(資料15) あなたへのページ 7 13.差別的な言葉や表現について考えてみましょう 日本語は世界に類のないほど、豊かで美しい言葉と言われています。そして、もともとどんな言葉も言葉自体としての差別語はありません。 ところが、その日本語を使うときに相手を差別したり、疎外する意志で使うときには、その言葉が差別語となり、相手にとっては屈辱語となったり、不快語となったりします。さらに使う側がその気でなくても、関係する側にとっては不快感を持つこともあります。 言葉は、よりよい人間関係を作り上げるためのものです。わたしたちは自分が使われたくない言葉を使わない。 また、知らなかったで済ませることのないよう、差別的な発言や不快感を与える言葉は何かを、感覚的・体感的に持てているようにしたいものです。 日常生活の中で知らず知らずのうちに刷り込まれた差別用語や不適切用語を見てみましょう 《囲み開始》 ●子どもに関する用語 父兄・子女・私生児・貰い子・みなし子・落ちこぼれ・おまえ・あいつら・あの連中・ヤツ ●性別に関する用語 男のくせに・女のくせに・男らしく・女らしく・女々しい・女だてらに・男勝り・紅一点・女の腐ったような・売れ残り・出戻り・めかけ・職場の花・処女作・二号さん・美人アナ・奥様と主人殿方・夫唱婦随・ホモ・オカマ・オネエ・レズ・オナベ・ニュ−ハ−フ ●心身や病気に関する用語 めくら・おし・つんぼ・びっこ・ちんば・どもり・きちがい・かたわ・せむし・めかちん・やぶにらみ・知恵遅れ・植物人間・不具・廃疾・白痴・あきめくら・らい病・痴呆症・つんぼ桟敷・めくら判・片手落ち・手短か・片ちんば・足切り・障害物競走 ●職業に関する用語 屠殺場・バタ屋・人夫・土方・小使・女中・女工・浮浪者・賤民・ボロ屋・保母・看護婦・くずや・養老院・スチュワ−デス・チェアマン・オンブズマン ●人種・民族に関する用語 チョ−セン・北鮮・南鮮・第三国人・支那・くろんぼ・外人・ヤンキ−・ジプシ−・土人・インディアン・エスキモ−・ホッテントット・ブッシュマン・バカチョン・トルコ風呂 ◆書き換えたい用語 子供(子は供物でないことから)→子ども・こども 取り上げて(上中下を避けるため)→取りあげて 県下→県内 友達(達は神・貴人だけに使用したため)→友だち 障害を持つ(障害は本来個性、持たされるものでない)→障がいのある 一般地区(一般の反対語は特殊で特殊部落につながるため)→使用しない 欠損家庭(欠け損じたのではない)→単親家庭、父子、母子《囲み終わり》 このページには、差別的な言葉や表現を掲載していますが、これは差別を助長するためのものではありません。日常生活の中で人権課題について考え、差別をなくしていくために掲載しています。 ★これらが全て差別用語、不適切用語かはみなさんで論議してください。 また、「貴殿には・・・・」「遺憾である」などと言われたり書かれたりする『役所言葉』や「未亡人を故○○氏の妻」などの『マスコミの言い換え』なども考えてみてください。 ★ところで、日本最初の人権宣言だと言われる「水平社宣言」は、差別語がたくさんあるのに、なぜ差別文書にならないのかお分かりですか?