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剣豪・宮本武蔵ゆかりの地を画像でご紹介

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このページを印刷する最終更新日:2017年2月14日

ページの概要:宮本武蔵と南区

南区と宮本武蔵のかかわり

 二天一流兵法の祖として有名な剣豪・宮本武蔵は、播磨国(今の兵庫県)に生まれ、各地を回りながら修行を重ねたと言われていますが、その足跡をたどると、尾張城下、現在の南区に滞在していたこともあるようです。
 武蔵は、南区笠寺にある東光院を宿坊にしていたと伝えられています。また、笠覆寺(笠寺観音)には、武蔵の弟子によって建立された顕彰碑があります。
 宮本武蔵が尾張を訪れた時期は、巌流島の決闘から10年以上が過ぎた寛永7年(1630年)以降だと言われており、滞在期間は、数ヶ月とも数年とも言われています。

 当初、武蔵は将軍家の兵法指南役を目指していましたが、将軍家には既に柳生宗矩が仕えていたこともあって志を果たせず、それなら尾張徳川家の兵法指南役を目指そうと決め、尾張を訪れました。
 東光院に滞在したのはこの頃のことで、一説には、東海道沿いを鳴海から笠寺に来る途中で何者かの闇討ちに遭い、東光院に身を寄せることになった、とも言われています。

東光院所蔵の武蔵の肖像画

宮本武蔵の肖像画(東光院所蔵)

 尾張に来た武蔵は、藩主・徳川義直の前で御前試合をすることになり、気合だけで相手を圧倒したと伝えられています。
 しかし、尾張徳川家には柳生兵庫助(柳生利厳)が仕えていたこともあり、やはり仕官はかないませんでした。柳生家の禄高が五百石であったのに対し、武蔵は一千石を要求し、それを譲らなかったため、破談になったとも言われています。
 また、尾張城下にいた武蔵が柳生兵庫助と出会い、意気投合して酒を酌み交わし、碁に興じたという言い伝えもあります。

東光院

東光院写真

東光院

 武蔵が宿坊としていた東光院は、笠覆寺十二坊のひとつで、武蔵にまつわる遺品三点(自筆の書・自作木刀・肖像画)が寺宝として残されています。

自筆の書

自筆南無天満天神書幅

自筆南無天満天神書幅(東光院所蔵)

 武蔵自筆の書は「南無天満大自在天神」の掛軸で、「南無」、「天神」を右手、「天満大自在」を左手で書き分けています。驚くことに、「天満大自在」の5字は鏡文字で書かれています。また「天神」の2字を近くでよく見ると、梅の花が書き添えられています。これは、東光院にまつられている天満天神・菅原道真の家紋が梅鉢であることに関係していると考えられています。
 後年、小説『宮本武蔵』を執筆した吉川英治氏は、この書を見て、その筆蹟の素晴らしさを絶賛したと言われています。

肖像画

宮本武蔵肖像画

宮本武蔵肖像画(東光院所蔵)

 宮本武蔵の肖像画は、島田美術館(熊本県熊本市)にあるものとほぼ同じ構図で、抜き身の刀を二本下段に構えた武蔵が描かれています。これは、後年になってから武蔵の弟子が画家に描かせたものです。
 絵の上部に書かれた「運在天兮 勝在人兮」の文字は、「運は天にあり、勝ちは人にある」という意味です。

自作木刀

宮本武蔵自作の木刀

宮本武蔵自作の木刀(東光院所蔵)

 自作木刀は樫の木でやや短めに作られており、武蔵が二刀流の左手用に削ったとされています。

 武蔵の百年忌に笠寺観音に顕彰碑が立てられた時、これら遺品三点は、武蔵が逗留した縁で東光院に奉納されたと伝えられています。
 東光院は他にも、豊臣秀吉から授かった菅原道真の肖像画「出世お神酒天神」を所蔵しており、寺の案内版には、宮本武蔵が天満宮に帰依したことなどが記されています。

東光院の前住職

武蔵自作の木刀を手に説明する東光院の前住職

武蔵顕彰碑

笠寺観音の武蔵顕彰碑

笠寺観音の武蔵顕彰碑

 宮本武蔵の百年忌にあたる延享元年(1744年)に、左右田邦正という人物とその嫡子行重が、笠寺観音に武蔵の顕彰碑を立てました。
 碑の正面には「新免武蔵守玄信之碑」という文字が彫られており、側面には、武蔵と邦正の兄の左右田邦俊を讃える文が書かれています。

左右田邦俊の肖像画

左右田邦俊の肖像画(東光院所蔵)

 左右田邦俊は中興の達人と呼ばれた剣術家で、武蔵の孫弟子の孫弟子にあたる人物です。
 尾張を去った武蔵は、尾張藩士・寺尾直正のもとめに応じ、義子である竹村与右衛門を自分の代わりによこしました。竹村は尾張に滞在して円明流(二刀流)を広め、林資源・林資竜親子や彦坂八兵衛といった弟子に免状を与えています。この林資竜の弟子の弟子にあたるのが左右田邦俊です。

 東光院には、武蔵の肖像画だけでなく、左右田邦俊の肖像画も残っており、武蔵の剣術が左右田邦俊を通してこの地に広まったことがうかがえます。

監修 愛知県立大学文学部教授 石川清之

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