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重症急性呼吸器症候群(SARS)に関するQ&A

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このページを印刷する最終更新日:2010年12月21日

ページの概要:重症急性呼吸器症候群(SARS)に関するQ&Aについて

SARSに関するQ&A

Q1 SARSの症状は?

A1 SARSはSevere Acute Respiratory Syndromeの略で、日本では「重症急性呼吸器症候群」と呼ばれます。SARSは、38℃以上の急な発熱で発病し、その後、咳、呼吸困難等の呼吸器症状が認められます。また、頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、意識混濁、発疹、下痢など他の症状が見られることもあります。

Q2 SARSの病原体は?

A2 新種のコロナウイルスで、「SARSコロナウイルス」と命名されました。

Q3 SARSはどのように感染するのですか?

A3 主な感染経路は、SARS患者が咳やくしゃみをした時のしぶき(飛沫)を介して感染する飛沫感染と、患者の分泌物、排泄物等に含まれるウイルスが付着した手やものを介して感染する接触感染といわれていますが、糞便からの経口感染や、空気感染も完全に否定することはできません。

飛沫感染と空気感染の違いは?

飛沫感染とは、ウイルスが咳やくしゃみによって呼吸器から空気中に放出される比較的大きな水滴によって広がることを言います。この水滴、つまり飛沫は大きいため、飛ぶ距離は最大2メートルです。飛沫感染は、他の人が飛沫を吸い込むことによって直接的に、あるいは、ドアの取手や電話の受話器などについた飛沫を他の人が触ることによって間接的に起ります。ライノウイルスなど普通の風邪ウイルスもこの飛沫感染によって広がります。
空気感染とは、ウイルスが呼気に含まれる非常に小さな粒子やチリによって広がることを言います。このような粒子やチリはたくさんの人に吸い込まれます。小さな粒子は空気中を漂い、大きな呼吸器飛沫よりも遠くまで飛んで行くことができます。

汚染された物に触っただけでSARSに感染するのですか?

空気感染によって広がるウイルスには、インフルエンザウイルスや麻疹ウイルスがあります。
汚染された物に触ることでSARSに感染する可能性はありますが、そのような感染がどのくらいの頻度で起きるのか、あるいはまったく起きないのかは、現時点では不明です。SARSコロナウイルスは乾燥した場所で48時間生存したという報告があります。また、下痢便中で4日間、尿中で24時間生存していたとの報告もあります。

Q4 SARSに感染したら何日ぐらいで発病するのですか?

A4 SARSの典型的な潜伏期間は2から7日ですが、最大10日までと考えられています。11日以上たって何の症状もなければほとんど心配ありません。

Q5 SARS患者が他人に病気を感染させる可能性のある期間はどのくらいですか?

A5 現在までの情報では、熱や咳などの症状がある時が人に病気を感染させやすいことが示唆されています。症状が出る前、あるいは症状が消えた後、感染する可能性は否定できませんが、その可能性は極めて少ないと考えられています。

Q6 SARSに感染するリスクが高い人どのような人ですか?

A6 SARS患者は、感染した人と直接的な接触があった人、たとえば、家族にSARS患者がいた人や、しっかりした感染予防対策を取らずにSARS患者の治療をした医師や看護師などの間で主に発生していることが報告されています。

Q7 年齢や性別に関係なくかかりますか?

A7 これまでにSARSと診断された患者さんの多くは25から70歳で、また、男女間には明らかな差が見られません。現在までの報告では小児の患者さんは少ないのですが、その原因はよく分かっていません。

Q8 SARSの検査法は?

A8 病原体検査は大きく3種類に分かれます。ひとつは、血液中の抗体を調べるもので、これには酵素免疫測定法(ELISA)と免疫蛍光法(IFA)の二つの方法があります。しかし、これらはいずれも発病初期には検出されず、ELISAの場合は発病後20日を過ぎてから、IFAの場合は発病後10日を過ぎてから検出されます。あとの2種類はウイルス遺伝子の断片があるかどうかを調べるPCR法と、生きたウイルスを培養して分離・同定する検査で、いずれも咽頭ぬぐい液、喀痰、血液、便、尿などで検査します。PCR法は、一般に発病初期に陽性に出ることの多い診断法ですが、SARSコロナウイルスについては、未だ不完全な段階で、現段階ではSARSウイルスに感染していても検出されないこともあり、検査方法を改良しつつあるところです。ウイルス培養検査は、生きたウイルスの存在を調べることでき、陽性であれば感染の証明ができますが、培養には時間を要します。いずれの検査方法も、陰性だからといって感染を否定することはできません。

Q9 SARSの治療法は?

A9 現時点では、決まった治療法はなく、対症療法を行います。海外、特に香港では抗ウイルス剤であるリバビリンの静脈内注射とステロイド剤の併用療法を行い、効果が期待できるとの意見も出ました。しかし、明確な効果が科学的に証明されたと言える段階ではありません。発熱による発病から3から7日後、呼吸器症状が始まります。患者の10から20%では、人工呼吸器による治療が必要となります。80から90%の人は発病後6から7日で軽快しています。

Q10 SARSの致死率は?

A10 WHOは、年齢や基礎疾患の有無、感染経路や暴露したウイルス量により異なりますが、全体としては14から15%(24歳以下1%未満、25から44歳6%、45から64歳15%、65歳以上50%)と推定しています。

Q11 生鮮食品やお土産品から感染する可能性はないのですか?

A11 現在までのところ、SARSの伝播確認地域から積み出された物品、製品や動物との接触が、ヒトのSARS感染に繋がったと言う疫学的情報はなく、現段階では心配する必要はないでしょう。

Q12 SARSの感染を防ぐ方法は?

A12 SARSの感染経路としては、空気感染の可能性は否定できないものの、飛沫感染が最も感染機会として多いものと考えられています。国内でSARS患者が発生した場合の予防方法としては、1.手洗いの励行 2.うがいの励行 3.マスクの着用 4.人ごみを避ける 5.十分な睡眠と栄養の摂取 などがあげられます。

Q13 マスクに予防効果がありますか、普通のマスクで効果がありますか?

A13 飛沫感染が主な感染経路と考えられていますので、適切なマスクの使用は有効な予防手段です。患者と直接接する場合や、伝播確認地域で人ごみに出る場合には、通常のマスクでも何枚か重ねて使用すればある程度の予防効果はあると推定されています。ただし、同じマスクをいつまでも使用しているとマスクに付着しているウイルスによる感染の恐れがあるので頻繁に取り替える必要があります。患者等を扱う医療現場では、空気感染に備え、空気感染予防に効果のあるN95、N100マスクが使用されています。しかし、これらのマスクは目が大変細かく、日常生活で一般の人が用いるには、呼吸が苦しくなり実用的ではありません。

Q14 患者が出た場合の消毒法は?

A14 「重症急性呼吸器症候群(SARS)の消毒方法」のサイトを参考にしてください。なお、リンク先は下記に表示してあります。

Q15 海外から帰ってきた方と会っても大丈夫ですか?

A15 すべての国でSARS患者が発生しているわけではありません。発生している国でも地域により伝播していない場合もあります。たとえ伝播確認地域からの来航者であっても、症状が出ていない場合周囲に感染させる可能性は非常に低いといわれています。また、帰国後10日を過ぎて症状がでなければSARSに感染している可能性は非常に低いといわれています。

Q16 同じ飛行機にSARS患者が乗っていたら感染しますか?

A16 同じ飛行機に乗り合わせSARS患者の近くの座席に座っていた人がSARSを発病した事例が報告されています。感染の可能性は否定できませんが、同乗者全てが同じ危険があるわけではありません。帰国後10日間は A18 の注意事項に従ってください。

Q17 伝播確認地域へ旅行を予定している方が注意すべき点は?

A17 伝播確認地域への不要不急の旅行は取りやめることをお勧めします。どうしてもいかなければならない場合は、以下の対策を実施しましょう。

冬期に旅行される場合は、インフルエンザの予防接種を受けてから旅行しましょう。
(ただし、予防接種の効果は接種後2週間後から現れるとされていますので、早めに接種する必要があります。また、インフルエンザの予防接種によってSARSの感染が防げるのではなく、症状の似ているインフルエンザにかかることによる混乱を防ぐためのものです。)
旅行中は次のことに留意しましょう。特に目、鼻、口を触るときは清潔な手で触ることに気をつけましょう。

  • 手洗いの励行
  • うがいの励行
  • マスクの着用
  • 人ごみを避ける
  • 十分な睡眠と栄養の摂取

Q18 伝播確認地域から帰国した方の注意事項は?

A18 次のことに注意してください

  • 帰国後10日間は、朝夕の体温を測るなど健康状態を確認してください。
  • 帰国後10日間は、人と会うのは最少限にしてください。やむをえず外出する場合はマスクを着用してください。
  • もし、帰国後10日以内に38℃以上の急な発熱か咳・呼吸困難等の呼吸器症状が出たら、直ちに最寄りの保健所(又は名古屋市SARS110番)へ電話してください。受診する医療機関を紹介します。
  • 医療機関を受診する際は、事前に電話で医療機関に伝播確認地域からの帰国者であることを告げ、必ずマスクを着け、受診方法(時間や場所など)を確認したうえで受診してください。医療機関まではできる限り公共交通機関の利用を避け、自家用車等を使用してください。

Q19 冬季にSARSの再流行があるのですか、インフルエンザの流行期と重なるとなぜ問題なのですか?

A19 もともとコロナウイルスによる感染症はインフルエンザと同様に冬季に流行する傾向があります。特にインフルエンザの症状は発熱や呼吸器症状だけでなく、重症例では肺炎を起こす点までSARSの症状と混同しやすいため、インフルエンザの流行期にSARSが流行した場合、両者の鑑別が難しく、患者の取扱い、それに伴う感染拡大防止措置が混乱を起こし、大きな社会問題になる可能性が世界的に指摘されています。鑑別根拠となる検査法を見てみますと、SARSの検査法は精度が低く、病原体保有者や感染初期の者の検査ができないのが現状であり、正確で迅速な検査法の開発を急いでいますが、平成15-16年のインフルエンザ流行期までには開発は間に合わないといわれています。

Q20 他に詳しい情報を知りたいのですが、関連するリンク先はありますか?

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