農業センターでは、20種類近くのニワトリ(名古屋コーチンをはじめ、日本の地鶏や外国のニワトリ)を飼育、展示しています。
ニワトリの種類
日本鶏
名古屋

原産地は愛知県です。
明治初期、旧尾張藩士の海部兄弟により、この地方の地鶏とバフコーチンから作出されました。
おいしい卵とおいしい肉の鶏として知られており、愛称で「名古屋コーチン」と呼ばれています。
年間産卵数は150個から200個、卵殻は桜色です。
単冠で、羽が淡い褐色(バフ色)、尾羽が黒色、脚は鉛色です。
岐阜地鶏

赤色野鶏に近い品種といわれています。
かつては、岐阜県下で広く一般に飼われていましたが、現在は保存会の人たちによって、大切に保護されています。
薩摩鶏

鹿児島で、闘鶏用として作出されました。
薩摩鶏は肉質が良く、一代雑種が食肉とされています。
比内鶏

秋田県の地鶏と軍鶏の交配によりできた品種です。
肉質が良く、一代雑種が秋田名物のキリタンポ鍋に欠かせない食材になっています。
軍鶏(シャモ)
江戸時代初期にシャム(現在のタイ)から渡来したといわれています。
上体が直立した独特の体型で、典型的な闘鶏です。
肉質が美味なので、品種改良によく利用されます。
小国(しょうこく)
平安時代に中国から渡来したといわれており、当時宮廷で盛んだった闘鶏に用いられました。
国産の他のニワトリが作られる過程で、本種の長鳴性や長尾性が利用されていることが多く、鶏種発達史上貴重な品種といえます。
東天紅(とうてんこう)

原産が高知県の日本三大長鳴鶏のひとつ。鳴き声(テノール)は、高く長い。長鳴鶏の中でも東天紅は最も長く鳴き、長いものでは20秒を超えます。
江戸時代には既に飼育されており、当時は名もない鶏でしたが、明治時代になって「夜明けの東の空が光で紅く染まる頃に時を告げる鶏」として、東天紅という名前がつけられました。
声良(こえよし)

日本三大長鳴鶏のひとつで、鳴き声(バス)は非常に低く豪壮雄大です。低く長く鳴くニワトリは、声良だけです。
唐丸(とうまる)

日本三大長鳴鶏のひとつ。
唐丸の声は音量豊富で、鶏らしく張りがあり、声色が高尚といわれています。
外国のニワトリ
白色レグホーン
原産地はイタリアといわれています。
代表的な卵用種で広く飼育されています。
白色の卵を産む産卵能力の優れたニワトリで、多くの系統があり、現在も改良がすすめられています。
バフコーチン

原産地は中国で、大型の肉用品種です。
本種と名古屋の地鶏を掛け合わせて改良されたのが、名古屋コーチンです。
ロードアイランドレッド

原産地がアメリカの鶏で、卵肉兼用種の中では、産卵性がとても優れた品種です。
白色プリマスロック種との交雑種が、現在の赤玉卵用鶏の主流となっています。
肉用鶏としては、日本各地の地鶏の作出に利用されています。
フェニックス

尾長鶏、小国、東天紅がヨーロッパに渡り、これらの鶏とヨーロッパ原産の鶏などから作出された愛玩鶏です。
この名前は、本品種の特徴である謡羽が換羽期でも抜け落ちずに長く伸びる姿が、想像上の不死鳥と似ていると考えられたことに由来します。
アローカナ

チリのアラウカ地方で作られたので、この名があります。
耳飾りを持ち、青色または緑色を帯びた殻の卵を産みます。
ポーリッシュ
起源については不明な点が多いですが、大変古い品種です。
頭部の毛冠が特徴です。
採卵鶏として利用されたこともありましたが、現在は愛玩鶏として飼われています。
ニワトリ関係施設
ニワトリに関係する催し
参考
- 「養鶏方案」について-明治時代の養鶏資料のご紹介
- 「飼鶏要書」について-明治時代の養鶏資料のご紹介
- 「実利多産 鶏の飼い方」について-大正時代の養鶏資料のご紹介
このページの作成担当
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