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令和元年度被災地支援リポート -陸前高田市・気仙沼市- 10月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2019年12月9日

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令和元年度被災地支援リポート-陸前高田市・気仙沼市-

令和元年10月28日(月曜日)

 みなさんこんにちは。陸前高田市防災局防災課に配属された職員です。

 台風19号の影響で続いた雨風の影響により、陸前高田市においても土砂崩れなどの被害が市内の至る箇所で発生し、また、大雨特別警報や土砂災害警戒情報が発表され、警戒レベル4避難指示(緊急)を発令するなど、いつ人命に関わる被害が発生してもおかしくない状況でありました。幸いにも、市内では人命に関わる被害はありませんでしたが、岩手県内の他市町村では甚大な被害が発生している地域もあり、被害に遭われた方が、1日でも早く日常生活を取り戻すことができることを願うとともに、同じく復興支援を担う職員の一人としてあらためて身の引き締まる思いとなりました。

  • 強風により倒れた中心市街地の木
  • 大雨により浸水した商店


 今回は、私が担当している防災課での業務の近況報告をさせていただきます。

 まず初めに、8月28日に実施しました、市役所職員による大規模地震と津波の発生を想定した災害対応を確認した「災害応急対策訓練」から紹介します。

 陸前高田市では、平成29年に各部課が災害時に優先的に行う業務について、その具体的な手順などを時系列ごとにとりまとめた業務継続計画を策定しています。

 災害応急対策訓練は、東日本大震災発生からおよそ8年以上が経ち、当時の対応を経験していない職員が増える中、職員それぞれが自身の役割と行動を確認し、有事に備えるものとして、計画内容を踏まえた初めての実動訓練となりました。

 訓練は、東日本大震災と同規模の地震の発生により震度6弱を観測し、大津波警報が発令された想定で始まり、陸前高田市長や部課長級の幹部職員ら約30人による災害対策本部員会議で地震による被災状況や仮設トイレ、乳幼児用ミルクなどの要請物資や透析患者、外国人観光客ら要支援者の状況も共有されました。


本部員会議の様子


 それらの情報を踏まえ、各職場においてその後の対応方針を検討し、次に開催された、災害対策本部員会議において本部長である市長へ報告がなされました。

 また、各課では本部会議の情報を踏まえて物資調達などの手順を確認。市内11の地区本部と見立てたテーブルでは各職員が無線で災害対策本部とやりとりするなどし、真剣な表情で訓練に取り組まれました。

  • 各部課等での対応方針の検討
  • 地区本部での対応の様子


 次に、11月10日に市内で行われました、「津波避難訓練」についてご紹介いたします。

 陸前高田市では、毎年11月に沿岸地区の全ての住民を対象とした津波避難訓練を実施しています。また、今年度は市内で初めての試みとして、一部地区において避難所運営訓練が合わせて実施されました。

 津波避難訓練では、午前10時30分に震度6弱の地震が発生し、その3分後に岩手県沿岸に大津波警報が発表され、市内の津波浸水想定区域に避難指示が発令された想定で行われ、沿岸地域に居住している住民を始め、商業施設や道の駅の利用者も、津波から逃れるために最寄りの避難場所や高台へと避難されました。

避難の様子

 訓練には、総勢2,830人の市民や関係機関の職員が参加し、訓練の最後には、東日本大震災で亡くなられた方々への黙とうが捧げられるなど、東日本大震災での教訓を思い返し、今後の災害に備えていくための機会となりました。

黙とうの様子

 

 また、広田地区コミュニティセンターにおいて同日に行われた避難所運営訓練では、避難者の受入れ訓練が行われ、災害時のために備蓄されている発電機や投光器の運転、避難者へ配給するための炊き出しなどが行われました。

  • 避難者の受入の様子
  • 炊き出し配給の様子


 東日本大震災から8年以上が経ちますが、当時の教訓を忘れることなく次の災害に備えていくための取り組みが継続して行われています。

このページの作成担当

名古屋市被災地域支援本部(防災危機管理局危機対策室)
電話番号: 052-972-3585
ファックス番号: 052-962-4030
電子メールアドレス: a3585@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp

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