資料6 焼失前の天守に対する木造復元天守の主な改変事項 《以下、表形式で「区分」「木造復元天守の改変事項」「理由」の項目について記載》 区分 1 屋根 木造復元天守の改変事項 ・本瓦葺きの葺土を取りやめ、現代工法による防水層を設ける ・銅板葺きの下に現代工法による防水層を設ける 理由 ・屋根の軽量化、腐朽対策 ・防水性能の強化、腐朽対策 区分 2 基礎 木造復元天守の改変事項 ・現天守閣のケーソン基礎の使用 ・1階外周部(入側)を支える構造(詳細は現天守閣解体後の穴蔵石垣調査結果を踏まえ検討) 理由 ・天守台に影響の無く撤去することが不可能 ・天守台に木造天守の荷重を負担させない 区分 3 構造補強 木造復元天守の改変事項 ・間仕切りの板壁内部に地震時の建物の揺れを吸収するダンパーを設置 理由 ・耐震性能の確保 区分 4 防災設備 木造復元天守の改変事項 ・3〜4階に階段を1か所増設 ・5階から4階への救助袋式避難ハッチを設置 ・火災時の煙の拡散を防ぐため自動閉鎖機能を有する扉を付加 ・避難誘導灯の設置 理由 ・安全な避難経路の確保 木造復元天守の改変事項 ・監視カメラ、煙感知器、非常放送設備等の設置 ・消火機器(スプリンクラー、屋内消火栓、消火器)の設置 ・上記の配管・配線 理由 ・出火防止、初期消火対策 木造復元天守の改変事項 ・避雷設備の設置 理由 ・落雷保護のため 区分 5 照明設備 木造復元天守の改変事項 ・階段手摺や敷居足元への照明設置 ・間接照明の設置(観覧者から直接見えない位置) ・可搬式の行灯型照明器具の配置 理由 ・観覧ルートにおける安全確保 ・観覧ポイントのライトアップ 区分 6 バリアフリー設備 木造復元天守の改変事項 ・垂直昇降設備の設置 ・スロープの設置(内苑〜小天守出入口、小天守と大天守をつなぐ橋台、大天守出入口〜地階廊下) ・階段の昇降を補助する手摺の設置 理由 ・観覧ルートのバリアフリー対応 区分 7 畳敷き 木造復元天守の改変事項 ・創建時:1階から5階全ての床 ⇒ 復元案:5階一之間・二之間のみ 理由 ・観覧ルートとなるため畳の維持管理が困難 区分 8 その他 木造復元天守の改変事項 ・階段降り口の周囲に落下防止手摺の設置 理由 ・観覧ルートにおける安全確保