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劇症型溶血性レンサ球菌感染症

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このページを印刷する最終更新日:2024年9月4日

ページID:174811

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者報告数が増加しています

名古屋市における2024年の患者報告数が例年を上回るスピードで増加しています。

四肢の疼痛、腫脹、発熱などの感染の兆候がみられる場合、速やかに医療機関を受診してください。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症について(ページ内リンク)

発生状況の推移

全国および名古屋市における患者報告数の推移

全国および名古屋市の患者報告数の推移

名古屋市における年齢階級別患者報告数

名古屋市における年齢階級別劇症型溶血性レンサ球菌感染症患者報告数

劇症型溶血性レンサ球菌感染症について

概要

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome: STSS)は、突発的に発症し、敗血症などの重篤な症状を引き起こし急速に多臓器不全が進行することがある重症感染症です。子どもから大人まで広範囲の年齢層に発症し、特に大人に多いのが特徴です。主な原因菌は、A群溶血性レンサ球菌ですが、学童期の小児に流行するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは区別されます。

疫学

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は1987年に米国で最初に報告され、その後、ヨーロッパやアジアからも報告されています。日本における最初の典型的な症例は1992年に報告されており、毎年患者が確認されています。(上記発生状況の推移のグラフを参照してください。)また、致死率の高い感染症です。

病原体

主にA群溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)により引き起こされます。その他にB群、C群、G群溶血性レンサ球菌による劇症型溶血性レンサ球菌感染症も確認されています。

臨床症状

初期症状としては四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などで、発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には軟部組織壊死、急性腎不全、成人型呼吸窮迫症候群 (ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全(MOF)を引き起こします。敗血症性のショック状態から死に至ることも多いです。

治療

抗菌薬のペニシリン系薬が第一選択薬です。筋壊死による腎不全および代謝性アシドーシスの悪化を防止するため、可及的広範囲に壊死病巣の切除が必要です。


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