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ムカデ・ゲジについて

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このページを印刷する最終更新日:2021年12月23日

ページID:4885

ページの概要:身の回りで見られる、ムカデ類について

ムカデ類

[学名] Chilopoda
[分類] ムカデ綱(唇脚綱)

日本からは、ゲジ目、イシムカデ目、オオムカデ目、ジムカデ目に属する約150種が知られている。

体は扁平あるいは棒状で、頭部と胴部から構成される。頭部の背面は発達した頭板でおおわれ、多くの節からなる1対の触角がある。眼は無い種もあるが、有る場合、ムカデ類では1-40個の単眼が集合しており、ゲジ類では約200個の個眼からなる原始的な複眼を1対備えている。胴部は多くの体節(胴節)で構成される。第1節は顎肢節となり、腹面に1対の顎肢(毒牙)を付属する。各胴節には1対の脚(歩肢)がある。ジムカデ類には191対の脚を有するものもある。脱皮をして成長する。幼体と成体が同数の脚を持っている(整形変態)種と、脱皮をするごとに体節が増えながら成長する(増節変態)種がある。

肉食性で、昆虫などの小動物を捕食する。

ムカデ類のうち、トビズムカデ、アオズムカデなどオオムカデ類の大型種が、人に対して咬傷を与えることがある。

名古屋市内に産する重要種としてトビズムカデ、アオズムカデがある。

オオムカデ類

[学名] Scolopendra
[分類] オオムカデ目,オオムカデ科

トビズムカデ

[学名] Scolopendra mutilans L. Koch
[分類] オオムカデ目,オオムカデ科

トビズムカデ

トビズムカデは、頭部が茶褐色から赤褐色のいわゆるとび色。
体長15cmに達する。

アオズムカデ

[学名] Scolopendra japonica L. Koch
[分類] オオムカデ目,オオムカデ科

アオズムカデ

アオズムカデは、頭部が暗青色。
体長10cm前後。

生態

抱卵するトビズムカデ

名古屋市周辺では、トビズムカデ、アオズムカデともに普通に見られる。

おもに夜間活動し、昆虫などの小動物を捕食する。
昼間は石下などにひそんでいる。

春から夏に産卵し、3年を経て成体となる。
産卵した雌は、卵を腹の下に抱えて保護する習性がある。[右画像]
雌による保護は、幼体が自分で餌を取り自活できるようになるまで続く。

咬まれると激しい痛み

ムカデ類は、人間を積極的に襲うことはないが、接触した場合は咬みつく習性があるので注意が必要。
家屋内に侵入したムカデに触れたり、靴などに潜んでいることに気づかずに触れた場合、咬傷被害が発生する。

咬まれると激しい痛みがあり、患部が腫れたり発熱することがある。
繰り返し咬まれた場合、アレルギー症状が報告された例もある。

ムカデ毒の成分は種によって多少異なるが、溶血性毒やヒスタミン様物質を含み、ヒスタミン、セロトニン、蛋白分解酵素などが検出されている。

被害予防のためには

  • ムカデの隠れ場所となる、家屋周辺の廃材や落ち葉などを除去する。
  • 家屋内に侵入したムカデに対しては、エアゾール殺虫剤を直接噴霧する。
    (大型の個体に対しては、効果の発現に時間がかかる場合がある)
  • 叩き潰すことができれば、確実である。

ゲジ

[学名] Thereuonema tuberculata (Wood)
[分類] ゲジ目,ゲジ科

ゲジ

成体の体長約3cm。長い脚(歩肢)が特徴。体はムカデのように扁平でなく、棒状。背面はくすんだ黄緑色で、暗色の3条の縦帯がある。

1齢幼体は4対の歩肢があるが、増節変態をするので、脱皮ごとに体節が増え、成体で15対の歩肢を備える。約2年で成体となり、5-6年間生存する。

昆虫などの小動物を捕食し、家屋の周辺にも生息する。カ、ゴキブリなどを捕食するので益虫でもあるが、室内に侵入したりするので嫌われる。俗説で「ゲジが人の頭を這うと禿げる」といわれるが、まったくのぬれぎぬである。ムカデのように咬むこともない。

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