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内藤秀次郎/林兼吉

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このページを印刷する最終更新日:2023年10月25日

ページID:106246

〈内藤秀次郎/林兼吉〉加圧式石油コンロの改良からガス機器の国内トップメーカーに育て上げたリンナイの創業者。

内藤秀次郎の画像

内藤秀次郎
写真提供:リンナイ株式会社

林兼吉の画像

林兼吉
画像提供:リンナイ株式会社

プロフィール

氏名

内藤 秀次郎(ないとう ひでじろう)/林 兼吉(はやし かねきち)

中川区内のゆかりの地

「リンナイ」発祥の地 中川区運河町

人物の紹介

 二人は明治26(1893)年に名古屋駅南付近で生まれ、小学校が同じで会社も同じ名古屋瓦斯(現:東邦ガス)の社員でした。

 大正7(1918)年、内藤は今川焼の店で「青白くガスのような光」を放つスウェーデン製の石油コンロに出会いました。このコンロに感動し、店主から1台譲り受け、自宅で研究・試作を重ね、ついに国内初の石油コンロを完成させました。軒先で販売すると、炭火より火力が強く、持ち運びに便利で、安全なことから評判となりました。

 大正9(1920)年、このコンロをもとに二人は会社を立ち上げました。社名は二人の姓から一文字づつ取り、「林内商会」と名付けられ、林は営業を、内藤は開発・製造を担当しました。また、このコンロは「林内式石油ガスコンロ」と命名され、好調な売れ行きは続きました。

 大正12(1923)年、関東大震災が発生し、東京周辺都市のガス管は寸断されガスが使えない状況の中、林内式石油ガスコンロはその機能から炊事用として飛ぶように売れ、続けて、都市ガス用の湯沸器やストーブなどを開発・販売し、名古屋瓦斯の支援もあり、林内商会は全国各地や周辺の国にも販路を広げました。

 昭和25(1950)年、創業30周年の時に「(株)林内製作所」と改称し、林社長の新体制のもと、開発から製造までの一貫体制と営業の強化に努めました。

 昭和46(1971)年、社名を「リンナイ(株)」と改称、現在ではガス機器の国内トップメーカーとなりました。

 昭和23(1948)年には内藤秀次郎が、昭和53(1978)年には林兼吉が、その生涯を閉じました。

参考文献

リンナイ株式会社 『真心の経営80年 「創業80周年記念誌」』 平成12年9月

中日新聞 『時流の先へ 「中部財界ものがたり」 第8部』 平成25年7月2日、平成25年7月3日

『中川区人物事典』とは

『中川区人物事典』とは、中川区で誕生や活躍などされたゆかりの深い偉人、有名人を紹介するものです。

中川区ゆかりの人物について、区民をはじめとする多くの市民に知ってもらい、人物を通して区の歴史や文化、産業を再発見し、地域への関心を高める目的で実施しています。

(注)掲載されている写真や文章等を、無断で転載、複写することを固く禁じます。

このページの作成担当

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