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令和元年度田んぼアートの記録
令和元年度のデザイン図柄
令和元年度のデザインは今年で結成10周年を迎える名古屋おもてなし武将隊です。左上から豊臣秀吉、織田信長、徳川家康。
左下から加藤清正、前田利家、前田慶次です。
5月3日(金曜日)測量
天皇陛下の即位に伴い10連休となった今年のゴールデンウィーク。新しい令和の時代、最初の作業、測量です。
朝日に輝く田んぼ、まっさらなキャンバスにこれから絵を描いていきます。
既に観察台も完成。5月12日の田植えイベントに向けて準備を進めています。
まずは、会長挨拶と作業説明。20名余りの皆さんが集まってくれました。今年も愛知県土地家屋調査士会の皆さんにご協力いただいています。
今日使用する竹串です。一本一本、測量して竹串を田んぼに刺していき絵を描きます。今年の測点(竹串の本数)は2500本。
こちらは実際に田んぼに描く絵の図面です。観察台から見たときにきれいに見えるよう、遠近法を使って遠いところは大きく、近いところは小さく描きます。上の三武将と下の三武将は実際の面積では大きな差があります。特に下の三武将の目鼻口は細かく、これを上手く描けるかが今年最大の難関です。
前田慶次の測量図面。細かく書かれた数字の数だけ、これから竹串を打っていきます。
測量は4人一班で、5班に分かれて作業します。図面を見ながら測点番号と位置を指示する人、測量する人、串を運んで打ち込む人、串と串をテープでつなぐ人です。
1点づつ測量してテープでつなげようやくできあがった小さな形。これはおそらく加藤清正の下唇です。これは細かい。想像以上です。
日が傾くころ、完成が近づいてきました。
測量完了。織田信長の絵に赤いテープを使ったので写真では見えないのが残念です。
5月6日(月曜日)輪郭植え
今日は輪郭植え。輪郭植えでは参加者が植えるのが難しいような絵が細かい部分をスタッフで先に植えておきます。参加者が田植えをする部分も、当日何色を植えればいいかわかりやすいように輪郭に沿って各色の苗を植えます。
一人1枚デザイン画を持ち、どこに何色の稲を植えるか判断しながらの田植えです。田んぼアートも9年目。スタッフは迷うことなくどんどん田植えが進みます。
お昼を少し回ったころ、無事輪郭植えが完了しました。次は田植えイベント当日です。
5月12日(日曜日)田植え
おはようございます。今年は雨も降らず、良い田植え日和となりました。皆さん、田植え頑張りましょう。
今年は結成10周年を迎える名古屋おもてなし武将隊とのコラボ企画です。田植えに織田信長、前田慶次、陣笠隊のお二人が駆けつけてくれました。
田植え当日が信長様485歳の誕生日だったこともあり、誕生祝いで開会式から会場はおおいに盛り上がりました。
田植え開始です。
小さい子供たちも泥んこになるのを嫌がらず、頑張って田植えをしています。
皆さんに植えていただく色苗です。上段左は黒、真ん中が白、右が赤。下段左が黄、真ん中がオレンジです。これにあいちのかおりの緑が加わります。ほとんど見分けがつきません。参加者が間違った苗を植えないように、スタッフがしっかり色管理をしてサポートします。
武将隊のみなさんも一緒に田植えをしていただきました。
なかなか様になっています。
あと少しで完了です。
今年は参加者に手植えをしてもらう面積が広く、イベント時間中にすべて植えることは難しいのではと思っていましたが、武将隊のみなさんに鼓舞され、楽しく最後まで植え切りました。
人気のアトラクション?田舟コーナー。
皆さんが帰り始めた後に、こんな余興が。
運転しているのはなんと織田信長。さすが、新しいもの好きで知られた武将でござる。
殿に舟に乗せていただくなんて恐悦至極にござります。
余興はさておき、田植えが完成した田んぼです。絵が少し見やすくなりました。
植え付けの目印にしていた竹串とテープは田植え後は必要ありません。昼食後、スタッフで撤去作業をしました。後は、稲がすくすく生長するのを待ちます。
5月23日
田植えから10日あまり。黒・緑・黄色が少し目立つようになってきました。
上の三武将は見えるようになってきました。下の三武将は顔の部分がまだよくわかりません。かなり細かいデザインだったので、これからのスタッフの手直しの腕前にかかっています。
6月13日
田植えから1か月がたちました。久しぶりの梅雨の晴れ間。田んぼアートには劇的な変化が。色鮮やかに武将たちが浮かびあがってきました。上の三武将は予想通り良い出来です。下の三武将は心配していた通り、まだちょっと顔がはっきりしません。これからどうなるかな。
6月26日
6月下旬、田んぼアートも見頃の季節を迎えました。マスコミ各社で取り上げていただき、たくさんの方が見学に訪れていました。観察台は9月29日の稲刈りまで24時間無料で開放しています。皆様、是非お越しください。
信長・秀吉・家康の3武将は完璧の出来です。観察に来られた皆さんにすごくきれいと言ってもらえるととても嬉しいです。
こちらは秀吉。赤色もいい感じで発色しています。
家康もデザイン通りの良い出来。下の3武将はやはり顔の細かい部分が難しかったなあ。
7月7日(日曜日)観察会
今日は観察会。田んぼアートが一番美しい季節です。
会長のあいさつの後、信長によるかかしの除幕式です。どんなかかしが登場するでしょう。
登場したのはかかしではなく、なんと3D発泡スチロールの信長像。スタッフの手作り作品です。武将隊の皆さんと共に、人気の撮影スポットとなりました。
南陽東中学校の吹奏楽の演奏。アンコールにも応えてくれる元気な演奏とパフォーマンスで会場は盛り上がります。
今年は数年に一度の七夕と観察会が重なる年。会場には七夕コーナーができました。みんなたくさん願い事を書いたかな。
観察会一番のお楽しみイベント。子供のどろんこ遊びスタートです。スタートの合図と共にみんな一斉に泥の中へ。見つけたボールの色で色々な景品と交換してもらえます。
おや?子供達の中に陣笠を被った方が。一番張り切っているようです。
一等賞のアンパンマンのボールを見つけたラッキーガール。一等から三等までの特別ボールを見つけた子には、イオンシネマのチケットと手ぬぐい、巾着、タオルなどの武将隊グッズが贈られました。
お楽しみ景品交換の時間です。何色のボールで何がもらえるかこの時までわかりません。シャボン玉や野菜詰め合わせセットやボール等、何が当たってもみんな嬉しそうな笑顔でした。
8月2日
観察会から1か月たちました。まだ絵は見られますが、顔など白い稲の部分に緑色が目立ち始めました。白い稲は生長が進むと緑色が多く混じってきます。そこにヒエなどの田んぼの雑草、緑の葉色のあいちのかおりなどが混ざりこみ、段々美しさが失われていきます。
8月16日
7月には鮮やかな色合いだった田んぼアートも少しづつ黄色味を帯び、くすんだ感じになってきました。
鮮やかさが失われた理由はこれ。
これは黒稲の稲穂。葉色は白や黄色や異なりますが、穂の色はすべて黄色の品種を植えています。出穂する8月中旬になると絵は全体に黄色く変化していきます。
9月18日
田んぼアートの最後の姿。暑さに弱い黄色の稲の葉は枯れてきています。稲穂の生長と共に田んぼはすっかりセピア色。9月29日のイベントで参加者が稲刈りをスムーズに楽しめるよう、4日後にスタッフで色の区別が難しい細かい部分を事前稲刈りします。6武将の姿も見納めです。
9月29日(日曜日)稲刈り
今日は稲刈りです。昨夜から今日にかけて降雨の予報でしたが、雨は一滴も降らず田んぼはよく乾き最高の稲刈り日和になりました。事前にスタッフで色稲刈りをしたので田んぼには3武将が残るのみ。今日でお別れは少し寂しいですね。
今日も武将隊の前田利家と陣笠隊のなつが応援に駆けつけてくださいました。まずは、信長様に挨拶じゃ。
会長挨拶に続き、武将隊による出陣の掛け声。みんな今日は頑張るぞ。
稲を上手に束ねる方法の説明です。難しいけど上手くできると結構かっこいい。
稲刈りスタートです。
青空の元、だんだん気温があがり暑くなってきました。
小さな子も頑張ってお手伝い。
かっこいい働く車、コンバイン。乗って記念撮影もできます。
稲はこうやって束ねるのだ。結構上手です。武将様はなんでもできるようです。
昔ながらの農機具、足踏み脱穀機。楽しい体験ができたかな。
稲刈りが終わったら、白稲と黒稲の古代米を試食します。葉っぱの色は様々でも、精米するとお米は全部白色。味は古代米なのでそこそこと言った感じですが、良い記念になる味です。
こちらも稲刈り後のお楽しみの焼き芋。朝の5時半から火入れをして焼き上げました。おいしかったかな。
最後にコスモス狩り会場。例年より2週間早い稲刈りに合わせて、早咲きの品種を早めに種まきしましたが、ちょっと花が間に合いませんでした。残念。でも、わずかな花でも楽しんで摘んでいただけました。
12月8日(日曜日)収穫祭
今日は田んぼアートの今年最後のイベント収穫祭です。一年間かけて育てたお米や、採れたお米で醸造した日本酒の配布などが行われます。
尾張新次郎太鼓で収穫祭の幕開けです。
餅つきも始まりました。
お餅つきの裏側。ベニヤ板で風よけをした秘密基地のような屋外スペースでもち米を蒸します。寒風が吹くとお米を蒸すのに時間がかかるし寒くて大変。今年はとても暖かい日になってよかった。
秀吉様もお餅つき
信長様お手つきのお餅は誰の口に入るかな。
お餅はたくさん準備したので、皆さんおかわりもできたようです。
人気の縄ないコーナー。地元の農家さんの指導で皆さん上手にお正月飾りを作っています。
一年間の田んぼアートの記録を上映しました。田植えから稲刈りまでたくさんの思い出が詰まった映像です。映像に自分が出るとみんな大喜び。
司会の講談師、旭堂鱗林さん。ステージの幕間も参加者にインタビューして楽しませてくれました。
南陽東中学校の吹奏楽演奏。観察会に引き続き参加いただきました。
いよいよ、本日のクライマックス。名古屋おもてなし武将隊の演武スタートです。みんな一緒にエイエイオー。
熱の入った演武にみんな釘付け。
かっこいいなあ。マントの裏と幕が同じ色でぴったり。
最後は恒例子供のじゃんけん大会。パーの子はこっちにおいで。
みんなの運命を握っているのはこの人。
見事、じゃんけんを勝ち抜いた子には、武将隊全員のサイン入り色紙や収穫祭で上映した記録映像の入ったDVDが配られました。
こちらは特別賞?地元の農家さんが種から育てたパパイヤの
鉢植えがあたりました。
長かった1年の田んぼアートイベントもいよいよ終わりの時を迎え会長の挨拶です。今年は武将隊とのコラボもあり、魅力満載のイベントになりました。来年は田んぼアート南陽も10周年を迎えます。皆様のまたの参加をお待ちしています。
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