「緑区フォトコンテスト」に応募してくださったみなさま、ありがとうございました!
『名古屋市緑区内で撮影された、見る人に「緑区に行ってみよう」「現地で見てみたい」と思わせるような、とっておきの写真』をテーマに、2020年9月1日から11月30日まで作品募集を行いました。
初めての開催にもかかわらず、143名(区内70名、市内他区23名、市外50名)の方から505点ものご応募をいただきました。
その中から受賞した17名の作品を、審査員講評とともに発表しますので、ぜひご覧ください!
ご応募いただいた皆様の熱意ある作品は5名の審査員が厳正に審査をさせていただきました。
緑区内で撮影された写真という限定の中、作者が何を観察し何に心を動かされたかを競う展開になりました。カメラを持ち撮影に出かけ撮影者自身の感性が表現された写真が多く見られ、単純に風景・街並み等を撮影した広告絵葉書的な写真は少なかった印象が有ります。時として写真は複写機の役割(コピー)を単純に果たしてしまいます。対象物の良さを複写するのではなく、撮影者自身の観察発見感性が表現作品として評価されています。
次回募集に向けて、緑区内をご自身の目で発見観察し感性豊かな作品に挑戦してください。
緑区は、古からの街道筋や有松絞りといった歴史、人々が集い生活する街、動脈となる主要道路や鉄道など、様々なものが集まる。カメラを通してみると、様々な視点があるのではなかろうか。縁あってフォトコンテストの審査を担当し、事前に自分の目で緑区を下見して、これは楽しそうな作品が集まりそうだと期待した。
結果は、私が思ったとおり緑区の様々な表情が集まった。印象的だったのは、家族や友人など身近な人を主人公にして、ストーリーを作り上げた作品が見受けられたことだ。セオリーに囚われない作品作りをする応募者の柔軟な発想に、あらためて感心させられた。
コンテストをきっかけに、「これ気になる」と感じたものを捉えていくと、身近な緑区の姿が新鮮に見えてくるだろう。
応募作品は誰の作品かが分からないように机の上へ並べられた状態で見ていきます。
審査員が各々気になる作品を選び、選ばれた作品の中から審査員全員で議論をして受賞作品を決定しました。
後列左から
吉永 陽一先生 (公益社団法人日本写真家協会会員)
三浦 誠先生 (公益社団法人日本写真家協会会員)
石川 裕修先生 (公益社団法人日本写真家協会会員)
前列左から
柘植 佑好緑区観光推進協議会会長
菊池 文泰緑区長
(注)撮影時のみマスクを外しています。
(2022年3月25日更新)全受賞作品をまとめたフォトブック「いろとりどり緑区 緑区フォトコンテスト受賞作品集」を配布しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。
素敵な作品が数多く集まったため、当初予定していた賞に加えて、シグマ賞とソニー賞が新たに設けられました。また、審査員特別賞の受賞者を1名から2名に増やしました。
受賞作品は、月刊ケリー2021年3月23日発売(5月号)へ掲載させていただきます。また、今後の各種広報への利用や展示などを予定しています。
(審査員特別賞、入選は順不同でご紹介しています。)
『闇を駆ける』
神谷 佳吾
撮影場所 有松
【撮影者のコメント】
鳥居と名鉄を撮影しました。
【講評】
薄暮の有松天満社参道の踏切で、名鉄電車が通過する瞬間を狙った一枚である。夕暮れの何気ない踏切の情景に釘付けとなった。すぐ思いつく観光スポットや公園ではなく、昔からの街並みの片隅にある、どちらかと言えば日常の場所と、人々の生活に密着して日々走る赤い名鉄も、緑区のグッとくるところなのだと、私だけでなく審査員皆が再発見した。
(吉永陽一先生)
『名二環』
岡本 邦弥
撮影場所 東丘歩道橋
【撮影者のコメント】
お正月4日、空気が澄んでいて、御岳山がくっきり見えました。
【講評】
暗い写真の多い中、高速道路の遮音壁を白銀の昇り龍に見立て、緑区のランドタワーの給水塔・消防署の望楼、さらに雪をかむった御嶽を配した構図は素晴らしく、まさに、さらに開けゆく緑区を象徴する1枚である。且つ、御嶽がこれだけきれいに見られることは少なく、作者の着眼点の素晴らしさと忍耐力が忍ばれる。
(柘植佑好会長)
『大木』
井上 来望
撮影場所 大高緑地
【撮影者のコメント】
私の妹がしがみついているこれは、大高緑地公園の敷地内にある一本木です。この木は、撮影スポットとして人気の場所ですが、よく遠めのアングルから木の全体をうつして撮られていることが多いので、私は今回、根に着目して撮影してみました。
【講評】
下からのアングルで根を活かした構図は、幹の縦ラインと地(茶)・空(青)・葉(緑)のバランスが絶妙。子どもが幹に抱きつくことでストーリー性が膨らみ、さらに渋めのトーンと相まって映画のワンシーンのような雰囲気を醸し出している。日本の風景でないみたいで、思わず「ここは緑区の何処だろう?」と探しに行きたくなります。
(菊池文泰区長)
『夫婦水入らず』
大村 丈彦
撮影場所 有松
【講評】
ハイアングル・雨どいのシルエット
道の流れ、人の動き生かした1枚。静かな有松をうまく表現している。御夫婦の距離感もいい。つかず離れず。長年連れ添った年輪と古い街の風情がこのスクエアーの中に生かされている。
(石川裕修先生)
(新たに設けられた賞です。賞状と、株式会社シグマ様ご提供賞品を贈呈させていただきます。)
『神の遣い』
西田 五徳
撮影場所 氷上姉子神社
【講評】
神社の手水舎。趣きがあり荘厳で清らかな空気が伝わってくる写真です。社の提灯のボケ感と龍の顔とのマッチングがこの写真の魅力です。荘厳さを表すため雅な色合いに出ているのが良いと思います。
(石川裕修先生)
(新たに設けられた賞です。賞状と、ソニーストア名古屋様ご提供賞品を贈呈させていただきます。)
『夜のさんぽ』
成瀬 裕美
撮影場所 扇川川沿い
【講評】
ローアングルの素敵な作品
構図がいい。少しの道と何気ないフェンスがある種の壁に見えるのは私だけであろうか?照明とバックショットで散る桜の加減はBEST。幻想的で、雰囲気もありしっかりと伝えられる作品。
(石川裕修先生)
『恐竜と遊ぶ』
矢田 德夫
撮影場所 大高緑地
【講評】
不思議な作品。加工写真ではあるが、インパクトがあった。恐竜と人の流れが絶妙。多重露光的な作品。デジタル社会ならではの表現力。CGでもない現実離れした作品。これからに期待したいな!!
(石川裕修先生)
(個別講評 すべて吉永陽一先生)
『歴史ある絞りと街道』
浅井 延子
撮影場所 有松
【講評】
斜めの画角はさじ加減が難しいが、程よい角度で有松絞りと街並みの絵をクローズアップして、この街の良さを表している。
『恐竜の棲む丘』
河内 聡
撮影場所 大高緑地
【講評】
目線を下げ縦位置にし、周囲を切り取り、恐竜が置物ではなく生きているように見せているのが面白い。
『畏怖』
羽根 靖二
撮影場所 有松
【講評】
少年の目線になると天狗様も大きく異様に見え、まさに畏怖してしまう。子供は天狗様に驚いているのかと想像しちゃう、そんな一枚だ。
『お寺に明かりが灯る頃』
伊藤 かほり
撮影場所 慈雲寺
【講評】
薄暮の空と雲の流れを意識し、夜の迫る夕刻の寺の表情を表している。ローアングルで流れる雲を捉えるのも、寺の迫力が伝わってくる。
『まずはお手本』
猪島 伸彦
撮影場所 大高緑地
【講評】
恐竜広場で遊ぶ園児と先生。子供たちが後ろ姿でも動きをよく捉え、先生に向けての歓声が聞こえてきそう。
『掌の年輪』
岡田 哲
撮影場所 有松
【講評】
長年有松絞りに携わってきた職人の手を白黒で表現することで、絞りの技の所作に深みが増した。
『ハロウィン騎士、ディノアドベンチャーへ』
神戸 晴香
撮影場所 大高緑地
【講評】
恐竜をモチーフにして、騎士に仮装した少年が大高緑地の恐竜へ挑むその姿が凛々しく、ストーリー性があった。
『夜を駆ける』
園田 翼
撮影場所 名古屋南JCT
【講評】
縦横に交差する高架橋と車の光跡、複雑な名古屋南ジャンクションを迫力かつ端的に切り取って表している。
『有松の街かど』
田中 博
撮影場所 有松
【講評】
赤い蕾が差し色にして、周囲を思い切って切り取ることで、有松の街かどの渋さが引き立ってくる。
『いざ! 桶狭間へ』
谷本 英一
撮影場所 光明寺
【講評】
木彫りの像の気迫と、背景となる境内の静けさ。動と静だけでなく、門の中も意識し、バランスよく一枚に収めている。
緑区役所区政部地域力推進室地域の魅力の向上・発信担当
:052-625-3878
:052-623-8191
(2020)緑区フォトコンテスト結果発表の別ルート
名古屋市緑区役所 所在地、地図
徳重支所 所在地、地図
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