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ミナトガタリ 第10弾なごや古道・街角案内人 第3章 地形から見る港区の防災リスク

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このページを印刷する最終更新日:2016年9月26日

第3章 地形から見る港区の防災リスク

津波のイメージ

司会:  

お話しを聞いていると、津波が来たら名古屋港の方よりも干拓地の方が…

池田:  

水に浸かる可能性が高いだろうね。

司会:  

大丈夫でしょうか。

池田:  

どうだろうね。津波はエネルギーが怖いからね。港湾は港湾で、怖いんだよ。

司会:  

一波が来ると浸かるところは大変ですよね。

池田: 

津波の場合は障害物に当たるとエネルギーが上に行くからね。越流しちゃう。

司会:  

後背地は一旦浸かってしまうとなかなか水が引かないですよね。

池田:  

溜まってしまったものはポンプで出すしかないよね。

司会:  

大変ですね。そういえば、池田さんはもともと土木を専攻していらっしゃったんでしたよね。

池田:  

一応そうですよ。怪しいもんだけどね。水害の話になったから言っておきたいんだけど、実は津波の事は私はあんまり知らなかったんだ。

ところが東北の地震の3か月くらい前に、岩波新書から「津波」という本が出た。で、私はその津波の本を、東北地震の直前に読んでから、津波は怖いって知ったよ。チリ沖の地震の時もそうだけど、地球全体で影響がでるくらい。ちょっとした津波でも。人が足を取られちゃうくらいの凄い力がある。それまでは、地球の反対側で起こった津波がなぜ2万kmも離れた日本までやってくるのかっていうのがわからなかった。

司会:

たしかに不思議ですね。

池田:

津波は、どーんと一気に起きるもんだからダムが崩壊した時に流れてくる波と一緒 で、台風なんかの風で起こった高潮の波とは違う。

波の速度を考えると風水害の場合は水面下ではほとんど水は動いていない。だから台風なんかでどんどん水面が動いても水面下では魚が泳いでいたりする。つまり波の上の部分だけが動いているんですよ。でも津波の場合は地形の変動で一気に波が起こるから、速度分布が上から下まで一定なんです。だから層の間の摩擦で消えていくエネルギー消費がないんだ。

司会:

ちょっと難しいです。

池田:

要するに高潮がどうやって消えるかといったら、風で波の上の方が陸に押し寄せる途中で底に近い部分で摩擦が起きて速度分布が三角形になる。これが摩擦によるエネルギー減少につながっちゃう。だから、そんなにエネルギーを持ってないし、そんなに長時間続かない。ところが津波ははじめから水面から海底まで速度分布が一定だからエネルギーロスがなかなか起こらない。だから2万kmも移動してくるんだ。    

司会:  

なるほど。

池田:               

それからもう一つね、たとえば津波がやってきてどんと壁にぶつかると、そこで運動エネルギーが位置エネルギーに代わるんだ。下が地面で固定されてるから。水は上に上がっちゃう。それで堤防も楽々超えてしまう。

司会:

あまり力そのものは減っていないんですね。

池田:

そう。海の中では、摩擦以外にあまり力が減衰するものがないから、あちこちぶつかっては動きが複雑になる。どういう動きになるのかは分からない。だから、津波というのは発生後2時間以上危険なのです。 大阪湾で見たシミュレーションでは第25波が最大になるとかいう計算もあった。

司会:

高さがですか?

池田:

そう。だからね、波が合流して波が行き来する。湾のようなところでは、発生から2時間後でも、終ったからって安心しちゃいけないわけ。その次が反射して返ってくるかもしれないからね。それから小さくても用心しなくてはいけない。そういうもんなんだと思って。

司会:

減衰するものだと思ってたらポンポンと来てぶつかり合って。

池田:  

うん。ぶつかり合って大きくなっていく。その形も色々あるんだね。それから凄いエネルギーを持ってるから、発生時の高さなんていうのはあまり当てにならない。津波の高さが1mだったとしても、スピードとエネルギーがあるから陸上でもエネルギーが残ったまま上っていくわけ。昔の三陸沖地震では標高が55mの位置まで上ったという記録もあるというよ。

司会:  

川を遡上していったという…。

池田:  

川を遡上したのもあるし、崖を上っていったものもある。

司会:  

それにしても 55mですか?

池田:  

標高がね。そこまで上っていった。だからそれは地形によって危険度は変わると言うこと。

司会:  

加えて引き波が危険らしいですね。それでだいぶ被害が出ちゃったってことですが。  

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