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新型インフルエンザについてのお知らせ

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このページを印刷する最終更新日:2011年4月13日

ページID:10483

ページの概要:新型インフルエンザに関する名古屋市からのお知らせ

新型インフルエンザに関する基礎知識

風邪(感冒)

 通常、急性上気道炎のことを意味し、鼻、咽頭、上気道の粘膜に侵入して炎症を起こす200種類を超える風邪ウイルスによって引き起こされる感染症。症状としては感染したウイルスにより異なり、鼻水、喉の痛み、咳、発熱、関節痛、頭痛、発熱などいろいろ。全身症状はあまり見られず、重症化することはほとんどない。

インフルエンザ

 インフルエンザウイルスを病原体とする気道感染症で、上気道炎症状、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感など強い全身の症状がみられる。さらに肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれんなどを併発し、重症化することがあるのもインフルエンザの特徴である。
 シーズンにより増減はあるが、毎年おおむね人口の10から20%程度の罹患者の発生があり、ほとんどの人がこれまでに曝露を受けており、基礎免疫をもっている。
 毎年、インフルエンザが流行すると高齢者や慢性疾患患者の死亡率が高くなることが分かっており、体力が低下している方にはインフルエンザが引き金となって死に至ることも珍しくない。

鳥インフルエンザ

 鳥インフルエンザとは、動物、特にカモ、アヒルなどの水鳥を中心とした鳥類がA型インフルエンザウイルスに感染して起こる病気である。鳥インフルエンザのなかでも、鳥類が死亡してしまう重篤な症状をきたすものを高病原性鳥インフルエンザという。
 鳥インフルエンザの中でも鳥インフルエンザ(H5N1)は、高病原性であり、世界規模の地域でトリに感染しており、さらに東南アジアを中心に人間も感染し死亡例が発生しているため、人間社会に最も近い鳥インフルエンザとして注目されている。
 本来人間に感染することはないとされていた鳥インフルエンザ(H5N1)に1997年香港で18名が感染し、うち6名が死亡した。この後も何度か人間に対して感染が起こっているが、感染者はほぼ全てのケースにおいて鳥インフルエンザウイルスに感染している鳥との直接接触、たとえば鳥を殺す、羽をむしる、料理の準備などで接触していたと指摘されている。これらは鳥インフルエンザウイルスに感染した鳥の内臓や排泄物に接触している際に鳥インフルエンザウイルスの飛沫を直接吸入した場合や、鳥インフルエンザウイルスに感染した鳥などの排泄物が乾燥し粉塵となり、それを大量に吸引することによって感染するなどが考えられる。
 現段階では鳥インフルエンザウイルスの人への感染は限定的である。また鶏肉や鶏卵を食することによる感染の報告例はない。
 通常のインフルエンザウイルスと高病原性鳥インフルエンザウイルスの両方同時に感染すると、両者の間でウイルス遺伝子の交雑がおこり、人にも高い感染性を持つ新型インフルエンザが発生する可能性がある。このため、高病原性インフルエンザウイルスに感染した鳥類と接触する機会が多い者については、通常のインフルエンザに感染しないようにインフルエンザの予防接種を受けることが求められる。

高病原性鳥インフルエンザに関するQ&A(国立感染症研究所へ)(外部リンク)別ウィンドウ

海外における最近の高病原性鳥インフルエンザ発生状況(国立感染症研究所へ)(外部リンク)別ウィンドウ

WHO発表の高病原性鳥インフルエンザ感染確定症例数(国立感染症研究所へ)(外部リンク)別ウィンドウ
 

新型インフルエンザ

 鳥インフルエンザが変化してヒトからヒトに感染する力を持った場合が新型インフルエンザとなる。動物、特に鳥類のA型インフルエンザウイルスが人間世界に侵入し、その遺伝子に変異を起こしたり、ヒトのインフルエンザウイルスとの間で遺伝子の組み換えを起こしたりして、ヒトの体内で増えることができるようになり、ヒトからヒトへと効率よく感染できるようになったものが新型インフルエンザウイルスといい、この新型インフルエンザウイルスが人に感染して起こる病気が、新型インフルエンザである。
 まだ人が感染したことのない新しいタイプのインフルエンザであるため、全ての人が抵抗力(免疫)を持っておらず、世界中で同時大流行(パンデミック)し、人命や社会経済活動に多くの被害をもたらすことが心配されている。新型インフルエンザが発生した状況では、各自ができる限り感染しないように自衛努力が必要である。それとともに新型インフルエンザに感染したのではないかと疑わしく思ったら、各自が直ちに他の人に感染させないように行動することが社会的に必要である。
 新型インフルエンザと従来の人インフルエンザの鑑別を臨床的に行うことは不可能であることから、初動における感染防止対策が非常に重要である。

平成21年に発生した新型インフルエンザ(A/H1N1)

病原性の高い新たな新型インフルエンザの発生に備えて

政府インターネットテレビ「うつらない・うつさない!そなえておこう、新型インフルエンザ」(首相官邸へ)(外部リンク)別ウィンドウ

政府インターネットテレビ「新型インフルエンザ パンデミックに備えて」(首相官邸に)(外部リンク)別ウィンドウ

予防策

 できる限り感染を阻止する必要があることから、新型インフルエンザウイルスがいたる所に存在していると想定して行動する必要がある。たとえば教室の中、町の中、デパートやスーパーの中、映画館、レストラン、そしてバスの中等、多くの人が集まる場所には、空気中や壁、机の上、ドアのノブ等に必ずウイルスが付着しているかもしれないと注意することである。
 毎年流行する季節性のインフルエンザ対策とかわらないことだが、新型インフルエンザは人から人へ感染する以上、感染した人と、感染していない人が接触しなければ感染は広がらないわけなので、人との接触を可能な限り減少させるということが最善の予防策である。
 具体的には次のような予防策がある。

  • 集団内に入らないようにする。
  • 外出時にはマスクを着用する。
  • 人や物に触れたりした場合、頻回に手洗いをする。
  • 充分に睡眠、栄養を取り体力を維持すること
  • 湿度を保つこと(50%程度)
  • 周辺で咳やクシャミをした人がいた場合、早急に手と顔を洗う。決して手で目をこすらないこと。目の縁からウイルスが目の中に入り、涙管を通って体内に入る可能性がある。
  • 外出から帰ったら、着替えて十分手洗いを行う。
  • 着替えた衣服は、8時間以上手に触れない場所に保管する(衣服に付着したウイルスが8時間前後生きているため)

政府インターネットテレビ「新型インフルエンザ あなたの?に答えます(予防編)」(首相官邸へ)(外部リンク)別ウィンドウ

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