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令和元年度被災地支援リポート -陸前高田市・気仙沼市- 9月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2019年10月1日

ページID:120703

令和元年度被災地支援リポート-陸前高田市・気仙沼市-

令和元年9月2日(月曜日)

 みなさんこんにちは。今年度から陸前高田市水道事業所に派遣された職員です。

 私の主な業務は、嵩上げ地の造成や道路の切り替えなどの復興事業に合わせて水道管を整備できるよう、計画的に水道工事の設計や施工管理を行うことです。現在は復興事業が終盤を迎えており、多くの事業が来年度(令和2年度)末までに完了する予定です。そこで、現在の状況についてご紹介します。

 高田松原津波復興祈念公園や市役所新庁舎なども来年度中に完成予定であり、現在はその周辺の区画や道路の整備が進められています。また、新しい市街地となるエリアの造成も来年度中にすべて完了する予定です。

 今年度の9月22日(日曜日)にオープン予定の道の駅「高田松原」も、復興祈念公園の一部であり、現在はそのオープンに合わせて、道の駅周辺の整備が最終段階に入っています。また、復興祈念公園内及びその周囲には、今後、運動公園や海水浴場、漁港なども建設されます。


復興祈念公園の全体平面図の画像

・復興祈念公園の全体平面図(出典:東北国営公園事務所ホームページより)

オープン間近の道の駅「高田松原」の画像

・オープン間近の道の駅「高田松原」

建設中の運動公園内野球場周囲の画像

・建設中の運動公園内野球場周囲

 市役所の新しい庁舎は、これまで高田小学校があった場所に建てられます。高田小学校の新校舎が完成したため、2学期から小学校は新校舎に移り、これから旧校舎の解体や土地の造成、周辺道路の整備、新市役所の建設などの工事が進められていきます。
高田小学校新校舎の画像

・高田小学校新校舎

取り壊し中の高田小学校旧校舎(市役所新庁舎建設予定地)の画像

・取り壊し中の高田小学校旧校舎(市役所新庁舎建設予定地)

 このような全体計画の中には、陸前高田市だけでなく、国や県の様々な部署が担当している工事もあります。そのため、来年度末の完成に向けて滞りなく計画を進めていくために、様々な関連工事と施工時期や施工内容などを調整することが必要となります。

 こういった状況の中で、確実に水道工事を施工していけるよう、引き続き業務に取り組んでいきます。

 高田小学校の新校舎を見ると、未来への希望が溢れているように感じました。一方で、1学期まで子どもたちが走り回っていた旧校舎が取り壊されていく様子を見ると、名古屋から派遣されている私も少し寂しい気分になってしまいました。

実際に被災された陸前高田市民の皆さまにとっては、新しい街並みが作られていく中で、消えていく街並みに抱く想いというものもあるのではないでしょうか。その中で、少しでも未来への希望が占める割合を増やせるように、微力ではありますがこれからも復興事業に携わっていこうと思います。

 私は今回の派遣にあたり、家族(妻、息子5歳、娘1歳)でこちらに来させていただきました。息子は元々生き物への興味があり、本やテレビで知識だけは蓄積していました。自然豊かな陸前高田市では実際に昆虫や魚、カエルなどに遭遇する機会がよくあり、たまにヘビやトカゲなども見かけます。時にはビビりながらも、じーっと観察し、図鑑を読み込んではまた知識を得るという毎日を送っています。自分の知識と実体験がリンクすることが喜びのようで、都会育ちの息子には貴重な経験になっています。

他にもここには書ききれないぐらい、名古屋での生活ではなかなかできない貴重な経験ができています。このような機会をいただいたので、家族全員で充実した1年にできればと思います。


陸前高田市内の箱根山にて

・陸前高田市内の箱根山にて

令和元年9月19日(木曜日)

 みなさんこんにちは、気仙沼市下水道課災害復旧係に配属された職員です。

 上下水道局は平成26年度より気仙沼市に職員を派遣しており、鹿折地区、南気仙沼地区、魚町・南町地区と3箇所の土地区画整理事業に携わってきました。

 平成29年度には、おおかた鹿折地区、南気仙沼地区の下水道は整備されており、他事業との調整のため一部未整備路線を残すところとなりました。

鹿折地区の画像

・鹿折地区

南気仙沼地区の画像

・南気仙沼地区

 私は平成30年度から区画整理地内における下水道施設の設計、施工及びそれに係る調整業務など主に魚町・南町地区、通称『内湾地区』を担当しております。

 東日本大震災以前の内湾地区は、とても穏やかな海をぐるりと囲んで何軒もの家が連なっており堤防がなく、漁船が帰港した際に内湾のどこにでも船をつけることができ、魚を降ろして新鮮なうちに運搬することができる全国的にも珍しい港でした。

震災前の内湾地区の画像

・震災前の内湾地区

令和元年6月の内湾地区の画像

・令和元年6月の内湾地区

 現在、土地区画整理事業も終盤となり、地権者の皆さまに順次土地をお返しして、どんどん建物が再建されています。航空写真からの景色は茶色い土地が目立ちますが、少しずつ復興は進んでいます。

 内湾の玄関口であるフェリー乗り場前にもにぎわいの拠点となる商業施設である『迎(ムカエル)』もオープンして、様々なイベント等もあり活気が戻ってきました。

南町海岸商業施設『迎(ムカエル)』の画像

・南町海岸商業施設『迎(ムカエル)』

 これからも、被災地を応援する皆様方のあたたかいお気持ちが被災地の皆様の笑顔と街の復興に繋がると信じています。まだまだ復興には時間がかかりますが気仙沼市への応援を引き続きよろしくお願いいたします。

このページの作成担当

名古屋市被災地域支援本部(防災危機管理局危機対策室)
電話番号: 052-972-3585
ファックス番号: 052-962-4030
電子メールアドレス: a3585@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp

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