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平成25年11月18日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月27日

ページID:53463

報告事項

  • フィリピン台風について
  • 「インターネット版 タウンミーティング」の実施について

次期総合計画インターネット版タウンミーティング

次期総合計画策定の流れ

  • 「エイズキャンペーン2013」について

HIV・エイズについて

  • エアアジアXの中部国際空港・クアラルンプール間の新規就航について
  • 政務調査費(政務活動費)について

会見動画

報告内容

◎フィリピン台風について

 11月18日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 まず最初に、今月8日(金曜日)にフィリピンで発生しました台風30号災害では、死者・行方不明の皆さんが5500名を超えておりまして、被災者の皆さんに心よりお見舞い申し上げます。

 

 名古屋市では、フィリピン政府に見舞金100万円を贈呈することといたしました。安否不明の方々のご無事と、被災地の一刻も早い復興を願っております。

◎「インターネット版 タウンミーティング」の実施について

 「インターネット版 タウンミーティング」の実施について、ご報告をいたします。

 

 現在、名古屋市では、これから15年先のリニア中央新幹線が開通することなどを見据えたまちづくりの方針や、来年度から平成30年度までの5年間に取り組む事項を定める次期総合計画の策定を進めております。

 

 10月には中間案を公表し、現在、市民の皆さまからのご意見を募集しているところですが、さらに幅広くご意見をいただくために、国立大学法人名古屋工業大学(名工大)と連携し、インターネットを用いました合意形成システムであります「COLLAGREE(コラグリー)」の場を活用して、インターネット版タウンミーティングを実施いたします。

 

 本日は、名古屋工業大学から伊藤孝行先生、学生の皆さんに来ていただいておりますので、この「COLLAGREE」というものにつきましてご説明をいただきたいと思います。それでは、よろしくお願いをいたします。

 

(伊藤:名古屋工業大学の伊藤孝行と申します。よろしくお願いいたします。「COLLAGREE」と題しまして、合意形成新システムというものを、3年前からこういう研究を続けて作っておりまして、今回、名古屋市次期総合計画について、市民の皆さんから直接意見を伺えるというような、インターネットを使った試みをしております。)

 

 このCOLLAGREEというのと検索サイトと、どう違うんですか。

 

(伊藤:COLLAGREEというのは、それぞれの市民の皆さんの本当の意見をちゃんと吸い上げることができる、皆さんがちゃんと入力していただけるというところが。)

 

 なるほど。検索サイトの1つとよう言葉が似とらへんか。関係ないかね。

 

(伊藤:いや、これはだいぶ違うものです。)

 

 だいぶ違うのかね。

 

(伊藤:はい。COLLAGREEというのは、collectiveとかcollaborative。)

 

 ああ、collectiveね。一緒にというか。

 

(伊藤:AGREEというのは。)

 

 agreeと。合意すると。

 

(伊藤:合意すると。)

 

 イエスと。

 

(伊藤:そういうことです。)

 

 オーケー。

 

(伊藤:今回、次期総合計画について、市民の皆さまからご意見をいただいて議論をしていただくというような試みで、明日から実施する予定になっています。11月19日(火曜日)の正午から12月3日(火曜日)の正午まで、こういった議論の場を設けております。これは、検索サイトで「COLLAGREE」と検索していただければ、私たちのサイトに直接行きます。)

 

 英語でないと出てこんですか。このCOLLAGREEは。

 

(伊藤:英語が一番いいです。)

 

 英語がええですか。

 

(伊藤:COLLAGREEは、もう一度ご説明申し上げますと、インターネット上の議論の場でして、誰でも参加可能で、いつでも参加可能、あと、スマホからでも参加可能ですので、ぜひよろしくお願いいたします。今日は、システムの開発担当とデザイン担当の大学院生が来ております。)

 

 

(学生A:名古屋のまちは、すごく魅力的だと思うのですが、皆さまは、市民の方とかも、名古屋らしさといったら何だろうと言われたときに、実際に、結構出てこないことが多いと思うのですが、そういうことも含めて、名古屋についての魅力というものを議論していただけたらうれしいかなと思います。)

 

 なるほど。簡単にやれるもんか。

 

(学生A:はい。すごく簡単です。打つだけで。タイピングできれば。)

 

 打つだけで、なるほど。何を言ってもええと。合意形成は、ここの中でするわけ?ということは。ばーっと言いっ放しだったらあるわね。

 

(伊藤:はい。このシステムのいいところは、ファシリテーターという、人間の方なのですが、おりまして、うまく議論を調整してくれるような機能を付けておりますので、そこが他とはだいぶ違うと思います。)

 

 なるほど。人間が夜中でも待機しとるということですか、それなら。

 

(伊藤:そうですね。)

 

 えらいもんだね。あんたらが、学生がやっとるわけかな。

 

(学生A:学生ではないですね。)

 

(伊藤:システムを管理している方でやっております。)

 

 そうですか。それは大変立派なもんで。

 

(学生B:今回、システムの開発を担当いたしました。このシステムは、誰でも登録して参加することができるので、普段市政に興味のない人や、インターネットに興味がない人が、今回のこのプロジェクトをきっかけに参加してくれるとうれしいなと思っています。ぜひ皆さん、ご登録をお願いいたします。)

 

 そうすると、例えば名古屋城の本丸御殿の襖絵について、本物を展示すべきかどうかという議論になってくると、誰か司会者というか、チェアマンが出てくるわけか。そこで。ファシリテーター。

 

(学生B:そうですね。)

 

 その人は名乗らずに。名乗っとるわけか。

 

(学生B:ファシリテーターという役割として出てきます。)

 

 出てくるか。

 

(学生B:司会進行役です。)

 

 そうですか。それで、多数決なんかしたりすると。

 

(学生B:そうですね。賛成、反対や、どんな意見があるのかを集めます。)

 

 なるほど。それはしゃべるというのか、字で出てくるわけか。

 

(学生B:そうですね。)

 

 字でね。えらいもんで。本当におるのかね。その人は。

 

(学生B:実際にいます。)

 

 実際に。

 

(学生B:はい、ちゃんと人間がいて、その人たちを色々支援する機能がありますので、今どういう議論が行われているかでしたり、こういうことを言うといいんじゃないかというのをアドバイスしたりするというのを、システムの方で機能しています。)

 

 なるほど。その人がどういう人か、どえらい興味があるわね。名古屋工業大学の先生かね。

 

(学生B:それはちょっと。)

 

(伊藤:ファシリテーション協会の、ちゃんとした。)

 

 そういう資格みたいのがあって。

 

(伊藤:資格はちょっと。)

 

(学生B:団体というか。)

 

(伊藤:団体の方ですね。)

 

 えらいことだな、これはしかし。夜中までおらんならんとなると。

 

 なるほど、分かりました。ということでして、また、何かここでご質問があればですけれど。せっかくですから。

 

(記者:このシステムを使ったこれまでの事例というのはあるのでしょうか。もしあれば、それはどういうものだったのか。お聞きしたいのですが。)

 

(伊藤:この研究自体は、3年前ぐらいからずっとやっておりまして、昨年度は、名古屋の観光について話し合おうということで、やっております。その結果としては、200人ぐらいの方々から意見をいただきまして、それをまとめております。今回、名古屋市と具体的に協力できることになりましたので、ぜひ、今一番ホットな次期総合計画についてということで、われわれは特にシステムに関してやらせていただいています。)

 

(記者:それは、総合計画に関して、どのような結論を出すシステムなのですか。)

 

(伊藤:結論を出すというよりは。)

 

(記者:こういう意見が何件、こういう意見が何件というのを分かりやすくするという感じですか。)

 

(伊藤:そちらの方がメーンです。より広く意見を集めるということです。

 

(記者:ありがとうございます。)

 

 集めて役所にもらえるということだね。

 

(伊藤:はい。)

 

 だで、別に、議論して集約しようという、そういうチャンスがあればそうなると。

 

(伊藤:そうです。)

 

 ただ、ずっと、意見を集約せずに併記するなら併記するでも、その時々に考えると。

 

(伊藤:そうです。)

 

 そのファシリテーターなるおっさんが。

 

(伊藤:そうです。)

 

 なるほど。

 

(記者:参加には、名古屋市民である必要は特にないのですか。)

 

(伊藤:必要はないです。)

 

(記者:じゃあ、どこからでも発言することができる。)

 

(伊藤:はい。ただ、登録するときに、どこにお住まいですかとかという、少し入力していただく部分はございます。)

 

(記者:登録するのはどれぐらいの情報が必要なのですか。ある程度、しっかりと身元みたいなものを保証した上での議論が前提になるわけですよね。そこまでは求めないのですか。)

 

(伊藤:そうですね。匿名というわけではないのですが、メールアドレスと、あと、年齢とか、お住まいとか、働いている場所とか、5項目か6項目を入力していただくことになっています。)

 

(記者:ある程度そこで発言するからには、それなりに責任というか、そこを持った上での議論になるということですね。ただ匿名で好き勝手というのとはちょっと違う。)

 

(伊藤:そうです。その点についても、本当に好き勝手な議論をされないように、そういったことを監視しているような体制も整えております。)

 

 えらいもんですな。検索サイトで「COLLAGREE」というのを入れていただくと、あとは手続きに従ってやっていただければええと。

 

(伊藤:そうです。)

ということですね。他はええですか。はい。それじゃあ、サンキュー・ベリーマッチ。ありがとうございました。

 

 大変真面目な雰囲気でしたが、このシステムは、場所や時間に制限されることなく、いつでも気軽に参加できるということですので、皆さま、ぜひともご参加いただきまして、ナゴヤのまちについて考えていただけたらと思います。

 

 なお、今回は、議論のテーマを4つ用意しておりますが、このテーマごとに1名ずつ、議論に貢献をいただいた方に、感謝の気持ちを込めまして感謝状をお渡しする予定ということのようです。

 

 また、次期総合計画に関しましては、11月30日(土曜日)から来年1月31日(金曜日)にかけて、市内16区でタウンミーティングを開催いたします。

 

 私も全て出席する予定でして、市民の皆さまから直接お話を伺いたいと思っております。お住まいの区でなくても参加できますので、ぜひお越しください。

 

 僕からすると、天守閣の復元とか、そういう個別的な「おもしろいナゴヤ」への話が出ると、非常に面白いなと思っていますけれどね。

 

 ということでして、COLLAGREEと16区でやるタウンミーティングに、どうぞご参加いただきますようにお願いいたします。

◎「エイズキャンペーン2012」について

次は、「エイズキャンペーン2013」について、ご報告をいたします。

 

 国のエイズ動向委員会の最新の報告によりますと、今年の4月から6月の3カ月間、全国の新規報告数は440名となり、過去最高となりました。名古屋市でも平成22年から24年までの3年間、報告数は毎年100人を超えておりまして、現在の累積報告数は1000人を超えております。

 

 感染が拡大しているということは、誰にでも感染する可能性が高まっているということでありまして、エイズは、他人事では済ますことができない状況になっています。

 

 12月1日(日曜日)の「世界エイズデー」には、正午よりイオンモールナゴヤドーム前におきまして、「エイズキャンペーン2013」を行う他、アスナル金山や栄広場でも、さまざまなエイズの予防啓発イベントが開催されます。なお、イベントの詳細は、名古屋市公式ウェブサイトをご覧ください。

 

 エイズに関する正しい知識を持っていただき、きちんとエイズのことを考えていただくためにも、ぜひイベントにお出掛けください。

 

 また、名古屋市では検査にも力を入れております。保健所におきましては、皆さまが検査を受けていただきやすいように、平日の昼間だけでなく、夜間や休日でも無料・匿名の検査を実施しております。ぜひご利用をいただきたいと思います。

 

(当局:今日は、レッドリボン(のパネル)と一緒に参らせていただきました。皆さまのお手元の資料にもお書きさせていただいておりますが、レッドリボンは古くからヨーロッパに伝わる風習の1つです。もともと病気や事故で人生を全うできなかった人々を追悼する気持ちを表すものでした。

 

 1990年ごろ、アメリカで演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティストたちにもエイズが広がり、エイズで死亡する人々が増えたことから、そうした仲間たちに対する追悼の気持ちと、エイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を表すため、レッドリボンをシンボルにした運動が始まりました。

 

 この運動は、その考えに共鳴した人々によって国境を越えた運動として発展しまして、UNAIDSのシンボルマークに採用されました。レッドリボンを付けるということは、私はエイズに関して偏見を持っていない、私はエイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージを発していることになります。)

 

 何かご質問はございますか。

 

(記者:HIVの感染者とエイズ患者の報告件数ですが、一番初め、統計を取り始めたのはいつになるのですか。)

 

(当局:名古屋市としては平成元年から統計を取っております。そこからこの25年で、累積患者さんの報告数が1000件を超えていると。)

 

(記者:これは亡くなった方も含めてということですか。)

 

(当局:そうです。)

 

(記者:これは、件と人とイコールですか。(平成25年10月末で)1056件、1056人ということですか。それとも、1件で2人とかもあるのですか。)

 

(当局:それはありません。)

 

(記者:あと、年次なのですが、年度、それとも何年。)

 

(当局:1月から12月の年次です。)

 

(記者:ちなみに、この報告数ですが、これは指定の医療機関からの報告数ですか。それとも、全医療機関からの報告数ですか。)

 

(当局:全医療機関からの報告数です。)

 

(記者:幾つあるのですか。2300?)

 

(当局:名古屋市内でですか。)

 

(記者:ええ。)

 

(当局:名古屋市内で、内科、小児科の医療機関は2200と聞いております。)

 

(記者:そこからの報告だということですね。)

 

(当局:そうですね。)

 

(記者:例えば市外で感染が分かって報告を受けた場合は、それは入っていないのですか。)

 

(当局:医療機関は、最寄りの保健所に報告するという形になっていますので、医療機関が名古屋市内にあれば、その患者さんが市外から来られた方であっても名古屋市に報告を受けますし、それで名古屋市にお一人という形になります。HIVを精力的に見ていらっしゃる病院は、拠点病院という形で、名古屋市内にも多くの医療機関はあるのですが、拠点の医療機関としてはその中の一部分になります。)

 

(記者:ちなみに、拠点の医療機関はどこがあるのですか。結構ありますか。)

 

(当局:結構はあります。大きい病院にはなっていただいておりますが、この東海ブロックで、いわゆるブロックの拠点病院として活躍してくださっているのは、すぐそこにあります名古屋医療センターです。そこからのご報告が、やはり一番多いです。)

 

 名古屋医療センターって、どこだった?

 

(当局:名古屋城のお向かいにあるところです。)

 

 国立病院のことか。

 

(当局:はい。)

 

 そうか。名前が変わったんだ。国立病院と言わんと、ピンとこんもんで。昔のことか。えらいすみません。

◎エアアジアXの中部国際空港・クアラルンプール間の新規就航について

 報告は以上ですが、本日、エアアジアXが来年3月に中部国際空港とクアラルンプールを結ぶ直行便の新規就航を発表されましたので、お話をさせていただきます。広報課が色紙をお渡しいたしますということで、これは、今日書いてもらったやつじゃないですか。November 18というと、今日ですね。

 

 昨年4月ですけれど、私がマレーシアのエアアジアX本社を訪問しまして、アズラン・オスマンラニCEOに対しまして、エアポートセールスを実施いたしました。

 

 その際に、会社を宣伝するイラストボードに「We Wait Good News」とメッセージを残してまいりました。今日もちょっと、行けなんだものですから、英語でメッセージを書きました。そのとき(昨年4月)に、(名古屋おもてなし武将隊の)徳川家康が同行いたしまして。家康殿が。あの人は英語がしゃべれるものでね。彼のプレゼンテーションも非常に面白かったと。

 

 誰も褒めてくれんでいかんけれど、中部国際空港のCEO殿が、「いや、河村さんの方が面白かった」と言って。「歌を歌うのも非常にええわ」と言って。それから、ボードに「We Wait Good News from You」と書いたような気がしますが、そういうのを書いていったやつが、いつも部屋に置いてあるということで。

 

 それが非常に動機の中の大きな一部となって、このたび新規就航が決定されたということでして、(手に持った色紙を指して)ここに何が書いてあるかというと、「Dear Mayer Kawamura, I am here in your beautiful city. Thank you for the warm welcome, and we look forward to very very long fruitful relationship together」ということで。

 

 このきれいな名古屋へ来ていますよと。大変温かいおもてなしというかウェルカムを受けまして、そしてまた、長く続きます実りのある交流というんですかね、関係が続きますようにと。楽しみにしておりますというメッセージを、今日、エアアジアXのCEOでありますアズラン・オスマンラニさんから頂いたということです。

 

 値段が大変安いということですので、ぜひ皆さん、エアアジアをご利用いただいて、せいぜいいろんなところへ行ってちょうだいということです。

 

 中部国際空港が日本と東南アジアを結ぶハブ空港となりまして、名古屋とマレーシアとの交流がさらに進み、この地域の活気ある企業活動に一役買っていただくことを大いに期待しております。

 

 幾らぐらいになるんだね。マレーシアまで行くと。これで行くと。

 

(当局:今、チケットの価格についてお話がありましたが、6990円ということで、就航記念キャンペーンというのを開きます。11月19日(火曜日)から24日(日曜日)の販売期間ということで。)

 

 6900円ということは、新幹線で東京へ行くより安いと。

 

(当局:ええ。ただ、これはキャンペーンなので。CEOがおっしゃるには、クアラルンプールに着いて市内に行くタクシー料金並みの、それよりも安い価格で、今回、提供するということで、キャンペーン期間です。それ以降に関しては、ウェブサイトで確認してくださいということで、恐らくその都度料金は変わってくるのではないかなと思います。)

 

 変わるということですか。安いと。サービスもええと。

 

(当局:はい。)

 

 ということですので、ぜひエアアジアXをご利用ください。お願いいたします。

◎政務調査費(政務活動費)について

 私からのところでは、もう1つ。早い段階におきまして、この間ちょっと言いましたけれど、例の政務活動費の按分後領収書というやつですわ。按分後領収書。これは、私は政務活動費の支払いの責任者でして、条例の7条によりますと、残余の額が出た場合は、その額を市長は返還を命ずることができるという規定になっております。

 

 これは、返還を命じないといかんということですわ。もしそうだった場合ね。ですから、これはまた議長さんにも、それから市会事務局長さんにも。

 

 この場合、市会事務局長さんは、この場合は市長の1つの機関でもあるわけです。同時に議長の機関でもありますけれど。それもはっきり言ってあります。

 

 それで、どういうことかといいますと、ぜひ皆さん、後で見てほしいんだけれど、大変深刻な問題なんですよ、これは。

 

 条例ですね、ここにありますけれど。名古屋市会政務調査費の、今は政務活動費ですね、名古屋市会政務活動費の交付に関する条例というのがありまして、この5条。

 

 5条にどう書いてあるかといいますと、正確を期すために読みますと、「政務活動費の交付を受けた会派の代表者は、政務活動費に係る収入及び支出の報告書(以下「収支報告書」という。)を、別記様式により議長に提出しなければならない」と。

 

 この後が重要なんですけれど、「この場合において、当該会派の代表者は、当該支出に係る領収書その他の当該支出の事実を証する書類(以下「領収書等」という。)の写しを添付しなければならない」ということが5条にはっきり書いてありまして。

 

 従いまして、これだけ支出しましたよということの事実を証明する書類とまではっきり書いてあります。その写しを添付しなければならないと。

 

 こういう規定になっておりますので、1つはこの間申し上げました、仮に分かりやすい事例で言いまして、10万円、パートのお母ちゃんに払ったよとしますわね。按分率というのがありまして、これはいろんなパターンがありますけれど、按分率が7割だったら、7万円は税金でお願いしますと。こういう書類が来るわけですわ。

 

 何と驚くべきことに、ある党とある党の半数弱ぐらいだと思いますけれど。その他の政党の方はちゃんと10万円の領収書が添付されておりますけれど。ある党とある党の半分以下かどうか、名前が書いていないもんで分からせんですけれど、の方は7万円の領収書なんですわ。

 

 7万円の領収書では、なぜ7万円税金で払うかといったら、それは10万円領収しましたということがあるので、その7割で7万円ということになるので、10万円の領収については、支払いを証する書面はないんです。ここには。となると、市長は、返還を求めないといかんのでないかという声があります。現に。

 

 そうでしょう。皆さんの実社会の中で、自分の。10万円は何だというと、自己申告になるわけです。支払いを証明することはありません。7万円は、10万円の70%から7万円なのであって、7万円そのものに固有の意味はないわけです。10万円あるから7万円ということなので。

 

 ということが、私も市民の皆さまからの情報提供により、この間分かりまして、びっくりしたということで。本当に驚いております。ですから、早いところに、議長さんと事務局長さんに、とにかく、あと、10万円の例で言いますと、10万円の支出を証明する書類をくださいと。7万円があるというなら、あと3万円もらわないといかんです。

 

 疑っとるどうのこうのというよりも、これは条文にきちっと書いてあるんだから。私、仕事ですから、これが。市民の皆さんの税金を預かるのが。だから、領収書を二つに分けとるなら、その分を。仮にそういうことがあるならね。とか、10万円、あるパートのお母ちゃんに払ったのなら、その源泉徴収票なり。

 

 普通は、振り込みなんかで。パートの場合、現金で渡すか分かりませんけれど、振り込みなんかでやる場合は、その振り込みに関わる証明ですね。銀行の、通帳を、コピーを見せてくださいということを、近いところで、議長さんならびに市会事務局長さんに申し入れます。これは私の仕事ですから。

 

 膨大な数に上りますので。1年間で250を超えていると。領収書の数で。時効の分もありますし、これをどうするのかということで。証明いただけばいいですよ、当然。証明いただければ、支払いを証する書面がこの条例5条に、使って、あれば、それは僕もそうあることを祈っておりますけれど。

 

 それは私の仕事として、「ああ、そうですか」ということですけれど、しかし、誤解を受けますので、やっぱり制度は僕は改めた方がええと思いますので、その制度についても提案をしていきたいと。

 

 議会がやられるのが本旨ですけれど。支払い責任者として、これは私は義務だというふうに思っております。膨大な数がありますので。ということを、1つ申し上げておきます。

 

 私からは以上です。

質疑応答

◎11月定例会について(その1)

(記者)

 明後日、本会議が開会されますが、11月定例会の意気込みをお願いいたします。

 

(市長)

 冒頭の趣旨説明のときにも言いますけれど、私は消費税の値上げは反対だったんですけれど、こういうことになりまして。何とも残念ですけれど、(消費税の値上げに伴う、使用料、利用料などの)改定は行わさせていただきたいと。

 

 だけど、何とかサービスでちいとね、お返しできんかというのもおかしいですけれど、喜んでいただけんかということがありまして。前回、質疑もありましたし、地下鉄の例えば時間延長だとか、その他、言葉遣い一つにしても、皆さんに喜んでいただけるようなことができんかということを考えておるわけです。

 

 考えとるだけじゃなしに、一応指示してあります。こうやって、消費税が上がる分で、使用料、利用料などに転嫁せざるを得ない分野の局についてはみんな、何とかちょっとでも市民サービスでカバーできんかということを考えてちょうというふうには指示してあります。

◎政務調査(活動)費について

(記者)

 政調費のお話ですが、制度を改めるべきとおっしゃったのは、提出する領収書を按分前の全額のものにしなければいけないという制度にしましょうということですか。

 

(市長)

 しないと、もうどうしようもならんですよ。どうやって分かるんですか。教えてほしいんだよ。7万円払うというのは。下の方にね。

 

 見に行ったか。皆さん、あそこへ。あそこかどっちか知りませんけれど。市会事務局かな。私じゃなしに、うちの事務所の者が見に行っとりますけれど、そのコピーをもらえますので。情報公開請求すると。

 

 領収書が貼ってあって、下に備考欄があってね。そこに、例えば今の例で言うと、総額10万円、按分70%、7万円と書いてあるわけです。だけど、10万円に証明がなかったら、どうして7万円が分かるんですか。そもそも。

 

(記者)

 それは、条例に盛り込むように改定を申し入れると。

 

(市長)

 こんなこと、改定する必要はないんですけれどね。本当は。当たり前ですから、この条文から取れるのは。そうだと思いますよ。

 

 皆さんだって、取材費で、7000円の領収書しかありませんけれど、1万円大体かかっておりますで、総額といって書いたって、くれへんでしょう。

 

(記者)

 無理です。

 

(市長)

 無理でしょう。どこもそうだと思いますよ。

 

(記者)

 そのお話を以前もお話しされていましたが、一応こちらでもいろいろ話を聞いたところ、一部の議員からは、政治資金団体が補填をしているところで、そういう領収書になったというような説明があるのですが、そこら辺はいかがですか。

 

(市長)

 それならそれでいいですよ。今の分かりやすい例で言うとね、10万円、7万円、3万円でいくと、3万円は政治資金団体でやっているというのなら、その政治資金団体で払ったというのを証明してもらえばいいです。それはそれでいいんです。それは証明してもらわないといかんです。

 

 政治資金団体においては、ただし、領収書の添付は不要ですから。政治資金報告書は、人件費は、不要なんですね。何でかというと、税金じゃない。ということもありまして、それはそっちで不要だけれど、市が政務活動費として7万円払う前提として、残りの3万円ですね。総額10万円の領収書は必要でしょう。

 

 これが必要でないという論理は、聞いたことがないですよ。いろんな人に聞いていますけれど。みんな、びっくりしたと言っていますけれどね。

 

(記者)

 議長に申し入れるのは、証明してくれということを申し入れるのか、それとも、制度を改めてくれというふうに申し入れるのか、どちらですか。

 

(市長)

 まず、証明してくれですね。僕に、返還請求すべきでないかという義務が発生しとるんじゃないですか。違う?何か市民の皆さんから住民訴訟でも仮に起こったとすると、僕が被告になるんですわ。

 

 市長は、支払いについておかしければ、6条によって、返還を命ずることと書いてあるんですよ。命ずることができると。あなたが責任を持って、そういう訳の分からん領収書に対して「これは払えないよ」と言ってくれという規定になっていますので。

 

 だから、住民訴訟が起こると、私は被告になって、負けるでしょう、多分。負けますね。私の常識感からいって。こんな自己申告の領収書でお金が払われるんだったら、世の中、めちゃくちゃですわ。

 

(記者)

 議長に申し入れるのは、いつごろ、どういう形で申し入れる予定ですか。

 

(市長)

 今日にでも申し入れたいと思っています。文書でね。

 

(記者)

 10万円の支出を証明できる書類の提出を求めるというのは、例えば期限を設けて、その期限までに証明できなかったらどういう措置を取るとか、そういうのは決めていらっしゃるのですか。

 

(市長)

 そういう必要性が出てきとらせんかと思ってね。まず、そこまで、何カ月後までにというのは、取りあえず口頭ぐらいで言ってもいいですけれど、ちょっと考えないといかんですから。

 

(記者)

 対象をいつごろに設定するかによって、かなり。証明してくれと言っても、例えば過去3年分証明するのと、1年分、例えば1カ月分によって、かなり時期も違うと思うのですが、取りあえずどれぐらいと。

 

(市長)

 僕は、時効にかかっとらん分全部だと思いますね。市民の皆さんから僕に住民訴訟が起こったことをイメージした場合ね、仮に。市長はこれだけのお金について、6条に従って返還命令を出しなさいというふうに出てきた、その出てくる可能性がある部分というのは、時効にかかっていない部分でしょう。その分については、返還請求をせんといかんのじゃないですかね。

 

(記者)

 今日の書面で、時効にかかる分は全てお願いしたいということを明記するのですか。

 

(市長)

 そこはちょっと、今そこの期間を、ちょっと今、考えておりますので。僕のぱっと思うところは、時効にかかっていない部分は僕の義務じゃないですかね。とは思います。

 

(記者)

 文書で申し入れるというのは、手渡しに行くということですか。それとも置いてくるということですか。送るということなのですか。

 

(市長)

 今日おいでになるというか、話をするようにはしてありますから。

 

(記者)

 議長とですか。

 

(市長)

 ええ、議長と。

 

(記者)

 条文上で、按分後の領収書では認められないとどこかに分かりやすく書いてあるのですか。

 

(市長)

 書いていないけれど、当たり前じゃないですかね。そんなこと。じゃないですかね。

 

(記者)

 制度上、按分後の領収書でも認められてきているということではないのですか。

 

(市長)

 そのこと自体が、そんなことが認められたと。だけど、そうでない人も多いんですよ。当然。私も今の今まで、減税日本もありますけれど、それは当然全額領収書だと思っていましたから。

 

(記者)

 そうであるなら、まず制度を改めた上で、その後は按分後の領収書は認めないというふうにするべきではないかと。

 

(市長)

 いやいや、だけど、言葉で明らかに「支出を証明する書類を付けて」と書いてあるんだから。

 

(記者)

 その按分後の支出は証明できているのではないですか。

 

(市長)

 だけど、按分って、7万円なら7万円と書いてある、何で7万円になったんですか。

 

(記者)

 それは、総額が…。

 

(市長)

 これは総額があるから、総額の7割だから7万円になったのであって、7万円そのものは支出を証する書面じゃないじゃないですか。

 

(記者)

 制度に疎くて申し訳ないのですが、制度上、総額を証明しなくてはいけないというふうに読み取るべきなのですか。

 

(市長)

 そんなこと、当たり前ですよ。世間常識だと思いますよ。そんな領収書が通るというのなら。

 

 こんなことは言いたくないですけれど、こんなことはないと信じているんですけれど、7万円払っとった人がいる。7万しか払っとらない人が。その場合だと、按分率7割だと3割分自腹を切らないといかんでしょう。それが嫌だから。これがないことを祈っていますよ。そうしたら実は10万円払っていたとそこに書けば、通っちゃうじゃないですか。全部。

 

 自己申告で10万円と書けば。全部通っちゃいますよ。そうでしょう。それはおかしいでしょう。どう考えたって。そんな領収書なんて、世の中にないですよ。

 

(記者)

 制度に抜け道があったということではないのですか。

 

(市長)

 そんなことはないですよ。常識的。常識がそうですよ。私の常識から、按分後領収書でええなんていうことは、この条文、5条から見ても絶対出てこんですよ。

 

 支払い義務者になってみやあ、あんた、市長に。何で7万円払うのといって。10万円受け取ったといって、そこに受取人の氏名が書いてあって、この人は10万円受け取ったのねと。そこにまたちゃんと按分率と按分額といって書いてあるんだから。下に。按分率といって。

 

 10万円受け取ったのでと。按分率7万円、じゃあ税金でお支払いしましょうか。こうなるのであって。10万円がなかったら、一体どれだけ支払ったのか、さっぱり分からんですよ。

 

(記者)

 では、なぜこれまで支払われてきたのですか。

 

(市長)

 それはディープな話になります。何か笑っとるけれど、本当にディープですよ。何でこんなことが行われてきたのか、わしも、信じられないですね。何をやっとったんだ、市会事務局も一体何をやっとったんだと、思いますよ。市長も何をやっとったんだと言われるけれど、わしもこんなこと、まさかと思っとったもんで、聞いてびっくりしたんですもの。本当に。

 

(記者)

 領収書を1円以上から公開する際に、そういうやり方にしたという説もあるのですが、その辺の経緯は聞かれたことはありますか。

 

(市長)

 そういうことを言っとる人もおるね。それから、給料が800万円になったので、これはうわさ話でいかんけれどね。そんなことに途中で変えた人もおるらしいし。しかし、やっぱり総額領収書を付けとる人の方が多いんですから。当然。市議会の中で。

 

 某、あまりあれですけれど、公明党さんと共産党さん、それから私のところの減税日本のところは、総額領収書です。しらみつぶしに全部見たわけじゃないので分かりませんけれど、今のところ見る範囲ではそうです。自民党、民主党さんも、半分以上ぐらいになるんじゃないですかね。

 

 議員さんの名前が書いていないために、事務局員を2人仮に雇っとるような場合があるとさいが、領収書の数と人数と合いませんので。そういう状況ですから。じゃない?これは。と思うんだ、わし。

 

 金額も膨大に上りますので、しっかりしていただかないと。この6条の規定が、「残余が出た場合は、当該残余の額に相当する額の政務調査費の返還を命ずることができる」と、「市長は」というふうになっていますので。

 

 こんなことは考えたくないですけれど、7万円しか本当に払われていなかった場合、これは7万円の税金を払うわけにはいきませんからね。按分100%ならいいですよ。だけど、そこは、疑っとるつもりはありませんけれど、本当に市長としての職務ですから、全額10万円分の、その5条に従って、当該支出10万円の事実を証する書類の写しを添付していただきたいと、こういうことです。

 

(記者)

 それを言いだすと、極端な話、中村さんが疑いを持たれているように、本当にその金額、10万円自体を全部本当にちゃんと払っているかどうか疑わしいという人も、今の話で言えば、あるのではないですか。

 

(市長)

 私にあまり言わせんでちょう、それ。私が言うと、また何だかんだになりますけれど、今、たまたま言われましたように、そういうことの疑いが生じるでしょう。正直言って。

 

 それを晴らすのは、本当は市会事務局がちゃんとやらないといかんですけれど、こうなってまった以上、市長がやらないといかんじゃないですか。務めだもの、わし。市民の皆さんの税金で支払われる金だから。

 

 今言ったように、3万円は政治資金でもいいんですよ。別にそれは。払っとった。2枚領収書があったなら、それでいいんです。それで、見せてくださいと。そうすると7万円、これは有効の支払いですと、こういうふうになるということですわ。

 

(記者)

 過去にさかのぼって、まず10万円の書類を求めるというのは分かりましたが、例えば本年度末に政調費を各会派が申請する場合、10万円を証明するものでなければ支給しないというようなお考えはありますか。

 

(市長)

 これはまた大変ディープな質問ですけれど、これはディープな問題なんです、実は。現にやられておりまして、会派がチェックしていますけれど、最後、年度後に、5月何日だったかな。5月何日にそれを精算するということになっとるわけですね。市長は。

 

 有効な支払いである政調費の部分と、50万円ずつ、1日に払っとるらしいですけれど、払っていますから、その分で残余が出た場合は、返還請求しないといかんですからね。現に行われていますから、今。だから、これは、大変に、僕にとっては、今非常に重たい問題ですね。

 

 現に行われているということで。この12月1日にも50万円ずつ支払われるわけでしょう。だけど、後で精算するという仕組みにはなっていますけれど。またそこで、会派の中の話だけれど、按分後領収書、同じようにあった場合、どうしたらいいですかね。

 

 やめていただきたいんですけれど。一市民として、また市長として。そういう按分後領収書は。総額払ったかどうか、証明ができませんから。今の例でいきますと、その領収書に按分率7割、7万円って書いてあるんだから。わざわざ。按分が正しいかどうか、10万円の領収書がないと分からんじゃないの。どうにも分かりようがないですよ。自己申告ですから。ということですわ。

 

(記者)

 あと、誰に払ったか分かるようにということの証明もはっきりすべきだという話ですが、減税日本さんだけでも来年度分からやる、今年度分からやるとか、そういうようなことは。

 

(市長)

 そういうのはありますよね。僕も言ったんだけれどね、それ。向こうの人にね。一応、「今度、公開になりますよ」と、「一応言うだがや」といって。「何で」と言ったで、「これは税金なもんで」という話ですわ。

 

 嫌だという人は、おらんでしょう。普通は。プライバシーだって言うの?ここで。「嫌、嫌って、これは税金なもんで」と言って。

 

 どうしても名前を言うのが嫌な場合は、政治資金の方で。政調費でなくしてね。政治資金の方でやれば、領収書は要りませんよ。領収書が要らないんです。人件費。党の支出については。それは道があるんだから。

 

 それか、形式的に変えるんだとまた抗議されますので、政調費の仕事でなくて、いわゆる後援会で一緒にバス旅行に行って一緒にカラオケを歌ったりですね。それはちょっとあれですけれど。いろんな政治活動ですね。そちらの方でやっていただくと。それなら、何の問題もないわけですよ。

◎11月定例会について(その2)

(記者)

 明後日の議会ですが、一丁目一番地と言っていた市議報酬の半減の恒久化について、条例案を提出するお考えはあるのですか。

 

(市長)

 いろいろ考えては、引き続きずっと考えてはおりますけれどね。悩ましい問題でね。いろんな方法も考えておりますのでね。

 

(記者)

 いろんな方法というと。

 

(市長)

 いろいろ前から言っておりましたね。それを言うとややこしいで、言いませんけれど。

◎県民税減税について

(記者)

 先日、大村知事が減税を断念した際に、市長は一定の理解を示されていましたが、ちょうど去年の今ごろ、大村知事が13年度の減税を見送りした際に、市長はこんなことをおっしゃられていました。「一億歩譲って再来年度もやらんよりはまし」と。いう言い方をして。

 

(市長)

 一億歩譲って。

 

(記者)

 要は、再来年やってくれるなら一億歩譲ろうという意味だと思うのですが、今回、かなりその趣旨からするとトーンダウンした感じを受けるのですが、今回、これだけ大村知事の行動に理解を示された原因というのはどこにあるのでしょう。

 

(市長)

 理解というか、ぼろかすに言ってもしようがないじゃないですか。残念ながら。

 

(記者)

 市長も同じような構図だと思うのですが、一丁目一番地の公約があって、それを。

 

(市長)

 僕は、将来やらないなんて言っていませんから。全然。

 

(記者)

 そこは違うと。

 

(市長)

 全然違いますよ。私はしつこいですよ、こういうものは。

 

(記者)

 じゃあ、まだまだ。

 

(市長)

 ただ、また今度しんみりと話してもええんですけれど、いろんな方法はね。要するに、政治の家業化をストップするという趣旨はありますので。あり得ますので。

 

(記者)

 考え方として、今議会に出さないで、ある程度作戦を練ってまた次の議会という選択肢もあるかと思うのですが。

 

(市長)

 そういうのもありますね。

 

(記者)

 そういうことも含めて考えていくと。

 

(市長)

 そうですね。しょっちゅう出すのがええか、ひとポーズぐらい置いてですね。なかなかつっと思い浮かびませんけれど、政治的なというか、アメリカなんかの場合は、秘書、スタッフですね。そういうのは公費で充実しとるわけです。その代わり、この方たちは、それこそ盆踊りへ送っていくとか、そういうことはできんですけれどね。そういうのを充実させることもはっきりして、セットでやるかとかね。

 

 任期なんかはどうなんだということがあったりね。そういうこともあるんですよ。そういうことですわ。

 

(記者)

 確認ですが、年内にその絡みで何か動かれるということは、もうないという理解でいいわけですか。

 

(市長)

 いやいや、そうでもないですけれどね。これね、家業化を防止することは重要ですよ。

 

(記者)

 市長の主張はよく聞いているのですが、年内は次の手というのはもう打てないですよね。それとも、この次の議会は、後で何かしら手というのは、やれるタイミングはあるのですか。

 

(市長)

 タイミングはいつでもあるでしょう。

 

(記者)

 それは、今議会も含めてという。

 

(市長)

 そうですね。いつでもありますよ。

 

(記者)

 追加上程するということですか。

 

(市長)

 それもあり得ますし。それから、そうしょっちゅう出しとるのもいかんで、今回、取りあえず一呼吸置いて、またちょっと考えて出すかというのもありますしね。それも、同じようなのじゃなしに、今言ったようなものも含めながらやるかというのもありますし。

 

 地方議会は特に。誤解してはいかんのは、世襲の人が全部悪いと言っているんじゃないですよ。一定の数はアメリカでもおるようですしね、いいんですけれど、圧倒的に家業化が進んでいって。地方議会はやっぱりいろんなものを、特に県じゃなくて市なんかの場合には、給付に直接関わるじゃないですか。

 

 小学校を造ったり、そこに、昔で言うとどんちょう幕を作ったり、それからプールを造ったりということになるわけでしょう。消防団の器具庫を作ったりとか、なるわけです。そうなると、そこは延々と続くということになると、もう何ともならんですよ。全員悪いわけじゃないですけれどね。固定しちゃうわな。新たな人は、もう出られんですよ。一切。

 

 だから、そこのところで、考え方から言えば、とにかく効率優先でいくなら、それでいいじゃないのと。あまり知らん人が出てくるより、よう知っとる人にやってもらった方がええという考え方と、いやいや、民主主義というのはそういうもんじゃないんだと。若干手間がかかるか分からんけれど、普通の市民がそこへ出ていって、わしは違う、前はこうだったけれど、これは違うでと言うこと自体に意味があるんじゃないかと。

 

 ということが、実は民主主義の中にあるんですけれど。また難しい話はええですけれど、ちょっとそういうことですわ。

 

 それと、もう1つ大きいのは、按分後領収書が出てきたために、僕にとってすれば大変なショックだったんです。本当に知らなんだから。これは一体何なんだと。というところをまずはっきり真相解明したいというのが、非常に今の段階では強いですね。

◎敬老パスについて

(記者)

 敬老パスの負担金引き上げについてですが、市の方が2倍ぐらいにしたいという案をまとめて、市民に説明したという報道があったと思うのですが、市長としては、どういったお考えですか。

 

(市長)

 この間、健康福祉局と集まりまして、答申の話なんかも出ましてね。答申が出たのは、それはそれで、たたき台だと言うと怒るか分かりませんけれど、もうちょっとたたき台より上のものかどうか知りませんけれど、これから議論をスタートしようと。言っただけですよ。

 

 とにかく交通局と一緒にやらないといかんと、まず。現実的には、交通局への補助金みたいなものになってまっとるがね。かといって、交通局の在り方というのは、やっぱり公共交通機関というのをどういうふうに維持していくかというのも1つの大きな政策ですので、それはそれでいいんだけれど、それじゃあ、乗客が増えることによって、どんどん交通局にお金が入っていくだけになっていくでええのかと。

 

 あまり言うと怒るか分からんけれど。空気を運んどることもあるじゃないかと。動いとるじゃないかということでしょう。だで、いっぺん交通局と一緒になって話をしないといかんぞと。健康福祉局だけじゃなくて。ということで、そうしましょうということになっとるの。今、そういう段階ですよ。

 

(記者)

 議会は名古屋市が決めたことを審議する場だと思うのですが、そこに対して、名古屋市が案をまとめて話しているというのは、どう捉えたらいいのですか。

 

(市長)

 名古屋市が決めたことを審議するんじゃないですよ。これから決めることをやっていただいても、大いにいいんですよ。議会というのは議決機関ですから、別に何も、市の案があろうがなかろうがという言い方は悪いけれど、市の案として決まっとる場合もあるけれど、ない場合でもいいですよ。議会というのは。当然。

 

(記者)

 となると、議会は決まっていないことを議論するということになるのですか。

 

(市長)

 ん?

 

(記者)

 例えば、2倍の案が出てきて、一定の議論をするじゃないですか。予算案を市長が出すときに、全く違うものを出してきた場合というのは。

 

(市長)

 それはもう、議会の方が優先ですから。議会は議決機関ですから。

 

(記者)

 何の議論をしたんだろうということにはならないですか。例えば、2倍の案を市長が出して、委員会で審議されて、予算をあげるときに、例えば市長が3倍の案を出した場合というのは。

 

(市長)

 それは出せないですよ。

 

(記者)

 2倍の案を議論したのは何だったのかと。

 

(市長)

 ちょっとテーマが悪いで、誤解されるといかんで。2倍にするとは言っていませんから。

 

(記者)

 確認ですが、市長は敬老パスを堅持するとおっしゃっていますが、どういう形を堅持するということなのですか。

 

(市長)

 堅持よりも、年を食ったら、ようけバスやら地下鉄に乗ってもらって、もっと乗る人を増やすという感じですね。利用してもらうと。それで、栄や何かに買い物に出てきてもらったり、どこか散歩してもらったり、健康に暮らしてもらうというのが堅持という、そういう意味です。

 

(記者)

 今の負担金ですとか、これについては、そうすると変更もあり得る、引き上げもあり得るという。

 

(市長)

 そう言うと感じが悪いですけれど。俺は上げん方がええと言っていますよ。上げないで済むものなら、上げんで頑張ろうということです。済むものならね。そこで交通局にお金が行っている。負担金は違いますけれど。交通局にお金が行っているから、それは仕組みをちょっと、考えないといかんですわね。交通局の経営努力というのはないんですかね。それじゃあ、問題は。そうでしょう。

 

 普通だと、ようけ利用者が行くと、そこは必ず経費が増えるんですわ。いろんなものは。だけど、交通局の場合は、バスや地下鉄が走っとるじゃないですか、現に。空気を運ぶというと怒るかどうか知らんけれど、運んどるわけでしょう。

 

 そこにようけ乗って、昼間、敬老パスか何か、年寄りか何かで満員になってまって、増便しないといかんと。なってこやぁ、その場合は別ですけれど、そんなふうにはならんですよ。だで、もっと利用してもらうときに、交通局って、そうぱっと思うと、お金がその分だけ余分に要りますか?本当に。そうでしょう。

 

 今の体系ならそうなるんですよ。負担金は、ちょっと別ですけれど。(乗客)数が増えると、そのままカウントしていますから。そのおかしくないかというのはある。

 

(記者)

 他の質問にも出ましたが、あらためて。市としては、倍増という方針ではないということですか。

 

(市長)

 ま、決まっていません。はい。決まっていません。

 

(記者)

 明日から委員会が始まりますが、そこには市としてはどういう案を出されるのでしょうか。

 

(市長)

 まだ決まっていないから、出せないでしょう。出せません。

 

(記者)

 案件としては、上がっていますよね。

 

(市長)

 答申は間違いなくあります。もし議論されるなら、それを議論すればいいんですよ。それは。

 

(記者)

 それは答申であって、市の考え方ではないという。

 

(市長)

 答申が出た場合、普通、僕も今まで政治的な関係で長年やってきましたけれど、答申が出て、それから役所の案がまとまるまでは、結構時間があるんですよ。みんな。当然ですけれど。それを、重要な1つの案として、議論がだっと出てくるわけですよ。そういうものですよ。

 

(記者)

 答申を元に、市の意見、議会の意見を聞いてまとめていこうという。

 

(市長)

 「元に」と言えるかどうか分かりませんけれど、「元に」に近くですね。非常に重要な案の1つとして、当然尊重しながら進めていくということですわ。

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