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平成28年1月12日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2016年1月26日

ページID:77835

報告事項

  • 消防出初式の感想
  • 名城公園(北園)営業施設等事業提案の募集について
  • 社会貢献文化促進イベント「ぼらチャリ4」について

会見動画

報告内容

◎消防出初式の感想

 はい。それでは、平成28年1月12日(火曜日)ですけれど、おはようございます。記者会見を始めたいと思います。

 

 まず1つは、10日(日曜日)ですけれど、消防出初式を観閲してまいりました。観閲といって大げさな言葉ですが、慣例に従いまして、観閲してまいりましたと。消防職員、消防団員の皆さまの凛とした、たくましい勇姿を拝見し、大変心強く感じました。

 

 昨年は、関東・東北豪雨による鬼怒川の氾濫や火山活動の活発化など、全国で大規模災害もあり、市民の皆さまの消防に対する期待がさらに高まっていると感じております。出初式には名古屋海上保安本部の消防艇にも参加していただきましたが、こういった関係機関とも連携しながら、引き続き「災害に強いまちづくり」に取り組んでいきたいと考えております。

 

 さて、これは特に言っておいてくださいという話ですけれど、平成27年中における市内の火災発生件数は558件ということで、速報値ですが、これは昨年より103件も減少しておりまして、昭和26年以降で最も少ない火災件数となりました。これには、住宅用火災警報器の普及も大きく寄与していると考えられております。

 

 名古屋市の条例では、台所、階段、寝室への住宅用火災警報器の設置が義務付けられております。また、電池切れや劣化などから、住宅用火災警報器は10年を目安に交換することが推奨されております。火災を早期発見し、自分の命を守るためにも、また、隣近所への延焼を防ぐためにも、住宅用火災警報器を設置し、維持管理に努めてください。ということで、これは大変に効果があるようです。

 

 今年は暖冬と言われておりますが、それでもこの季節は空気が乾燥し、火災が大変起きやすくなっておりますので、各ご家庭におかれましては、たばこやストーブ、コンロなどの火の取り扱いに、より一層の注意をお願いします。

 

 このときにちょっと言ってまいりましたけれど、今、世界で一番尊敬される仕事って何かというと、ファイアファイターと言いますけれど。昔はファイアマンと言ったんですけれど、女性もおるもんで、最近は、ファイアマンと言わずに、英語ではファイアファイターと言うらしいんですけれど。

 

 これはなかなかでして、一番尊敬される職業ということになると。政治は何番になるのかということは、残念ながら、言わずもがなということになりますのでね。

 

 特に、出初式で言いましたけれど、常時危険にさらされる公務員というのは4種類ありまして、1つはこのファイアファイター、消防の皆さんですね。消防士。消防団員さんも含めてになると思いますけれど。それから、もう1つ、自衛隊。それから、警察。それから、もう1個、刑務官というのがあるんですよ。

 

 刑務官が、実は大変なので。どうしても日陰に置かれるというか、刑務官の話題が出てくると、とんでもない映画ばかり出てきまして、刑務官が受刑者をいじめたと。そんなことで、名古屋で大冤罪(えんざい)事件を起こしたんですけれど、この4つありますけれど、その中で一番現実的に命の危険が高いというのは、やっぱりファイアファイターだと言われております。

 

 他の3つも大変ですけれど、自衛隊が一番確率が高いことになりますと、これは大変な世の中になりますが、それから警察、刑務官でね。そういう中で仕事をしていただいておりますので、名古屋市民に成り代わるような大した人間ではないけれども、成り代わってお礼を言わないといかんなと。

 

 特に今回、このたびは、死亡事故が多かったですね。火事で亡くなられた方が。そういうことでして、消防職員。消防団員を先に言った方がええか分からんね。最近の時代だで。それから消防職員の皆さまには、サンキュー・ベリーマッチということです。

 

 そのときも言いましたけれど、消防と救急というのがあるので、救急の方も、名古屋はものすごい、今、熱を入れておりまして、断らない救急といいますか。救急車が着いてから病院へ行くまでは、日本ではトップではないかと言われております。これは、病院のどえらい協力がありましてですね。

 

 一番断らんところは、藤田保健衛生です。これは94%だったかな、96%だったかな。それから、第2位が第二日赤ですけれど、こういう皆さんの、病院のありがたい受け入れ態勢によりまして。人間は最期、あの世へ行く前に、いっぺんは救急車に乗らんならんもんだでね。

 

 これで、今、大変熱を入れておるのが、救急車が現場に着くまでの時間を日本一短くできんかと。というのに、名古屋は大変熱を入れております。面白くないけれど、第1位が京都なんですわ。今。それで、第2位と3位がほぼ同じで、大阪と名古屋ということになっておりまして、何とか京都を抜けんかということで、今、いろんな工夫をしております。

 

 ただ、隊を増やすだけでは芸がないぞということで、消防の皆さんも知恵をいろいろ、相当出していただいて、努力しておるところですので、名古屋市民の皆さんにぜひお伝えいただいて。

 

 これは、実は、いろんな福祉がありますけれど、どえらい福祉なんですよ。いっぺん人間が倒れないといかんけれど、いっぺん倒れて、救急車が一番早く来て、一番早く病院で診てもらえるというのは、実はものすごいことなんですよ。脳梗塞なんかだって、それで何秒の遅れが半身不随になったりしますのでね。

 

 そういうところに、今、どえらい熱を入れて、消防の皆さんも必死で対応をお願いしておるところだということを、ぜひ。ほとんどの方があまり知りませんので、お知らせいただくとありがたいということです。

 

◎名城公園(北園)営業施設等事業提案の募集について

 それから、本日は、名城公園北園営業施設等事業提案の募集について、ご報告いたします。

 

 名古屋では、名古屋市公園経営基本方針および同事業展開プランに基づきまして、「公園から美しく魅力輝く名古屋を創造する」と。「公園から美しく魅力輝く名古屋を創造する」ということを基本理念にしまして、市民や事業者の皆さまと一緒になって、利用者満足度の向上と名古屋の魅力アップにつながる取り組みを行っております。

 

 このたび、名城公園北園におきまして、民間事業者の斬新なアイデアと優れた経営ノウハウにより、飲食、駐車場などの営業施設を民設民営で行っていただく事業提案を募集いたします。

 

 募集は、本日ですけれど、1月12日(火曜日)から開始します。公園利用者の利便性と、名城公園の魅力がさらに向上するような提案が多く寄せられることを期待しております。ということで、職員からもPRさせていただきます。

 

(当局:この名城公園北園ですが、いつもたくさんのランナーが走っておりまして、スポーツ利用が多いというのが特色です。そういったスポーツ利用者向けのサービス施設も含めて、さまざまなアイデアの利用提案がいただければと存じます。たくさんの応募をお待ちしております。以上です。)

 

 もうちょっとしゃべっていかんか。愛想なしではいかんでよ。

 

(当局:名古屋市での、都市公園内でのこういった民設民営の事業者公募ですが、これまで、東山動植物園であったり、あと、名古屋城の金シャチ横丁といった、いわゆる観光的な側面があるところでは行われてきましたが、今回、日常的に広く使われる公園というところでの公募としては初めてとなりますので、ぜひ記事に取り上げていただければと存じます。)

 

 例えば、わしも最近、酒を飲まないといかんもんだで、あまり夜、走ったりせんけれど、大体、ちょっと走るとシャワー室なんかが欲しいもんだわな。

 

(当局:そうですね。はい。)

 

 そういうやつを、民間の方が。そうすると、有料になるかも分からんということだわな。

 

(当局:そうですね、はい。)

 

 そういう場合は、市としても若干応援してもいいのか、完全に民営でやっていこうということか。

 

(当局:完全に民営で運営したいなと。)

 

 完全で民営と。

 

(当局:はい。)

 

 ということですので、一つ、ねえ。例えば、シャワー室みたいなものだな。着替えだとか。

 

(当局:そうですね、はい。)

 

 ということで、飯を食ったり、一杯飲んだりもあり得ると。

 

(当局:はい、そうです。)

 

 ということですので、応募をお待ちしております。

 

◎社会貢献文化促進イベント「ぼらチャリ4」について

 報告は以上ですけれども、社会貢献文化促進イベント「ぼらチャリ4~つながれ☆ひろがれ大作戦~」の開催についてお話をさせていただきます。

 

 開催4回目となります今年度は、NPO・市民・企業がこれまで以上につながり、社会貢献文化が、より市民に広がるような新しい企画を実施いたします。

 

 「NPO活動支援チャリティプログラム」は、クーポンブックを作成して、企業から協賛金を募り、市民の投票数に応じて、その協賛金をNPOへ活動資金として配分するものです。市民の投票は、「市民とつながるポスターコンテスト」と「市民にひろがるプレゼンテーションコンテスト」によって実施いたします。

 

 「ポスターコンテスト」は、参加NPOが学生ボランティアと協力して作成したPRポスターを市民の皆さんに見ていただき、応援したいと思う団体へ投票してもらうもので、1月19日(火曜日)まで開催しております。

 

 投票は、市民活動推進センターほか、市内数カ所で実施し、フェイスブックページでも投票できます。投票会場やスケジュールなどの詳細は、「ぼらチャリ4」ホームページでご確認ください。ぜひ市民の皆さんのたくさんの投票をお待ちしております。

 

 この「ポスターコンテスト」の上位3団体は、1月31日(日曜日)に開催するイベント「ぼらチャリパーク」において、来場者の前で「プレゼンテーションコンテスト」を行い、最終的な順位を市民の投票によって決定します。当日は私も行きまして、プレゼンを行う団体を激励しようかと思っております。

 

 「ぼらチャリパーク」では、この他、スポーツジャーナリストの中西哲生さんのトークショーや、アイドルグループOS☆Uのステージ、NPOによるブース出展やステージ発表などが行われ、市民の皆さんが楽しめるイベントとなっております。時間は午前11時から午後4時まで、入場は無料です。ぜひご来場ください。

 

 ということですが、これはなかなかよう意味が分からんのですけれど、わしもよう分からなんだで、本当は誰か説明した方がいいんだけれど、これは、何か、勝手に抽選して入れるんだったか。

 

(当局:ポスターを市内に掲示していますので、そちらに。)

 

 せっかくだで。なかなか分からんぞ。お前さん、これ、普通は。ここに来てもらって、ちいとしゃべっていきゃあ。

 

(当局:まず、このクーポンブックで、企業さんから協賛金をいただいております。この集めた協賛金を、何とかNPOさんの活動資金として配分したいと。その配分の方法を、市民の投票によって決めましょうということです。

 

 その投票の方法が、1つ目がこの「ポスターコンテスト」というものでして、今、私ども市民活動推進センターの窓口に掲示していますが、その他、市内数カ所でポスターを掲示しまして、見ていただいて、市民の方に実際に投票していただくと。)

 

 投票といって、どこでどうやって投票するの。

 

(当局:投票券がございまして。)

 

 投票券。

 

(当局:はい。これにも付いてございますが。)

 

 このポスターのところに付いとるわけか。

 

(当局:このクーポンブックに付いています。右側に。)

 

 ポスターをめくって、そこから投票するわけじゃないのか。

 

(当局:ないです。投票会場に投票券を備え付けておりますので、投票会場へ行っていただいて、いいなと思うポスターに投票していただくと。NPOといっても、なかなか市民の方にまだまだ浸透していないのかなというところで、まずポスターを見ていただいて、グッと市民の人に身近に感じてもらえたらなということで、企画させてもらったイベントです。

 

 このポスターコンテストで上位3団体に選ばれると、31日のイベントでプレゼンを行いまして、最終的な順位を決めましょうということです。お手元の冊子ですね。これが、学生さんが作ってくださったNPOのポスターです。2カ月ぐらいかけて、学生さんとNPOがやりとりをしまして、こういうNPOのポスターを作ってもらって、これを今、市内の各所で掲示させてもらっているということです。)

 

 投票する方からすれば、別に何の利害もないか、よう分からんけれど、ポスターを見て、何団体ぐらい。

 

(当局:16団体ですね。)

 

 16団体あるので、その中の、これはええところだとか、それから。

 

(当局:そうですね。応援したいとか、いいねというところに投票してもらうと。)

 

 応援したいという。そういう気持ちでええわけだね。

 

(当局:はい。)

 

 気持ちで、投票すると。

 

(当局:はい。あと、フェイスブックでも、今、投票をやっていまして、大体、今、「いいね!」で投票していただいていますが、500ぐらい。始めて1週間ぐらいで、500ぐらい「いいね!」があります。まだまだ、ぜひたくさんの方に見ていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。)

 

 はい、サンキュー・ベリーマッチ。

 

(当局:ありがとうございます。)

 

 ご承知のように、NPOの団体は、慢性的といいますか、資金不足にみんな苦しんでおりまして。本来は違うんですよ。公共的なものをやるのは役所だけというふうに考えますと、膨大な、企業会計まで入れると2兆6000億円もの金が、名古屋市に毎年来るわけです。

 

 役所のええところというか、よくないところはといいますか、税金は率なんですわ。皆さん、気付かんけれど。市民税も、定率になっております。ですから、経済がそれなりに大きくなりますと、そのまま自動的に増えていきます。そういう仕組みが、民間ではありません。

 

 皆さん、民間の企業者が、「いや、ええがね。私はあなたのところから定率で10%いただくことになっておりますので」と言ってみやあ。大体、頭を殴られます。「ばか者」といって。それは関係ないと。競合の相手とのマーケットの中で決まるんです。民間の場合は。根本的に違うんですよ。だから、大変なんですよ、民間は。

 

 ということで、何が言いたいかというと、NPOも同じような公共サービスをしているわけです。それはどうやってやるんだということになって、海外の考え方なんかによりますと、全く同じであると。インディペンデント・セクターといいますけれど、役所と同じなんですよ。どこが違うかというと、インディペンデントで、役所からの決まった指示や何かを受けないということでして。

 

 どうやって、じゃあ。役所は税金を集めるじゃないかと。それもオートマティカルに、税率によっていただくわけで、じゃあ、民間はどうやってやるんだということで、全額寄附ではいきませんけれども、やっぱり事業委託やいろんなものを入れんと難しいけれど、寄附金という制度を持って、そこの中で、足による投票といいますけれど、税金の投票だと。を市民に呼び掛けるんだということで、これはなかなか大変なことですけれどね。

 

 そのために、よくあるのは、皆さんが書いとったところのあれは、税額控除してですね。所得控除でもいいですけれど、寄附をしたら、その分、税金をまけてもらうというのが、1つ大きい働きだけれど、その前提として減税というのがあるんだ。実は。減税というのが。事前の税額控除みたいなものですわ。

 

 名古屋においては、110億円(25年度決算)。それで、100万世帯ありますから、うち法人市民税が32億円(25年度決算)ありますけれど、仮に法人市民税も入れて、法人市民税も各個人にも影響するとしますと、割ると1万1000円ずつ。既に6年間ですと6万6000円減税していますので、その分の税金の払い先を市民が選択するという、皆さんにそのオプションを与えたというか、つくったということです。それを集める競争をしようというのがNPOと、こうなる。

 

 これは、講学上、公的資金配分方式の民営化といいまして、本当の、いい意味での保守主義の考え方。これは。保守反動じゃないですよ。これは間違えちゃいかんですけれどね。

 

 役所にいろんなものを預けないと。役所は無駄遣いすると、権力だと。だから、自分たちにその分戻してもらって、自分の選択で、NPOの。例えば、子育てをやるのをサービスするのは、役所がやることと民間がやることと、何でこんなに差があるんですか。一体。情報力の差もある。それと、権限の差が圧倒的にありますね。許認可権を役所が持っておると。ということでしょう。

 

 だから、皆さん、その分、そういうふうにとらわれんように、寄附しやすくするようにということで、これが民主主義というか、いわゆるいい意味での保守、いい意味で保守の原点なんです。こういう思想は。補助金から寄附金への転換といいますけれど、をやっている都市は、日本中で名古屋だけと。しかし、誰も褒めてくれんと。酒を飲まないとやっとれんとなるわけです。

 

 だから、減税にはそういう非常に大きな意味がありまして、いわゆる保守主義というか、自分で社会の姿を考えていってくれということですから。すごいお金ですよ。110億円(25年度決算)ですから。この減税額が。

 

 という思想ですので、その一環として、ぜひ。ポスターを見ると、書いてあるわ。どのぐらい貼ってあるの。そのポスターは。

 

(当局:どのぐらいというのは。)

 

 名古屋中に何枚とか。

 

(当局:今、ポスターは、見える状況のは5カ所、4カ所ありまして。)(※実際は6カ所)

 

 だけど、4カ所、5カ所といったって、お前さん。名古屋中で4カ所といったって、分からへんぞ、お前さん。だけど、その中で、こうやって涙の出るような努力をさせていただいておって、やっとるということだで、反対にNPOの財政的基盤というのがどれほど苦しいかということを理解しないといかんのですよ。

 

 だけど、それは役所でやっておる活動と実は同じで、役所よりええという考え方が、アメリカやイギリスの考え方です。競争していますから。分かる? 役所は全部、何%といって、自動的に持っていくんですよ。個人市民税なら、名古屋は5.7%、自動的に持っていくんですよ。法人市民税なら11.685%、自動的に持っていく。だけど、NPOは努力しないといただけません。「うちに寄附してちょう」といってやるわけです。

 

 外国、アメリカなんかは特にそうですけれど、NPOを監視するNPOがものすごい発達しとって、それが全部チェックしとって、いいところはようけ集まる。またそれもNPOですから、悪いことを発見すると、そこへも寄附が集まるという仕組みで、やっぱり、いい意味での個人主義ね。自由主義ですけれど、税金の使い道をも選択するということになっております。だから、役所の競争相手なんです。いい意味では。

 

 だで、皆さん、ぜひよ。わしも本当は、減税政策の先にここがずっと花開くということが大事だったんですけれど、今年からはもう、新年来るお客さんに全部、法人に頼んでおります。減税分、寄附してちょうといって。

 

 それと、この間、経済団体4団体か何かで、バカンとしゃべったったがね。怒っとると思うけれど、怒っておられるかどうか分からんけれど、32億円(25年度決算)も法人市民税を減税しております。日本中で名古屋だけですよ。こんなの。

 

 その分を何とか、別に年寄りの方でもいいけれど、例えば、子どもの貧困とかいうのが最大の問題ですので、そういうところへご寄附いただけんだろうかと。で、こういうNPOを支援していく方につなげられんかというのが。こういうのが、1つの社会の姿なんです。実はね。こういう社会を、成熟した市民社会では目指さないといかんと。

 

 戦後復興のときにこういうことをやりますと大変ですから、戦後復興のときは、一応、しようがないで、傾斜生産方式とか何とか言いましたけれど、全部税務署に集めて、役人がバーッと分配するでええんだけれど、成熟してきたらこういう競争を取らないと、役所の方の競争というか、競争相手ができないから、当然、独占したものは腐敗するということです。

 

 ここまで言ったんだで、ついでにもう1つ。よう疑問が出るのは、「それじゃあ、河村さん、いろんなところへ税金を配ったら、例えば暴力団だとか、そういうふうになったらどうするんだ」と言いますけれど、これは全く逆でして。

 

 要するに、これは、もらうためには経理を公開しないといかんですから。暴力団の経理が公開されたらどうなるかということですわ。一体。ということで、実は、こちらの分配方式の方がいいというのが、僕らの考え方です。

 

 役人さんはええような顔をしておりますけれど、毎年、名古屋で言えば、企業会計も入れてですけれど2兆6000億円も出して、それが本当に合理的に民間企業みたいに分配されとるかということは、大変疑問ですわね。知れえせん。分からんもの、みんな。まず。そうでしょう。そのために議会というのが置いてあるんですけれどね。という思想です。

質疑応答

◎職員の給与について

(記者)

 職員のお給料の問題なのですが、先週、愛労連からの申し入れがありましたが、勧告どおり実施するとなると、議会を通さないといけないと思うのですが、今の段階でお気持ちは変わられたりはしているのでしょうか。どのように今。

 

(市長)

 いろいろ検討しておりますけれどね。もうちょっと待っとってちょうだい。いろいろ検討しておりまして。

 

 しかし、公務員の給料が上がると、民間の給料も同時に上がるというのは、わしもちょっとびっくりこきましたね。小さい労働組合の方も入っとるところで、「どえらい公務員に温かいな」といって。そんな簡単なもんじゃないですよ。民間の給料を上げるのは。ということですわ。

 

 それより、少なくとも僕のところには、僕が付き合う人間が零細企業が多いでかも知らんけれど、「そんなもんよ、とんでもない格差だわ」といって。官民格差。「そっちの方を何とかしろよ」と言う人が多いですよ。「河村さんみたいなことを言っとるのは、河村さんしかおれへんわな。大変だわな。分かるわ」といって。みんな、そういうふうですわ。

 

 めちゃくちゃざくっと言うと、民間が400万円、公務員が600万円ですね。めちゃくちゃざくっと言うと。平均ね。正規の、働いとる人で。それから、もっと、一番低いところが、今、最大の問題になっておる、ろくでもないおとっつぁんと結婚して、別れて、お母ちゃんが夜9時まで働くわけです。ここら辺が、年収200万円を切るところが多いということで。

 

 夜9時まで働かないといかんで、子どもの飯が作ってやれんもんだで、そこで子どもが、コンビニの悪口を言う訳じゃないですけれど、みんなそういうところへ行って、いろんな付き合いが始まって、いろんな不幸が起こっとると。フォローもできんしということなので、最近、よう、某全国何とかテレビがやっていますけれど、子ども食堂みたいなね。

 

 みんなで集まって、ボランティアで、夜、飯を食わせるというような活動を、もう大至急やろうということで、今、必死に取り組んでおります。私は、少なくとも。

 

 それから、無料塾。やっぱり子どもさんは、大変になると、不登校になりますので、不登校になったときに、学業のサポートを早くしてあげると。そして、学校に早く復帰してもらうというので、経済、収入が少ないですから、その分、無料で塾をやっていくということができんかと。さきほどぶら下がりで言いましたけれど。

 

 ちなみに、名古屋市立大学には、もう実名で言った方がいいけれど、そういう学生がそういうことをやったら、ぜひ単位を出してやってほしいと。無料塾の先生ね。ということを、今。OKと言っていますよ。名市大。聞いてもらうといいけれど。

 

 そういう、本当に総合力でですわ。学校へ行くと教育委員会、学校前、それから親が1人しかおらんと子ども青少年局、寄附なら寄附で、どこか企業だというと市民経済局。こういうふうにバラバラにやっておっちゃいかんということで。

 

 特に、さっきの寄附と一緒になる…そこで言っとった話だけれど、何がええかというと、企業が入ると、就労支援に直接つながるもんで。今だと、福祉の分野でとか、役所がやっとると、18歳でブッツン切れちゃうじゃないですか。

 

 そこに企業さんが入ってくると、「あんたところのお母ちゃんはどうだ」と。「うちの会社で、ちょっとこういうパートもあるで、どうだ」とか、「兄貴はどうだ」と。「うちの運転手がちょうど空いとるで、どうだ」とか、そういう話があって。

 

 それと、ちょっと大きい会社になって、夢のあるところだったら、例えば航空機だとか、自動車でもええですけれど、こういう新しいことを勉強するとええぞといって。という話もできるでしょう。

 

 だで、そこに企業の皆さんも。それで、32億円(25年度決算)減税されとるんだで、生かしてちょうといって、力説しとるんですわ。

 

 ちょっと名前は言えんけれど、言ってもええけれど、あれですけれど、新年のおみえになるときに、じゃあ、具体的にどうやってやったらいいか、ちょっと教えてちょうというところまでは、今、来ておりますので。日本で初めてになると思いますけれどね。そこまできちっと、企業まで入ってやるというと。

 

 やっぱり、できれば補助金というか、必要なものも必要か分からんけれど、せっかく32億円(25年度決算)減税。法人市民税だけでですけれど。全減税だと110億円(25年度決算)ですけれど、そういうので生きていくと、それのお金でやりますと、自由になれますわね。ようけやっとると、天下りになるんですわ。また。必ず、補助金型でようけやっとると。補助金型になる。天下りで。

 

 何を言っておったか忘れましたけれどね。質問に対する答えになったかどうか分かりませんけれど、この話をしかけると長いですよ。わしも。国会議員時代のスタートはこれでしたから。NPO法案の。

 

◎消火活動におけるドローンの活用について

(記者)

 今日、出初式の話が出たものですから、1つ伺いたいことがあるのですが、今、昨年話題になったドローンに消火ボールを付けて、それを上から落として火元を消すというものを、名古屋の会社の方で作っていらっしゃる会社さんがあるそうですが、ドローンを消火に使う可能性というのは、今後、検討課題になってくるのでしょうか。

 

(市長)

 やっとると思いますよ。ドローンって、初め出てきたのは、悪いイメージで出てきましたけれど。ロボットですけれど、あれは。空飛ぶロボットですけれど、うまく使えば、圧倒的に便利ですからね。

 

 火災現場の、例えば中まで、本当にドボーンと入っていってですね。それ自体が燃えてしまうといかんですけれど。ドローン自体が。そこで消火活動なんていうのは、そういうのでないとできんじゃないですか。人間では無理なもんだで。

 

 だから、それは当然、研究しないといかん。しかし、その有効性というのは、ものすごいあると思いますよ。

 

 ドローンという名前がいかんのじゃないか。泥棒とつながるだろう。ドローンというのは。

 

(記者)

 そこの会社も、3年前に発売したのですが、まだ、なかなか売れていないと。

 

(市長)

 イメージが、悪い方で、首相官邸に突撃したとか、ああいう方ばかり出てきたもんで。だけど、災害とかいろんな面では、ものすごい便利ですわね。

 

 検討するように言っておきますわ。やっとると思うけれど。消防の方に。実験させてくれという話もあったんですけれど。名古屋で、いろんなところで、ドローンの。俺はええがやと言っとったんです。危なくないようにね。ただし、危なくないようにやってちょうといって。

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