1 調査テーマ・趣旨
(1) 緑のまちづくりに関する市民意識について
平成17年度に施行された本市「緑まちづくり条例」では、市民の皆さま等との協働を大きな柱としています。そこで今回、市民参加による公共の緑の維持管理について市民の皆さまの考え方をお尋ねし、今後、緑の保全や創出に対して市民参加を促す施策を考える上で参考とするものです。
(2) 健康に関する市民意識について
本市では市民一人ひとりが、健やかで明るく元気に生活できるまち「なごや」を目指しています。今回、健康に対する市民の皆さまの意識や取組みをお尋ねし、今後の施策の参考とするものです。
(3) 文化芸術に関する市民意識について
本市では、「誇りと愛着の持てるまち名古屋」をめざして、市民が文化を身近なものとして感じ、自らも活動できるような機会と場所づくりに努めています。そこで、市民生活に文化芸術がどのように関わっているか、また、市民の皆さまが名古屋の文化芸術に対しどのように感じているかを把握し、今後の新たな文化振興施策を検討するための参考とするものです。
2 調査期間
平成18年11月21日(火)から平成18年12月5日(火)
3 調査方法
- 対象・人数
市内に居住する満20歳以上の市民2,000人(外国人を含む) - 抽出法
住民基本台帳及び外国人登録原票をフレームとする層化2段無作為抽出 - 調査方法
郵送法 - 回収率
調査対象2,000人に対して
有効回収数956人 有効回収率47.8% - 質問数
31問
4 調査結果について
(1) 緑のまちづくりに関する市民意識について(事業所管:緑政土木局緑化推進課)
- 緑を守り育てる市民活動が「必要だと思う」は約8割、一方「参加したい」は4割に満たず
ボランティアでの公園・緑地や街路樹などの緑を守り育てる活動については61.9%の人が「参加したことがない」という回答でしたが、「まちや緑がきれいになる」(71.3%)、「自然保護や環境改善に役立つ」(62.3%)など、緑を守り育てる活動には多くの人が良いイメージを持っていることが分かりました。また、市民参加の必要性についても、「とても必要だと思う」が19.6%、「ある程度は必要だと思う」が59.0%と、あわせて8割近くの人が必要性を認識していることが分かりました。
一方で、活動への参加意向は、「是非参加してみたい」(6.6%)、「どちらかといえば参加してみたい」(29.5%)と、あわせて4割に満たないという結果でした。 - 緑の維持管理への市民参加は「まちづくりへの関心を高められる」と思う人が54.9%
市民がボランティア参加することについては、「身近なまちづくりへの関心を高められる」(54.5%)、「市民が参加するのは自然なこと」(41.1%)、「地域住民に連帯感が生まれる」(37.0%)などの回答が多く、また、積極的にボランティア参加してもらうために何が必要か尋ねたところ、「活動していることをもっと地域全体に広める」(54.9%)、「収穫体験や花見など、市民が楽しめるイベントを併せて開催する」(33.8%)などの回答が多くありました。
これらのことから、全般的には、地域ぐるみで楽しみながら取り組むことが地域全体のためにもなる、という意識を持つ人が多いという傾向が表れたと推測されます。
今回の調査結果をふまえて、公共の緑の維持管理に対する市民参加を促進する方策について検討していきたいと考えています。
添付ファイル


施策への反映状況について(平成19年3月末現在)
新たに発足した「緑のパートナー」制度の運用や、各種市民活動の育成・支援の展開等、協働への取り組みにあたっての参考資料として活用しました。
また、市民参加を一層推進するために、名古屋市緑の審議会での審議の検討資料とするなど、今後も活用していきます。
(2) 健康に関する市民意識について(事業所管:健康福祉局健康増進課)
- 最近の健康状態が「健康である」人は約7割、一方将来の健康に不安を感じる人も7割以上
最近の健康状態について「どちらかといえば健康である」と感じている人は、59.3%と最も多く、「とても健康である」と感じている人(13.4%)と合わせて72.7%の人が健康状態を概ね良いと感じています。
ところが、将来の自分の健康について、「どちらかといえば不安を感じる」(54.7%)、「おおいに不安を感じる」(21.1%)と答えた人は合わせて75.8%でした。
また、日頃生活の中でのストレスについては、「時々感じることがある」(53.8%)、「いつも感じている」(23.5%)と答えた人は合わせて77.3%でした。 - 健康の維持や増進のため「規則正しい生活」を心がけている人が5割以上
健康の維持や増進について、日頃心がけていることは、「規則正しい生活」が55.8%と最も多く、次いで「栄養のバランスを考えた食事」(49.2%)、「ストレスをためない」(42.6%)、「休息をとる」(41.6%)、「運動をする」(39.7%)などの順でした。
健康に暮らすために必要なこととして、「十分な休養や睡眠」と答えた人が73.3%と最も多く、次いで「ストレスをためないこと」(63.1%)、「生活習慣病などを予防する食生活」(58.2%)、「生きがいをもつこと」(57.4%)、「定期健診などの健康管理」(54.1%)などの回答が多くありました。 - 健康であるために「高齢者の健康支援」や「水や緑が豊かな住環境の整備」を期待する人が約5割
健康であるために名古屋市に期待することは「高齢者の健康支援」と答えた人が52.3%と最も多く、次いで「水や緑が豊かな住環境の整備」(50.4%)、「環境汚染への取組み」(45.5%)、「誰もが気軽に利用できる健康づくりの機会の提供」(44.6%)などの順でした。
今回の調査を踏まえ、市民の皆さんの健康寿命の延伸をめざし、健康に関する施策についての検討を進めていきたいと考えています。
施策への反映状況について(平成19年3月末現在)
アンケートの結果、健康であると感じている方は、72.7%であり、逆に将来に健康の不安を感じる方は、75.8%であることから、市民が「健康」に関する意識を高め、生涯にわたって主体的な健康づくりに取り組むことの必要性を感じました。また、名古屋市に期待することについては、「高齢者の健康支援」が52.3%と最も多いが、次いで「水や緑豊かな住環境の整備」50.4%、「環境汚染への取組み」45.5%の順に多いことから、健康的な都市環境づくりにも期待していることがわかりました。
今回のアンケート結果を踏まえ、きれいな空気や水を守り、市民が健康で安心して暮らすことができる都市を目指すという「環境首都なごや」の考えにも沿った、WHO健康都市宣言の実施に向け検討を進めていきます。
(3) 文化芸術に関する市民意識について(事業所管:市民経済局文化振興室)
- 音楽、メディア芸術、文化財・歴史的建造物の鑑賞をした人は、それぞれ5割以上
設問に例示したすべての文化芸術の分野において1割以上の人が、1年くらいの間に鑑賞したことがあるとしており、特に「音楽」(65.3%)、「映画・漫画・アニメーション(メディア芸術)」(59.9%)、「文化財や歴史的建造物」(53.7%)は5割以上でした。文化芸術への関心が多様化しているとともに、突出している分野もあることがわかりました。 - ボランティア活動に興味がある人は、企画運営よりも、指導や実演などの現場志向が強い
文化芸術に関わるボランティア活動のうち、「事業の企画・運営」(5.6%)や「芸術家の支援(2.8%)」よりも、「指導または指導補助」(16.9%)や「実演」(13.2%)など現場で自らの技量を発揮できるような活動に興味を感じる人が多いことがわかりました。 - 歴史的建造物を誇れると思う人が最も多く5割近い
名古屋の文化や芸術に関することで誇れると思うものは何か聞いたところ、「歴史的建造物」(47.0%)が多く、以下、「生活文化」(26.7%)、「イベント」(23.8%)、「文化施設」(23.3%)、の順でした。 - 「愛・地球博」で世界各地の文化や芸術に関心を持つようになった人は約3割
「愛・地球博」開催前と比べて、文化や芸術に対する関心に変化があったか聞いたところ、「世界各地の文化や芸術」(29.4%)、「日本の文化や芸術」(18.1%)、「名古屋の文化や芸術」(16.8%)をあげた人が多いことがわかりました。
これらの調査結果を踏まえ、今後の新たな文化振興施策を検討するための参考としていきたいと考えています。
施策への反映状況について(平成19年3月末現在)
アンケートの結果、「愛・地球博」開催前と比べて文化芸術に対する関心に変化があった人が多いことや、ボランティア活動に興味がある人は指導や実演などの現場志向が強いことなどがわかりました。
市民経済局文化振興室においては、今後、都市の文化的魅力や創造性を高めるため、文化振興の計画を策定することを検討しており、今回のアンケート結果をふまえた計画を検討していきます。
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