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平成25年8月26日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月27日

ページID:49732

報告事項

  • 「やっとかめ文化祭 芸どころ・旅どころ・なごや」の開催について

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会見動画

報告内容

◎「やっとかめ文化祭 芸どころ・旅どころ・なごや」の開催について

 おはようございます。8月26日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 本日は、「やっとかめ文化祭 芸どころ・旅どころ・なごや」の開催について、ご報告をいたします。

 

 この「やっとかめ文化祭」は、市民の皆さまに名古屋の歴史や文化的魅力を再発見していただくとともに、全国へ情報発信することを目的に、今年度初めて開催するイベントです。

 

 10月31日(木曜日)から約3週間にわたりまして、伝統芸能をまちなかで披露したり、歴史的建造物の中で「寺子屋」と称した講座を行ったりするなど、市内各所で多彩なイベントが繰り広げられます。

 

 その見どころの1つが、「辻狂言(つじきょうげん)」です。これは、江戸時代に街角や寺社の境内などで行われていました「辻能(つじのう)」を再現するものでして、尾張名古屋で脈々と受け継がれてきた狂言を、「ナナちゃん人形」の下といった街の中で披露をいたします。

 

 期間中には、名駅・栄を中心に20回の公演が行われますので、ぜひご覧をいただきたいと存じます。

 

 また、全23コースの「歴史まち歩き」も期間中を通じまして開催します。これは、歴史の面影や知られざる物語をガイドボランティアがご案内しながら、名古屋のまちをじっくり歩くものです。

 

 他にも盛りだくさんのイベントが開催されますので、詳細につきましては、「やっとかめ文化祭」の公式ホームページをご覧ください。

 

 本イベントは、これまで全国各地で地域活性化イベントを手掛けていただいております茶谷幸治(ちゃたにこうじ)さんに、総合プロデュースをお願いしております。

 

 「やっとかめ文化祭」の開催を通じて、名古屋が受け継いできた本物の伝統と文化を全国へ発信していきたいと思います。ぜひ、お楽しみください。

 

(当局:本来、名古屋はとても長い歴史を積み重ねてきたまちで、その中でとても豊かな文化を育んできたまちだと思っています。ただ、それが少し見えづらくなっているというか、まだまだ知られていないのではないか。そんな思いで、このイベントが生まれてきました。

 

 このイベントでは、たくさんの方に、名古屋が本来持っている豊かな文化を知っていただくとともに、市民の皆さまにはそれをどんどんと自慢していただければと、そんなふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。)

 

 ちゃんと本物を大事にしてもらわないといかんで、いろいろ。口先だけではいかんで。

 

 ということでして、何を言いたいかは、またこれからということになりますけれど。ということです。

 

 それから、江戸時代の話になりますと、今日、幹部会でも若干言いましたけれど、北海道に八雲町というのがありまして、これは、函館からちょっと(北)、札幌との間ぐらいのところに(ありまして)、太平洋と日本海と両側につながっとる(というのは)日本で1個しかないですかな。

 

 というところが、尾張藩と縁があるということは、皆さんご承知だったと思います。城山三郎さんの『冬の派閥』という本がありまして。文庫本で安く読めます。わしもこの間、アメリカへ行くときに飛行機の中でちいと読んだろうかしらんと思って読んでいましたけれど、なかなかなんだわ。読んでみますと。

 

 ご承知のように、尾張藩は最後、御三家筆頭でありながら薩長土肥に付くんですけれども、そのときに大混乱がありまして。青松葉事件という、14人の藩士を突然打ち首にするということがあったりして、非常に苦しんで、薩長土肥に付いたところが、明治維新では全く冷や飯食いでして。

 

 冷や飯のダブルぐらいのものでして、非常につらい道筋をたどった中で、尾張藩の、そのときに尊皇攘夷を訴えたグループが。城山三郎さんの本によるとですよ。まだ荒れ地であった八雲藩に行って、尾張名古屋の方を見ながら、「わしはここに戻れんか分からんな」と言いながら向こうで開拓に当たったと。望郷の思いでつくられた八雲藩という。八雲ですね。

 

 それについて、今、大曽根商店街では交流をしていただいておりますけれど、もっとディープなことをやらないといかんわと言って、今も電話しとったところですけれど。

 

 (「やっとかめ文化祭」の)「歴史まち歩き」の方は、江戸時代のようですけれど、明治初期、江戸から明治にかけての尾張藩のたどった道というのを、名古屋の皆さんと考えられるようにしないといかんなと。先人にお礼を言わないといかんですから。先人の苦労に。

 

 ということを考えておりまして、近いうちにまた、八雲町についてのいろんな今後の展開については、ご報告できるようにしたいと思います。

 

 ということで、私からは以上です。

質疑応答

◎市バスへの緊急地震速報受信装置の搭載について(その1)

(記者)

 先週土曜日というか、3日前ぐらいの一部報道にあったのですが、市営バスに緊急地震速報の受信機を搭載するという報道がありまして、これはどういう狙いがあるのかとか、緊急地震速報が例えばこういったバスとか地下鉄とかで鳴った場合に、どう動いてほしいとか、何かあれば教えていただきたいのですが。

 

(市長)

 それはちょっと、わしも知らなんだですね。新聞で出ましたか。最近、新聞はあまり読まんようにしておりますんで。ろくでもないことばかりですので。交通局。おらん?

 

 緊急地震速報(の受信機)が、バスに載ると?

 

(記者)

 そうですね。一応、地震が起きる直前に鳴るものじゃないですか。緊急地震速報というのは。

 

(市長)

 地震が起きてからだろう。P波か何か知らんけれど。起きる前に鳴るなら、どえらけにゃあことだがね。

 

(記者)

 この間の誤報のときとか、震度7の。あれも鳴ったじゃないですか。携帯が。

 

(市長)

 ほうか。知らんけれど。いや、地震の前に鳴るということになると、えらいことですけれどね。その技術までできたわけかね、今。

 

(記者)

 一応その何秒前、30秒前。

 

(入倉副市長:地震の前じゃなくて、起こったやつの波が来る前に。)

 

(市長)

 そうだろう。津波か何かかね。

 

(入倉副市長:いえいえ。地震。)

 

(市長)

 地震の波が。

 

(入倉副市長:奈良のあたりで(地震が起きたという)。誤報だったのですが、みんな鳴りましたものね。)

 

(市長)

 起きた後でしょう?それは。どこかでね。

 

(入倉副市長:そうそう、地震の後です。)

 

(市長)

 びっくりこいたわ。

 

(記者)

 揺れが来る前という意味です。

 

(市長)

 そうだろう。地震がなる前に分かってまったら、これはノーベル賞(ぐらい)の、すごいことですよ。どえりゃあことだわ。

 

(記者)

 地震が起きて、揺れが来る前に鳴るものじゃないですか。

 

(市長)

 はいはい、鳴るものがあると。

 

(記者)

 バスとか地下鉄とかに乗っていたときに、携帯電話がそうやって鳴った場合の対応について、今後、多分バスの方では取られていくと思うのですが。

 

(市長)

 はいはい。それは何?緊急。

 

(入倉副市長:庁舎でも鳴るんだろう。エレベーターで。エレベーターに貼ってありますけれども。)

 

(市長)

 鳴るんですか、やっぱり。

 

(入倉副市長:いざとなったら鳴るんです。)

 

(市長)

 地面が揺れるより、電波の方が速いということだね。要は。そういうことですか。地面の揺れが伝わるより、電波の方が速いもので。なるほど。偉いもんですな。ちょっと(交通局の職員が来るまで)お待ちください。わしも新聞を読んでおりませんので。すみません。

◎県民税の減税について

(記者)

 大村知事が9月の定例議会に県民税の減税の案を提出する意向を示されていまして、5%のものと10%の2案をお考えのようですが、河村市長としては、この件についてどのようにお考えでしょうか。

 

(市長)

 「待ってました、大明神」という感じでして、大変ええことだと思います。共同公約でしたのでね、10%で。名古屋もそうだったんですけれど、残念ながら議会で否決されましたので5%ということになりましたけれど。名古屋の減税を守るというか、さらに広げるためにも、愛知県が一緒にやるということは、極めて有効でして。

 

 愛知と名古屋がやりかけて、きちっとセットになって。それこそ新幹線のところに看板を出さないといかんですわ。わしは前から言っていますけれど、(新幹線)乗り場の横にラグビーボールみたいな看板があるがね。横に。東西にあります。新幹線のホームの横に、ずっと看板が。

 

 ああいうところに、名古屋でもいいんですけれど、名古屋、愛知、市県民税ね。地方税、住民税。本当は10%が一番ええですけれど、例えば5%減税と。商売やるなら名古屋でやってちょうと。日本初と。こういうふうに出してやらないといかんです。

 

 大変ええことですし、(大村知事からは)前からちょっと聞いておりましたけれど、「絶対言ったらいかんぞ」と言っておりましたので、わしも言わずに黙っておりました。

 

 いろいろ言いますけれど、税金を減らすことに、何でもっとみんな力を入れんのでしょうかね。よう分からんですわ。政治の経済的効果とかいいまして、あまり言って感じが悪いか分からんけれど、某新聞に「実感がない」なんて、でかでかと、選挙中に記事が出ましたけれど。

 

 やっぱり、政治の経済的効果もありますけれど、一番大きいのは、基本的な心構えの問題なんですよ。政治をつかさどる者と言うと偉そうですけれど、役人の皆さん、それから議会の皆さんが、自分らをちょこっとでもつましくしてですね。パブリックサーバントとしてつましくて、庶民の税を1円でも減らすと。

 

 これはまさしく歴史普遍的な、政治かくあるべしの一番の基本じゃないですか。政治をやる者の。そう思うんですよ。

 

 なぜこれが広まらなくて、「実感がない」なんてばかなことを言うんですか。実感がないなら、今、名古屋(の減税額)は、110億円。名古屋市の全経済的な活動は14兆円あるんですよ、実は。それで比較しないといかんのですよ。名古屋市の予算と比較しちゃいけない。

 

 名古屋市の予算というのは、全予算で2兆5000億円、重複分を引くと1兆5000億円ですけれど、それは総務部なんですよ。名古屋市というのは、名古屋市役所ではないですから。名古屋市役所は、名古屋市株式会社の総務部なんです。

 

 名古屋市株式会社のGRPは14兆円あって、14兆円のうち100億円といいますと、14兆円の1割で1兆4000億円、1%で1400億円、0.1%で140億円。0.1%よりも低いですよだから、効果がないからやめた方がええんですか。

 

 違うでしょう。ちょこっとでも政治をやる者が身をつましくして、わしも今、月給17万円でやっていますけれども。市役所の職員の皆さんを別に褒めるつもりはないけれど、僕が市長になったときは689万円で、1人頭。今は618万円。もうちょっと下がっとるわな。この間、1%また下げたもんだで。ちょっと前までは618万円。

 

 大体、大都市では一番低いぐらいですわ。70万円ずつ減らかして、それで財源をつくってですね。そればかりじゃないですけれども。庶民の皆さんの懐をちょこっとでも温めようと、税金をよそよりちょこっとでも下げようということが、政治の最も根源的にやることなんですよ。

 

 自分たちの使う、振るう権力に対して、非常に抑制的と。謙虚だということのシンボルなんです。口先で、「同じ目線でやっていますわ」なんて、何べん聞いたんですか。何べん新聞に出てきたんですか。何べんテレビに出てきたんですか、そんなこと。うそばっかだって、国民は知っているじゃないですか。国民の皆さんが。

 

 それは、いいスーパーをつくりますといって。よそと私は全部同じ値段ですって、それと同じですよ。そんなばからしい話。力んどってもしようがないけれど。

 

 ということで、大変ええことでして、織田信長がおったらどえらい喜ぶだろうと。ようやく450年たって分かってくれたかと。俺の心がと。ということだと思いますね。

 

 織田信長が楽市楽座をやったやつで、それまではまだ何だかんだ言っても貴族の支配だったわけです。お寺や神社も偉そうに、今では立派みたいだけれど、昔は僧兵を雇って、一種の脱税団体を構成しとったんです。一種の。全部とは言いませんけれど。それはそれで地方分権の一端かどうか知りませんけれど。それで、商売をやるには決まった人しかできん時代だったわけですよ。

 

 それが、信長さんが楽市楽座によりまして新しい商人を登場させて、新勢力を生んだと。それが、家康までどえらい時間がかかったけれども、当時の封建革命を生んだと。武士はそのとき、まだ庶民だったですけれどね。そういうことなんですよ。

 

 ちょっと話が長くなりましたが、大変ええことだと。ぜひ名古屋、愛知で一緒になって、日本一税金の安い地域であり、公務員ならびに議員さんが質素なところであるというね。パブリックサーバントとして。このメッセージを全世界にアピールしたい。

 

 そうなると、「ああ、そうか」と言って。「ようやく分かってちょうったか」と言って、世界の優秀なといいますか、優秀でなくてもいいんですけれど、いろんな企業がこちらに、「じゃあ、愛知に一発、工場でも造ってやってみようか」と。そういうええところがあるなら。

 

 商売人を大事にするところだなと。名古屋、愛知は、士農工商の反対だなと。そういうふうに思っていただければ、必ず商売が盛んになる。ということは、福祉が大拡充しますわね。その第一歩は、実は減税なんですけれど。減税が全てじゃないよ。

 

 何?今、日本の国を見とると。減税ばかり言っとるじゃないですか。国も。大阪も減税だと言っとるじゃないですか。どうなったんですか。減税は、名前もいかんと言っとったですが。どうなっとるんですかね。

◎市バスへの緊急地震速報受信装置の搭載について(その2)

(市長)

 緊急地震速報が入る。乗客にまず入るわけか。自分の。

 

(記者)

 いや、携帯には一斉に、鳴るんですよ。バスはそれを、鳴るような装置がなかったところを、今回そういう装置を載せると。いわゆる携帯が鳴るようなものが、バスの中でもそれが鳴るようになるという。

 

(当局:そうですね。現在はまだ搭載はしていないのですが、来年度から、バスの方にも、乗務員の方に緊急地震速報が鳴ったかどうか分かるようなものを、機能を搭載しようということで、今、進めております。)

 

(市長)

 鳴ったかどうか分かるって、バスの運転手さんが自分でその緊急地震速報を直接受けるわけじゃないわけか。

 

(当局:聞こえます。受けるということですね。)

 

(市長)

 受けるか。今の言い方だと、鳴ったということがありましたよということを、また通報を受けるように聞こえたけれど、そうじゃなしに、直接それが来ると。

 

(当局:はい、そうです。)

 

(市長)

 それから、運転手はどうするんだね。

 

(当局:その運用は、またこれから、今考えています。)

 

(市長)

 ということだそうです。緊急に止まるのか。まあ、一応止まるということになるわな。

 

(当局:今現在は(搭載してい)ないのですが、今も、地震が発生をしますと、バスは道路の左側に。お客さまにお断りをして、道路の左側の安全な場所に停止をするという取り扱いになっております。

 

 地震速報が入った後、どういった形にするかというマニュアルは、今、検討している最中ですけれども、基本的には、速報を運転手が把握したら、すぐに左側の安全な場所に停止をすると。そして、営業所からの指示を待つというふうな流れになろうかなと思っておるところです。)

 

(市長)

 なるほど。そう大した質問じゃないな。当たり前だわね、そんなこと。

 

(記者)

 それを受けて、あたらためて、いわゆる市民の足となっている市バスで、仮に地震が起こるとなった場合、どう対応してほしいかとか、何かあれば、市長の方からもぜひお願いしたいのですが。

 

(市長)

 起こるとならばというか、早う気付いてもらってね。一応止めるということだけれど、その場で止まると追突されるとかなわんで、左側に寄せるぐらいの。

 

(当局:ええ、周囲の交通状況に注意しながら、左に止めるということになっています。)

 

(市長)

 ありますけれどね。なるほど。(乗客は)びっくりしやっせるわな。「地震速報がありましたので」ぐらい言うかどうか知らんけれど。

 

(当局:どういったアナウンスをするかについても、今、検討しているところです。)

 

(市長)

 今からね。わしは、前から、市バスの運転手もちいと何ぞしゃべったらどうだと言っとるんですわ。今日は名古屋城の桜がきれいだぞとかね。どこどこの池のコイが、ええのがおりますよとかね。ちいと、たまにはぐらいは。喜ぶがね。和むじゃないですか。と思います。

 

 それと、意外としゃべった方が注意力が散漫にならんでええんですよ。皆さん、分かってみえるけれど。どうしても車の運転だけしとると、神様じゃないもんでね、やっぱり過失ということもあるんで。ぼやっとする可能性もあるもんだで。地震のことだったら言っていただいても。「今、緊急速報が鳴りました」と言って。

 

 そんなに時間って違うのかね。

 

(記者)

 30秒ぐらいだそうです。

 

(市長)

 速報から、地震が来る、実際に地面が動くまでに。ほう、そうらしいです。知らなんだですが。

◎市民税減税について

(記者)

 減税のことに関連してですが、市長は4月の再選したときの公約で、10%を目標にすると公約に掲げていらっしゃったと思うのですが、今後、この5%の減税の率を引き上げることについてはどのように考えていらっしゃいますか。

 

(市長)

 当初は10%が公約でしたのでね。1年は実現されていますから、ちゃんと。やりたいですよ。10%やるとなると、いろんな面での民営化が始まってくると思います。

 

 財源をつくり出せばできるんです。だけども、まずは5%をきちっとしたものにすることが大事ですわね。何といっても。まずマスコミの皆さんが素晴らしいことを大体書くことが前提ですわ。減税というのは非常にええことなんだと、実はと。経済効果もいいですよ。しかし、政治の基本的な心構えで、何千年も脈々と伝わる精神なんですよ。

 

 ちなみに、減税で戦争が起きたことは、いっぺんもありませんよ。言っておきますけれど。増税で起きたことは、いくらでもありますけれど、減税で戦争が起きたことは、ただの一度もない。非常に意味がでかい。

 

 だけど、難しいわな。日本においては、マスコミの皆さんも再販売価格維持制度を持っていますので、新聞の値段を下げんでもええわけですわ。まあ、悲しいですわな。本当、悲しいことですよ。

 

(記者)

 10%引き上げは、任期中に目指すと。

 

(市長)

 目指してやっておりますけれど、取りあえずこの5%を、市民の皆さんが。どうしたらええですかね。

 

 何か、5%分、110億円、(そのうち)法人税34億円ですけれども、それをまだ未だに他の給付に使ったらええがやと、こんなことを思っとる人がいるでしょう。この人たちには、ちゃんと言ったってくださいよ。そういうことを言うんだったら、なぜ減税する前に、その分、自分らで財源をつくってなぜやらなかったんですかということですよ。

 

 110億円何かに使えたと言うでしょう。それなら、別に減税をやらずに、110億円をつくって、なぜ今までの役所なり議会はやらなかったんですか。どうなっているんですか、一体。

 

 減税したから出てきたお金を、それを、その分があるからよそに使うというのは、ちょっとひどいじゃないですか。減税せんだって、いつでもできたじゃないですか。そうじゃない?

 

 いつでもできましたよ。その分の給付。これをやりたい、保育園をつくりたい、お年寄りのこういう給付、いろいろあるじゃないですか。何も減税をやる前に、その分、110億円分、市会が努力して、市役所が努力して、つくってやればよかったじゃないですか。それはいかんですよ。

 

 それと、110億円分のお金をみんなで寄附して、一つやっていけるような何かをつくりたいんだけれど、これはね。やっぱり市役所の縦割りに問題があるね、結局。そういうセクションがつくれないんです。要するに。

 

 非常に具体的に言いますと、この間言ったかどうか知りませんけれど、ロサンゼルスで、日系四世のバスケットボールチームが名古屋と交流したいという話がありまして、「ええよ、ええよ、大いにやりましょう」と向こうで話をしてきた。まあ、去年行ったときの話ですけれど、してきて。

 

 そうしたらすぐ、(担当が)教育委員会になりますので、教育委員会が数百万予算を付けるという話をしかけたもんで、ちょっと待てと言って。何を考えとるんだと言って。最終的には分からんとしても、まずそういうものはみんなで寄附を出し合って。名古屋、愛知県なんてバスケットボール王国ですから。そういうところで、みんなで、寄附なりね。そういうお金でまずやっていくというふうに、そうやって。

 

 ロサンゼルスはそうですよ。向こうの方は、そう言っていますよ、みんなで。だから、こっちもそれは、税金だけじゃなくて。お金の多い少ないじゃなくて、みんなで参加するという意味合いにおいて、全然違うんですよ。税金でやるかどうかは。

 

 これがなぜそういうふうに動かないかと。減税した分を、ちいとそうやって、バスケットボールだったら、でかい会社の人もたくさんみえるから。34億円も法人税減税だけでいっていますのでね。

 

 だけど、やってくれんかと言うと、やっぱり教育委員会は、寄附を集めて、みんなで、市民で、公益寄附というか、そうやって市民社会をつくっていくというセクションじゃ、本当はそうなんだけれど、(そうでは)ないんですわ。はっきり言いまして。

 

 それをこの間、言っとったら、市民経済局がNPOの寄附(の担当)だと言うでしょう。そういうふうになっちゃって。NPOだがやと言って。四世バスケットボールチームを大いに盛り上げる名古屋のそういうのができれば、それはNPOですよ。

 

 だけど、そこのところ(行政)が今そう(縦割りに)なっとって、減税というもののもう1つの非常に大きな意味が、その(減税の)分、ちょこっとでも寄附して、市民社会をつくっていくと。つまり、主権在民のお金の色の現れなんですけれど、そこへつながれへんわけだわ。

 

 嫌なんですわ。そういう寄附をやられると、縦割りが崩れるから。だで、苦しんどるわね。何とかしてちょう、本当に。せっかく110億円も減税しとるんですね、毎年。ものすごいことですよ。

 

 だから、民主主義へのインフラはできた、道路ができたんです、実は。名古屋には110億円の民主主義の道路ができたんです。

 

 わしはよう言っとるけれど、名古屋には3つの道路があると。1つは、ここにあります基幹バスの道路です。桜通。もう1つはインフォメーションハイウエーです。(マスコミの)皆さんがこうやって(パソコンを)打っとる、これが道路。もう1個は、こういう、民主主義のインフラの道路が、110億円できとるんですよ。それを寄附すれば。

 

 だけど、残念ながら、これは目に見えないんです。目に見えない。だから、マスコミもあまり、書こうとしてもなかなかね。役所がそういうふうにならんし、日本で名古屋だけになるから、難しい。

 

 難しいけれど、やりたいわな。いじめだとか、児童虐待だとか、お年寄りの孤立だとか、ああいうのなんかにみんなのお金が集まって、みんなで市民社会をつくっていくといいですよ。と思っとるんだ。天下りが来ませんから。そうなると。自由にできますから。

 

 地域委員会だって、そういうお金だと、役所が出てきて、これはいかん、あれはいかんと言われんからね。

 

 ということでして。これが日本社会の課題だと思うけれど、ぜひ覚えておいてほしいのは、名古屋でそのチャレンジが始まって、実際、実行されたと。名古屋の場合は。他の政治と違って、実行「する」んじゃなく、「しよう」じゃなくて、「された」と。

 

 4年間で330億円、市民の皆さんに、100万世帯ですから、法人税分も入れますと、全世帯に割りますと3万3000円ずつ、民主主義の道路が、実は皆さんのところに引かれとる。心の中に。わあわあ、わあわあ言っとるけれど、なかなか苦しんどる。正直言いまして。

◎議員報酬について

(記者)

 9月定例会で議員報酬の恒久化案を出す予定ということは変わらない。

 

(市長)

 はい。

 

(記者)

 今回、かなり公金処理の問題が出てきていると思うのですが、報酬を公約に掲げている党が騒動を起こしているのですが、それでも変わらないですか。

 

(市長)

 変わりません、全然。

 

(記者)

 それはなぜですか。

 

(市長)

 選挙できちっと信任を得た公約ですし、むしろ、分かりませんけれどね、どっちがどうなのか、ボランティア型の方が悪いことをしないですね。むしろ。どっちかというと。どっちかというとって、断言はできないんだけれど、そういうふうにも取れる可能性もあるし。

 

 ボランティアとあまり言わん方がいいですね。誤解される。ただだと思われるんでね。

 

(記者)

 実際、市民の間では、ちょっと言葉は悪いですが、安かろう、悪かろうになって、公金意識の低い議員を生んでしまうんじゃないかというような不安もあると思うのですが。

 

(市長)

 ようあんたたちが言われるわ。この間みたいな、百条委員会の(際には)、何もやらずに。あれはどうなんですか。あちらの方は。それこそ2人も。

 

 弁護士さんが(嘱託員不正採用問題に係る最終報告書に)はっきり書いているじゃないですか。僕が言ったんじゃないですよ、あのレポートは。もう1回報道してくださいよ、ちゃんと。

 

 あの中に何が書いてあるかというと、どう言ったかな。同僚をかばうことで、何ですか、発言というか、できない議会は、もはや信用できないということが、文章がちょっと違ったら申し訳ないけれど、書いてあるじゃないですか。

 

 俺は見たことがないですよ、あんなことを書かれた議会って。もし国会で、衆議院がもはや同僚をかばって信頼に値しないと書かれてみやあ。えらいことだに。猛烈に反発するでしょう、衆議院は。抗議しますよ、まず弁護士に。

 

 抗議したということも聞いておりません、一切。これは僕にとっても大変なことなの。分かる?市長というのは市議会とセットですから。あくまで。そうでしょう。

 

 僕だって全力でやっとる。交通局もまだ調査していますよ、私、悪いけれど。労働組合の、特別の人間を受からせたやつ。ああいうことだって、同じような脈絡はないんですか。全体的に。市政の中に潜む、そういう、議員ばかりじゃないけれど、役所の、ええわ、ええわの体質というような、構造腐敗みたいなもの。

 

 そういうものって、今までの議会と一緒になってつくってきたんじゃないの。言っておきますけれど。

 

(記者)

 市長としては、どちらかというと、その議員個人の問題や党内事情ではなく、議会の体質や制度の問題だと言いたいのですか。

 

(市長)

 何を。

 

(記者)

 今回の騒動ですよ。公金にまつわる一連の騒動は。

 

(市長)

 一番いかんのは、何といったって、議員個人の正義感の欠如ですよ。それは何べんも言っとるじゃないですか、私は。

 

(記者)

 また県議会の方でも、減税日本から公金の問題が出ておりますが、それも制度論の話だと。

 

(市長)

 制度論じゃないって。一番いかんのは。制度論もありますよ。制度論もありますけれど、一番いかんのは個人の正義感の欠如ですよ、そんなのは。

 

(記者)

 制度論ですとか議会の体質という話だったら、市長として話をしましょう。党員のお話ですとか党内事情の話とかは政治家としての話だと思うのですが、市長はどちらでお話しされるべきだと思いますか。

 

(市長)

 わしはどちらでもいいですよ、そんなのは。同じですから、結局は。

 

(記者)

 例えば愛知県議の方の錦見さんのコメントの中に、お金が、思ったよりも出費が多くてというようなこともあったと思うのですが、それでもやはり議員は800万円でやれるというふうにお考えでしょうか。

 

(市長)

 あまり個人のことを言いたくないですけれど、彼は1600万円のままの給料でやっとったわけでしょう。800万円にした人じゃないですから。あの人は。そうでしょう。そこにはっきり表れとるじゃないですか。

 

(記者)

 ただ、1600万でも政務調査費をそれなりに使わないとお金がないということだと思うのですが。

 

(市長)

 それじゃあ、もっとどんどん増やすんですか。

 

(記者)

 いや、そこは、特にご自身の党の方なので、特にご自身にその発言を。

 

(市長)

 政治というのは哲学がありまして、市民と同じ給料で頑張るんだと。これはバンクーバーがそうですけれどね。納税者と。

 

 何で議員とか市長とか偉そうなことを言っとるかといったら、議会が一番偉いんですけれど。権限を持っとるんで。

 

 市長には提案権と執行権があるかも分かりませんが、執行権がありませんが、議会がなぜ偉いんだといったら、それは、市民は忙しいから、みんな。自分らの同質者である議員を選んで、自分らの代わりに議会というところで議決してもらおうと。自分たちの権利制限をできるね。それは税金であり、都市計画でありで決めてもらう。

 

 だから、同質性というのが決定的なんですよ。議会が偉いという意味は。だから議会は、アメリカに行くとどえらい立派で、市民代表なんです。行かれると分かるけれど、孫も来とるしですね。

 

 議会によって違うか分からんけれど、それは市民の代表、市民との同質性ということが、1つの大きな、議員に授権したね。私たちの権利を制限することをあなたが決めてもいいですよ、なぜかというと、私たちの信託関係にある同質の人ですからと。同じなんだと。これが本来の姿なんですよね。

 

 ただ、何べんも言いますけれど、戦後、焼け野原の中でね。戦前は日本だって、地方自治法で名誉職と書いてあったでしょう。国会議員の給料も、戦前は、課長から、その上の部長、次長ぐらいだったんですよ。戦後の、焼け野原の中でこういうふうになっていったんですよ。議員を立派にしようと思ったもので。

 

 だで、その元の、本当の、自分らの市民代表というふうにすべきじゃないですか。

 

 ただ、わしがここで皆さんに、せっかくテレビがありますで、お願いしたいのは、生活費だけなら800万円でできるんです。800万円だけじゃないですよ。政務調査費が別に600万円あるんですよ、年間に。

 

 市民の皆さん、800万円で生活できないというんだったら、名古屋市民はどうなるんですか。800万円以上ある方はみえますか。あると思うけれど、子どもが2、3人おって800万円以下の人は、めちゃめちゃぎょうさんおります。それで駄目だという論理はおかしいでしょう。生活費は。

 

 だけど、何があるかというと、盆踊りやなんかでご祝儀を取るのをやめていただきたい。いかんですよ、今は、違反ですから、これをやっては。私も長いこと(政治家を)やっていますから、そういう場面に遭遇したことは、正直言っていくらでもあります。私は断ってきましたけれど。払えないと。次からお呼びがなかったことは、いくらでもあります。正直言いまして。

 

 どこがどうということを、証拠を持っとるわけではありませんけれど、僕が言ったことは証拠があります。こんなところで言ってはいかんので、言いませんけれど。

 

 それから、もう1つ、市会議員さんは大変な人の方が立派ですからね。いろんな会合に出て、地元のいろんな声を吸い上げてくるのが仕事ですから。いろんな会合に出ると、お膳を出されるんですわ。ほんで、5000円か1万円取られるわけです、そこで。だけど、実際は箸を付けるか付けんかぐらいなんですよ。ついで回ったり、話をしたりせんならんで。

 

 ああいうお金も、結局、政務調査費で出せへんわけですよ。そこで、800万円を食い込んじゃうわけ。

 

 だで、市民の皆さんにお願いしたいのは、まず、何も出さんご祝儀は違法ですから、絶対取らんでほしいと。それからもう1つは、お膳だけ出して、実費だということになりますけれど、それはほとんど箸も付けるか付けんかぐらいだで、ああいうのも市会議員さんに限りませんけれど、もうやめてあげてほしいと。

 

 800万円はちゃんと生活費で残るようにしていただければ、それはそれでやっていけますよ。あと、必要な政治的な経費については、苦しいけれど、いい政治をやって、ちょこっとでも市民の皆さんから献金(してもらう)、ないしパーティーをやって、そういうお金で政治を続けていくというのが、政治のあるべき姿で。

 

 そういうもんじゃないですか。政治というのは。そういう姿に変えていこうという名古屋の挑戦なんです。

 

(記者)

 市長のご意見は、そういうことだということは。

 

(市長)

 私のご意見じゃありませんよ。こんなもの、世界中、普遍的な意見ですわ。ほとんど。

 

(記者)

 今の質問の趣旨というのは、どうして市長のその理念を知っているはずの減税日本の錦見議員が、1600万円のままで、なおかつ政調費から不正なことをしたのかという質問だと思うのですが、どうして伝わらなかったと思いますか。

 

(市長)

 それは、私からすると、申し訳ないと何べんも謝り続けた2年半ですけれど、これも市民の皆さんで、ようけの期待をしていただいて、大きな勢力をつくっていただいて。申し訳なかったということに尽きますけれど、端的に言えば、非常にショックだという以外にないですね。彼のことについても。

 

 経歴のことをあまり言うのは良くないけれど、人間はね。過去にとらわれずにやろうとしてきましたから。だけど、彼なりにしっかりした人生を歩まれとる人で。みんなそうだと思いますけれど。

 

 だけど、何べんも言いますけれど、皆さんにお願いしたいのは、減税日本にこれだけの勢力を与えていただき、議会の中で第一党になったおかげで、減税が実現できたし。日本で名古屋だけの。それから、選挙による地域委員会も実現できたし。モデルですけれど。

 

 それから、(市会議員の)給料が800万円になって。(議員は)75人ですから6億円です。それでつくり出したお金が、お金に色は付いておりませんが、中学生医療費無料というね。

 

 そうやって財源をつくってやっていきますから。お金に色は付いていないけれど、大都市で、さいたま市が1個ありますけれど、初めてのね。中学生を持っておられるお母さん方には喜んでもらっとると思うけれど。そういう挑戦ができたことも事実ですよ。

 

 だから、確かに申し訳ないことが起こっている。それで何だと言われるか分からんけれど、無駄ではなかったと、僕は思いますよ。名古屋の挑戦は。

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