ページの先頭です

ここから本文です

平成27年12月28日 市長年末記者会見

ソーシャルメディアへのリンクは別ウインドウで開きます

このページを印刷する最終更新日:2016年1月14日

ページID:77833

報告事項

  • 1年の振り返り

会見動画

報告内容

◎1年の振り返り

 はい。それでは、12月28日(月曜日)で、年末最後ということですが、ありがとうございます。いろいろございましたが、一応、大変感謝しとるというように。そういう慣習になっておりますので言わせていただくわけではないですけれど。

 上の幹部会でも言いましたけれど、名古屋のまちは、何だかんだ言って、よそから来た人は、欲を言えば切りがないですけれど、住みよいまちだというふうには言っていただいておりまして、もう1つ、一皮むけるというのか。

 産業では、もう圧倒的なんですね。やっぱり、あと、文化的にというか、楽しみというか、その辺のところで、もういっちょう魅力のあるところを、実際に挑戦していかないといかんわなというふうには、つくづく感じております。

 一応、書いたところに従って、それなりに振り替えるということになっとるようですので。

 

子どもを応援するまちナゴヤ

 一番最初は、中学生が亡くなりまして、これが大変に痛恨の極みということでして。本当にあの子には、もうちょっと早く気付いて、「頑張れよ」じゃないけれど、どういうことが言えたか分かりませんけれど、相談に乗ってあげられたらよかったなということで、「ごめんなさいね」という気持ちでいっぱいです。

 絶対の切り札にはなりません、それだけではならんけれど、子ども応援委員会もずっとやっておりまして、昨年の4月からでいきますと2695件でしたか。今年度も、既に3000件を超えるという相談を。これは件数ですので、子どもさんの数ではありませんけれど、ありまして。

 それで大変うまくいったといいますか、子どもさんを応援できたケースも実際に。そっちの方も、出てきませんけれど、大変にあるということで、私も、わあわあ、わあわあ、普通は言っとるだけですけれど、こういう先生の分業。

 分業というと完全にやらんみたいに見えるで、ちょっと誤解される可能性がありますけれど、協業と書いてあったところもありますけれど、教科を教える先生と、もう1つ、子どもの人生を応援していく先生という。「主として」ですね。両方とも「主として」。その人たちが力を合わせながら、子どもの人生を応援していくという、日本で断トツのまち名古屋をつくれとるんじゃないかなと思っております。

 が、わずか3年ほどの間にこういう2人の子どもさんが亡くなったということは、本当に申し訳ない、痛恨の極みということです。今のところは、次の予算なんかに向けまして、子ども応援委員会を増やしていくということが1つ。

 それから、もう1個、今回でもそうでしたけれど、やっぱり子どもさんは同じ子どもには相談しとるんだね。それがよく分かりましたね。(直接現場を見たというのを含めて)二十何件ですか。(苦しさを記載した)ノートがありますけれど、その苦しさを相談しとって、子ども同士の中で、やっぱり、ネグレクトというか、ほかっておくことというのはいじめることと同じぐらいだと。同じことなんだと。助け合えと。

 私は浄土宗ですけれど、「汝の隣人を愛せよ」というやつですわ。こういうことをもっと強く踏み込むというのは感じておりまして、この間、オールウェイズツー方式とかいった、名前をちょっと忘れましたけれど、そういう方式があるようで、それをまた進めていきたいと思っております。

 

あったきゃあまちナゴヤ

 それから、ここで、分類では「あったきゃあまちナゴヤ」になっておりますけれど、待機児童ゼロが2年連続になりまして、今のところ京都と名古屋だけと。大都市においてはですね。ということになっておりまして、これは私もあっちやこっちで、人としゃべるのが仕事なものですから、いろいろ、子連れの若いお母ちゃんたちとしゃべりますと、みんな、今のところ、入れなんだという人はないですね。

 2、3年前に1人おられましたけれど。西区で。その方は、「私は公立しか駄目だで」と言っとって、そういう人はなかなか難しいんだということになりましたけれど、皆さん、大変喜んでいただいとると。

 もう1年、3年連続になりますと、これまた大変な実績になりますので、今また全力投球を、区役所と一緒になってやりかけたところです。

 あとは、ワクチンの、風しんの予防接種の無料実施。それからB型肝炎予防接種の費用助成と。それから、子宮頸がん予防接種の調査ですね。これにつきましては、私も一応、若干国会におりましたですから。

 サリドマイドの後ですけれど、ちょうど非加熱製剤の、エイズのときは、ちょうど経験しておりまして、対応が遅れたことでとんでもない被害になったということから見ると、こうやって自治体が自分のところでこういう大規模な調査をやるということは、大変なことですよ。あれを振り返ったら。何で全国ニュースに出んのか、本当に分からんですよ。

 また、その結果も大変驚きまして。正直言いまして。驚きましたと言うと変ですけれど。自分のところで始めたことですけれど、しかし、いずれも正直にちゃんと報告するということです。そういうこともやってこられたということです。

 それから、消防団の皆さんが、徘徊老人というか、認知症の方ということでこれに書いてありますけれど、を発見していただこうということをやりかけたのは、大抵、日本で初めてだと思います。全部調べていないですけれどね。消防団は消防と、福祉は福祉という縦割りになっておりまして、その中で、非常にありがたいことに。

 本当は、子どもさんのいろんな貧困問題で、最近、ようテレビなんかでやっておりますけれど、子ども食堂だとか、無料塾だとか、ああいうことでちょっといろいろ力を借りられんかなとしゃべっとったんですけれど、これはなかなか難しいというか、大変なもんだで、取りあえず。取りあえずと言ったら怒られますけれど、徘徊老人をみんなで見守ろうということをやろうかというのが。

 これは消防団の方からあった話でしてね。これは本当に感謝しております。このようなことで、今、6000人だったかな。学区ごとに25人おみえになりまして、一定のトレーニングをされた、女の方も頑張ってみえるけれど、男の人が割と多いと。それから、地着きの人が結構ようけみえるという。こういう組織的なものって、そうありませんので。

 だから、もう一歩。火事とか災害から人の命を守るというのも、それもそうですけれど、もう1個、貧困だとか、子どもの悩みとか、年寄りの苦しみとか、そういうのから命を守るというのは、根底では同じですので、そういうのをさらに進めていきたいということです。

 いずれにしましても、消防団の皆さんには、本当に、サンキュー・ベリーマッチと申し上げておきます。

 

災害に強いまちづくり

 それから、災害につきましては、防災危機管理局を設置しまして、これも何べんか言っておりますけれど、伊勢湾台風のときでもそうでしたけれど、昔の海岸線どおりに被害が及んでおりまして、やっぱり、忘れたころにやってくるということですけれど、とにかく、昔何があったかということを調べるのが基本ですわね。これがだいぶ進みまして、いろんな資料も作ることができました。

 そういうので、今度は、皆さん一人一人は、「わしは大丈夫だ」とみんな思ってござるもんで、みんなそこの意識に行くかどうかということが、非常に大きな課題ですわね。だで、自分のところが昔、伊勢湾台風なんかで浸水した方も。

 昔は、道路にようけ貼ってあったですわ。わしも、昔、小さいとき、よう覚えていますけれど、今はあまりないんですけれど、本当は、自分のうちのドアの内側ぐらいに貼っておくと。ないしは冷蔵庫に、浸水位とか、浸水想定位とか。

 そういうことになって、一人一人の皆さんが自分のことで考えるというふうにできるのが、私は課題だと持っておりますけれど、これが実は一番大変でですね。みんな、そんな気持ち悪いことはやりたくないという人もようけおみえになりますしですね。しかし、そこら辺を見据えて進めていきたいと思います。

 

魅力と活力にあふれるまち

 それから、ここに「魅力と活力にあふれるまち」ということで、これは名古屋城のタウンミーティングでもよう出てきますけれど、福祉を充実させるというのは大変大きな目標で、僕は、日本一の減税をして、なお日本一の福祉だと言っていますけれど。日本一の福祉だと言っても、今のところ、文句を言ってきた自治体はありませんので、大抵、日本一でいいのではないかと思います。これは相当なものですよ。

 それから、待機児童ゼロを2年連続、それが3年連続になったり、年を食ってからの500円のがん検診だとか、どえらい安い敬老パスだとか、ものすごいやっておりますけれど、やっぱり、福祉のお金も空から降ってまいりませんので、ちゃんと稼げるまちをつくって、その果実といいますか、それを福祉の方にどんどん充てていくというスタンスで頑張っていきたいと思っております。

 MICE誘致に取り組むための推進組織であります「愛知・名古屋MICE推進協議会」も設立されました。

 それから「なごやめし」も、いろんなところで努力していただいて、ありがたいことですけれど、これは、この間も「なごやめし」のナンバーワンの人たちに言っておきましたけれど、実は、行政の方はある程度税金でやっておりますでええですけれど、実際やっとるラーメン屋のおやじだとか、もう大変なことでして、今、ものすごい競争ですわね。だから、そういう納税者の苦しみというのを忘れてはいかんわなと、いつも申し上げております。

 それから、「ロボカップ2017」も、世界大会の開催が決定いたしました。関連の皆さまには、ありがとうございました。

 それから、トリノ、シドニーと行ってまいりまして、これは、そこなりになかなか力を入れてまいりましたけれど、あまりこういう全国に流れるようなところで言いたくないけれども、トリノへ行って、ミラノへ行ったときだったですかね。タクシーに乗りまして、タクシーの運転手に「あんたたちよ。名古屋を知ってりゃあすか」と言ったら、「知りません」と言っていましたね。

 あれは、なかなかのものですね。トヨタは知っとると言っとったです。トヨタは。だけど、それは豊田市じゃなくて、やっぱりトヨタ自動車ということでしたし、フランクフルトの中の、車をこうやって途中で移動させてくれる運転手さんにも「名古屋を知ってりゃあすか」と言ったら、「知らん」と言っとったですわ。「I don't know」と言っていましたけれどね。

 あれはやっぱり、空港の。あそこは直通便を持っていますのでね。直行便を。だから、やっぱり「セントレア」では分からんのでないかと思いますね。これを早いところ、「名古屋」の付く飛行場に変わらないといかんなと、つくづく思いました。そのときは。

 それから、もう1個言いますと、あれはメルボルンへ行ったときですか。メルボルンへ行ったときに、いろいろ向こうのローコストキャリアですね。安い飛行機会社との話の中で、ケアンズ-名古屋便ですか。つくってもらえんかといって話をしておったときに、いろいろ、わあわあ、わあわあやっとったんですけれど、向こうのCEOか、CEOでないかよう分かりませんけれど、「ところで、名古屋って何があるの」と聞かれましてですね。

 皆さん一瞬、とにかく、沈黙が走ったということは事実でして、私が焦りながら、いや、名古屋キャッスルがあるんだと。名古屋城があるんだと。それはこういうふうで、燃えたやつがまた木造でオリジナルな姿に復興するんだと言ったら、「そうか。それは、イッツ・エクセレント」ということは申されました。

 昇龍道のをされた方もおみえになりましたけれど、これは何かよく分かりませんけれど、話の中に紛れてしまったと。「昇龍道、What」とは言いませんでしたけれど、あれはあれで、せっかく応援しとる人がありますので、こっちも応援したいと思いますけれど。

 それから、やっぱりデスティネーションのことを言っていましたね。名古屋というのは、いわゆる目的地としてはどういうものがあるんだということで。

 今のところ、例えば、京都へ乗り換え、高山、今度は伊勢ですか。そういうところは、まあ、知多半島もええですけれど、ありますけれど、じゃあ、名古屋として何があるんだということは、そのメルボルンの話でも出ておりまして、そういうことに、ずっと、心を毎日砕いておると。一杯飲みながらそんなことばかり考えとるというのが、私の人生になっております。

 それから、ミラノ国際博覧会におきまして、「なごやめし」も出まして、お店の方にも来ていただいて、大変よう売れて、なかなか儲かっとるという話も聞きましたので、これもよかったなと。

 それから、10月から、審査で選ばれましたアーティスト、ナゴヤ・ポップアップ・アーティスト事業を開始しまして、1回目に、私は、昔の「ランの館」へ行ったんですけれど、マスコミの方が誰もおらなんだで、どうなっとるんだといって。あっちが悪いんだと。なかなかのことでしてね。これは。

 皆さん、自由にやるのはやっていただいてもいいんですよ。その他の一応の場所において、音楽をやっていただくというのに、若干ライセンスというか、を付けようということでやっておりまして、その後、わしは行っとらんで、いっぺん行かないといかんがやなということになっておりますけれど、その後の状況は、あまりチェックしておりませんが。皆さんの方がよく知っとるか分からんけれど。

 ぜひ僕からすると、3曲か4曲に1曲は、みんなが知っとる曲をやってちょうよと。「燃えよドラゴンズ!」でもええしと。「盛り場ブルース」でもええしと。「おふくろさん」でもええしと。八代亜紀の歌でもええしと。クラシックでも有名な曲ならええんだけれど、そうやって、みんなに親しまれるような街頭音楽にしてちょうよと。ということから始まっております。

 それから、これは最後になりますけれど、何と申しましても名古屋城の天守閣の復元で、ここまで来たと、本物復元ということは大変うれしかって、私も、正直に言わせてもらうと、本当に疲れました。この1年半。これで。本当に疲れた。

 ここでいちいち全部暴露するわけにはいきませんけれど。してもええんですけれど。もし何なら。これは、名古屋市が従来、誰が悪いわけじゃありませんけれど、本丸御殿だけをやると。その後、それが終わってから、天守閣はおもむろに、やるかやらないかも決めればよいというふうに決めてやってきましたので。ずっと。

 わしも昔、誤解しとったんですわ。本丸御殿は初め、15年かかると言っていまして。それが10年になったんですけれど。だで、天守閣は20年ぐらいかかるんじゃないかと思っとったんですが、いや、そうではないと。あるところでそういう話を聞きまして、「何を、河村さん、言っとるんだ」と。「400年前に2年で造ったじゃないか」と。

 加藤清正建設の社長、加藤清正さんがですね。あの人は主に石垣だけだと言われておりますけれど、半年。それから、小堀遠州とか。あの方が1年半ちょっとということで、合わせて2年で造ったじゃないかと。そのころは、トラックもない、携帯電話もない、夜間工事はできん、クレーンはないと。そういうところで2年で造ったものが、なぜ20年もかかるんだと。

 という話を聞いてから、猛勉強をしかけまして、いや、できるんだということで、それからいろいろ具体的にやってきたところへ、ちょうど去年、国が技術提案・交渉方式というのを、去年の6月に全会一致ですね、全党一致で即日施行ということで、公共工事において、発注者がその発注時においてスペックを決めきれないときには、その提案自体からコンペをしてもらって、あとは随意契約なりでできるという方式が決まりまして。

 地方としては初めてです。名古屋がやるのは。大変、これで進んだと思いますね。冒頭のところで役所が全部決めとったら、まだ全然できません。それは専門家の、建築の名だたるところからのプロポーザルをもらった方がどれだけええか分からん。ということも、私が国交省に直接電話をしまして、中部地整ですけれど、教えてもらって、そこから、「ああっ」と思って、それから話を進めていったというのがあって。

 これも、最後の段階で、この1週間、10日前のことも言っておきますと、中区のミーティングで言いましたから言うんだけれど、財源ですね。財源はどうなるか分かりませんけれど、一応400億円だとしましょうか。仮に。プロポーザルの結果によりますけれど、400億円だとした場合、今までは75%起債しかできないということで、100億円は現金が要るということですね。残りの25%。こういう話だったんです。実は。

 私も、この1年から1年半ぐらいそう思っていました。そう言われとったもんだで。わしも、この100億円、どうやってつくろうかなと。寄附をお願いするのか、それとも、補助金もありますけれど、とかですね。それから、税金ですか。本当に、これ、自分で考えとったんです。

 ところが、自分で、やっぱりおかしいんでないかと思って。「観光その他事業債」ってあるんですよ。それだと100%充当なんですよ。それで、これが何でできんのやということで、総務省に直接連絡しまして、「おかしいじゃないか。これは」と言いましたら、この間、総務省の方から正式に返事が来まして、それで結構ですと。

 100%充当と。その代わり、特別会計を組んでくださいということで。特別会計を。で、収支は出してくださいと。それはもう、初めから出しますので。ということで、OKになりましてですね。これも驚きましたね。1年半、何を考えとったんだ、わしは。ということで、驚愕しました。

 ということでして、それでもなお寄附金をお願いするのか、補助金をお願いするのかですね。それはそれと、別としまして、全額名古屋市債で充てるということは、可能になりましたので。

 いろんな金利がありますけれど、私が言っとるのは、30年債って分かりやすいんですけれど、これは誤解せんようにね。テレビであれだけれど、30年債といっても、持っとる人は、すぐ銀行で売れば売れますので。換金はできますからね。債務者というか、名古屋市が30年間は返さんでもええということですけれど、積んでいかないといかんですけれどね。自治体は。そういう仕組みになっていますから。そのお金を。

 で、30年債を発行しますと、大体、今の金利は1.5%ぐらいですけれど、ちなみに、銀行の定期は0.02%ぐらいですね。だから、60倍以上の金利ですけれど、そういうことで、この30年債で仮に400億円起債しますと、大体30年間で元利とも全部償還できます。入場料だけです。それも500円でやってです。姫路城は1000円にしましたけれど、500円でやって、30年間で返済できると。

 初めの5年間は利息だけ。利息はずっと払わないといかんけれど、初めの5年間は元本は返さんでもええんです。あと、2、3年も比率が低いということでして、ただし、ここの計算の場合は、大体400万人ぐらい来る努力をしないといかんですね。

 400万人のお客さんが来るといったら、どういう数字かといいますと、熱田神宮が今、650万人ぐらい入場者がおみえになります。初詣が220~230万人ですから、熱田神宮の650万人から初詣の分を引いた分。この400万人は、私は。努力しないといかんですよ。当然。このぐらいのところは、当たり前に努力できると思います。

 ちなみに、江戸城天守を再建する会の人たちは500万人来るというふうで予測して、計画を彼らは立てております。何で500万人かといったら、もう入れないからだということらしいです。東京スカイツリーが630万人、江戸城で500万人という計画を立てておるということで、全然無理な数字ではない。努力しないといかんですよ。150万人って、少なすぎるんです。名古屋は。ということが分かったということです。

 いずれにしましても、この間、複数の日本の名だたる建設会社から手を挙げていただきまして、本当に、サンキュー・ベリーマッチと。名古屋のためには、本当によかったと思います。私は。

 こういう名古屋というまちに、心の支えというか、みんなで大事にする、本物をつくって、ずっと400年間大事にするということをつくれるかどうかは、名古屋の発展において、福祉もそうですよ、当然、どえらい大きいことですから。本当によかったと思っております。

 これは、皆さん、しょっちゅう来とる人は聞いておりますけれど、来とらん人は分からんで言いますけれど、ちなみに、これはどうも世界一の、世界で1つしかない建物になるんじゃないかと。

 というのは、どういうことかといいますと、戦争で破壊された建物の復興で有名なところでは、ポーランドのワルシャワの市街地。それから、ドイツのドレスデンの聖母教会。これは有名で、みんな世界遺産になっていますけれど、煉瓦を1つずつ残したやつを組み立てていったりするんですけれど。

 あれは、僕は図面があると聞いとったんですけれど、調べまして、これはいろんな国会図書館やら何かを調べましたけれど、図面はあるんですけれど、やっぱり詳細な実測図というのはないですね。長さまできちっと入ったやつは、ないです。

 ですから、今のところと。出てくるといけませんが、「今のところ」と言っていただければええということで、文化庁さんも、世界でただ1つの、戦争で壊れた、これだけの巨大な、もう1回寸分たがわぬ復興をする建築物になるということですので、これは名古屋の宝だといって、まだあれに書いてありますけれど、日本の宝であり、世界の宝であるというふうに、ご理解をいただきたいと思います。

 それともう1つ言っておきますと、あまり皆さんにガチャガチャ言うと感じが悪いけれど、わしも言わせてもらいたいんだ。本当に。一昨日、一昨々日か、東京で指定都市市長会がありまして。

 そこでこの話をしたら、名古屋城の本物復元、全員知らなんだですね。知っとる人がおるか分からんで。1人ずつ、知っとるか、知らないか、聞いていないけれど、「へえ」という話で。「すごいね、それは」といって。「そりゃあ、世界中からようけ来るわ」という話で。

 それから、某市長ですがね。これは何人か証人付きですけれど、これは別に、後で一杯飲んだら言ってもええんですけれど、秘密である必要はありませんけれど、某市長が、「何で全国区でそのことを言われんのやろう」と。「全国ニュースにならんのだろうか」と言っていましたよ。

 私が言ったんじゃないですよ。誘導質問したわけじゃありませんよ。そう言っていましたよ、本当に。「なぜ全国ニュースにならんのだろうか」と言っていました。

 これはよ、悲しいことですわ。名古屋でこうやってやっておって。ものすごい価値ですからね。今言いましたように、名古屋城の天守閣というのは。いったん焼けたものを、たまたま名古屋工業大学の人たち、前身の名高工ですけれど、みんな図面を残しておいてくれて。先人がね。それを、寸分たがわぬ復興をしていくというのは。

 戦争でめちゃくちゃ破壊されて涙のまちだった、この名古屋のまちが、今や、日本の、要するに、東京がくそみたいに威張っとりますけれど、名古屋だけじゃないですけれど、愛知、三重、岐阜、静岡。この辺が日本を支えとるんですよ。産業の力で。私じゃないよ。全然関係ないですよ、私は。それより産業の力ですわ。

 それはやっぱり、実はものすごい空襲の中で、名古屋城も焼け落ちて、大体名古屋で1万人ぐらいの方が亡くなっておりますけれど、うちのおふくろのおふくろも死にましたけれど、そういうところから復興してきたまちが、何と図面を持っとって、木造で、世界一の木造建築物を造るという、この値打ちというのは、分かってもらえんかね。本当に。

 これほどまでに名古屋の文化に自信がないのかというふうに、正直言って、悲しいから、ここで言わせてもらいます。これは、皆さんジャーナリズムが伝えんと、分かりません。

 一方、某読売大新聞におきましては、別に悪いことを言っているんじゃないですよ。10日ぐらい前ですね。夕刊ですけれど、1面トップに、江戸城の復元の大記事を載せていましたね。これは、学者がこう言っとるというだけの記事でしたけれど。

 ということですので、一つ、何とか私も、もう67歳ですのでいつまで生きられるか分かりませんけれど、やっぱり名古屋に対する深い愛情ということでは、私は皆さんと同じように人後に落ちんと思いますよ。400年、住んどりますけれど。だで、そういう報道というのを、本当に心からお待ちしておりまして。

 私が言ったんじゃありませんから。指定都市市長会で、某市長殿が「なぜ全国ニュースにならんのだろうか」と言っておりました。証人付きです。というようなところで、いいんじゃないでしょうか。

 来年は、ですから、何とか名古屋城も乗せまして、さらに1人でも多くの子どもさんを励ませるように、応援できるように。そんなまちになったらええなということです。

 ということで、サンキュー・フォー・リスニング。ありがとうございます。

質疑応答

◎教育長の人事について

(記者)
 いじめの自殺で冒頭おっしゃられていたのですが、一部の報道で、次の人事でもそういった対策を組んでいるということで、教育長人事のことが出ていたのですが、今、市としてそういった方針を固められているのか、市長としてどのようにお考えですか。

 

(市長)
 人事のことについては、誠に申し訳ないですけれど、何も申し上げられることがないものですから、そういうことで勘弁していただきたいんだけれど、しかし、事は大きいですね。3年で2人の元気のいい子どもさんを亡くしちゃったということは、本当に悲しいことで。

 このために、わしもこういう記者会見のときに、もし河村さんが酒を飲み過ぎて死んだら、ええことを残していったと。この子ども応援委員会という。アメリカ型ですけれどね。分業型の。学校の先生、教科を教える先生と、子どもの人生を応援する先生と、発見ですわね、して残していったと。ということを言ってちょうよと言っておいたぐらいでして、私としては大変なショックでした。そういうことは事実です。

 だから、これも繰り返しまして、某新聞2社にも申し上げないといかんけれど、私は自分で行ったんです。あのときに。何か、誤解しとる人がおってね。ある学者にも会って言いましたけれど、「あのね」といって。

 いじめの法律によって第三者委員会を作ることになっていますけれど、しかし、市長には予算編成義務というのがありますから。現にもう、今やらないといかんです。すぐ。どういう体制で子どもさんと向き合っていくかということをやっていかないといかんので。人事権もありますけれど。だから、やっぱり自分で聞かんで、どうするんですかといって。

 ということで、僕からすると大変に、10人の方にヒアリングしましたけれど、僕のためになった。すなわちそれは、市民の皆さんのためになったと思います。そういうのを生かしていく予算編成にしたいなと思っておるということです。ということで、勘弁しておいてちょう。

 

(記者)
 人事のことですが、今の教育長が定年退職されるのはそのとおりだと思うので、市長として、個人としては、そこに対策として外部の人を持ってくるということは、選択肢の1つであるとは思いますか。

 

(市長) 
 繰り返しますけれど、人事のことは、頼むでよ、何も言えんということでお願いしたいと思います。しかし、全力で取り組むということは確かです。もう67歳ですので。私も。子どもさんたちの人生のために全力投球するというのは、人生の当たり前のことで、ということです。

 

◎子宮頸がんワクチンの調査結果について

(記者)
 子宮頸がんワクチンなのですが、調査結果に対して異議を申し立てるような意見書が提出されているかと思うのですが、最終的な取りまとめ方法について、何か再度取りまとめ方を変えるとか、そういったようなお考えはないのですか。

 

(市長)
 今のところ、相当プロの領域に入りますので難しいですけれど、名前を言うわけじゃないけれど、名市大の先生は、公表されとるわな。あの方は。この間、来ていただいて、レクチャーを受けまして、詳しくですね。「ああ、なるほど、そういうことなんだ」というふうに、一応、思ったところですけれど。

 そこからは、本当のプロの領域に入りますので、私の知恵ではなかなか難しいところですけれど、この名市大の先生は先生で、科学的な根拠をきちっとしゃべられたことは事実です。

 

◎名古屋駅及びその周辺について

(記者)
 今年の年末は、名古屋駅の進展も少しありましたが、市長としては、駅については、今後は、来年に向けて、また色々調整されていかれると思いますが、どのように。

 

(市長)
 これは、本当にどえらい、JR東海に、ありがたいことでしてね。別に名古屋が、わし、頼んだわけじゃないと思いますけれど。別に中津川からそのままずっと行って、関ケ原を通って京都へ行ってもらえば、1つ道はあり得たんですけれど、そちらでなくて名古屋駅を通ってくれて、これは本当にありがたいことですわ。We are so luckyというやつですけれど。

 まず、そういう感謝の気持ちを持たないといかんですわな。まず1つは。JR東海に対してですね。

 それから次は、これででかいのは、品川から京都へ行く人たちが、名古屋乗り換えの方が早くなるんですよ。リニアで名古屋へ来て、名古屋から新幹線で京都へ行くと。ただし、京都をリニアが通らんという前提ですので、京都の市長に怒られるといかんですけれどね。ただしね。

 となると、ものすごい乗換需要というか、どえらけないぎょうさんの人が来ますよ。名古屋に。となると、やっぱり名古屋駅自体を面白くしないといかんわ。

 先ほど、メルボルンで、話がありましたけれど、デスティネーション性というやつですわ。英語だでちょっといかんですけれど、デスティネーション性というのは、目的地性と言ったらいいかな。たぶん。乗り換えで京都へ行くためじゃなくて、名古屋という、ここだで名古屋だと。降りるとか、そういうイメージです。となると、まず名古屋駅をどえらい面白うしないといかんぞと言っとるんです。

 乗り換えが不便だということも、いろいろ考えないといかんですけれど、それよりも名古屋駅そのものをめちゃくちゃ面白くするというのが、一番の手だぞと。それだったら、いろいろ考えられますけれど、1つは、レトロホームでも造れと、今、言っとるんですわ。あおなみ線が、すぐ横じゃないですか。新幹線の。1日40万人止まるんですよ。あそこ。年間1億2000万人か、1億3000万人ですよ。そうでしょう。

 で、名古屋城400万人は無理ですか。これで。言ってみれば。1億2000万人、いったん止まると。降りないけれどね。1割で1200万人、1%で120万人ですよ。新幹線だけのお客さんで。

 ということで、例えば、そういうのを造ると、ものすごい世界中から来ると思いますよ。蒸気機関車がその新幹線のすぐ横を走っとって、レトロホームみたいなのがあったら。

 とか、あとは、名古屋駅の、駅のこちら側の、東側と西側については、今、僕は、そのまま適用できるかどうか知らんけれども、先ほど言いましたように、技術提案・交渉方式ですね。あれは非常に合理的なんですよ。プランニングのところから競争してもらうと。民間の知恵で。ということですから、いっぺん、でかいそういうところに提案をきちんとコンペで求めたらどうだとは言っています。

 駅前、駅西。これだけのすごいところですから。たぶん、今世紀か何か知りませんけれど、こんなことは。まあ、大阪に行ったときに起きるか。大阪をどうするかというのは、ちょっと起きますけれど、そうないですね。

 だで、役所、河村さん、こんなとろくさい、狭い脳みそだけじゃなしに、やっぱり、専門のですね。日本の技術ってすごいですから。そういうところから提案をもらって、そこでコンペをして決めたらどうと、私は言っております。今。その方がいいんじゃないですか。大抵。

 

(記者)
 何の提案を。

 

(市長)
 駅前をどうするかとか、駅西をどうするかとかいうことをです。

 

(記者)
 まちづくり構想ですか。

 

(市長)
 うん、まちづくり構想そのものを。そう思わん? ええよ。テレビ局で出してもらっても。そういうことですわ、要は。この事業で、たぶん一生生きていくんだという人たちがコンペして出した方が、ええものを出すと思いますよ。と思うけれど。

 それで、名古屋で見とると、やっぱり規制官庁でしょう。住宅都市局も緑政土木局も。規制官庁がそういうことをやるというのは、文句ばかり言っとったってしようがないけれど、やっぱり無理ですよ。こんなでかいやつは。どっちかというと、今度観光の局もつくりますけれど、そういうものを、規制を、そんなもの壊していくという人たちが案をつくって、規制官庁とけんかしないといかんですよ。そもそも。

 今、そう言っています。私は。もう、そっちにしよまいといって。そうすると、日本で名だたる立派なスーパーゼネコンなり、スーパー設計会社なり、そういうところが出してくると思いますよ。そこでコンペをしたらどうですかね。と言っとるんですけれど、決まったわけではありません。

 

(記者)
 関連して質問ですが、委員会でも言及したのですが、負担割合について、鉄道事業者と市の負担割合の見通しと、総事業費がゆくゆく明かせる時期はいつごろになりそうでしょうか。

 

(市長)
 それは、名古屋駅ですか。

 

(記者)
 はい。

 

(市長)
 そこは、お金の負担割合は、ちょっときちっと覚えておりませんけれど、最終的にJRが出すと。その買収した分はね。ということは聞いておりますけれど。

 

(記者)
 では、もう説明はあったという認識でよろしいでしょうか。

 

(市長)
 説明といって、僕には負担割合をきちっと説明された機会はないと思いますね。

 本当に、すごい、スーパーターミナルといいますか、できることは確かですけれどね。だで、駅自体を面白くすることがええわね。それだけ来るんだったら。1億2000万人、今でも新幹線で来とるんですから、この人たちにちょこっと降りてもらうだけで、えらいことですよ。

 1割降りて、名古屋城へ行こうかと思ったら、1200万人ですよ。それだけだけで。何べんかというのもありますけれどね。1億人の中には。延べ人数ですけれど。そういうものすごいビジネスチャンスがあることは、事実ですけれど。

 

◎来年度の予算編成について

(記者)
 今年最後の会見なのですが、今、ちょうど来年度予算を検討されているところだと思うのですが、今出た中でもいろんな重点項目がある中で、来年度予算編成で一番重点的にしたいと思っているのは何ですか。

 

(市長)
 それはやっぱり、子どもさんの話でしょう。何といっても。子どもさんの。本当に起こらんように。こういうことがですね。だから、どうやって子どもさんの悩みについて耳を傾ける体制をしっかりつくっていくかと。これが一番です。何といっても。

 それは、子ども応援委員会の話もありますけれど、もう1つ、先ほど言ったように、子どもさん同士が「汝の隣人を愛せよ」というですね。繰り返し言いますけれど、私はキリスト教徒ではありませんけれど、浄土宗ですけれど、そういう体制に持っていくのも大変重要なんだけれど、そういう仕組みをつくっていくための予算づくりというのが、一番重要だなと思っていますね。

 それから、名古屋城は当然あるから、その後にかけてやってまいりますけれど。

 

◎教育長の人事について

(記者)
 最初の教育委員会の話に戻るのですが、確か法律が変わって、教育委員長と教育長の今の役割を併せ持った新教育長というのを、市長が任命していくことになっていると思うのですが、それについて、今、どんなふうにお考えですか。

 

(市長)
 僕はかねて言っていますけれど、教育委員会って、何か独立、別格官幣大社みたいなことを言っていますけれど、あれはアメリカの物まねですけれど、アメリカは選挙をやっていますから。教育委員というのを。その代わり、もっと小さいですけれどね。

 僕が国会議員に調べたところでは、単純平均すると、中学校の数ぐらいあると。だから、選挙したときに、身近に選択しやすいんですよ。だけど、日本は地方教育行政法というのがありまして、ここで「自治体に置く」と書いちゃったから、名古屋の例えば教育委員となった場合、この方を選挙するというのは大変難しいんですね。訳が分からん人を選ばないといかんから。

 だから、そうならんというところでして、教育委員会が独立すると。独立行政委員会ということになっておりますので、私は、本来は、選挙の方へ行くべきだという議論だったんです。その代わり、もっと小さくして。中学校単位ぐらいで。教育委員もね。そうしたら、独立してくれてもいいということですけれど。

 それをやれないということになると、やっぱり私は、皆さんろくでもないと思っとるかどうか知りませんけれど、一応、選挙をやっていますので。市民の皆さんに何か約束をして、責任を取っとるわけですよ。みんな。やっぱりそういう人たちが、教育の面にも一定の話し合いなり、関与なり、分かりませんけれど、していくのが、僕はいいと思いますよ。

 そうでないと、超、何ですか、これ、別格官幣大社みたいなもので。そんなの、つくってええんですか。この民主主義の社会で。アンタッチャブルなところを。でしょう。そう思いますよ。

 だから、取りあえず、また新年明けてもやりますけれど、総合教育会議ね。あれをちゃんと集めてもらって、そこで私も一定のことをちゃんと教育に言っていきますし、それから、先ほど言いましたように、予算編成義務がありますから、ほったらかしにはしませんよ。すぐ中学校に行ったじゃないですか。私も。10人ヒアリングして。そういうこともやりますよ。と思いますけれど。

 もしわしらだけ独立にやらせてくれというんだったら、選挙をやらないといかんし、ものすごい民主主義的な責任を負わないといかんですよ。教育委員。教育委員会も。

 

(記者)
 関連してですが、人選は進められているということですか。

 

(市長)
 何が。

 

(記者)
 その新教育長の人選は、今、構想の中におありになるということですか。

 

(市長)
 いやいや、そういう、あまりあれはいかん。まだちょっと、申し訳ないけれど、人事のこともありますので、これはちょっと何とも申し上げられないということです。

 

(記者)
 今のお話を聞くと、新教育長は、市長が、議会の同意が必要ですけれども任命することになりますので、市長の権限が高まるわけですね。今のお話の中では。そうすると、市長がこうしてやりたいという意向が強く反映されると。

 

(市長)
 今でもそうじゃないですか。議会の承認が要りますけれど。しかし、大事なことですわね。本当に。

 

このページの作成担当

市長室広報課報道係
電話番号: 052-972-3136
ファックス番号: 052-972-3355
電子メールアドレス: a3136@shicho.city.nagoya.lg.jp

ページの先頭へ