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第5章 「自分の限界を決めるな」

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このページを印刷する最終更新日:2015年8月7日

ページID:72457

第5章 「自分の限界を決めるな」

前回のあらすじ

第4章では、名古屋の印象やジョッキーになるまでのお話が聞けました。

ここからは、勝負の世界に生きる葵ちゃんに、仕事観について聞いてみました。

 

表彰式

レディースワールドチャンピオンシップ表彰式

本編

司会:

仕事するときは、あまり自分のことを「女性だから」とか思ってないですよね?

葵:

思ってないですよ。世の中ナメられたら負けじゃないですか(笑)

負けたくないですね。

レースで追う時とかに、ちょっと力強さに欠けるんですよ。ちょっと前まではスランプになってたんです。馬の動きに合わないし、全然追えなくなっちゃって、何が悪いのかなって思って。悩みに悩んで。先週からはちょっといい感じです(笑)

司会:

きっと波があるんですよね。何か原因が。

葵:

ありますね。いつからおかしくなっちゃったんだろうって。きっと、自分自身がたるんでたんだなと思って。調教のときから鐙(あぶみ)の長さを本当に短くしてて。これがいけなかったのかな。

司会:

葵ちゃんの性格は、行けると思い込んだら行けるタイプ?

葵:

そうですね。行けると思ったら行っちゃうタイプです。

モヤモヤってしてるときは成功しない、気持ちが乗ると何でも上手く行っちゃう。

本当に気持ちって大事ですよね。

上手くいってないなと思ってるときは本当にレースも2着ばっかりで。半馬身負けとか頭差負けとか。ちゃんと追えていれば勝ってたのになって。本当に、ちょっとずつズレていくんですよね、何か。自分の感覚と。

しっくりくるときはカチッとはまって、馬の背からピタッと離れないような感じのときもあります。超絶好調すぎて、「私の勢いは誰も止められませんから」とか言って(笑)。そしたら何か勝てました(笑)

司会

ビッグマウスの人の方が勝ちますよね。そういえば。

葵:

言っとけ言っとけ、みたいな(笑)

司会:

キックボクシングの魔裟斗選手もビッグマウスですよね。

「すいません、勝っちゃいましたー。天才なんで。強すぎてすいません」とか(笑)

葵:

(笑)。言えるような自信がほしいな。

 

木之前葵騎手

 

司会:

最後に、若者にむけてエールが欲しいです。活を入れていただいて。

葵:

自分に負けないこと。

司会:

カッコいい!

葵:

自分に負けたら終わりです。

上手くできないのは、ちゃんと集中してない時で、そういう時って「私、下手だからしょうがないな」とか思っちゃったりするんですね。でもそう思っちゃうと本当にモヤモヤの流れになっちゃう。だからそれを変えるために、キツいけど、それを乗り越えないといけない。

司会:

諦めちゃうのがダメだって分かっているからこそ、ですね。

葵:

そう、それに気づかないといけないんですよ。自分ってダメだなって思うことを正解に思うんじゃなくて、いやそれじゃダメだよって気づかないといけない。

本当に自分がこれぐらいの力量なのか。もっと集中してやったら、本当はもっと自分は上手いかもしれないって。

先輩たちはすごいカッコいいこと言ってるんですけど、私そんなカッコいいこと言えないです(笑)

司会:

バシッとカッコよくなくてもいいんで、葵ちゃんの言葉でまとめていただければ。

葵:

でもこれに気づくことは、レースに向けて良いモチベーションになりそうな気がする。

・・・自分の限界を決めるな、みたいな感じですかね。

辛いところを楽しめるかですよね。いつも楽しいなと思うとやっぱり上手くいくような気がするし、毎日楽しくないと上手くいかないから、いかに楽しむか、ですね。

司会:

カッコいい言葉、ありがとうございます。

 

インタビューを受ける木之前葵騎手

 

司会:

じゃあせっかくなんで、働いている女性の皆さんにもエールをお願いします。

葵:

どんな仕事でも、できる限りのことはしてほしいですね。超えられる可能性は無限大にあるから。私は力は男性にかなわないけど、その分バランスでカバーしたり、馬への当たりの柔らかさを利用して、先輩が乗りこなせないような馬に乗れるようになりたいなって思います。

司会:

ありがとうございました。

 

もう少しだけ続きます。 エピローグ ―名古屋けいばの魅力―

 

目次

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