平成25年5月13日 市長定例記者会見
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名古屋市役所 郵便番号:460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話番号:052-961-1111(代表) 所在地、地図
おはようございます。5月13日(月曜日)の記者会見を始めたいと思います。
本日は、話題の名古屋城本丸御殿の玄関・表書院の一般公開についてご報告をいたします。
本丸御殿には復元模写した障壁画が取り付けられますが、復元作業には約20年前から取り掛かっておりまして、現代の絵師さんによって、本丸御殿が建てられた400年前と同じ技法や素材を駆使して描かれております。
それに加えまして、このたび公開記念として特別に、短期間ではありますが、重要文化財障壁画を2面、本丸御殿大廊下に展示することといたしました。展示するのは、玄関一之間東側の「竹林豹虎図」の中央2面です。
完成記念式典出席者向けの竣工披露が行われる5月23日(木曜日)から展示をいたしまして、市民の皆さんには、29日(水曜日)からご覧いただけます。なお、展示期間は6月9日(日曜日)までとなっております。
長い時を経まして本丸御殿へと戻った本物の障壁画と、現代の絵師の手によってよみがえった障壁画の2つの「美」が、皆さんを400年前の空間へとお誘いいたします。
国指定の重要文化財と華麗な復元模写作品を同時に本丸御殿の中でご覧いただける、貴重な機会となりますので、ぜひ足をお運びください。私の意見につきましてはこの後で言いますので、取りあえず(名古屋城の)所長から、一発プレゼンテーションをお願いしたいと思います。
(当局:5月29日から、本丸御殿が一部公開になります。それに併せまして、市長の長い間の夢でしたが、本物の障壁画、重要文化財を出せないかというお話を長いこといただいておりました。このほど、こういった形で私どもとしては踏み出していきたいということで、ご発表させていただきます。
公開する本丸御殿ですが、色の付いているところが今回公開するところで、こちらが玄関部、それから、ここが表書院部です。ここは御用部屋になっている中之口部屋といったところですが、この色の付いているところが、今回5月29日から一般の方に見ていただけるところです。
一般の方は、こちらの中之口部屋から入っていただいて、青色のルートでずっと回っていただきます。このあたりは何もないです。いわゆる建物だけずっと見ていただくのですが、大廊下に入って、この黄色のところ。こういった形ですが、ここが一番動線的に広いところですので、ここに木製のケースを置いて、その中に「竹林豹虎図」の一番代表的な2枚を、ここに本物を立て掛けさせていただきます。
復元模写では、一之間に、この赤のところに掛けさせていただいておりますが、大廊下に立っていただくと、こちら(復元模写)とこちら(重要文化財)が両方に見えますので、いかに復元模写がきれいか。それから本物はどんな状況なのかということが、市民にはご覧いただけるだろうと思います。これは、入って一番の、最初のテーマ展示ということになると思います。
それを回っていただいて、もう1つの展示は、本丸御殿の畳の上にも上がっていただくということで、今回、公開をさせていただくということになっております。
市長にはいろいろお話をいただきましたが、半分夢は譲っていただいて、できましたら国民の財産である重要文化財の管理・保管というところと、市長の格調の高い文化論や夢というものとの両立を何とかできないかということで、やらせていただこうと思っています。
ただ、まだ実は火災の問題であるとか、急激な温度変化の問題とか、いろいろ対応しなければいけないこともありますので、私どもとしては、重要文化財を出す以上、24時間監視カメラ等で監視をさせていただいてということで、万全を期していきたいということで考えさせていただいておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
それと併せてこういったポスターも、今日から、全国どこまで送れるか分かりませんが、少なくとも東京とかいろんなところに掲示させていただこうと思っています。それに、1万5000枚ほど。小さなチラシも作りますので、なるべく幅広く配らせていただいて、PRに努めたいというふうに思っております。よろしくお願いします。)
これは大変な論争点でして。名古屋発で、日本中で大いに議論していただくとええということです。文化財を見る場合に、それは本物でなければならないのかと。もしくは、本物はあくまで収蔵庫に入れて、模写ないしね。ガラス越しの問題もあります。
もう1つあるのは、本物を飾る場合に、ガラスなしで見るべきなのかと。それとも、ガラスを入れるなり、そうやって見るべきなのかという、日本の文化史を飾るこの論争の輝かしい第一歩が、名古屋から開かれえせんかなということでして。
あまりめちゃくちゃ言うといかんで、よう努力されたということは評価をさせていただきたいと。
(当局:ありがとうございます。)
それは、「サンキュー・ベリーマッチ」と言っておかないといかんというところですが、しかし、よう考えますと、天井の絵まで入れると、1000点ですね。1047点ですよ。先人が空襲を、予想したのかね、あれは。
(当局:そうですね。)
予想しまして、本物を避難しとったということでして。本物の本丸御殿は天守閣と共に、昭和25年5月14日ですけれど、あと終戦まで3カ月というときに、空襲によってなくなってしまったと。
うちの死んだおふくろも、名古屋城が焼けたときは涙がこぼれたと言っておりましたけれどね。尾張名古屋の御三家筆頭ということで。庶民の生活は苦しかったから、何が金のシャチだと思ったかどうか分からんですけれど、しかし、1つの心の支えとなってきたものが失われたと。
しかし、本物が残っとるということで。これも言っておかないといかんけれど、本丸御殿そのものの復元も、よそでやったところがありますけれど、これは日本で唯一じゃなかったですか。
(当局:そうですね。本物復元は。)
本物と。図面が、昭和7年からですから。昭和20年が空襲ですので。昭和7年に先人が、本物の実測図を、すごく細かいやつを描いて、20年かけて残しとったということがありまして、今度の名古屋の本丸御殿も、ぜひ。全国の皆さんが見られるんだったら。
要するに、不幸にも空襲でやられてしまって、頭にくる話ですけれど、焼けてしまいましたけれども、先人が残した図面によりまして、往時の本物を復元したということがまずポイントですので、ぜひ全国から、また世界中から来ていただくと、非常にありがたいということが最大のポイントですが、もう1個ある本物をなぜ出さんのだと。そこへと。いうのが、この辺の問題です。
これは一番有名な図ですわね。「竹林豹虎図」。トラの子なんだけれど、見たことがないもので、ヒョウを描いたということでしょう。
(当局:奥さんですね。)
お母ちゃんか。
(当局:雌はヒョウだと思っていたんですね。雄はトラで、これが雌だと思っていたんですね。だから、夫婦なんですね。子どももいます。見たことはない、想像で描いています。)
想像ですわね。当時の狩野派の絵師で、誰が描いたか分からんのですか。
(当局:この辺は長信(ながのぶ)ではないかといわれていますが、明確にぱしっと名前が出ているわけではないです。一族の長信かなと。)
だけど、ここ(玄関一之間東側)に飾ってあったということは、戦前の写真までありますので、これは明らかなわけです。本当はここ(車寄)から入っていった、玄関なんです。家康なんかは、ここ(車寄)から入ってきて、ここ(大廊下)を通って、ここ(表書院上段之間)のところで部下をずらっと並べて、拝謁しただろうと。
(当局:そうですね。表書院上段之間ですね。)
上段之間で。そういわれておりまして、ここ(大廊下)を通っていった。ここ(玄関一之間)のところにあったということは確かなので。
これは、「モナ・リザ」とかああいうのと違いまして、あれはレオナルド・ダ・ヴィンチですけれど、(「竹林豹虎図」は)誰が描いたかは分かっていないということで、職人なのか、アーティストなのか。同じでもいいんですけれど、ここに建物の一部として描いたわけです。もともとの人は、建物の一部として。
だで、わしは、建物の一部のそこの場所に飾ることによって、描いた人の意思が本物で伝わるのでありますし、それから、この襖絵を避難させた人ですね。ありがたい方ですけれど、大変に。
そのありがたい方の意思も、やっぱり、これは建物の一部というと、現にあったところなので、建物の図面があるから本物になるというふうにやってくれんかということが、本来の趣旨ではないかと言っておりましたけれど、大論争を経ておりまして、何年やっとる。3年やっとるんですか。
職務指示書も2通書かせていただきまして、これが市長なのか、何なのかと。こんなことも聞いてもらえんのかという話で、商工会議所ならびに中部経済連合会。あまりそういうことは言いたくないです。それから、一般的な市民の方からも、僕のところには、ぜひ本物を本物のところに、年間、1、2週間でええから飾ってほしいという言葉が、大変に来ておりまして。
今回はまず第一歩といたしまして。これは、5月29日からガラスケースの中に入っとるんだけれど、6月9日までになっとって、6月10日はどうなるんだ。
(当局:夜のうちに、また保管庫の方に戻します。)
で、ガラスケースはどうなるの。
(当局:ガラスケースは、名古屋城でいろいろ使います。展示ケースですので。いろいろ今後活用していこうと思っています。)
だけど、そのガラスケースの中に、他の障壁画の本物が入るということはないわけだな。
(当局:今は、当面はないですね。温度の管理的なものがまだ万全なものではないですので。)
何か、そんなことを言っていますけれどね。
(当局:本物は大事に扱っていただかないと。)
そんなことを言ったら、法隆寺の五重の塔は何でプラスチックのケースの中に入れんのですか。
(当局:本丸御殿はプラスチックのケースを作りませんので。)
いやいや、本丸御殿は、今回の場合は本物復元ですけれど、新しいですけれど、法隆寺は1500年前の国宝級の国宝ですから。最古の木造建築です。あれは雨にぬれて、そのままあるじゃないですか。どんと。あれは、火をつけられたらどうなるんですか、一体。
(当局:大変ですね。)
うん。だけど、そのままあるじゃないですか。皆さん、法隆寺に行くと、1500年前のね、ああ、こういうことだったのかというのが、現物に見られますよ。聖徳太子はどうだったとか、そういう話が感じられるわけだ。何でここだけ、そういうことになるんですか。それが私は理解できんと言うんです。
年がら年中なら別としても、年間、1、2週間は。そうすると、リピーターが来るわけですよ、ここへ、ずっと。順番に。今だったら、6月9日でこれがお消えになるわけだろう。ガラスケースから。
(当局:そうですね。)
あと、6月10日に来た人に、失礼にならへんか。
(当局:それは、ですから、こうやってPRをしっかりさせていただいて。9日までということです。梅雨も近いですから。)
いやいや。ほんだで、そこら辺のところは。梅雨がどうのこうのと言われますけれど、本物をそこでないところで展示しておるのは、山のまでいかんけれど、ものすごくあってですね。だから、ぜひ名古屋の場合は。
何べんも申し上げますが、ここは徳川家康殿が2日泊まっておってですね。ここのところに。それで、ここから大坂夏の陣に出陣していくわけです。
かつて秀吉さんから、息子を頼むと。秀頼を頼むと言われて、「分かった、よっしゃ、よっしゃ。オーケー、オーケー。」といったん言った家康さんが、2日泊まっておるということですから、まずこの「竹林豹虎図」ないしこの辺の絵を見たということは、ほぼ確実だと思われますけど。
大抵これを見て、「おお、何だ。これはトラか」ということを、息子に、義直さんに言ったのではないかと。横におるのは何だといって。
(当局:ヒョウですね。)
トラの。
(当局:トラの雌だと思って。)
雌だといって。だけど、分からせんですから、当時はね。というような会話をしただろうということは、当然、想像されるわけですけれど、そういうことを見ながら、家康さんは、かつての盟友か、戦ったこともありますけれど、小牧・長久手でね。ありますけれども、秀吉さんから頼まれている息子を、殺しに行くわけですわね。
それは名古屋城から出陣しとるんです。記録がありまして。だから、そのとき、何べんもこれは言っておりますけれど、家康はどう思ったかと。
「ああ、秀吉さん、悪いな。約束を破っちゃって、申し訳ない」と。「秀頼をかばわないといけなかったけれども、すんません」と思って行ったのか、「ばかやろう。浮世はこういうものだ。政治というのはこういうものだ」といって行ったのかということをおもんばかるに、大変ええところなんです。これは。
それについては、ぜひ本物がないといかんということで、それは1、2週間ごとにずっと順番に回っていけばええと。そうすると、ガイドボランティアの方も、ネタもようけできると面白いよ。それから、リピーターが来ますから。全部見ようということになるとかね。
ということを強く申し上げておきまして。私といたしましては、大変に、まあ、これからと。
(当局:50点いただきましたので。)
まあまあ50点。
(当局:まずは50点を完璧にすることで、やらせていただきます。)
とにかく、この秋にはまた本格的にということも申しておりますので。
(当局:そんなことは、別に言っておりませんけれども。勝手に言われても困りますので。)
いやいや、そこらを言って。私も2回電話しておりますけれども、文化庁の担当課長は、1回目は、これは最終的には市長が決めることだから、市長というより名古屋市がこうだと決めれば、それでいいですよと。大事にしてくださいねと。
2回目に電話したときには、ぜひそういう展示方法については、期間限定で本物をやるということについては、それはそれで名古屋市の方からちゃんと上げてくださいと。文化庁にぜひ提案を、というふうに言っておりました。
だけど、そういうふうでは上げとらせんわけだろう。
(当局:まずこれをやるということで、お話を。かなり難航しておりますが、お話をさせていただいて。)
いや、難航しとるのか分からんですわ。誰が反対しとるんだ、あんなとろいことを。もし国がそんなことを言っとるなら、最低ですよ。本当に。
(当局:反対はされてみえません。)
そうでしょう。
(当局:縦にも振られませんから。)
いやいや、縦に振らんって、名古屋市が決断すればええことなのであって。それは、名古屋市民の、現に生きとる皆さんが本物に接すると。そこにあったところに飾ってあると。
これはこれで、本物と両方見られるという理屈ですけれど、本物が本物のあったところにあると。反対に、模写の分を外へ出すという方法の方がええし、名古屋のまちというのは、わしはよう言っとるけれど、戦争でめちゃくちゃになったまちなんですよ。
その後の日本最大の戦災復興事業で、大きく。それはあまり言うと感じが悪いけれど、その代わり、産業都市としての基盤を造ったんだけれど、路地だとかそういうものを、お寺も全部平和公園に、全部といいますか、移してしまったということで、そういう古臭いまちの記憶というのを非常に失った、そういうまちなんですよ。
その中で、数少なく残った本物というのは、とにかく大事にしていこうと。本物名古屋ということですので。
(当局:大事にしてください。よろしくお願いします。)
だで、あまり言うといかんけれど、こういうことでガラスのケースの中に入れて、とにかくこういうことをやるのは、私は大変けしからんということで、怒っとります。いまだに。ということは、一言申し上げておきます。
(当局:23日にプレスの方々の内覧会も予定させていただいていますので、またご案内が行っていると思いますが、ぜひ取材の方をよろしくお願いします。)
続きましては、久屋大通公園久屋大通庭園、現在のランの館というのがありますけれど、活用提案募集について、ご報告いたします。
久屋大通公園の南端に位置する久屋大通庭園におきまして、民間事業者の優れたノウハウを活用し、収益施設をはじめとした魅力ある公園施設の管理運営を行っていただく事業者を募集するため、企画提案型による公募を行います。
明後日5月15日(水曜日)から、募集要項を配布いたします。「人々の憩いの場、交流・にぎわいの場」をコンセプトに、施設の活用提案や庭園部分の管理運営方針などを含む、施設全体の管理運営について、ご提案をいただければと存じます。
この公募の選定結果を基に、指定管理者に平成26年4月から10年間、管理運営をしていただきます。
詳細は、5月15日から名古屋市公式ウェブサイトで公開いたしますので、ご覧いただきたいと存じます。
都心のにぎわいづくりや大須・栄・久屋大通りとの回遊性を生む提案、人々の憩いの場となる魅力ある提案をお待ちいたしておりますので、業種・業態にかかわらず、たくさんのご応募をよろしくお願いをいたします。
これは確かに、相当広い場所ですので。何坪だったな。
(当局:1.6ヘクタールです。)
1.6ヘクタールというと。坪で言わんと、なかなかつっと分からんのだわ。何やった。1ヘクタールは約3000坪か。
(当局:1万平米ですから、約3000坪です。)
約3000坪だよね。ということは、5000坪ぐらいですか。何かそのぐらいの、どえらい大きいところですし。
久屋から大須にかけてのその辺は大いに盛り上げないといかんところだし、既に民間の力のどえらい努力によりまして、特に大須なんかは日本一の商店街といわれるほどになっておりますので、ぜひ面白い提案をしていただきたいと、心からご応募をお待ちしております。
報告は以上ですが、3点お話をさせていただきます。
1点目は、今週5月18日(土曜日)より始まります、中部国際空港と栄・伏見を結ぶ「セントレアリムジン」の実証運行についてです。
この「セントレアリムジン」は、中部北陸9県が官民一体となり観光客の誘致促進に取り組む「昇龍道プロジェクト」の一環としまして、栄・伏見を中心とした名古屋市内のホテルと中部国際空港セントレアをバスによって、最短で48分、最長で76分で結ぶものです。
予約なしで乗車でき、運賃は片道1000円、小学生以下のお子さんは半額の500円で、5月18日から12月31日までの運行を予定しておりますので、多くの皆さんにご利用いただければと期待しております。
この実証運行に先立ちまして、報道関係の皆さんを対象とした「セントレアリムジン」の試乗会を本日実施いたします。
また、定例記者会見後に名古屋東急ホテルで行われる出発式には、「名古屋おもてなし武将隊」の徳川家康、前田慶次、そして私も参加いたしますので、お時間がある方はぜひお越しください。
ということで、確か名古屋駅から出ておりましたけれど、あれはやめたわけだな。今度はまた違う経営主体のようですけれど、こっち(栄・伏見付近)からなら乗る人がおるということだね。名古屋駅まで行くなら、そのまま名鉄で行ってもええがやということだろうと思いますけれど、ぜひご利用いただきたいということです。
2点目は、「NAGOYA学生EXPO2013」についてです。
名古屋市では、学生が生き生きと活動するまち「学生タウンなごや」を目指して、学生の活動を応援しています。
この「学生タウンなごや」の一環としまして、昨年4月には、名古屋テレビ塔を学生の新たな活動拠点とするNAGOYA学生キャンパス「ナゴ校」を開校しまして、学生の皆さん方に、名古屋まつりへの参加やCandle Night Nagoyaの開催などに取り組んでいただきました。
昨年度の活動に引き続き、今年度の「ナゴ校」の目玉事業として、今週5月18日(土曜日)・19日(日曜日)には、名古屋テレビ塔および久屋大通公園「もちの木広場」におきまして、合同大学祭「NAGOYA学生EXPO2013」を開催いたします。
東海地区の大学・専門学校など、約120団体が参加します。専門学校の皆さんとこういうことをやるのは、多分日本で名古屋だけではないかと言っていましたけれど、もしあるとちょっと申し訳ないですけれど、そんな話をしておりました。
ステージイベントやキッチンカーによる学生コラボメニューの販売といった、盛りだくさんの企画が用意されておりますので、ぜひ多くの方々にお越しいただきたいと思います。
幹部会で言っておりますけれど、例えば女子大生焼きそばワールドカップとか、そういうのができんかと思っております。
また、本日午後3時から、「ナゴ校」で活動する学生の皆さん方による「学生記者会見」をこの場で行います。私も同席いたしますので、ぜひともご取材ください。
企業関係の方とも学生さんが積極的に近づかれまして、いろいろやっておられるようですけれど、こういうところで活躍する学生というのは、多分、将来企業の中でも大いに活躍してくれる人だと思われますので、企業関係の方もぜひサポートしていただいて。
なかなか、こういうのは珍しいらしいですよ。わしはここで、結婚までいかんでも、準結婚程度に発展したカップルがあれば、大いに表彰させていただきたいと。表彰といっても、居酒屋で飲むぐらいか分かりませんけれど。
言っておりますが、いまだ登場しておりませんので、ぜひ自らご志願があればと思いまして。なかなかええ関係にはなるようなことだということです。
それから、3点目は、「社会保障・税の共通番号(マイナンバー)法案」の衆議院通過です。
これは、この間、記事にもいろいろ出ておりますけれど、住民基本台帳に名古屋市が使っとる金が、毎年1億2000万円です。これをまずちょっと頭に置いていただいて、あれは何のために1億2000万円も毎年使っておるのかと。皆さんの血税を。
ほとんど、あまりようなっとらんのじゃないかと、私は思いますけれどね。ということでして、こういう国民共通番号、国民総背番号ですね。生涯不変の、あなたは何番であるということを、いろんな用途に全部使うのを。
これは誤解せんようにね。いわゆる運転免許証番号とか、基礎年金番号とか、いろんな番号がありますけれど、ああいうのは限定番号というんですけれど、あれを否定するものじゃないですから。
このマイナンバー、国民総背番号というのは、あなたは何番ですということを、今の住民基本台帳ネットワークだったら10桁の番号を名前代わりに。変えるということになっていますけれど、現実的にはほとんど不変でやります。あらゆる用途に使うというのを、マイナンバーシステムといいまして。
そうすると、税金を集めるのがようけできるとかとみんなが言いますけれど、大うそでして、かえってとんでもない税金の無駄遣いになるということでして。
その証拠に、現金取引には使えませんわね。皆さんは大変優秀なジャーナリストの方ですので、番号を出せんようなところには行かない可能性がありますけれど、そんなところへ行って、私はかくかくしかじかの人間であるとカードを出すような人がおるかということがありまして、現金取引を捕捉することは、実際、できません。
ラーメン屋に行ったときに、いちいち、もやしラーメン、名古屋だったら台湾ラーメンを食ったときに、私は何の誰べえであるということを、カードを出して一回ずつ食うのかと。そんなことはできるわけがないです。はっきり言いまして。
それじゃあ、それで、税務署が入金のチェックをずっと出しまして、仮にあるラーメン屋の所得を捕捉すると。そのカードで。
それじゃあ、今度は反対に、この人は本当にここのラーメン屋で台湾ラーメンを食ったのかということを、ちゃんと対面調査しないといかんのですから。全員の、過去の何月何日にラーメンを食ったかどうか、チェックしないといかんわけです。
そんなことができるわけがないんですよ。だから、もともとそんなのはできません。だから、限界付きだということですし。
この間も言いましたけれど、今やパスワードというのはとにかく変えよまいと、危ないという時代でしょう。こんなときに、生涯不変の全部同じ番号を。パスワードです、マイナンバーというのは。人間のパスワードです。それを付けようなんて、時代錯誤も甚だしいと。
名古屋も、とんでもない、これのメンテナンスやそういうもので、余分な金を使うと思いますよ。やってみたけれど、結局、役にも立たなんだということでね。
その証明の1つが、例の基礎年金番号を、前、日本は付番しまして、9桁の。それで起こったことは何かといったら、例の民主党の長妻さんが盛んに言っておりました。消えた年金問題、何千万円、5000万円、ありましたわね。
あれは今、一切言われんようになりました。誰があれを解決したのか。あれは名古屋ですよ。言っておきますけれど。名古屋モデルということで。
そのときに、長妻さんが厚生労働大臣になったので、行ってきましたけれど。名古屋モデルということで広めてくれと、一部しゃべっていましたけれど。それは何だったかといったら、私は北区役所へ行きまして実際にやってきましたけれど、コンピュータで2つのデータをぱっと合わせると、違うと出ちゃうわけですよ。
人間の目というのはやっぱりなかなかのもので、1字違っているけれど、これは同じじゃないかと。あとがほとんど同じだとか。生年月日の打ち間違いじゃないかと。名前が1字違っとる、平仮名が漢字にしてあるだけじゃないかと、分かるんですわ。
そこを、一個一個電話して、あなたはこうでこうでこうじゃないですかといって。といってやってきたのが、結局、この消えた年金問題を解決した。これは名古屋が解決したんですよ。誰も褒めてくれやせんで。減税だけじゃないんだわ、やっとるのは。
ということで、結局、1個の番号で、コンピュータで照合しようと思ったって、無理なんです。一定のマニュアルというのが要るんですね。そこのところで。そこら辺のところを、ぜひ間違えられませんように。
結局そういうのの実験台みたいなところが出てきて、名古屋市の職員とそういうのを話し合う会が開かれるんですよ。そうなると。そこへ天下りがしやすくなると、こういう構図です。はっきり言って。
無駄な公共事業の最たるものでして、全く時代錯誤ということです。かつて秦の始皇帝がやったかどうか知らんけれど、人間に番号を付けて、牢屋に入れるとみんな番号で呼ぶとかいう時代がありましたけれど、統一番号でやるというのは、一番前時代的な、非IT社会のシンボルなんです。
IT社会というのは、いろんな番号でも、その目的に応じてやれば、それで十分使える、やっていけると。そういうのを言うんでありまして。
けしからんですね。何を考えとるんですかね。国会議員は、一体。無批判でこんなものを通してしまって。無批判に近く、ということですが。
というようなことでして、今のうちに、今の話は、税金の大量な無駄遣いが起こる前に、ちゃんと発言をしていこうということで。いっぺん東京でも行って力んでくるかと思っておりますけれど、ジャーナリズムの力がでかいですけれどね。実は。ということです。
私からは以上です。
(記者)
副市長の枠が残り2人ありますけれども、岩城氏を起用するということですが、その狙いと、3人目の副市長枠の登用の見通しについて、お願いします。
(市長)
岩城さんにつきましては、私も児童虐待問題というのは昔から大変に興味を、興味って変な言い方だけれど、根絶しないといかんというふうに思っていまして。CAPNA(キャプナ)の相談所へ行ったことがあります。CAPNAは、紹介してくれたところかな。日進の方だったと。
そういうこともあり、大変高名な立派な方でして。名古屋のスローガンの中には、「世界のナゴヤ」「本物ナゴヤ」、もう1つ「ぬくとい市民」というのがありまして、この「ぬくとい市民」を担っていただく方として、最もふさわしい方ではないかということで、ご提案申し上げるということです。
もう1人の副市長については、もうちょっと時間をいただきたいということです。
(記者)
岩城さんの担当分野などについては、もう決まっているのでしょうか。
(市長)
今言った福祉、教育とか、割ればそういうことになっちゃうけれど。縦割りのことが非常にまずいもので、今言いましたように、「ぬくとい市民」となるべくですね。
地域社会をどうやって盛り上げていくかというと、市民経済局が当てはまるかどうか知りませんけれど、この分野だというふうにバサバサと単純に切らないようにということで思っています。
(記者)
5月臨時会に提案されると。
(市長)
はい。大変期待しております。
(記者)
職員の不正採用問題について、4月の中間報告から約1カ月が経過しましたが、最終報告の見通しなどについてはいかがでしょうか。
(市長)
具体的にいつまでとは聞いておりませんけれど、情報なんかもかなり来とるようでしてね。弁護士さんのところには。だから、そういうのをどういうふうにやっていくのかということもありまして、最終報告がいつになるかということについては、まだきちっと聞いておりません。
ちゃんとやってくださいよということは言っておりますし、そういういろんな情報について、ちょっと相談しないといかんですね。どこまで。全部あのチームでやるのかですね。ということです。
(記者)
ご自身の処分等は、関わった職員の処分はその後という。
(市長)
その後といっても、そうなると延々となってもいけませんので、どこかの時点で1つの区切りを付けて、そこら辺でしないといかんと思っています。
(記者)
今おっしゃったどこかの時点というのは、例えば何月ぐらいというのはお考えですか。
(市長)
なるべく早くやらないといかんでしょう。今月中なのかですね。また鋭意連絡を取ってやります。
(記者)
今月中ぐらいというお考えですか。
(市長)
1つのめどとしてね。
(記者)
国が7月から実施を求めている職員の給与の削減についてなのですが、名古屋市の、現時点での、どういう方向でやっていくかというのは。もしお決まりでしたら、伺いたいのですが。
(市長)
これについてはなかなか、議論があるというか、私も言いにくいことを言うのが仕事なものだで。
ラスパイレス指数という、地方の給与が国の給与に対してどういう位置にあるかという指数があるんですが、これは名古屋が1位になって、一番高くなっとるんです。ただ、これは本給だけでやりますので。
名古屋の方は手当を削減しまして。相当。平均年収でいきますと、私が市長になるときには、名古屋市の職員の平均年収は689万円だった。それが今は618万円まで。もういっぺん言っておこうか。僕が市長になるときは689万円だった。名古屋市の平均年収。職員の。今は618万円まで。ほぼ70万円下がっておりまして、618万円というのは、20都市中16位ということで。
大都市という名前がいいかどうか知りませんけれど、大きいところでは最低ということになっていますので、市としては何とかこれでというところですけれど、やっぱりラスパイレス指数1位というのは、よく誤解されますので。それは修正しないといかんがやと言っていまして。
ただ、私が申し上げておりますのは、ラスパイレス指数を下げるために、本給だけ下げて、手当を上げるようなことはあかんぜと。八百長だと言われるぜということは、申し上げております。
だけど、役所側からすれば、大都市で最低だけは勘弁してちょうということですけれど、それに対して、何を言っとるんだと。アベノミクスか何か知りませんけれど、庶民の経済は全然上がっておりませんので。それどころか、物価がどんどん高くなっていくという状況ですのでね。
給料も、いわゆる実質的な所得、形式的な所得も下がっとるところが多いわけですわ。ほんだで、もう一肌脱ぐぐらいの気迫を示さないといかんがやと、市の職員には申し上げております。
ただし、偉いさまばかりですので、その声が2万5000人の皆さんに届いとるかどうかは、定かではありません。
(記者)
削減に関しては、やるということですか。
(市長)
これはやらないといかんでしょう。1位は誤解されるでいかん。それか、ちゃんと国に言って、ラスパイレス指数というのを改めてくれと。平均年収でやってくれと。ちゃんと手当も入れてと。ということをきちっと言うかだわな。言って、そういう制度にならんと、誤解されるでいかん。
昔は本給でやればよかったのか、どういう制度か分からんけれど、知らん間に役所というのは手当をぼこぼこぼこぼこ付けて、それで収入を増やしてきたんでしょう。要は。国会だと有名な乱闘手当とかありましたけれど、ああいうのも廃止していくということになりましたけれどね。
だから、そちらも含めて平均年収でやっとる名古屋の618万円、大都市最低ということは、しかるべく、それならそれで言わないといかんよといって。だけど、本給だけ下げて、ラスパイレス指数だけ普通の位置ぐらいに持っていって、それは嫌だでといって手当を上げるというのは、あかんぜと言ってあります。
と言ってあるわな。はい。なかなか深刻なムードが漂っておりますけれど。やっぱり給料のことですからね。大事なことですから。生活がかかっていますので、みんな。
(記者)
今のは、市長としても削減をすることにしたのか、それとも今検討中というレベルでのお話なのでしょうか。
(市長)
検討中ですね。だけど、ラスパイレス指数は下げるつもりだと思いますよ。やっぱり下げてもらわないといかん。それでええだろう?どうですか。こういう状況ですわ。
それは、給料だで、公務員さんだってちゃんと生活、当たり前ですけれど、成り立っていますので。そうぽんぽんぽんぽん簡単にいくものではないけれど、民間のことを思えば、やっぱり手当を戻すようなことをしてはいかんと思いますよ。私。
だけど、誤解されとることは事実だわな。名前は言いませんけれど、某西の方の知事も、前、わしのところへ電話をかけてきて、「河村さん、あんたのところは行革をやっとらせんでいかんがや」と。
「何ですか」と言ったら、「ラスパイレス指数が、おみゃあさん、トップじゃないか」と言うもので、「それはこういうふうで、手当の方で下げとって、平均年収だと大都市最低だで」と言って。それは分からんのですよ、普通。「ええ?ほうか」という話だったんです。
ラスパイレス指数はラスパイレス指数でちゃんと下げないと損だぞということですね。せっかく行革をやっておっても、外から見ると誤解されるということです。
この際、ぜひ名古屋市職員の皆さんには、もう一肌脱いでいただくと、大変に名古屋市民の皆さんは喜ばれるのではないかと思います。
(記者)
浜岡原発の停止から間もなく2年なのですが、浜岡原発について、市長の思いを一言。
(市長)
浜岡は、わしもマニフェストに書いておきましたけれど、もうやめないといかんですわ。あの横に、御前崎港という。森進一の「港町ブルース」にも出てまいりました。何だった?あれ。「何とか御前崎」と。
(当局:「焼津に」。)
よう知っとるな、あんた。大体、酒飲みで年寄りは知っていますけれど、浜岡のすぐ横に御前崎港があって、要するに、やめた場合に、雇用と、実際に配線(送電設備)があるんですわ。それを使うようにしようということで。
そうなればええと思いますけれど、実は、牧之原の市長さん。それから、聞いていただいてもいいですけれど、浜松の市長さん。それから、僕で、そういうふうにしていこうという方向では、静岡県の知事にもお話をしまして。
グループを作っていくということについてはまだこれからになっていますけれど。私からすれば、浜岡をやめて、その横に、御前崎港に、火力発電でいいと思いますよ。
それは、石炭でもいいし、LNGでも、最近はやりのメタンハイドレートとか、シェールガスとか、いろいろありますけれど、そういうものを使ってやっていくということで。
某新聞にも書いてありますけれど、原発をやめると電気が足らんようになるというのは全然違っとったということで、前から言っとったんです。それは。
それから、値段が高くなるというのもうそですから。そんなもの。ちゃんと火力なら火力、全体のね、方向にかじを切ってやるということになれば、安く仕入れられますから。LNGでも。
だから、中部地区は原発リスクのない地域であるということで、大いに売り出せばいいじゃないですか。産業にとってもいいですよ。
(記者)
市長にとっては、この2年間、産業とか経済への影響はなかったというふうに考えるのですか。
(市長)
原発をやめて?そんなの、全然あらへんじゃないですか。全然ありゃせんし、要するに供給電力というか、ずっと出てきますけれど、98%何とかというのが。あれの分母というのは、現在における発電能力のことを言うらしいですよ。そもそも絶対的な発電能力じゃないというふうに伺っております。
それと、原子力技術についていろいろ言う人がありますけれど、それについては、日本で原発を造るのはいかんと言っとるのであってね。他国のことは知りませんけれど、言わずもがなですけれど、そういう部品技術は非常に発達しておりましてですね。日本の技術は。それはそれでいいのではないかと。各国が自主的に判断することですから。
自然エネルギーはいいんだけれど、自然エネルギーのことをあまり強調するのは、わしは、あれは原発推進派の八百長じゃないかと見ておるんですわ。
自然エネルギーのことを言われると、太陽光もいいですけれど、太陽光で全部やるということにイメージしちゃうと、雨が降ったらどうするんだということになるでしょう。風力なら風力で、じゃあ風が吹かなんだらどうするんだと、思っちゃうんです。人々は。
全部じゃないんだけれど、その分はその分で伸ばさないといかんのだけれど、私は火力で堂々とやればいいと。それで、地球温暖化、温暖化も温暖化ですけれど、それより原発のリスクの方がはるかに高いと。やっぱり地震国日本では無理なんですよ。と思います。
だけど、そういうことを言うと嫌われるもので、みんな言えせんわけだ。大電力会社に。もっとパーティー券もあんじょう売れるというので。そういうことを言うと、なかなかつらい人生が待っとるんですわ。
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