名古屋市精神保健福祉センターから発信する情報誌 名古屋市精神保健福祉センター通信 ここらぼNAGOYA38号 表紙のページ(1ページ) 今号の内容 P2 精神科病院に入院している人の人権保障について P3 名古屋市ひきこもり地域支援センター ひきこもり講演会、開催しました P4 令和7年度依存症講演会を行いました 令和7年度アディクション・セッションを開催しました P5 令和7年度「こころの健康フェスタなごや」を開催します P6 名古屋市精神保健福祉センターここらぼの特定相談、掲載作品募集 このページには、南生協よってって横丁メンタルクリニック デイケアみなみ風メンバーの作品を掲載しています。作品は、何頭もの馬たちが走ったり跳ねたりしているちぎり絵、9枚の絵を一つにした絵画の2点です。 2ページ とぴっく 精神科病院に入院している人の人権保障について 令和4年の法改正により精神科病院に入院している人の人権保障にも新たな仕組みができています。従前からの仕組みと合わせて現時点で整えられている主な仕組みを簡単にご紹介します。 ◯人権を保障する仕組み 国際連合は、1948年に世界人権宣言を作りました。その宣言の内容に法的拘束力を持たせるために国際人権規約が作られ、日本も批准しています。 また、障害のある人の人権を保障するという観点から、障害者の権利に関する条約も作られ、同じく日本は批准しています。 精神科病院で医療を受けている人にも、これらの規約や条約で規定されている人権を保障する仕組みは、日本では主に精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(以下「精神保健福祉法」といいます。)により作られています。 ◯精神保健福祉法における人権を保障する仕組み 国際人権規約では、自由の制限は法律で定める理由や手続によることや、自由を制限されたときはその適否について審査を受けることになっています。日本の精神科病院での入院においてもこれに対応する仕組みがあります。 ・入院の要件、手続き、告知等の規定 精神科病院への入院は、自由が制限されることがありますので精神保健福祉法では入院の要件や手続きが定められています。入院時には入院する人に入院の形態、理由、退院等の請求について書面で伝えることになっています。行動等の制限も精神保健福祉法に基づいて定められた要件や手順に沿って行われます。 ・第三者機関による審査 精神科病院が行った入院者自身の意思によらない入院は書面で行政に報告されます。そして、行政自身が行う強制入院である措置入院の報告書類とともに、第三者機関としての精神医療審査会で審査されます。 また、精神科病院に入院している人は、その入院や処遇に納得できないときは行政に対して退院や処遇の改善を請求できます。その請求も精神医療審査会で審査されます。 精神医療審査会は、書面で報告された入院の要否や、請求された入院の要否や処遇の適否について第三者機関として審査を行います。このとき必要があれば病院へ出向き請求者や病院職員等から意見聴取等を行います。 精神科病院に入院している人は、退院等の請求をできるよう人権を擁護する行政機関や行政の精神保健の主管課や代理人の弁護士との通信や面会は制限されません。 ・入院や処遇等の状況のチェック 行政は精神科病院における入院や処遇が適切に行われているか立入調査や入院者の診察などをしてチェックをしています。 ◯令和4年の法改正で整えられた仕組み ・虐待防止の取組み 精神科病院では入院や処遇を適切に行うほか、自院で医療を受けている精神障害者に対する職員による虐待防止に取組んでいます。 行政は入院や処遇と同様に、この取組みもチェックしています。さらに窓口を開設し、虐待を受けたと思われる精神障害者を知った人からの通報等に対応し、必要な調査を行っています。 ・入院者の立場に立って話を聴く人の派遣 精神科病院は、入院している人の相談に応じます。自身の意思によらない入院をしている人には退院後生活環境相談員という担当者も選任し、地域援助事業者も紹介します。行政も精神保健福祉相談員が相談に応じています。 このような医療や行政の立場でも、家族や知人の立場でもなく、入院している人の立場で、その人の話を丁寧に聞き、入院中の生活相談にのり、情報提供をする入院者訪問支援員が派遣される仕組みができています。 3ページ 名古屋市ひきこもり地域支援センター 名古屋市内には、現在2か所のひきこもり地域支援センターがあります。名古屋市内在住のひきこもり状態にあるご本人とご家族、支援者等を対象に、来所相談やひきこもり本人の居場所活動などを行っています。ご相談の予約や各センターの取組みなどについては、各センターへお問合せください。 ・ひきこもり地域支援センター 電話 052-483-2077 URL https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/shougaisha/1016579/1016586/1016611/1034135.html ・ひきこもり地域支援センター金山 電話 052-228-3406 URL https://support-center.info/ ご相談の流れ 電話で予約 お悩みごと、ご相談ごとをお聞きして、面談日時の予約をお取りします。 金山では、LINE相談(https://lin.ee/0U4aUjh)も行っています。 ↓ 初回面談 センターに来ていただき、詳しくお話をお聞きします。 ↓ 面談結果 継続相談、家族のつどい、ひきこもり当事者の居場所、他機関の案内、同行支援など ひきこもり講演会、開催しました 「ヒキコモリナマノコエ〜声から繋がるひきこもりの輪〜」 9月20日(土)雨の降る中、87名の方が講演会に参加されました。 当日は3人の講師にそれぞれの立場からお話しいただきました。 ・高井さん(大阪経済大学教授)「オンライン居場所の話」 ・日下さん(みえオレンジの会(家族会))「親の経験談」 ・中谷さん(自助会さなぎるど代表)「ひきこもりの経験談」 講演会の様子はYouTubeで令和8年9月30日まで配信しています。 講演会の視聴はこちらから URL https://m.youtube.com/watch?v=Gmjvk8TI7rA URLに遷移する二次元コードも掲載しています。 参加者の声 「心に深く響きました」「色々な立場の人の話が聞けてよかった」「本人も家族も傷つき、悩んでいると知った」 テキスト記事の他に講演する3人の演者さんの写真も掲載しています。 4ページ 令和7年度依存症講演会を行いました 当センターでは、例年名古屋市民を対象に、依存症への理解を深めていただくことを目的として、依存症講演会を開催しています。 今年度は11月26日(水)14時20分から、中区役所ホールにて講師に俳優の高知東生さんをお招きし、「生き直す〜依存症からの回復で学んだこと〜」をテーマにご講演いただきました。 芸能界で活躍していた高知さんが薬物依存症になってしまった経緯やそこから回復していく過程、そして現在精力的に取組まれている依存症の啓発活動に対する思いなどをお話いただき、依存症は誰でもなる可能性がある身近な問題で、回復することができるというメッセージ届けていただきました。ご講演いただいた内容は、YouTubeの「名古屋市精神保健福祉センターここらぼチャンネル」で配信しております。ぜひご覧いただき「依存症」への理解を深めていただければ幸いです。 講演会の視聴はこちらから URL https://www.youtube.com/watch?v=PoZbncGB4m0 URLに遷移する二次元コードも掲載しています。 テキスト記事の他に講演する高知さんの写真も掲載しています。 令和7年度アディクション・セッションを開催しました 令和7年10月25日(土)にアディクション・セッション「回復のストーリー 〜当事者・支援者・家族の声〜」を中区役所ホールで開催しました。約150名の方にご参加いただきました。ホールでは依存症の当事者・家族・支援機関などの20団体から体験談などをご発表いただき、依存症に苦しむ方や支援者に向けて心に響くメッセージを届けていただきました。さらに、ホワイエにおいて21団体からの資料配布や参加者同士での活発な交流も行いました。準備や会場運営においても、参加団体の方にもご協力をいただき、横のつながりを作ることができる機会となっております。令和8年度も実施を計画しています。身近な「アディクション」について考える機会となりますので、ぜひご参加ください。 テキスト記事の他に令和7年度のアディクション・セッションのポスター画像も掲載しています。 「薬物に頼らず生活したい」「まさかうちの子が薬物を使っていたなんて」「もうギャンブルはしないって決めたのに…家族の信用を取り戻したい」「ひとりで悩まず相談してみませんか」 依存症相談窓口は、名古屋市在住、在勤、在学の方で、アルコール・薬物・ギャンブル等でお困りのご本人やご家族の相談窓口です。 電話052-483-3022 月〜金、祝日年末年始を除く、8:45〜17:15 名古屋市精神保健福祉センターここらぼ 5ページ 令和7年度「こころの健康フェスタなごや」を開催します 「こころの健康フェスタなごや」は、名古屋市の自殺対策事業の一環として開催するイベントです。令和8年3月21日(土)、オアシス21にて開催します。 今回のイベントでは、SNSやメディアで人気の精神科医Tomy先生と、元SKE48メンバーで表現力豊かな歌唱力で魅せる野島樺乃さんによる「こころ」について考えるトークショーを行います。さらに、名古屋市いのちの啓発ソング「Dear my」を使ったライブステージなど、気軽に参加していただけるプログラムもお楽いただけます。 会場には、パン販売(わっぱん)、お花の販売(Sissi Flower Design)、肩もみニケーション体験、こころの絆創膏マンガコンテスト受賞作品の展示など、多彩なコンテンツを設けました。 出展ブースでは、名古屋市精神保健福祉センターによる依存症相談案内、ひきこもり地域支援センターによる相談案内や、メタバース体験などもご用意しています。 このイベントで、ご自身や身近な方のこころの健康について考えるきっかけを見つけてみませんか? お子さまから大人まで楽しめる内容となっていますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。皆様のご来場を心よりお待ちしています。 名古屋市公式ウェブサイト 名古屋市精神保健福祉センター  こころの健康フェスタなごや案内ページ URL https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000160635.html URLに遷移する二次元コードも掲載しています。 テキスト記事の他に令和7年度のこころの健康フェスタなごやのポスター画像も掲載しています。 また、このページには、南生協よってって横丁メンタルクリニック デイケアみなみ風メンバーの作品を掲載しています。作品は、一対の赤いシーサーのちぎり絵、青いショールを頭からかぶった女性の絵画、寄り添い合った動物たちのもこもこのミクストメディアが作った作品の3点です。 6ページ 名古屋市精神保健福祉センターここらぼの特定相談 思春期の精神保健相談 思春期に起こりがちな心の問題に関する相談を受付けます。 依存症相談 依存症からの回復のために、本人、家族を対象に相談を行っています。 自死遺族相談 大切な人を自死で亡くされた方からの相談を受付けます。 特定相談は予約制で、外部の専門家と職員でお話を伺います。 掲載作品募集 〜デイケア等で作成した作品をここらぼNAGOYAに載せてみませんか〜 前号に引き続きここらぼNAGOYAに掲載する作品を募集します。 ●対象団体:精神保健に課題のある方や精神障害がある方に関する団体 ●作品数:1団体5作品程度まで ●選考方法:先着順2団体 ※選ばれた団体には後日ご連絡します。 ●締切:令和8年4月30日 申込:https://logoform.jp/f/Q341h URLに遷移する二次元コードも掲載しています。 名古屋市精神保健福祉センターここらぼ Nagoya City Mental health & Welfare Center KOKORABO 精神保健福祉相談 思春期精神保健相談、依存症相談、自死遺族相談等の精神保健福祉相談を行っています 技術支援 人材育成 関係機関の職員等に、精神保健福祉に関する専門的な技術支援や研修を行っています。 普及啓発 心の健康や精神障害に関する正しい知の普及を図るために、講演会の開催等を行っています。 関係団体等の育成支援 精神障害者家族会や精神保健福祉に関するボランティア団体等の活動を支援します。 調査研究 企画立案 調査研究・情報収集し、本市域に必要な精神保健福祉の事業や施策の企画立案をします。 精神医療審査会の事務 精神科病院での入院の要否や処遇の適否を審査する精神医療審査会の事務局をしています 精神障害者保健福祉手帳の判定等 精神障害者保健福祉手帳の交付等の判定、自立支援医療(精神通院医療)支給の認定を行います。 ひきこもり地域支援センター ひきこもりの本人や家族等の相談のほか、居場所や教室、支援者向けセミナー等を行います。 名古屋市精神保健福祉センター通信 ここらぼNAGOYA 38号 発行 名古屋市 発行日 令和8年3月1日 発行部数 2,600部 編集 名古屋市精神保健福祉センターここらぼ 〒453-0024 名古屋市中村区名楽町4-7-18 電話 052-483-2095 ファクス 052-483-2029 テキスト版 URL  https:// www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/shougaisha/1016579/1016586/1016591/1042671.html URLに遷移する二次元コードも掲載しています。