資料2 表紙 タイトル 名古屋城バリアフリーに関する市民討論会 日時 令和5年6月3日土曜日14時から 場所 中区役所会議室 次第 1.開会 2.講演 講師 名古屋工業大学名誉教授 麓和善 タイトル 名古屋城天守復元の理念・手法・意義 3.名古屋市からの説明 名古屋城天守復元とバリアフリー 4.討論会 有識者 愛知産業大学非常勤講師 堀越哲美 名古屋工業大学名誉教授 麓和善 一般社団法人バリアフリー総合研究所UDラボ東海代表理事 阿部一雄 5.閉会 表紙2枚目(スライド) 名古屋城木造天守復元とバリアフリー 目次 1.木造天守復元 2.バリアフリー対応 3.木造天守復元の進捗状況と今後の予定 1ページ 1.木造天守復元 名古屋城の価値と意義 〇慶長15年(1610年)築城開始 〇慶長18年(1613年)以降、清須越が行われ、城下町が誕生 〇名古屋の都市形成と文化・芸能・産業のルーツ 〇消失前の天守は、城郭として国宝(当時)第一号に指定 参考 国宝(当時)第二号は姫路城 2ページ 1.木造天守復元 特別史跡名古屋城保存活用計画 〇平成30年度に策定 〇名古屋城を後世につなぐための保存、魅力向上を図る活用(公開)、保存と活用のための整備を進める 3ページ 1.木造天守復元 名古屋城「本丸」の整備 〇本丸整備基本構想 近世紀最高水準の技術により築城された名古屋城の象徴である本丸の姿を現代に再現 ・明治初期に姫路城とともに日本城郭の見本として永久保存されることとなった江戸期の名古屋城本丸の姿を再現する ・現存する石垣、建造物等の適切な保存管理と現存しないものの段階的な復元等により、本丸全体を往時の姿が実体験できる場とする 4ページ 1.木造天守復元 名古屋城「天守」の整備 〇木造天守復元の意義 世界最大級の高層木造建築物を外観に加えて、内部空間の構造・意匠の細部に至るまで史実に忠実に復元 ↓ 天守を外からの眺めと共に、天守内部に入り、体感して、我が国の優れた文化と歴史、技術を知っていただく ↓ 特別史跡名古屋城跡の本質的価値の向上と理解の促進 5ページ 1.木造天守復元 名古屋城「天守」の整備 〇木造天守復元の意義 逐条解説建築基準法編集委員会「逐条解説建築基準法」(平成24年12月10日初版発行、株式会社ぎょうせい)からの抜粋 国宝などの文化財は先人が我々に伝えた貴重な財産であり、これを保存し、後世に伝え、あるいはその活用を図って、国民ひいては世界の文化に寄与することは我々の任務である 6ページ 1.木造天守復元 天守閣木造復元イメージCG 2016年 株式会社竹中工務店 制作 7ページ 1.木造天守復元 史実に忠実な復元とバリアフリー 史実に忠実な復元が重要である一方で、障害のある人もない人も共に木造天守を体感していただくためのバリアフリーも重要 8ページ 1.木造天守復元 バリアフリーに関する法律 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法) 第6条(施設設置管理者等の責務) 施設設置管理者その他の高齢者、障害者等が日常生活又は社会生活において利用する施設を設置し、又は管理する者は、移動等円滑化のために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法) 第3条(国及び地方公共団体の責務) 国及び地方公共団体は、この法律の趣旨にのっとり、障害を理由とする差別の解消の推進に関して必要な施策を策定し、及びこれを実施しなければならない。 第5条(社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮に関する環境の整備) 行政機関等及び事業者は、社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮を的確に行うため、自ら設置する施設の構造の改善及び設備の整備、関係職員に対する研修その他の必要な環境の整備に努めなければならない。 9ページ 1.木造天守復元 復元の方針 ・調査研究に基づく史実に忠実な復元(昭和実測図、ガラス乾板写真、金城温古録) ・遺構の保存に十分に配慮した整備 ・防災上の安全確保とバリアフリー(出火防止、避難誘導、初期消火、スロープ、昇降設備など) 10ページ 1.木造天守復元 復元の考え方 @柱・梁を傷めない 木造建築物の主要な構造部である柱や梁を切り欠いたり取り除いたりしない。 A可逆性 取り外すことにより、往時の状態に戻すことができる。 11ページ 2.バリアフリー対応 一般的なエレベーターについて (ページ左側に梁と梁を取り除く範囲の平面図の記載) 一般的なエレベーターはサイズが大きい 梁を取り除く必要があり、設置できない ↓ 車いす利用者、高齢者、けが人等の方々の円滑な移動のための対応が必要 ↓ 木造天守閣の昇降に関する付加設備の方針 12ページ 2.バリアフリー対応 木造天守閣の昇降に関する付加設備の方針 〇基本方針(抜粋) ・新技術の開発には、国内外から幅広く提案を募る。 ・また、協議会を新たに設置し、障害者団体等当事者の意見を丁寧に聞くことにより、誰もが利用できる付加設備の開発を行う。 ・再建後は元来の姿を見ることができるようになり、介助要員、補助具を配置することなどにより、今より、快適に観覧できるようにする。 ・例えば、昇降装置を有する特殊車両を応用し、外部から直接出入りすることや、ロボット技術を活用し内部階段を昇降するなどが挙げられる。併せてVR技術を活用した体感施設の設置を行う。 13ページ 2.バリアフリー対応 昇降技術公募とその結果 〇昇降技術の公募の概要 募集する技術 史実に基づく復元にあたり、柱や梁を傷めることのない昇降技術を募集 公募への高齢者、障害者等の参画 高齢者、障害者等からの意見を踏まえ、昇降技術を選定 ・公募の結果 最優秀者 株式会社MHIエアロスペースプロダクション 提案技術 フェリー等の船舶及び航空機搭乗機材への導入実績のある技術をベースに開発する垂直昇降設備 14ページ 2.バリアフリー対応 最優秀者の技術 〇最優秀者の実績 ・船舶内で実績のある昇降設備 (写真) ・航空機搭乗機材 (写真) 15ページ 2.バリアフリー対応 最優秀者の技術 〇一般的なエレベーターとの違い (一般的なロープ式エレベーターと最優秀者が導入実績を持つチェーンドライブ式昇降設備についての断面図と平面図をそれぞれ記載) 天井裏の制御盤や巻上機が無いため機械室が不要 床下の緩衝器が無いためピットが不要 上からロープで吊るのではなく釣り合いおもり、駆動装置等とまとめて片側支持 ↓ 狭小空間に設置可能 16ページ 2.バリアフリー対応 最優秀者の技術 〇最優秀者の提案技術の概要 ・定員4名または車いす利用者1名と介助者1名が搭乗可能 (搭乗イメージの図を記載、) ・木造の柱・梁を取り除かずに設置できるよう小型化 (小型化のイメージの図を記載) ・取り外すことで、史実に忠実な状態に戻すことが可能 17ページ 2.バリアフリー対応 昇降技術を入れたらどんなイメージ? 大天守地階の図面を記載 18ページ 2.バリアフリー対応 昇降技術を入れたらどんなイメージ? 大天守1階の図面を記載 19ページ 2.バリアフリー対応 昇降技術を入れたらどんなイメージ? 昇降技術がない場合のイメージCGを記載 20ページ 2.バリアフリー対応 昇降技術を入れたらどんなイメージ? 昇降技術がある場合のイメージCGを記載 21ページ 2.バリアフリー対応 昇降技術を入れたらどんなイメージ? 昇降技術がある場合の4階、5階の3Dイメージを記載 22ページ 2.バリアフリー対応 昇降技術を入れたらどんなイメージ? 昇降技術がある場合のイメージCGを記載 23ページ 2.バリアフリー対応 地上から大天守地階までのバリアフリー対応 大天守地階、小天守地階及び本丸内苑を結ぶスロープ(平面図)を記載 24ページ 3.木造天守復元の進捗状況と今後の予定 令和4年度 解体と復元を一体とした「木造天守整備基本計画」の取りまとめ (遺構を保護、木造天守を復元、公開・活用) 令和5年度以降 市民アンケート調査 市民討論会 整備基本計画を文化庁へ 復元検討委員会 許可申請手続き 復元工事に着手 現天守閣解体工事 木造天守復元工事 木造天守完成・公開 スライド ご清聴ありがとうございました。 タイトル 名古屋城バリアフリーに関する市民討論会ご参加にあたってのお願い @体調維持のための水分補給を除き会場内でのご飲食は禁止となっております。 A会話はなるべくお控えいただき、大声は出さないようお願いいたします。 B当施設は敷地内禁煙となっております。 C携帯電話・スマートフォンは、マナーモードに切り替えていただくか、電源をお切りください。 D携帯電話・カメラなどを使用した撮影又は録音は禁止といたします。 E客席通路は、非常の際の避難通路となるため、物を置かれませんようお願いいたします。 F本日は、来場者の個人の方が特定されない形で、インターネット中継を行います。 タイトル 質問・意見用紙 (大き目の枠内に以下の記述) ご質問、ご意見などご自由にお書きください (用紙右上に、「休憩時に回収します」の表記) タイトル 名古屋城バリアフリーに関する市民討論会 感想記入用紙 〇市民討論会に参加する前、公募により選定された最優秀者の昇降技術の設置について、あなたの考え方は以下のうちどれでしたか。(□にチェック) 選択肢 □設置しない □1階まで □最上階(5階)まで □わからない・その他(自由記述枠) 〇市民討論会を終え、公募により選定された最優秀者の昇降技術の設置について、あなたの考え方は以下のうちどれですか。(□にチェック) 選択肢 □設置しない □1階まで □最上階(5階)まで □わからない・その他(自由記述枠) 〇本日の市民討論会に参加していただき、全体を通してどうでしたか。 選択肢 □よかった □よくなかった □どちらでもない 〇本日はご参加いただきありがとうございました。ご感想などご自由にお書きください。 (大き目の自由記述枠) ご協力ありがとうございました。本記入用紙は市民討論会終了後に出口で回収させていただきます。 チラシ表面 見出し 名古屋城木造天守復元 副題 千年受け継がれる城郭をめざして 昭和実測図(名古屋城天守西側立面図)による名古屋城をチラシの中心に配置 下部に説明記載 昭和実測図は、昭和5年(1930)に城郭として初めて国宝に指定されたのち、昭和7(1932)年から実測調査を始め、まとめあげられました。戦前の姿を知るための、かけがえのない資料です。 (チラシ左下に以下の記載) 特別史跡名古屋城跡 NAGOYA CASTLE SDGs NAGOYA CASTLE (しゃちほこ1対を象ったSDGsのマーク) チラシ裏面 大見出し 世界に誇る、名古屋城木造天守の復元へ 本文 徳川家康の命により築城され、慶長17年(1612)に完成した名古屋城天守。 昭和20年(1945)に戦火で焼失するまでの約330年間、まちとともに時代を歩んできました。 現在の天守閣は、地元からの熱望と支援によって昭和34年(1959)に再建され、まちのシンボルとして親しまれていますが、設備の老朽化や耐震性の確保などの問題が生じています。 名古屋市では、名古屋城本丸を往時の姿へ復元すべく、天守の木造復元事業を進めています。他の城郭では類を見ない第一級の史資料が残っており、細部まで復元できるのは名古屋城のみといっても過言ではありません。 天守の木造復元は、職人の伝統技術や大量の巨大な木材など、多くの技、ものから成り立っています。これらを後世へ伝える場としても、天守が受け継がれるのです。 名古屋のまちづくりや文化・産業のルーツである名古屋城の象徴・天守が、文化・観光・歴史のシンボル的な存在となるとともに、多くの人やまちを結ぶ起点となるでしょう。 世界に誇れる日本一の近世城郭を、1000年先へ受け継いでいきます。 小見出し1つ目 復元概要 建物概要 大天守 木造五重五階地下一階 銅瓦葺(一部本瓦葺) 小天守 木造二重二階地下一階 本瓦葺 復元時期 宝暦の大修理(1752から55)後の姿とする 天守と一体である天守台石垣の大半が宝暦大修理後の姿であり、また復元の根拠資料となるガラス乾板写真や昭和実測図などは宝暦大修理後の天守の姿の記録であるため、精度の高い史実に基づく復元が可能。 小見出し2つ目 復元イメージ図 大天守及び小天守の3DCG図 小見出し3つ目 復元の意義 特別史跡名古屋城跡の本質的価値の向上と理解の促進 ●現存する櫓や門、本丸御殿をはじめとした復元建造物等とあわせて江戸期の本丸の姿を体感 ●世界最大級の高層木造建造物の復元 ●伝統技術の継承と実践の場 ●都市形成や文化・産業のルーツとなった名古屋城を活かしたまちづくり 小見出し4つ目 復元の方針(4点) 1点目 調査研究に基づく史実に忠実な復元 現存する史資料の丁寧な分析、現地調査による正確な情報収集など、調査研究に基づき、復元を進めていきます。 2点目 遺構の保存に十分配慮した整備 江戸期からの姿を残す遺構の保存に悪影響を与えないよう、事前調査をし、万全の対策で整備に臨みます。 3点目 防災上の安全確保とバリアフリー 現行の建築基準法、消防法と同等以上の安全性・耐震性を確保するとともに、史実に忠実な復元とバリアフリー化を両立します。 4点目 現天守閣の記録・記憶の継承 木造復元を進めるにあたり、現天守閣の記録を作成し、広く発信していくことで記憶にとどめ、後世につなぎます。 名古屋城公式ウェブサイト「天守閣木造復元」 天守の木造復元事業をより深く知ることができるページをご用意しています。 木造復元の資料なども多数掲載していますのでぜひご覧ください。 (二次元コードを掲載) URL https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/learn/tenshu/outline/ お問合せ 名古屋市観光文化交流局 名古屋城総合事務所 電話 052-231-1700