(資料1-4) 表紙 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 天守閣部会(第6回) 日時:平成29年11月16日(木)10:00〜13:00 場所:KKRホテル名古屋芙蓉の間 会議次第 1 開会 2 あいさつ 3 議事 (1) 天守閣復元に係る基本計画書(案)について ・基本構想について(資料1) ・壁の分析について(資料2) (2) バリアフリーの検討(案)について(資料3) 4 その他 5 閉会 1ページ 第6回天守閣部会 木造復元天守におけるバリアフリーの検討(案)[資料-3] 1.基本方針《以下、史実に忠実な木造復元、利用者の安全性の確保、ユニバーサルデザイン(バリアフリー)の採用 の3つの大枠の方針とその仔細を表形式で記載》 史実に忠実な木造復元 ・名古屋城天守閣は、昭和実測図、ガラス乾板、金城温古録等の史資料が豊富に残されているため、史実に忠実な木造復元を行う。 ・特別史跡名古屋城跡の本質的価値を高めるため、原則として、旧来の材料と工法により木造復元を進める。 利用者の安全性の確保 ・大規模木造建築となる復元天守は、火災発生時は炎や煙が瞬時に拡大するため、防火対策や消火設備を最優先で設置する。 ・多層階の木造建築物となる復元天守は、火災発生時等の非常時に不特定多数の利用者が速やかに退城できるようにするため、安全かつ円滑に避難できる対策を講じる。 ユニバーサルデザイン(バリアフリー)の採用 ・木造復元天守は、すべての来場者にとって公平かつ快適に利用できるようにするため、障がい者、高齢者、外国人等に配慮したユニバーサルデザインを導入する。 ・車いす使用者等が、木造復元天守を不自由なく観覧できるようにするため、エレベーターの設置や段差の解消等、合理的配慮を目指す。 《表終わり》 2.エレベーターの設置について 本市の考え方 エレベーターは設置しない。ただし、代替案で車いす使用者等の合理的配慮を目指す。 3.エレベーター設置に代わる代替案と課題《以下、チェアリフトと階段昇降機の2つの案とその課題を表形式で記載》 代替案 チェアリフト【地階から5階の表階段に設置】《チェアリフトの写真添付》 課題 ・すべての表階段にチェアリフト用レール及びイスを付加することとなる。 ・各階を観覧する際は、別途車いすが必要となる。 ・チェアリフトまたは階段昇降機の使用時は、表階段の片側通行や通行止めを行って、一般観覧者の通行を一時制限する等の安全対策が必要となる。 代替案 階段昇降機【地上から5階の移動用に導入】《階段昇降機の写真添付》 課題 ・既製品では、木造天守階段の急勾配や高い蹴上等に対応できないため、技術開発が必要となる。 ・急勾配及び蹴上が高いため、階段昇降機を取り扱う介助者が操作中にバランスを崩した時など、安全面に懸念がある。 ・チェアリフトまたは階段昇降機の使用時は、表階段の片側通行や通行止めを行って、一般観覧者の通行を一時制限する等の安全対策が必要となる。 《表終わり》 4.結論 ・現時点では、エレベーターを設置せず、地層から5階の表階段にチェアリフトを設置する。 ・今後の技術の進展を注視し、優れた代替案があれば、改めて検討する。 2ページ 《以下、チェアリフトと階段昇降機の2つの代替案の具体的な品名と特徴について枠に囲って箇条書きした上で、商品広告と設置例の写真を掲載》 (1) チェアリフト (代替案) タスカル Allura [シンテックス株式会社] 《囲い始まり》 《写真3枚添付。1枚目「スリム・コンパクトな新型階段昇降機 タスカルAlluraと見出しのあるチェアリフトの写真」2枚目「チェアリフトの写真」3枚目「女性が乗ったチェアリフトの写真」》 《囲いおわり》 《囲い始まり》 ・屋内や屋外、踊り場や曲がり階段に対応した、座った状態のまま階段の昇降が可能。 ・積載量は90s。 ・定格速度は5.5m/min。 ・勾配は0度から55度まで対応。 ・レールの長さは最長で50mまで。(標準は7m。) ・操作については、手元のレバーを押すのみ。また、呼び送りスイッチで離れたところからも操作可能。 ・誤動作防止用のキースイッチや障害物検知装置、シートベルト等の安全装置あり。 ・イスが90度回転する機能があり、乗り降りしやすい。 ・レールがあるため、階段の有効幅員が14〜20p減り、また、イスを折り畳んだ壁からの出寸は37p。(階段幅は75p以上必要。) ・消費電力は、1日約2円。(※1階から2階で1日10回往復。) 《囲いおわり》 設置例《写真4枚添付。チェアリフトの写真1枚、チェアリフトのレールの写真2枚、人が乗ったチェアリフトの写真1枚》 (2) 階段昇降機 (代替案) スカラモービル [株式会社アルバジャパン] 《囲い始まり》 《写真2枚添付。「scalamobilスカラモービル 介助者ひとりで高齢者の方々を簡単に階段昇降できるようにデザインされた秀逸な介助移動機器です。と記載のある機器の写真」2枚目「階段昇降機の写真」》 《囲いおわり》 《囲い始まり》 ・駆動システムを持つ、座った状態のまま、階段を昇降することが可能。 ・重量は29s。最大積載量は180sで、利用者体重の最大は140s。 ・階段の段鼻(端)を傷めない構造。 ・踏面170o以上、蹴上250o以下での対応は可能。 ・最速で1分間に18段のぼることが可能。(最遅は1分間に8段。) ・昇降可能角度は50度まで。(勾配50度以上での対応の可否は不明。) ・専用の車いすとセットのタイプについては、平行移動から階段昇降する際に車輪の着脱が必要。 ・本体に椅子が直接ついているタイプは、平行移動も可能だが、平行移動用の車輪でないため、負荷し続けた場合、車輪が損傷する可能性がある。 ・耐用年数は6年。(メーカー保障は1年。) ・介助者(操作者)については、メーカーからの操作講習を受ける必要があり、講習修了後、認められた者が証書(免許)を発行し、介助が認められる。 ・発売されてから、20数年の間、大きな事故(死亡)はなし。 ・市内・県内での納入実績を調査中。 ・開発費がかかる前提で特注品の新規開発を打診中。 《囲いおわり》 設置例《写真3枚添付。階段昇降機を使用している写真2枚、階段に接する車輪をアップにした写真1枚》