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カツオブシムシ類について

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このページを印刷する最終更新日:2021年12月23日

ページID:5574

ページの概要:乾燥動物質を食べる害虫、カツオブシムシ類について

カツオブシムシ類

[学名] Dermestidae

[分類] 鞘翅目,カツオブシムシ科

小型から中型の種が多く、幼虫あるいは成虫が動物質の乾物(干物、毛皮、毛製品、絹、動物標本、飼料など)の害虫となる種が多い。

名古屋市内ではヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ、カドマルカツオブシムシなどがよく見られる。

ヒメマルカツオブシムシ

[学名] Anthrenus verbasci (Linnaeus)
[分類] 鞘翅目,カツオブシムシ科

ヒメマルカツオブシムシ成虫

小型の種で体長約2-3mm。
黒褐色で、背面は黄色や灰白色の鱗片でおおわれている。

ヒメマルカツオブシムシ(左:花上の成虫、右:幼虫)

幼虫は、羊毛など動物性繊維製品に被害をもたらすほか、煮干しや削り節などの動物性乾燥食品も被害にあう。
照明器具内の昆虫死骸も発生源となる。

成虫は、屋外に出てマーガレットなどの花に集まり花粉を食べる。

名古屋市内では本種とヒメカツオブシムシが、よく家屋内で発生する。

ヒメカツオブシムシ

[学名] Attagenus unicolor (Brahm)
[分類] 鞘翅目,カツオブシムシ科

ヒメカツオブシムシ成虫

成虫は体長3-5mm。全体黒褐色で、光沢がある。

毛織物、絹製品などの害虫として有名。他に植物質のものも多少食べることが知られている。成虫は野外で花粉などを食べる。

ヒメカツオブシムシ幼虫

学校などで大量発生した事例があるが、床材の継ぎ目にたまった毛糸くずなどのほこりが発生源と考えられる。

名古屋市内では本種とヒメマルカツオブシムシが、よく家屋内で発生する。

ハラジロカツオブシムシ

[学名] Dermestes maculatus DeGeer
[分類] 鞘翅目,カツオブシムシ科

ハラジロカツオブシムシ成虫

体長6-9mm。外観はカドマルカツオブシムシに似ているが、腹部下面が灰白色毛でおおわれ、黒色毛を混じた紋様がある。

干物、飼料、動物死体などに発生する。

ハラジロカツオブシムシ成虫(腹面)

カドマルカツオブシムシ

[学名] Dermestes haemorrhoidalis Küster
[分類] 鞘翅目,カツオブシムシ科

カドマルカツオブシムシ成虫

体長6-8mm。全体黒褐色、腹部下面は単色で紋様がない。

干物や動物死体などによく発生する。

カドマルカツオブシムシ幼虫

マダラカツオブシムシ類

[学名] Trogoderma
[分類] 鞘翅目,カツオブシムシ科

マダラカツオブシムシ属の一種(Trogoderma sp.)

成虫の体長2-4mm程度で、ヒメマルカツオブシムシと同じくらいの大きさ。

マダラカツオブシムシ類のうち、いくつかの種は貯蔵穀物の害虫である。

名古屋市内からは、アカマダラカツオブシムシ、ヒメマダラカツオブシムシが記録されている。

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