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海部荘平氏による「養鶏方案」について

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このページを印刷する最終更新日:2020年9月25日

ページID:43905

 海部荘平・正秀兄弟は、明治時代に名古屋コーチンを作出しました。兄の荘平氏は、養鶏に関する自らの実践に基づく技術を「養鶏方案」という資料にまとめ、「第三回内国勧業博覧会」(明治23年開催)に出品したところ、「三等有功賞」を受賞しました。 

 「養鶏方案」の原文の複写は、「国立国会図書館デジタルコレクション(外部リンク)別ウィンドウ」ホームページで、ご覧いただくことができます。原文は明治時代の文体で書かれていますので、その現代語訳(訳者は農業センター)を作成しました。参考にお読みください。

                                                                    

養鶏方案(現代語訳)

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「養鶏方案」を読むと分かる明治時代の養鶏の様子の一部紹介

  「養鶏方案」を読むと、明治時代の養鶏の様子がよくわかります。

 例えば、鶏の餌は、現在では工場で作られていますが、明治時代には、いろいろな農産物の副産物や魚屑などを利用して、養鶏農家が自分で作っていました。冷蔵庫のない時代なので、これらの餌の取扱いは大変だったと思います。
 また、現代のように温度湿度が自動調整でき、しかも転卵も自動で行うふ卵器は、明治時代にはありませんでした。そのため、ひよこのふ化は、母鶏に任せるしかありませんでした。母鶏ふ化のことについても詳しく記載されています。
 鶏糞の処理も、現在ではユンボやコンベアなどの機械を使って鶏糞を集めた後、撹拌装置などで堆肥化します。明治時代にはこのような機械がなかったので、すべてが手作業です。鶏糞の天日干しを行っている際に急な雨や雪が来た場合でも、迅速に鶏糞を軒に入れられる機械を海部壮平さんたちは考案しています。
 鶏の疾病対策についても明治時代の様子がうかがえます。ワクチンなどの動物用医薬品が販売されていない明治時代には、養鶏農家が自分で薬品を調合して使っていたようです。

このページの作成担当

農業センターdelaふぁーむ 畜産普及係
電話番号: 052-801-5221
ファックス番号: 052-801-5222
電子メールアドレス: nogyocenter@ryokuseidoboku.city.nagoya.lg.jp

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