2023年6月5日(月) 名古屋市長 河村たかし様 名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会 共同代表 齊藤縣三 小川直人 抗議及び回答要求文 去る6月3日市主催の名古屋城バリアフリー市長討論会における複数の市民からの差別発言に対して、それを容認する河村市長の対応、またそれに沿って問題を曖昧に決着させようとする市当局の対応に強く抗議する。 そもそも、市長がバリアフリー実現のために新技術を募集するとして始まった国際コンペ、その最優秀作品に基づいて、文化庁に対して、名古屋木造天守復元におけるバリアフリーをふまえた再建計画を提出することになっていたのではなかったのか。昨年までそう聞いていたはずなのに、突如市民アンケートがなされその回答者のバリアフリー市民討論会を開いて改めてバリアフリー方針を考え直すこと自体が理解できない。 しかも、そのアンケートも約5割が五階までの昇降技術をつけると回答しているにもかかわらずである。市長は討論会直後も言論の自由をたてに市民の差別発言を容認するに至っては何をかいわんやである。 一、市長の本心を明らかにしていただきたい。バリアフリーを実現することが市民のいう本物実現に反すると考えているのでしょうか。 一、市長自ら作った「名古屋市障害のある人もない人も共に生きるための障害者差別解消推進条例」(2016年4月施行)を守ろうとする意志がおありでしょうか。ここに定められた市の責務、市民の責務に明確に反する市民の差別発言を容認していいのでしょうか。 以上について、回答していただける場を早急に設置していただきたい。 なお、昨年12月7日に提出した市長発言への抗議への回答も市当局は回答するといったものの既に数回にわたって回答延期を通告して、もう半年間がたってしまった。また日弁連が昨年10月24日に市長宛提出した「最上階までのエレベーター設置」の要望書についても回答するとしながら7か月半近く放置したままである。これらについても誠意ある回答をお願いする次第である。 05.06.05 観光文化交流局総務課 収受