1 調査テーマ・趣旨
(1) 生物多様性とCOP10について
2010年10月に、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋市で開催されます。
そこで、市民の皆様の日常生活における自然に対する意識や生物多様性、COP10に関する認知度をうかがい、今後、名古屋市として生物多様性の保全と持続可能な利用のために取り組む施策の検討に役立ててまいります。
(2) 住宅・住まいに関する意識について
環境問題への関心が高まり、本市も「環境首都なごや」の実現を目指して様々な取り組みを進めています。そうした状況の中で、今回の調査は、環境にやさしい住まいづくりに対する、市民の皆さんの意識や意向などについて把握し、今後の施策を進めるうえでの参考とするものです。
(3) 食の実態と関心について
近年、ライフスタイルの多様化などに伴って食生活も大きく変化し、栄養の偏りや不規則な食事など様々な問題が生じています。名古屋市では、平成19年11月に「名古屋市食育推進計画」を策定し、総合的・計画的に「食育」に関する施策を推進しています。
計画の策定から2年が経過し、現状の把握と今後の食育の推進について参考とさせていただくため、市民の皆さまにご意見をおたずねするものです。
2 調査期間
平成21年11月2日(月)から平成21年11月16日(月)
3 調査方法
- 対象・人数
市内に居住する満20歳以上の市民2,000人(外国人を含む) - 抽出方法
住民基本台帳及び外国人登録原票をフレームとする無作為抽出 - 調査方法
郵送法 - 回収率
調査対象2,000人に対して
有効回収数1,135人 有効回収率56.8% - 質問数
33問 - 回答者属性
添付ファイル


4 調査結果について
(1) 「生物多様性とCOP10について」(環境局生物多様性企画室)
- 自然の危機について関心のある人は8割以上(問2)
自然の危機への関心についてたずねたところ、「非常に関心がある」と答えた人は31.9%、「どちらかといえば関心がある」と答えた人は54.5%で、あわせて86.4%と関心の高さがうかがえました。 - 「COP10」について知っている人は約6割(問4)
COP10(こっぷてん)についてこれまでに何か知っていたかたずねたところ、「全く知らない」と答えた人は37.2%で、約6割の人がCOP10について、知っていることがわかりました。COP10について、何か知っている方で「COP10という名称」と答えた人は51.4%と最も多く、次いで「会議の開催地」28.6%、「会議の内容」13.5%の順となりました。平成20年7月に行った同様の調査では、認知度は約5割であったことから、COP10に対する認知度が着実に高まっていることがわかりました。 - COP10で名古屋市が発信したら良いメッセージは「他の国と協力して取り組むことの大切さ」と考えた人が約4割(問5)
COP10で名古屋市はどのようなメッセージを発信したら良いと思うかたずねたところ、「他の国と協力して取り組むことの大切さ」と答えた人が38.5%と最も多く、次いで「生物多様性を守っていくことの大切さ」が34.6%、「生物多様性からの恵みを活用していくことの大切さ」が17.6%となりました。 - 「生物多様性」という言葉の認知度は約8割(問6)
生物多様性という言葉について、知っているかどうかたずねたところ、「知っている」と答えた人は34.0%、「言葉は聞いたことがあるが意味は知らない」と答えた人は44.7%で、あわせて78.7%でした。
平成20年7月に行った同様の調査では、認知度は約6割であったことから、生物多様性の認知度が高まっていることがわかりました。
これらの調査結果を踏まえ、今後、名古屋市として生物多様性の保全と持続可能な利用のために取り組む施策を検討してまいります。
(2) 住宅・住まいに関する意識について(住宅都市局住宅企画課)
- 「環境にやさしい住宅」のイメージは、「日当たり・風通しが良く、高断熱・高気密であるため、冷暖房の効率がよい快適な住宅」(問9)
環境にやさしい住宅」のイメージについてたずねしたところ、「日当たり・風通しが良く、高断熱・高気密であるため、冷暖房の効率がよい快適な住宅」と答えた人が50.7%で最も多く、次いで「緑にあふれ、多様な虫や小動物が身近に生息する、自然豊かな住宅」が41.1%、「太陽光発電などエネルギーを生み出す設備が整った住宅」37.3%の順となりました。 - 住宅における緑の種類で重視することは「夏は葉が生い茂り日よけの役割を果たし、冬は落葉して日ざしを妨げないもの」が3割以上(問10)
住宅における緑の種類について特に重視することをおたずねしたところ「夏は葉が生い茂り日よけの役割を果たし、冬は落葉して日ざしを妨げないもの」が33.9%と答えた人が最も多く、次いで「あまり手入れの手間やコストがかからないもの」が21.1%、「周辺の樹木などと調和が図れるもの」21.0%の順となりました。 - カーシェアリング制度を「利用したいと思わない」が約5割(問17、18)
カーシェアリング制度を利用したと思うかどうかたずねたところ「利用したいと思わない」と答えた人は53.5%と、「利用したいと思う」21.8%を上回りました。その理由をたずねたところ、「乗りたいときに乗れないなど、日時などの制約を受けたくないから」と答えた人が52.6%と最も多くなりました。 - 「共同生ごみ処理機の設置を推進すべき」が約3割(問19、20)
生ごみを堆肥化する生ごみ処理機を共同で設置することについてたずねたところ、「設置を推進すべき」と答えた人が36.7%で、「推進すべきではない」12.3%を上回りました。その理由をたずねたところ、「各地域で生ごみを処理することで市全体のごみの量が削減できるため」と答えた人が60.6%と最も多くなりました。
これらの調査結果を踏まえ、今後の環境にやさしい住まいづくりに役立てていきたいと考えています。
(3) 食の実態と関心について(健康福祉局健康増進課)
- 食育に関心がある人は9割弱(問24、25)
食育に「関心がある」と答えた人の割合は45.5%、「どちらかといえば関心がある」と答えた人42.1%をあわせて、87.6%の人が関心があると答えました。その理由としましては、「子どもの心身の健全な発育のために必要だから」と答えた人が64.2%と最も多く、次いで「生活習慣病の増加が問題になっているから」64.1%、「食生活の乱れが問題になっているから」57.2%の順になりました。 - 「食事バランスガイド」を知っている人は5割強、そのなかで食生活の参考にしている人は7割弱(問26、27)
バランスの良い食事をするために一日当たり「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安となる「食事バランスガイド」を知っている人は52.4%。さらに、知っている人のなかで、食生活において「ほぼ毎日参考にしている」と答えた人の割合は19.2%、「時々参考にしている」と答えた人48.2%をあわせて、67.4%の人が参考にしていると答えました。 - 家族の誰かと週3回以上一緒に食事をする人は8割弱(問28)
家族の誰かと一緒に食事をするのが一週間のうちに「週5回以上」と答えた人の割合は64.9%、「週3から4回」と答えた人10.7%をあわせて75.6%の人がおおむね家族と食事をともにしていると答えました。一方で「ほとんどない」と答えた人は4.1%ありました。「一人暮らし」の人は11.8%でした。 - 毎日朝食をとっている人は8割弱(問29)
朝食(菓子や果物、サプリメント(栄養補助食品)のみの場合はのぞく)を「毎日とっている」と答えた人の割合は78.6%、「週に4日以上とっている」と答えた人4.8%をあわせて83.4%の人がおおむね朝食をとっていると答えました。一方で「ほとんどとっていない」人は9.7%でした。 - 「8020(はちまるにいまる)運動」の言葉も意味も知っている人は7割弱(問32)
80歳になってもおいしく食べられるように20本以上自分の歯を保とうという8020運動の「言葉も意味も知っていた」と答えた人は65.9%でした。一方で「言葉も意味も知らなかった」と答えた人は25.9%でした。
本市では「名古屋市食育推進計画」を策定しており、今回の結果を参考にしてさらに食育の推進に努めてまいりたいと考えています。
このページの作成担当
スポーツ市民局市民生活部広聴課広聴係
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