、これは怒っとるんですよ、こんなの。

 そりゃ、一応わしも市長やらせてもらって、ろくでもにゃあですけど、これ一応800万もらって税金でやっとる奴が、検閲だといって名指しされたりですね、きしめんのように薄っぺらいとか言われたりね、まああれはギャグかどうか知らんけど、ギャグにしてもひど過ぎるけど、それはいかんですよ、ちゃんと理由を言ってもらわないと。ねえ。桜の会の説明責任求めるなら、マスコミに説明責任求めたいです、わし。

 評価はいいですよ。そうやって、書くときにあなたたちは、何遍も言っとる、まあ最後にしときますけど。まず、公共事業であること知っていたのかと、ちゃんと。私的な展覧会に俺が乗り込んでいったんじゃない。そんなこと一遍も行ったことないですわ。どうぞやってちょうと。どうぞは言いませんけど、それはそちらの判断。ほれから、天皇陛下の肖像画を燃やされた、あれ知ってたのかと。で、それが7月22日に違うものが出されとるのを知っていたのかと。この3つを、それぞれのマスコミ、この間も愛知県の弁護士会にも言ってきたったわ。あなたたち、河村さん批判するのはええけど、知って言ったのかと、それを、言って。返事何にもあらへんがね。何にもないですよ。それ聞きたいわ、ほんとに。力んどったってしようがないけど。ほんとに聞きたいよ、わし、これ。ほんとに、わし、これ。

(記者)
 じゃあ、市長、そろそろ、時間になってしまったので。

(市長)
 そういうことでございますので、ご理解をじゃないけど、まあお願いします。

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