ページの先頭です

ここから本文です

令和元年度被災地支援リポート -陸前高田市・気仙沼市- 6月分の記事

ソーシャルメディアへのリンクは別ウインドウで開きます

このページを印刷する最終更新日:2019年7月2日

ページID:118153

令和元年度被災地支援リポート-陸前高田市・気仙沼市-

令和元年6月27日(木曜日)

 みなさんこんにちは。今年度陸前高田市地域振興部商政課に配属された職員です。
 私が陸前高田市に来て早くも2か月が経過しました。
 陸前高田市の季節は名古屋の一か月遅れといった感じで、桜は4月中旬からGW明けにかけて咲いていましたが、梅雨入りは東海地方と同時期でした。

 さて、皆様は震災から8年経過した陸前高田市をどのようにイメージされているでしょうか。かさ上げ作業や、大きな防潮堤を造っているなどといったことが想像されやすいのでしょうか?
 今回は震災から8年経った陸前高田市と私の担当業務についてご報告します。
 現在の陸前高田市は土地のかさ上げがひと段落つき、かさ上げ地に企業や商業施設、住居を建設しており、新しいまちの景色が見えてきました。
「市民文化会館」や新しい「道の駅」のオープンも控えており、より一層にぎわいが増すこととなります。

現在建設中の市民文化会館
今年の秋にオープン予定の新「道の駅」
 新「道の駅」は、左側は商業施設、右側は津波伝承館となる予定です。
 右側に写っているのは震災遺構の旧「道の駅」です。
  • 新しい陸前高田駅
  • BRTという赤色のバス
 陸前高田市はBRTという赤色のバスが走っています。BRTとは、Bus Rapid Transitの略称で、バスを基盤とした高速輸送システムを意味します。
 震災で電車の線路が流された陸前高田では、公共交通機関としてBRTが走っており、近隣の市町村へ行くことができます。
現在の中心市街地の様子
 今年の産業まつりはこのあたりで開催を予定しています。
アバッセ
まだまだ建設中の建物もありますが、確実に着実にまちが再形成されています。
 陸前高田へお越しの際は、是非中心市街地を巡っていただき、おいしい海鮮やお酒を堪能していただければと思います。


 次に業務についてご報告します。

 地域振興部商政課では、企業誘致や仮設店舗関係、中心市街地の形成、産業まつり、物産宣伝、ふるさと納税等を担当しており、私は主に雇用労働事務、物産宣伝、産業まつり業務に従事しています。

 雇用関係では、盛岡や東京で、高校生や大学生、社会人を対象とした就職面接会に陸前高田市としてブースを出展し、陸前高田市内の会社の説明やU・Iターンについて紹介しています。
 また、気仙管内(陸前高田市、大船渡市、住田町の2市1町)で就職した高校生を対象に、ジョブカフェ気仙(若者の就職支援をワンストップで行う施設)の職員や県職員と一緒に就職先へ訪問し、会社の方や本人に就労状況を伺っています。そして雇った側と就職した側でお互いに困ったことはないか等の相談をするアフターフォロー事業を行っています。
 現在の陸前高田市は震災当時とは異なるため、事業主さんや労働者さんの雇うことや働くことに対するニーズを把握し、現在の陸前高田市に合う施策を遂行していきます。


  物産宣伝関係では、富士通株式会社様と株式会社明成様のご協力のもと、陸前高田市での新しいブランド“nice faim(ナイスファイム)”によるハイブリット型スイーツの商品開発、販売をしています。
具体的には、

  • フレンチマカロン
  • 米粉マカロン
  陸前高田市の特産を利用したマカロン
 とってもきれいなので、ギフトにもぴったりです♪
 意外とお酒が合うんです。
  • 林檎パウンドケーキ
  • りんごタルトタタン
陸前高田市で作られている米崎りんごを使ったお菓子です。
米崎リンゴは糖度が高いので砂糖をあまり使用せず、身体にもいいです。
海鮮鍋

  陸前高田市の海鮮をふんだんに盛り込んだ鍋です。カキやホタテ、三陸わかめなどが入っております。
 全てオンラインショップで購入できますので、みなさんもぜひご賞味ください。
 「nice faim」で検索!

 産業まつりでは、陸前高田市の商工業、水産業、農業、林業に携わる事業者の方々が集まり、海産物や、野菜など様々な商品を販売したり、体験教室を開催したりしています。
詳細については陸前高田市のHPをご覧ください。
 次の写真は、昨年度の産業まつりの様子です。

  • 産業まつりの様子1
  • 産業まつりの様子2
  • 産業まつりの様子3
  • 産業まつりの様子4
  • 産業まつりの様子5
  • 産業まつりの様子6
 皆様のお越しをお待ちしております。

令和元年6月13日(木曜日)

 みなさんこんにちは。この4月から陸前高田市復興局市街地整備課に配属された職員です。

 私は、今泉地区の土地区画整理事業を担当しています。

 今泉地区は、気仙川(2級河川)の右岸(西側)に広がる地域で、江戸時代には、仙台藩の代官所が置かれ、この地方の行政の中心で、藩政期からほとんど変わらない町割りと、明治期以来の古い商家が立ち並ぶ重厚な街並みが残っていた地域でしたが、東日本大震災によりほぼ全ての建物が全壊し、壊滅的な被害を受けた地域です。

 現在、震災からの早期復興を図るため、約112ヘクタールのエリアで土地区画整理事業により宅地整備と道路・公園などの公共施設の整備を行っています。

 事業の進捗状況ですが、今年の3月に行われた宅地の引渡しにより、高台地区(山林であった地区を約30メートルから20メートル切土し新たに宅地として整備したエリア)のすべての地区での宅地の引渡しが終わりました。宅地の引渡しが終わった地区では、徐々に建物が建ち始めています。

 (高台地区での現況を映した写真)

  • 高台地区での現況を映した写真1
  • 高台地区での現況を映した写真2

 今年度および来年度に宅地の引渡しをするため、かさ上げ地(以前からの市街地で、2メートルから8メートル程度盛土を行う地区)などで宅地造成や道路などの工事を行っています。

 現在、1日も早く宅地の引渡しができるよう鋭意工事を進めています。

 (造成工事の様子を映した写真)

  • 造成工事の様子を映した写真1
  • 造成工事の様子を映した写真2


〇三陸防災復興プロジェクト2019

 6月1日から8月7日までの68日間にわたり、「三陸がつながる。日本各地や世界とつながる。ひとつになって更に前に進む。」を基本コンセプトに、「三陸防災復興プロジェクト2019」が開催されています。

 このプロジェクトは、三陸鉄道のリアス線の開通、陸前高田市で整備が進められている東日本大震災津波伝承館のオープン、ラグビーワールドカップの釜石開催など、三陸地域が注目を集める年になることから、この機会を捉え、復興に力強く取り組んでいる姿、復興支援への感謝と大震災の記憶と教訓を伝えることにより、日本国内はもとより世界の防災力向上に貢献していくこと、三陸地域の多様な文化や魅力の世界への発信と交流の活発化により、三陸地域への関心や認知度を高めながら「新しい三陸の創造」につなげていくことを目的に開催するもので、期間中は陸前高田を始め沿岸13市町村で様々な催しが開催されます。

 

 また、ガイドブックで紹介する店舗での飲食や宿泊でスタンプを集めて、抽選で豪華プレゼントがあたる「いわてHAMA-MESHI(ハマメシ)プロジェクト スタンプラリー」もあわせて開催しています。

 みなさん、「三陸へ」来ていただき、三陸の魅力を堪能しながらスタンプラリーに参加してみてはいかがですか。

 

三陸防災復興プロジェクト2019ガイドブックの表紙


〇新たな土産菓子「緑の妖精」の開発

 「緑の妖精」は三陸鉄道(株)が独自の土産品として開発した菓子です。世界的な洋菓子研究家の今田美奈子氏が監修したもので、陸前高田市の気仙茶粉と「たかたのゆめ」の米粉を雪の玉を意味する菓子・ブールドネージュに仕上げたものです。

 1箱5個入り税込850円で、三陸鉄道の久慈、宮古、釜石、盛の4駅とオンラインショップでも販売しています。

 私も早速食べましたが、抹茶と一緒にいただくとおいしくいただけるのではないかと思いました。(あくまで個人的感想ですが。)三陸のお土産のひとつにいかがですか。

  • 緑の妖精開封前
  • 緑の妖精開封後

このページの作成担当

名古屋市被災地域支援本部(防災危機管理局危機対策室)
電話番号: 052-972-3585
ファックス番号: 052-962-4030
電子メールアドレス: a3585@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp

ページの先頭へ