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ミナトの匠-プロフェッショナルの現場-愛知名港花き地方卸売市場編体験記

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このページを印刷する最終更新日:2015年4月1日

ページID:68416

ページの概要:平成27年2月28日(土曜日)に実施した、ミナトの匠-プロフェッショナルの現場-愛知名港花き地方卸売市場編の体験記をご紹介します。

平成27年2月28日、港区船見町にある愛知名港花き地方卸売市場にお邪魔しました。

早朝の出発

「花き」とは、鑑賞のために栽培された植物です。愛知名港花き地方卸売市場は、その花きを扱う中部圏の中核市場です。

この日の集合時間は、朝6時30分。なぜこんなに早いかといえば、それは本日最大の目玉ともいえるセリ売りを見るためです。港区役所からバスで出発、名港花き市場に到着した一行は、そのままセリ場に直行しました。

セリ場でセリを見学

セリ場にはずらり8人のセリ人。その目の前、かぶりつきでセリの様子を見学させていただきました。

名港花き市場は、全国でも最新鋭の設備が自慢です。セリはコンピューターで行われ、買受人が入力した金額は120インチの大画面モニターに映し出されます。8レーン同時進行のセリは、刻一刻と目まぐるしく状況が変わり、それに応じて威勢のよい活気あるセリ人の声が飛び交っています。

落札された花きは、続々とローラーのコンベヤーで運び出されていきました。

  • コンピューター化されたセリ場
  • 8人のセリ人による活気あるセリの様子

見学デッキから見るセリ場の裏側

セリ場の裏側には見学デッキが設けられており、そこからは巨大な金属製のコンベヤーや広大なバックヤードが一望できます。

名港花き市場は、月曜日・水曜日・金曜日に切花を、火曜日・土曜日に鉢物を主に取り扱っており、全国にある花き市場のうち、名港花き市場の取引量は全国8位、切花に限れば全国4位を誇ります。

切花のセリの日には、多いときは約15,000ケースもの花が並ぶそうです。

  • セリ場の裏側には、広大なバックヤードが広がります。
  • セリで売れた花きが、まちのお花屋さんへと旅立っていきます。

日持ち試験室で安心を保証

日持ち試験室は、温度、湿度、照明の管理された設備のなか、常に同一条件で花きの時間経過による咲き方や傷み方を試験することができます。

花の日持ちは、消費者にとっても高い関心事です。こうした消費者の目に触れることのない仕事も、花きの世界を支えています。

  • 日持ち検査室を覗く参加者
  • 同一条件で試験できるよう、温度・湿度・照明が一定に保たれています。

鮮度にこだわる

名港花き市場では、花きの鮮度保持のため、全館空調が導入されています。産地から空調管理されたトラックで入荷した花きを、入荷後も低温に保つことにより、劣化を最小限に抑えることができます。

名港花き市場で取り扱われている品種は多い日には約2,300種類にも上りますが、中には胡蝶蘭などのように低温に弱い品種もあります。そういった花きは、更に特別な温度管理の成された場所で管理されています。通称「蘭部屋」にずらりと並んでいる胡蝶蘭は、店頭価格で1鉢数万円にもなるそうです。

  • 関係者以外立ち入り禁止の場所を進みます。
  • 温度に敏感な胡蝶蘭は、特別な一室で保管されています。

最新鋭の場内物流

名港花き市場のセリはコンピューターで行われていますが、場内物流も機械化された最新鋭の自動搬送設備を整えており、入庫から仕分け、そして出庫までが一体化されています。市場内に張り巡らされ複雑に交差するコンベヤーはコンピューターで管理されています。また6,400ケースを格納できる自動倉庫は、カードひとつで自在に搬出することができます。そのメタリックな輝きは圧倒的な存在感を放っています。

 

  • 6,400ケースを保管できる自動倉庫
  • 商品の入庫から仕分け、出庫まで一体化した機械化がされています。

仲卸売場、資材売場

名港花き市場には、仲卸会社16社が店舗を構えており、花屋さんなどへの小売も行われています。残念ながら、一般の方が購入することはできませんが、専門知識が豊富な仲卸業者さんは、町のお花屋さんの良きアドバイザー、パートナーともいえる存在です。

また、梱包資材や園芸用品などを購入できる資材販売業者も2店舗入っており、花にまつわるワンストップ・ショッピング、必要なものが全て揃うようになっています。

  • 名港花き市場に入る仲卸売場
  • 名港花き市場に入る資材店舗

花き市場よもやま話し

施設を一巡したあとは、会議室で花き市場をとりまく現状や花きにまつわるエピソードなどを伺いました。

ご存知ですか?花の王国あいち

あまり知られてはいませんが、愛知県は花きの県別産出額52年連続日本一の「花の王国」です。農林水産省の「生産農業所得統計」に「花木等生産状況調査」を加えた平成24年の花の産出額は、2位の千葉県と比べて2倍以上の生産量を誇っています。

しかし、切花の消費額は残念ながら全国20位、園芸品などの消費額は全国34位だそうです。特に30代以下の若い世代の消費額の少なさが顕著とのことです。

名港花き市場以前

名港花き市場は、それまで中区松原にあった花き市場のうち5つの市場が統合し、平成22年3月31日に開場しました。

統合する前は、1つの市場で年間5万本売れれば上々と言われていましたが、現在では機械化のおかげで、年間100万本以上の花きが取り引きされているとのことです。

セリ人について

花き市場の匠といえば、何といってもセリ人でしょう。セリ人は、昭和の時代には「アンコ」とも呼ばれていました。アンコは声も重要ですし、花きの目利き能力も問われます。匠の技が必要とされるアンコは、7年から10年修行して、やっとモノになると言われていました。もしあまり安く売れてしまうと、次からは、その生産地からの入荷がなくなってしまいかねません。その腕次第で市場の収益が決まる、最も重要な匠といえます。

「花き」という言葉

かつて、「花き市場」は生きる花と書いて「生花市場(せいかしじょう)」と呼ばれていました。

しかし、発音するとくだものなどを扱う「青果市場(せいかしじょう)」と区別できないことから、「花き市場」と呼ぶようになりました。

本来は2文字とも漢字で「花卉」と表記しますが、難しい字のため「花き」と表記しています。

  • 花き市場の会議室でさまざまなエピソードを伺いました。
  • 区役所カウンターに飾られたプレゼントの花束

最後に参加者へのサプライズ。愛知名港花き市場さんから、参加者全員に花束がプレゼントされました。

随行した区役所職員も頂きましたので、殺風景な区役所の職場に、ただいま文字通りの花を添えています。

関連リンク

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港区役所区政部地域力推進課地域力推進担当

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