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平成26年2月3日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2019年10月29日

ページID:55807

報告事項

  • 名古屋市消防団員募集キャンペーン
  • 「南海トラフ巨大地震による名古屋市の被害想定結果」について
  • 「嘱託員不正採用事案にかかる再発防止策」について
  • インフルエンザへの注意喚起

会見動画

報告内容

◎名古屋市消防団員募集キャンペーンについて

 それでは、2月3日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 おはようございます。本日から、バックボードが「いちばん身近なボランティア 名古屋市消防団員募集」になっております。

 

 名古屋市では、2月1日(土曜日)から3月15日(土曜日)の間、「名古屋市消防団員募集キャンペーン」と題しまして、市内各地で消防団員の募集活動を実施しております。

 

 消防団は、「自分たちのまちは自分たちで守る」という地域愛を持ちました有志の人たちによって組織されまして、火災や水害の対応・防火広報・救急講習など、幅広く活動をされております。

 

 東日本大震災以後、消防団は、いざというときに地域を守る大切な力として再認識され、地域からの期待が高まっておりますが、名古屋市の消防団員の充足率は90%前後を推移しておりまして、必要とされる消防団員が十分に確保できておりません。

 

 発生が危惧される大地震に備えて、自分のまちを愛し、地域のために頑張りたいという方々の力、特にバイタリティーあふれる若者の力を必要としております。

 

 「消防活動や応急手当て、防災に興味がある」「地域活動がしたい」「ボランティアを始めたい」など、思い立ったら、ぜひ消防団に入団をしてください。

 

 なお、消防団の詳細は、名古屋市公式ウェブサイトをご覧いただくか、消防局消防課、電話「972-3561」「972-3561」まで、お問い合わせをお願いいたします。

◎「南海トラフ巨大地震による名古屋市の被害想定結果」について

 本日は2点ご報告します。まず1点目は、「南海トラフ巨大地震による名古屋市の被害想定結果」について、ご報告をいたします。

 

 名古屋市では、今回、南海トラフで発生する地震として2つの地震を想定し、被害予測調査を行いました。

 

 1つ目は、「過去の地震を考慮した最大クラス」の地震です。南海トラフ沿いでは、宝永地震などをはじめとして、おおむね100年から200年の間隔で地震が発生しております。

 

 そこで、名古屋市では、現在、地震の被害想定を進めております内閣府の方針などを踏まえまして、宝永以降の地震、安政東海地震、安政南海地震、昭和東南海地震、昭和南海地震といった5地震を参考に、最大クラスとなる地震を想定いたしました。

 

 2つ目は、「あらゆる可能性を考慮した最大クラス」の地震です。平成24年に内閣府が発表した最大クラスの地震について、名古屋市独自に被害予測を行いました。

 

 これは、1000年に一度、あるいは、それよりもっと発生頻度が低いが、仮に発生すれば甚大な被害をもたらす地震でありまして、東日本大震災を教訓に、言わば想定外をなくすために想定した地震です。

 

 市民の皆さまの津波避難行動の参考にしていただくために、今回、独自の被害想定を行いました。

 

 この2つの地震とも、地震の揺れや津波の被害が大きいものとなっておりまして、「あらゆる可能性を考慮した最大クラス」の地震の場合では、最大震度7、津波水位が最高3.6メートルと想定されるなど、あらためて防災対策の重要性を認識したところです。

 

 今回の公表を受けた対策といたしまして、津波避難ビルを現在の4階以上から3階以上に拡大して、避難できる場所の確保に努めたいと考えております。

 

 そして、3月末を目途に、市民の皆さまへの「ハザードマップ」の配布や、指定都市初の、スマートフォンで被害想定を確認することができる「地震防災アプリ」の配信を予定しております。

 

 市民の皆さまには、ハザードマップなどを活用して、どのように避難したらよいかを家族で話し合うなど、防災対策に取り組んでいただきたいと考えております。

 

 また、建物の耐震化や家具固定などは、実際に津波が来たときに、建物や家具の下敷きになって逃げることができなくなる可能性を考えると、地震の揺れだけではなく、津波にも大変重要な対策となります。対策をしていない方は、ぜひとも建物の耐震化・家具固定に取り組んでください。

 

 ということですが、先ほど幹部会でも言っておりましたが、大変に重要なことなので。何メートル、何メートルという数字が出てきますけれど、市民の皆さんにおかれましては、なかなかよう分からんと思います。

 

 N.P.とT.P.という2つの測定の仕方があって、この解説をしても、わしもすぐ忘れてしまってよう分からんのですけれど、仮に分かるとすると、この間、消防局から聞きましたけれど、T.P.というのは、いわゆる東京湾平均海面ということで、海抜何メートル。

 

 N.P.とは何だということですけれど、これは、仮に皆さん、自分自身が船長になったと考えてもらって、(名古屋港には)何メートルの喫水の船が入っていけるかということになりますわね。(船底の)一番下を擦るまで何メートルあるかということを、船長になると考えるわね。だから、名古屋港の基準面から何メートルかということですが、それでも分からんと思いますので。

 

 防災のことですから、どえらい大切なことで、油断してもらってはいけませんけれど。決して。今回(想定として)出されました1000年に一度という大災害、大津波といいますか、これで、伊勢湾台風の浸水域(最高潮位)から30センチ下ということを覚えていただくのが、非常に皆さんの生活に即して分かりやすいと。

 

 ただ、油断してもらってはいかんですよ。伊勢湾台風、最大で水が来たところより30センチ下です。1000年程度の大災害を予想しても。ということですので、何が言えるかというと、あの伊勢湾台風というのはいかにすごかったかということですね。1000年以上よりすごいということになりますから。津波ではありませんけれども。

 

 どうもフィリピンを見とると、台風のやつも津波と言っとるみたいですね。英語で。そのようですけれど。そこのところをいっぺんよう心に置いていただいて、もう一回あの伊勢湾台風を思い出していただいて。

 

 昔、私も小学校5年生で経験しておりますので。うちも壁が、木造だったでほとんど抜けまして、半壊になりましたけれど。

 

 要するに、名古屋市からすれば、伊勢湾台風が、来てはいかんのですけれど、1000年にいっぺん以上のあれ(被害想定の目安)になると思います。(津波が)来た場合でも、断固、名古屋市の皆さんの命と財産を守りぬくと。1人の犠牲者も出さないという気持ちで防災に当たっていくということですので、市民の皆さんももう一回、伊勢湾台風がどこまで来たんだということを振り返っていただいて、その30センチ下。

 

 油断すると、かえっていかんけれど、正直に言うのがええと思いますので。分かりやすく、皆さんの目線で言わせていただきました。安心してはいかんよ。

 

 それから、ハザードマップの配布も行いますけれど、守山区と北区で今やっておりますけれど、(浸水深を記入するシールを家の)内側に貼っていってもらうと。

 

 皆さん、自分だけは大丈夫だといって、大体そう思っとらっせるんですわ。うちはひどいことになるわけがない、何とかなるわと、絶対皆さん思ってござるもんで、外のいろんなところに貼ってあるのも重要ですけれど、自分のうちの中にですね。

 

 うちの中とか、冷蔵庫のところとか、ここまで来ますよというのを貼っていっていただくというのが、非常にいいのではないかと。自分自身に、常にフィードバックしていただくということです。

 

 名古屋市といたしましては、繰り返しますが、伊勢湾台風程度(の津波)が来た場合でも、お一人の命も絶対におろそかにすることなく、断固として守り抜くという決意でやっていきたいと思っております。

◎「嘱託員不正採用事案に係る再発防止策」について

 2点目は、「嘱託員不正採用事案に係る再発防止策」について、ご報告をいたします。

 

 この事案に関しましては、専門調査委員の皆さんから、昨年7月に、調査結果の報告および再発防止策の提言をいただきました。また、名古屋市職員倫理審査会に、再発防止策に関して諮問を行いまして、11月にその答申をいただきました。

 

 この提言および答申では、外部からの要望等への対応、非常勤職員の採用試験のあり方、コンプライアンスの推進について課題が示され、それぞれ再発防止に向けた提案をいただいたところです。大体、根本的なところは同趣旨でした。

 

 今回の再発防止策は、この提言および答申の内容を踏まえまして、副市長と協議した上、私自身が責任を持って策定したものです。

 

 再発防止策につきましては、「適正職務サポート制度」、それから「非常勤職員の採用試験」、「職員の意識改革等」の3つを大きな柱としております。

 

 まず、「適正職務サポート制度」です。この制度は、「内部公益通報制度」、それから「要望等記録制度」、および「コンプライアンス・アドバイザー」の3つの仕組みからなる制度ですが、今回、特に「要望等記録制度」の改正として、職員が受けた要望等につきましては、原則全て、原則全てですが、記録することとし、組織として対応することといたします。

 

 要望等への対応の透明性を高め、適正な対応につなげていきたいと考えております。

 

 また、この要望等記録制度を含め、「適正職務サポート制度」全体につきまして、条例で規定することといたしまして、その条例案を2月定例会へ上程いたします。

 

 条例を定めることによりまして、市民から信頼される、公正・公平な市政運営に向けた姿勢を示していきたいと考えております。

 

 次に、「非常勤職員の採用試験」についてですが、非常勤職員制度を総括する総務局と、各局区室の人事担当課の責任体制を明確化しまして、新たに定める統一基準にのっとって、採用試験を実施することといたします。

 

 統一基準では、非常勤職員の採用は原則公募によることとしまして、各局区室の人事担当課等の職員を面接に参加させます。それぞれの面接官が独立して評価を実施することなどを定めています。

 

 また、この基準にのっとって募集・選考が実施されていることを各局区室の人事担当課が確認し、その結果をさらに総務局が確認するという二重チェックをルール化し、適切な採用試験の実施を確保することといたします。

 

 そして、「職員の意識改革等」につきましては、こうした事件を二度と起こさないよう、幹部職員に対する研修を充実させます。コンプライアンス意識の向上に努めるとともに、風通しの良い職場づくりを進めていきたいと考えております。

 

 今回策定しました再発防止策に基づき、市民の皆さまの信頼を一刻も早く回復するために、私自身が先頭に立ち、名古屋市職員全員が一丸となって、公正・公平な職務執行に当たっていく所存です。

◎インフルエンザへの注意喚起

 報告は以上ですが、現在、名古屋市内でインフルエンザの患者が急増しておりまして、今後、さらに増えることが予想されております。

 

 インフルエンザにかかったなと思いましたら、まずは外出を控えていただきまして、出掛ける場合はマスクをするなどして、周囲の人にうつさないよう心掛けてください。その上で、早めに医療機関で受診してください。

 

 普段から十分な睡眠を取り、バランスの良い食事を心掛けるなどして、体調管理に気を付け、外出先から戻ったら手洗い・うがいをしっかりして、予防に努めたいと思っております。

 

 私からは以上です。

質疑応答

◎「南海トラフ巨大地震による名古屋市の被害想定結果」について

(記者)

 南海トラフ巨大地震の被害想定ですが、市長がこの被害想定を実際に見られたときの率直な感想、所感と、被害想定に液状化が今度入っていますが、この結果を受けて、液状化現象への対応策などがありましたら、教えていただけないでしょうか。

 

(市長)

 まず、話を聞きましたところ(の感想)から(お話し)しますと、わしもN.P.とT.P.を、これだけ注意しとっても誤解しとって。伊勢湾台風で3.9メートル、今度(の想定では)4.5メートルとか、5メートルだという説もあったんですわ。その前は、伊勢湾台風と同じぐらいだと言っていましたよ。確か、3.9メートルと。

 

 これはえらいことだなと思っとったところが、どうも違うなということが分かりまして。先ほども言いましたように、学者の論文じゃないですから、市民の皆さんにとって、どのぐらいまで津波が来るのかということをちゃんと分かりやすく言わないといかんなということを、深く感じたところです。

 

 それで、いろいろつらつら分かりやすく言いましたら、先がた言いましたように、伊勢湾台風の最高水位から、実は30センチ下と。

 

 繰り返しますが、油断したらいかんですよ。それと、プラス地震がありますから。地震によって堤防等が崩れて下がるとか、そういう状況もありますので。これを分かりやすく言わないといかんなというふうに、それを一番感じたわね。

 

 それからもう1個、液状化の話も出てまいりますが、これは自分のところの、住んどらっせる皆さんが、自分のうちがひょっとしたら、平安時代までさかのぼって分かるかどうか知りませんけれど、江戸時代なり、宅地開発の前でもいいですけれど、一番大きく変わったのは多分それだと思いますけれど、池であったとか。それから、地名ね。

 

 あまり言うと感じが悪いけれど、泥江町(ひじえちょう)ってありますわね。名古屋駅の東側に。「泥」の、江戸の「江」と書きますわね。今は言わんですね。名前が変わりましたね。

 

 やっぱり地名も、わしは昔の地名に本当は戻したいんですわ。情緒もありますし。防災のために非常に有効です。

 

 それから、北区の、あまり言うと感じが悪いか分からんけれど、名古屋城の北側は崖になっておりまして、その下は、船附町だったかな。というような名前があるんですよ。地名が。それは船が着いたところですから、昔。昔、あそこまで入り江が入っとって、海だったんですね、実は。

 

 そういうところに、実は自分が住んでいるんだということを、あまり知りたくないか分かりませんけれど、そんなことを言っとってもしようがないんですわ。きちっと分かってもらうというのが大変重要だというふうに。液状化の問題ね。

 

 堤防もでかいですよ。堤防が液状化でばさっといったら、大変なことになります。それもでかいですけれど、市民の皆さん一人一人が、自分のうちがどうなんだということをぜひ分かっていただくための。役所は役所で努力しますけれど、皆さんも、図書館ぐらい行っていただいたらですね。

 

 この間、住宅都市局が、あれは昭和30年代だったですかね。都市開発が始まるぐらい前の(航空)写真と一緒に、皆さんのうちが分かるようになっていますので。そういうのを見ていただくとかいうふうで、対策をお願いしたいと思います。

 

(記者)

 シミュレーションことなのですが、今おっしゃられた昔の町の名前に戻したいというのは1つのアイデアだと思うのですが、例えば液状化のまちとかに新たにプレートを作るなり、津波の被害想定の数字をまちに掲示するなり、そういったアイデアというのは何かあるのでしょうか。今回新たな、震度7に変わりましたし、何かそういう想定はされていますか。

 

(市長)

 街路灯みたいなところに海抜表示をするということは広げていくことになっとるわね。その測定に、民間の方が非常にボランティアとして活動いただきまして、大変ありがたかったんですけれど、それはすると。

 

(記者)

 新たにするご予定というのは、特にないのでしょうか。

 

(市長)

 これを受けて、またさらに。

 

(記者)

 はい、そうです。

 

(市長)

 今のところないですけれど、やっぱりうちの中に貼るというのは大きいと思いますよ。あまり言えせんけれど。北区をやると言っていましたけれど。この間。守山でやったのを。

 

(当局:今回、浸水想定域の市民の皆さまには、津波のハザードマップを新たに作成しましてお配りするといったことを予定しておりますので、そういったハザードマップをご覧いただきまして、自分の家、あるいは自分の地域がどういった被害の様相になるかといったことを確認していただいて、避難行動に結び付けていただくといったことを考えております。

 

 あと、もう1つは、今回、浸水想定地域の方にも同じようにシールを配りまして、そういったもので、自分の家がどのぐらい浸かるかといったことを書いて貼っていただくといったことを。)

 

(記者)

 玄関などに。

 

(当局:それは、各世帯それぞれのご判断ですので、家の中に貼っていただく方もおれば、いろいろだと思います。)

 

(市長)

 中に貼るのは嫌だろうと思いますけれど。自分の寝とるところより上だったら、感じ悪いじゃないですか。だけど、やっぱり知らないといかんですわ。だで、中に貼っていただくというのには、わしはどえらい熱を入れとるんですわ。

 

 何でかというと、貼るためには、取りあえずちょっと勉強しないといかんのだわ。これはどこへ貼ったらええのとなるじゃないですか。

 

 そうすると、町内会長に聞くか、それか、区長に聞くかだわね。あんたのところ(消防局)でもええわな。消防署を訪ねて、わし、シールをもらったけれど、どこに貼ったらええのといって。そういうところから始まりますので、ええなと僕は思っていますけれど。

 

(記者)

 今、市長が伊勢湾台風のお話をされたのですが、台風と地震は根本的に違うと思うのですが。台風は何日も前から来るなと分かるわけで、それを市民の方に呼び掛けるというのは、どうなのかなという気もしたのですが。

 

(市長)

 それは微妙に違うんですけれど。津波の場合でも。あと1時間半と覚えておいてもらうんですね。地震発生後(津波が到達するまでに)、名古屋の場合、大体1時間半あるということですけれど。

 

 台風は、先がた言いましたように、地震がないものですから。堤防が壊れるというのは、台風で壊れることはありますけれど、地震そのもので壊れることはないということですが、水だけの高さをイメージするためには、今回のやつ(被害想定)は、正直言って分からんのじゃない?市民目線から言いますと。

 

 数字をいろいろ、T.P.とかN.Pといったって、さっぱり分からんでしょう。私は、そういう面では、水の高さだけでね。繰り返しますけれど、油断してはいかんよ。ということと、反対に、これで分かることは、伊勢湾台風がもう一回来たときに、これに対して名古屋の市民の皆さんの命やら財産を、名古屋市は断固として守り抜くと。1人の命もですよ。

 

 そういうことを言うには、やっぱりスローガンというか。3.7メートルとか、5メートル、4.5メートルとか(数字を)言っとるより、分かりやすいんでね。そういう気持ちで言っとるんですけれど。

 

 それから、ネットで、今ここにおるというのを発信すると、今おるところのいろんな防災上の情報が分かるようなやつ(「地震防災アプリ」)が始まるらしいですよ。あれはいつから始まるんだね。

 

(当局:3月下旬の予定です。)

 

(市長)

 3月下旬からということで。これは、自分のうちじゃなしに、自分の現におるところのやつが分かるという。これは大変に有効ではないかと思います。自分のうちじゃなしに、名古屋へおいでになった皆さんも。そういうものを知ってもらうまでがなかなか大変ですけれど。そういうサービスも始めるということですが。

 

(記者)

 ただ、伊勢湾台風の被害がものすごかったのはよく分かるのですが、伊勢湾台風のことを知らない世代もたくさんいるので、そういう方にはどういうメッセージを。

 

(市長)

 伊勢湾台風という、どえらいことがあったでといって。忘れたらいかんよと。もっとひどいのが戦争ですけれど。戦争のことが一番ひどいんですよ、本当は。人災というのがいかに悲劇的になるかという、ものすごいですけれど。伊勢湾台風のことを語り継いでいくと。

 

 だから、わしは、9月26日には、名古屋の人たちは黙とうするとええと思いますね。伊勢湾台風の教訓なんかで、この間「広報なごや」に書いておきましたけれど、ぎんさんの娘さんたちは、「河村さん、絶対慌てて外へ出たらいかんぜ」と言ってござったわ。

 

 そういう話と避難所というのは、微妙に矛盾しますので。この辺のところは、本当に考えていかないといかんですね。ぎんさんのお嬢さんは、本当に言っとった。上に逃げないといかんといって。特に、台風の場合は水で屋根が浮くんでね。昔は。

 

 もう1人会った人も。1週間ぐらい前に、あるおとっつぁんですけれど、その人も白水小学校の出身ですけれど、やっぱり上に逃げたで助かったと言っていましたね。

 

 今月号の「広報なごや」に消防団について書いておりまして、(取材をした際に)南区の消防団長が言っていましたけれど、避難所へ行くまでが問題だということですね。避難所へ行くまでが。ということは、相当よく考えないといかんですわ。

 

 本当は自分のうちが高いとええけれど。すぐ近所の3階建てか4階建てのうちに行っておいて、その上に行くのが一番ええですわ。ぱぱっと行けるで。その代わり、その人がおらんかったら入れえせんでね。そういう問題もあるということですけれど。

 

 危険は危険ですよ。名港管理組合に、この間、本当にもう一回伊勢湾台風が来た場合、大丈夫かと、堤防や何かはと言ったら、大丈夫ですと言っていましたけれどね。みんな、そう大丈夫、大丈夫だと言って、災害というのはあかんようになりますので。

 

(記者)

 伊勢湾台風をまず基軸として、防災を考えていくと。

 

(市長)

 僕はそういう主義です。

 

(当局:対策につきましては、風水害の対策、あるいは地震津波の対策、それぞれの被害に応じた対策をしていくといったことになるかと思います。)

 

(市長)

 当たり前のことだね。当たり前のことだけれど、「私が質問すると、河村さんは伊勢湾台風のことばかり言っとるけれど、伊勢湾台風を基軸として考えるという、そういう思考方法でいいのか」と。「当局はどう考えるか」というご質問です。

 

(当局:風水害についてはそういったことになろうかと思います。地震、津波に関しましては、対策という意味では、それぞれ揺れというものに対する対策は、当然それに追加されていくというふうに思います。)

 

(市長)

 ということだよね。

 

(記者)

 当局に質問があるのですが、市長が先ほどおっしゃった、伊勢湾台風より30センチ下というのは、多分T.P.でそのとおりだと思うのですが、今回の予測は。こと浸水域で言いますと、伊勢湾台風のときの、単純に30センチ下のエリアと、今回のエリアは重なっているものなのですか。それとも、必ずしも一致しないということですか。

 

(当局:おおよそですが、今回、実際にそうなるかは別として、あくまで被害想定の前提として、堤防をある程度壊した状態、いわゆる万が一に備えて壊した状態で予測をしておりますので、結果としては、同じような広がりになっているとは言えます。)

 

(記者)

 同じようなというのは、伊勢湾台風のときよりも。

 

(当局:(伊勢湾台風のとき)と同じような浸水の広がりになっているというふうには言えると思います。)

 

(記者)

 T.P.で言うと30センチ下だけれども、浸水域としては、伊勢湾台風のときとほぼ同じぐらいの広がりと。

 

(当局:(同じぐらい)の浸水の広がりだというふうに思っております。)

 

(市長)

 伊勢湾台風の浸水域を見ると、ものの見事に地形図と同じですから。当たり前ですけれど。人間のつくってきたものは、いかにはかないものかと。昔の地球の姿と全く同じですね。市町村は関係ないんですわ。全部、市町村も堤防も何もない、自然の地球の姿そのままで浸水しますわね。

◎「嘱託員不正採用事案に係る再発防止策」について

(記者)

 再発防止策の方ですが、職員全員というと、市長も対象になるとは思うのですが、市長は党代表でもあるので、政務と公務の線引きというのは、どういうふうにされるつもりなのですか。

 

(市長)

 僕に言われたことは、それは記録しなくてはならんになりますわね。市に対する要望ですから。言われたら、記録することになります。忙しいですよ。

 

 市役所で聞いたときは、誰かおりますでええですけれど、わし1人でおったときも、メモしないといかん。市に対する要望だでね。何々党と何々党がどうするんだとか、そういうような話は記録せんでもええと思います。

 

(記者)

 条例案に盛り込む内容というのは、(概要の)1番目の、全部を記録するということのみを条例案に入れるということでしょうか。

 

(市長)

 いや、3つ大きな柱がありますけれど、嘱託職員のやつと、教育といいますか、あと、コンプライアンス関係の仕組みは、全部提出します。

 

(記者)

 非常勤職員の採用試験の選考過程の明確化とか、そういう内容も盛り込まれるのですか。

 

(市長)

 いや、それはなし。これは違うわな。それは違う。

 

(記者)

 要は、概要版でいただいた1つ目の四角の中身をということでしょうか。

 

(市長)

 概要版というがちょっと分かりませんが、どうなっとらっせるね。概要版の左のページの上のぐるりと囲ってある、1、2、3について、条例案として提出すると。

 

(記者)

 2月議会にということでしょうか。

 

(市長)

 2月議会に、はい。

嘱託員不正採用事案に係る再発防止策(概要版)

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◎特別秘書の設置条例案について

(記者)

 2月議会に関して、政務秘書の条例案についていろいろお尋ねしたいのですが、先週もお話がありましたが、確認として、その秘書さんの年間給与というのは、以前、09年なんかの場合は、1200万円ぐらいを想定されたそうですが、今回もそれぐらいですか。

 

(市長)

 あのときに、800万円でという話を、確か議事でしたんじゃなかったですかね。

 

(記者)

 800万円。

 

(市長)

 ええ、確かそう思いますけれど。わしが800万円でやっとるもんで。政務秘書というと、分かりにくいんですよ。法律上は、特別秘書じゃなかったですか。確か。法律上、そうでしょう。政務秘書と簡単に言いますけれど、これは特別秘書と考えた方がいいですよ。

 

 政務秘書と言うと、何か国会議員の秘書と同じようなことで、自分の後援会活動をやったり、いわゆる政務をやるという感じがしますけれど、僕が今言っとるのは、いわゆる特別秘書で、公務しかやりませんので。

 

 例えば、リニア新幹線のスーパー名古屋駅をつくりますわね。それでもいいですし、名古屋港を中心とした巨大な国際展示場なんかをつくっていくということになると、今、政権は自民党ですけれど、自民党なんかに行って、交渉したりしないといかんのです。

 

 それから、企業回りをやらないといかん。とにかく。国際展示場をやるには、自動車関係、それから航空宇宙関係とか、工作機械、主だったところはね。そういうところがみんなで盛り上げないといかんから、回っていかないといかんですよ。ずっと。そういうことをやる秘書です。

 

(記者)

 その800万円は、全額税負担を想定されているのですか。

 

(市長)

 それは税金でお願いしたいと。それから、議会との交渉ですわ。名古屋市議会、に限りませんけれど、特に名古屋市議会の議員さんと、この間も言いましたように、別に、夜、酒ばかり飲まんでもいいですけれど、説明に行ったり、ご意見を伺ったりということをやっていく秘書ということなのであって、いわゆる、河村さんのための秘書ではありませんから。

 

(記者)

 今、秘書課には30人ほど職員さんがいらっしゃるそうなのですが、公務員は政治活動が制限されるので、特別秘書が必要だということなのですが、先週も、庁内の会議に出られないとか、そういうことをおっしゃっていましたが、私設秘書では駄目な理由をあらためてお願いしたいのですが。

 

(市長)

 私設秘書では、例えば幹部会なんかで報告したりできないじゃないですか。まず。

 

(記者)

 報告を受けた市長が幹部会に報告するわけにはいかないのでしょうか。

 

(市長)

 そんなことをやっとるよりも、自分らの仲間としてちゃんと出てきて、例えば国際展示場関係でこういう企業を回ってきましたけれど、こうであったと。市議会はこうであったというようなことを言わないと。それは全然性格が違うということですわ。

 

(記者)

 幹部会に出られない。

 

(市長)

 幹部会にも出られないし、それから、仕事の内容としても、私の私設秘書が東京に行って、今度、スーパーターミナル、名古屋駅ができますけれど、これは、あと国交省なり、環境省なんかが(関係)ありますわね。それについて、どういう課題があって、名古屋市としてはこういうふうにしたいんだけれど、それについてどう考えたらいいですかということを言っても、私設秘書だと、何なんだということになりますわね。

 

(記者)

 つまり、河村市長の秘書という肩書が必要だということですか。

 

(市長)

 市の秘書だということですよ。

 

(記者)

 市長の秘書だということが。

 

(市長)

 市長ということは、個人的な市長じゃなくて、今こうやってやっとる、公務をやっとる市長の秘書といいますか、まあ、そういうことですね。

 

 要りますよ。これだけ名古屋の、大きなまちづくりの大転換点を迎えとるときに、そうやって飛んで歩く人間で、政治的なね。自民党本部にも行かないといかんでしょう、多分。

 

(記者)

 それでは、リニアの開通なんかが大きいわけですか。4年ぶりぐらいに、今回出されるのは。

 

(市長)

 リニア、国際展示場なんかが大きいでしょう。大きいと思います。それから議会ですね。市議会。

 

(記者)

 市議会の何ですか。

 

(市長)

 市議会と話し合いをしないといかんがね。どうですかといって。どっちかといったら、そうなんですよ。何人か秘書がおるじゃないかと言いますけれど、何人かおりまして、みんな努力はしとると思いますけれど。それは、政治的なことはやらないじゃないですか。公務の政務ですけれど。

 

 政治的というと、変に誤解されるけれどね。夜遅くまで議員と酒を飲んだりしませんよ、一切。それと、僕が、それじゃあ国際展示場があるで、会社を5つぐらい回ってきてくれと言っても、やらんでしょう。やるかもしれませんけれど、やらんと思います。

 

(記者)

 今、市長は給与を2400万円ぐらいから800万円に減らしていますが、例えば市長の給与も税から払われているので、その給与を元に戻して、そのお金で市長が秘書を雇って、それを特別秘書にするという方法もあるかと思うのですが。

 

(市長)

 特別秘書って、どういうの。もう一回、特別秘書に…

 

(記者)

 市長の給与を元に戻して、そのお金で雇うという方法もあるのではないですか。

 

(市長)

 雇って、どうなるんですか、その方は。市の特別秘書になる、ならないの。その議論をする必要がありますけれど、根本的に間違えとるのであって、河村さんの私設秘書はおるんです。既に。今のところ、秘書というのは1人ですけれど。

 

 これは、パーティーなんかでお願いして、何とか政治資金を捻出して、それで、安月給ですけれど、働いております。いますが、そういう秘書じゃないですから。言っとるのは。

 

(記者)

 市長直轄の、秘書課内ではどういう位置付けになっているのですか。

 

(市長)

 秘書課の中におることになるのかね。特別秘書という名前で、入っとるところではそうなる?

 

(当局:県の場合は、知事直轄。)

 

(市長)

 県は知事直轄です。同じでしょう。名古屋市のために必要ですから、言っておきますけれど。これだけ市の課題をたくさん。どこでもそうか分からんけれど、新しいまちづくりをやっていかないといかん、非常に重要なときなもので、やっぱり飛んで歩くね。

 

 副市長がおると言うけれど、ここに副市長さんがみえますけれど、この方々に、「おい」とは言いませんけれど、ちょっと企業を回ってきてちょうと言えん、りりしい風格があるじゃないですか。

 

(記者)

 市長のお金でやっていないのは、市の名刺がないからということですか。

 

(市長)

 いやいや、市の仕事をするんだもの。基本的に。市の仕事をするんですよ。私のところに秘書はいますよ。ちゃんと。それは、後援会のバス旅行の段取りとか、いろいろやっていますよ。それと全く仕事が違うじゃないですか。

 

 そのぐらいの体制を敷かないと、大きなまちづくりの、東京なんかに勝たんでもええけれど、匹敵するぐらいのをやるというチャンスを失っちゃうよ。

 

 役所にも(秘書は)おるけれど、役所(の秘書)はそういうことはしないんです。公務そのものを取っても、従来の型を破った、破らんでもええけれど、越えた公務については、あまりやらんです。ほとんどやらんと言ってもいいけれど。縦割りになっちゃっているから。そもそも。

 

 大きく、従来の公務を越えたやつという場合は、縦割りを越えていくやつがたくさんあるんですわ。ようけありますよ。例えば熱田神宮だって、今、どえらい盛り上げようとしとるでしょう。あれは、わしが自分で電話しとるんですよ、今、全部。民間の会社でもね。まずチームをつくらないといかんですよ。

 

(記者)

 市のためのお仕事をするから、税金を使わなくてはいけないというのは分かるのですが、そうすると、しつこいのですが、給料を元に戻して、そのお金で市のことをやる人を市長が雇ってもいいと思うんですね。

 

(市長)

 雇って、その人は何、ちゃんと議会で承認した公の人なの?

 

(記者)

 だから、税金じゃないと駄目だということなんですね。市の名刺がないから、対外折衝にも行けないし、幹部会にも出られないと。

 

(市長)

 名刺がないからというか、きちっとした市の職員のメンバーなんです。僕と一緒の。僕1人ではできないんですよ。全力を挙げてやっていますけれど。

 

 熱田神宮が一番ええ例ですよ。これは、民間の人たちと盛り上げないといかんもんだで。わし、1人ずつ電話して、こういうふうでやってちょうと言って、熱田さん(熱田神宮)がオーケーと言わんといかんもんだで、とやっとるわけでしょう。これなんかでも、名古屋の南の方を盛り上げていくという公務ですよ。わしが思うのは。

 

 そういう場合に、もう1人おらんと。熱田区長とか公務員がいますけれど、そこには、僕が指示するというか、「あの人に会ってくれ。あの人(に会いに)に行くで」と言っていますけれど、それはそれなんだけれど、自分で、もっと民間の人たちに集まってもらって、それから地域の人も集まってもらってこういうふうにやろうというのを組み立ててくれないといかんじゃないですか。組み立てていかないと。

 

 それをやれる人が、おれへんですわ、今、これだと。そういうことなんですよ。俺のためじゃないんです。だから、呼び方を変えないといかんのです。特別秘書なり。「秘書」をやめてもいいんですわ。特別、何ですかね、特別、よう分からんけれど。ちょっと分からんですけれど、「秘書」と言わなくてもいいですよ。別に。

 

 やっぱり副市長会議か分からんけれど、そういう会議に出てきて、みんなでこうこうというのの、飛んで走る役ですね。議会とも調整していくと。議会との話が大きいですよね。今、いないですから。議会と、議員さんと話すというのは、今、おるとすれば副市長だけど。あと、いません。

◎大須演芸場の閉鎖について

(記者)

 強制執行前に、大須の演芸場が今日、ぎりぎりまで公演するということですが、あらためて、文化が好きな市長としてのご所感をお願いします。

 

(市長)

 私も、大須演芸場では、ようカラオケで歌を歌ったことがありますし、うちの後援会の行事を何べんもやったことがありますし。あそこに名古屋言葉のうまい庶民的なおっさんがおって、安いギャラで、よう来てもらってやりましたわ。

 

 それから、今の席亭も、本人が聞いていてくれるか分からんけれど、今池のサウナでしょっちゅう会いましたしね。だで、懐かしい、残念ですよ。

 

 だけど、それぞれの私的なというか、個人の権利関係の中でね。財産の。一定の仕組みの中でやっていくのは、しようがないもんで、あれはあれとして、名古屋では、御園座はやれんようになる、歌舞伎座は栄えると。大阪、吉本新喜劇が大須に進出してきたけれど、やれんようになる。この演芸場、寄席がやれんようになる。それから、某新出来町にあったところもなくなってしまったと。

 

 ではいかんもんで、全力を挙げまして、こういう。どえりゃあおもしろいというのは、そういうことだ。文化、芸能、芸術ということですけれど、これから名古屋市のどえらい大きい課題の1つじゃないですか。

 

 それこそ特別秘書が要りますわ。本当に。吉本新喜劇へ行って、この間来てもらいましたけれど、何で名古屋でははやらんのだろうと。テレビでも、何で大阪の言葉ばかり聞かないといかんのだと。名古屋のテレビで。何で名古屋出身の芸人が育たんのだと。やらないといかんですよ。

 

 特別秘書の身代わりがおらないと、俺が全部1人でやるの?これは、本当は市役所がやってもいいんですよ。市民経済局の中で、文化何とかというのがありますから。そんなこと、言ったってやらんじゃないですか。やらせん河村が悪いというなら、それでもいいですけれど。やりません。

 

 だから、そういうことをやりながら、ぜひ大須演芸場の魂は、ずっと未来永劫に残るようにということで、つくっていかないといかん。どうやってつくっていくかが問題ですけれど、吉本さんなんかにもう一回聞いて、何で撤退したんだという、その課題からずっと積み上げていかないといかんですね。

 

 へ理屈を言う人は、名古屋は大阪と違って真面目だで、そういうお笑いはいかんのだわと言う人もいますけれど、そんなことはないと思いますよ。これだけの大都会で。どうしてもはやらなかったら、わしが行ってやるかだわ。とろいことを言っとってはいかんけれど。そのぐらいのサービス精神はありますけれど。

 

 寄席がなくなるというのも、寂しいわね、本当に。何なんだという感じだね。

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