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第3章 シャチうまくん誕生秘話 ―広報・シゴト戦略―

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このページを印刷する最終更新日:2016年3月16日

ページID:80675

第3章 シャチうまくん誕生秘話

ここからは、経営再建の真っ只中に生まれたゆるキャラ「シャチうまくん」誕生の裏側に迫ります。

奇抜なフォルムで軽快に飛び跳ねる「シャチうまくん」。港区区民まつりにも来てくれて、子どもたちに大人気!

でも、なぜそんな大変な時期にゆるキャラを誕生させるのか・・・いや、大変な時期だからこそ必要な理由があったんです。

シャチうまくんのイラスト

本編

司会:

昨年(2014年)に全国放送デビューしたシャチうまくんは、どうやって生まれたんですか。

遠山:

競馬場の管理者が変わってから、イメージの改善についての問題意識が高くなったんですね。経営が悪いという以前に草競馬場のイメージがモサいことが問題だと。ただでさえ「つぶれる、つぶれる!」とマスコミで騒がれているので、まずはイメージの改善を進めなくてはならない。さしあたっては市内にある陶磁美術館の例を出してサブネームを付けて対応したらどうか、と。それで、公募することになったんです。

司会:

なるほど。

遠山:

広報やってみてわかったことなのですが、悪い印象と言うのはメディアによって作られてしまう事ですね。でも逆に、良い印象についても、メディアによって作られるという事なんです。そして、広報担当たるもの、本当はメディアを操作できるくらいでなくてはならないということですね。だからサブネームの選定もそうそうたるメディアの方々や中京競馬場場長などを呼んで議論を繰り返した結果、金シャチけいば名古屋になったんです。名古屋のイメージは金シャチだということですね。で、金シャチとなるとキャラクターも作らないといけないという流れができて、今度はこのデザインは立体化が必要という流れができたんですよ。結果的には、これがシャチウマくんの誕生につながったんですね。時間的に余裕がなかったので、着ぐるみを作ってくれるところを探して作りましたね。で、作るだけではなくて、どう使うかということも考えました。まずは、ビデオに撮ってどんどんネットで上げていくということをしました。あっという間に認知度も高くなって、結果として全国デビューをも果たしたということですね。

シャチうまくんが港区区民まつりに来た時の写真

司会:

一連の流れなんですね。

遠山:

全部考え方は一緒ですよ。どういったターゲットに対して何をするのかというのが根幹にあります。何を使うかが違うというだけ。今はYouTubeが手っ取り早いと思っています。動画づくりの番組制作をしている人たちの目線でやることで見えてくることってあるんですよ。同じように競馬をインターネットで買う人の気持ちになるにはどうしたらいいのかを考える。イベントもそう。ここに来る人は何をしたいのかを考えておく。障害者、家族連れ、出演者のほか自分を売り出したい人などなど、いろんな人が集まるイベントでは、それぞれが何をしたいのかを一生懸命考えるし、みんなで考えを共有したほうがいいです。

司会:

僕たちの仕事にも通じそうな話ですね。

遠山:

どんな仕事もそうなんじゃないですか。たとえば、僕は企画書を書くときはおおまかなことしか書かない。あまり細かいことを決めても仕方がないんですよ。そうしないと誰も考えなくなる。だから僕たちは代理店を使わないようにしています。現場のことを一番知っているのは僕達ですからね。そして、僕たちが知らないことはイベントに来る人に教えてもらうんです。

司会:

そういう姿勢で仕事をすると楽しそうですね。

遠山:

そうですね。全てはそこにモチベーションがあります。とにかく仕事を楽しくしたい。そう思っているので、必要とされる場が用意してもらえるんじゃないですか。

司会:

なかなかそういう風には考えられないですよね。

遠山:

今はこれだけ肩書があるから、逆に何をやってもいいわけじゃないですか。行政もそうでしょうけど、人の縄張りに入っていけないという暗黙のルールがありますよね。でも、実際はそんなことはないんです。たとえば、今は売店に民間事業者が入っているけど、勝手にメニューの提案とかもしています(笑)

競馬場内の売店の写真

名古屋競馬場には売店がたくさんあるので、グルメも楽しめちゃいます。

司会:

アグレッシブな姿勢ですね。

遠山:

こういう環境は自分で作っていかなくてはならないですよ。周りから見ると何でそんなことをやるのかという見方もありますけど、見ているだけではわからないんでしょうね。まぁ、僕の場合はまず巻き込んじゃって、気づいたら仕事も振っちゃって(笑)。そうこうしているうちにみんな仕事が楽しくなってくるもんなんですよ。

司会:

楽しく仕事をするコツですね。

遠山:

ゆるキャラなんかも、自分が入りたいというモチベーションがあって初めていいものができると思うんです。結果的に着ぐるみをつくる流れになったのはそういう風にやっているからなんですよね。だから、とある職員がいなかったら多分シャチウマくんは生まれていない(笑)

司会:

これはやっぱり遠山さんならではのスタイルなんですかね。

遠山:

もともと気質はこういう感じですね。システム管理の仕事をしていた頃は、会社としての名前があったので違った感じに見えたと思うけど、根本は変わっていないと思います。大企業で働いていると結局は組織の一コマになっちゃうと感じていましたね。

 

次章に続きます。第4章 楽しく仕事をするコツ

 

目次

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