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平成27年11月9日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年11月24日

ページID:75088

報告事項

  • 市立中学校男子生徒の自死について
  • 市長の海外出張について
  • 秋の火災予防週間の実施について

会見動画

報告事項

◎市立中学校男子生徒の自死について

 はい。それでは、皆さん、おはようございます。11月9日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 まず最初に、中学校の男子生徒が亡くなりまして、そのことについてお話をさせていただきたいと思います。

 

 まず、ご本人ですね、亡くなられた中学生には、本当に、どう言ったらいいですかね。「ごめんね」という感じですか。応援できなかったということで、「ごめんね」と申し上げたいと思います。それから、ご家族の方には、申し訳なかったと。ごめんなさいということを申し上げたいと思います。

 

 私としましては、ちょうど2年前ですので。南区で、やっぱり中学生が亡くなられてですね。そのときに、彼の遺書で、「もし死後の世界があったら見ています。ありがとう」と書いて亡くなったわけですけれど、僕は、この「死後の世界があったら見ています」という言葉を忘れたことはありません。

 

 ということで、名古屋が初めての取り組みですけれど、子ども応援委員会ということで。初めての方もおみえになるか分からんけれど、先生の分業です。分かりやすく言えば。数学とか、社会とか、理科とかいう教科を教える先生と、もう1つ、何か悩んどることはあらへんかとか、それから、大きくなったら何になるんだと。

 

 「家貧しくして孝子出(い)づ」なんて言いますけれど、家は貧しいか分からんけれど、あんた、こういうええところがあるで、こういう奨学金の制度があったりとかね、そういうことで、「頑張りゃあ」ということで応援するというのを。日本で名古屋が初めてなんですけれど。

 

 ほぼ、大体5億円、今までにもう市民の皆さんの血税を使わせていただいておりますけれど、11の中学校にこの委員の方が5~6名ずつ、今、おみえになります。4~5名は常勤で、1人はスクールポリスということで、警察の方については、ちょっと警察の都合もありますしということで非常勤になっておりますけれど、11校。

 

 まだそれしかないという状況で、中学校は110校ありますので1割。その1校で、大体その10倍ぐらいのところの子どもさんのケアをするというのか、そういうふうになっとったんですけれど、このたび、なぜそこにこの問題の話がきちっと入らなかったんだろうかと。せっかくつくりましてね。

 

 だけど、その11校には入っていませんので。すぐ隣の中学校だったんですけれど、実は。そこに話が、このお子さんのことについてはなかったということで、残念でたまらんですね。これは。

 

 ちょうど僕は、シドニーに行く前に。僕は僕で。この子ども応援委員会というのは、大変に、たぶん名古屋で、あまり言うといかんですけれど、一番、日本で初めてです。文部科学省に聞いていただければ分かるけれど、名古屋が明らかに日本のフロントランナーであるということを言っとってくれておるので、ないんですけれど。だから、どういう状況かを、いろいろ、しょっちゅう情報収集しておりまして。

 

 その11校の校長さんというか、そこはかなり、何かあったらすぐ子ども応援委員会に相談しようというのが、相当浸透してきたようですけれど、その数が、だから、去年で2700件弱、子どもさんの数で523名という相談をやっとるわけね。実際、よかった、相当応援できた子どもさんの事例も聞いております。私は。

 

 ということですけれど、その11校以外の。100校ありますから。だから、あと100校について、まだ。先生が忙しいというんだったら、要するに、自分たち。といって、何もやらんわけじゃないですよ。

 

 数学の先生にしたって、全く切り離して、子どもさんのそういう悩みなんかを、相談しなくてもいいというわけじゃないけれど、何か苦しいときがあったら、やっぱり専門におりますから、そこへすぐ相談するという体制にちょっとなりきっとらんという話がありまして、こちらの方で、ずっと全部回って調査をしとったところです。だから、残念だし。

 

 ということで、ちょっと卑近な話になりますと、その調査の中で、子ども応援委員会の人からすると、自分のおる中学校だけじゃないから、かなり距離があるわけです。これは、名古屋を11分割していますので。そういうところへ行くのに、自転車か公共交通機関で行かないといかんということで。

 

 要するに、自家用車の通勤というか、学校へ来るのが認められとらんということで、同じような待遇になっておってですね。普通の先生と。そんな不都合もあったようですわ。調べてみますと。

 

 だから、こういうディテールって非常に重要なんでね。どんどん名古屋市中、少なくとも11分割したところを飛び回ってもらいたかったわけなんでね。この辺の対応もなっとらんなというふうに思いましたね。少なくとも子ども応援委員会の方は、どうぞ自家用車で来てくださいよと。それで、名古屋中、飛び回ってくださいよと。そのブロックのところをですね。それにもなっていなかった。

 

 また、もう1つ、日本で初めての取り組みですから、先生をやる、それからもう1つ、子どもの人生をどう応援していくかということというのは、初めてなものだから、ロサンゼルスやシドニーではそういうところがありまして、トレーニングしておりますけれど、それを試行錯誤的にだけれど、やっとるところがあってね。それはそれの、ちょうどそこのはざまで起きてしまったということです。

 

 明日になりますけれど、これは公開でやらないといかんようですので。新しい法律ができまして、市長は、総合教育会議ですか、それを招集しまして、自ら議長をやって、いろんな意見を言うことができると。教育委員会に対してですね。

 

 そういうのがありますので、そこで申し上げたいと思いますが、今日も幹部会で言いましたように、教育委員会に対しては、今回のことをですね。繰り返したことも特に大きいですけれど、2年前の。猛省を促すということは、申し上げていきたいと思います。

 

 私も、もう人頼りにはできませんので、自分で、なぜこんなことを繰り返してしまったんだろうかということについてきちっと把握して、亡くなられた子どもさんにも、何らかの、ちょっと死後になりますけれど、亡くなった後になるけれど、応援できんかなと。そんな気持ちです。

 

 日本一子どもを応援するまち・名古屋は、さらに強めていきたいと。そのことについては、予算などについては、いささかも惜しむことはないということを、この間、アメリカのスクールカウンセラーが来た、で、話を聞きましたので、あの会場で申し上げておったところですので、そんな気持ちでやりますので、ぜひ名古屋市民の皆さんも、ご理解をいただきたいと思います。

 

 ですから、明日の教育総合会議ですか、そこでちゃんとお話ししますので、公開になっておりますので、ぜひおいでください。

 

◎市長の海外出張について

 それから、海外出張について、ご報告をするということです。

 

 基本的には、わしは、何べんも言っていますけれど、これは税金で行ってまいりますので、非常な、一応、使命感を持っておりまして、やっぱり何か市民の皆さんに得るものがなくてはいけませんのでね。

 

 ただ、市長というか、こういう場合は、海外との1つのエクスチェンジというか、交流というのが1つありますので、行って、楽しくして、また元気にやろうねというだけでも意味がないわけではないです。外交というものはですね。

 

 しかし、何か市民の皆さんに還元できるものをちゃんとゲットしてくるというのは、税金で行く者にとって義務だろうと、オブリゲーションだろうというふうには思っております。

 

 それで行ってきまして、基本的精神としては、いろいろ報告書が書いてありますけれど、また何かでちゃんとまとめますけれど、やっぱり、名古屋が面白いまちというか、フレンドリーな市長がおって、従って、みんな楽しいまちじゃないかというふうに思っていただけるようにするというのを、変な英語でしゃべりまして、向こうの市長さん、ならびに関係の方に喜んでいただくというのが、基本的な私のセンスでして。

 

 従って、よう歌を歌ったりなんかしますけれど、それはそういう趣旨でして、誤解をされんように。ただ、非常に、「bad manner mayor」と言いますけれど、品の悪い市長だと自分のことを言いますと、大体、外国人は大変喜びますけれど。そんなことでやっております。

 

 まず、コアラのミリちゃんですね、いただく予定です。ここで強く感じましたのは、向こうのタロンガ動物園。僕を覚えていましたけれどね、館長。5年前ですか、もう。行ったときの館長さん、同じでしたけれど、今度はコアラ舎まで。あのときは触れなんだですわ。コアラちゃんに。今回は、入っていってすぐのコアラ舎の中に入らせてくれて、ちょっとハグというか、だっこはできなんだですけれど、触ることはできましてですね。

 

 それで、名古屋でもならんかといって。名古屋の東山でも。ということをちょっと英語で言いましたら、いやいや、これは、本当は、触らせるのはイリーガル(illegal)だと。違法なんですと。「ええっ」といって。何か、特別にということで、園長さんは言っていましたけれどね。

 

 しかし、触らんとってもええけれど、名古屋の皆さんが行かれるときに、これはブラザー工業の、大変な、ずっと歴代、コントリビューションというかドネーションによって行われておりまして、これは「サンキュー・ベリーマッチ」とブラザーさんに言わないといかんですけれど、大体、ガラスの向こうに完全にセパレートされておって、大体寝てござるですわ。コアラちゃんは。だで、「どうなっとるんだ。動けへんがや」という話でね。

 

 こないだうち、それではいかんでといって、何かヒントはないかということで、1時から2時ぐらいに食事をお持ちするので、そのときに動くで、そのときに来ていただければええよという話はありますけれど。

 

 しかし、何とかもうちょっと考えられんかと。その場でね。動物園の人も来ておりましたけれど、もっと近くで、本当はちょっとぐらい触ってもええんじゃないのかと。とかね、そういうふうな、見てもらえる方法をちょっと考えようじゃないかというふうに申し上げておきました。

 

 そういうことで、あとは、ニューサウスウェールズ州の警察に行きまして。先ほど、これは幹部会でも言ったと思いますけれど、シドニーって、一言で何だと言ったら、やっぱりマルチカルチャーというか。

 

 要するに、多文化共生のまちということで、大変、外国人といいますか、いろんな国やいろんなカルチャーの人が多くて、それが共生しているまちということを、盛んに、まあ、ありまして。警察としても、相当きめ細かくいろいろなことをやっとるようですね。

 

 日本は、民事不介入というのが警察にありまして、なかなかその辺は難しいんですけれど、向こうはかなりやっとるようですけれど、そもそもこれの話も、先ほどのいわゆる学校の話にもありますように、異民族とか違うカルチャーじゃないんですけれど、やっぱり子どもさんのいろんな状況に応じてエデュケーションを行っていくということと、同じなんですね。そういう必要性というのは。確かにそれは感じましたね。

 

 私は、あるアメリカの詳しい方が言っていましたけれど、生徒さんはカスタマーと。お客さんだと。じゃあ、先生は何だというと、アドバイザーだと。上から目線のティーチャーと、ピューピルというのか、スチューデントというのは、ちょっと違わへんかと。向こうの雰囲気は。やっぱり、生徒はお客さんなんですよ。

 

 だから、それぞれいろんな。例えば、ちょっと能力的にどうのこうので、日本では留年なんて言いますけれど、英語で言うとリピーティング(repeating)と言うらしいんですね。リピーティングと留年というのは、言葉の響きが全然違うでしょう。リピーティングだったら、別に、何か1つやるのにもう1年やればいいじゃないのと。

 

 それはなぜかというと、子どもさんはお客さんだからです。そこに合わせて仕組みを考えていくというようなことを、感じましたね。シドニーに、異文化、マルチカルチャーの国に行きまして。そういうことをつくづく思いました。

 

 それから、スクールカウンセラーについては、まさかこんなことになるとは思いませんでしたけれど、行く前からロサンゼルスの仕組みはよく勉強していきましたけれど、今度は、シドニーもどうやろうかということで、向こうのスクールカウンセラー、専業ですね。やっぱり。

 

 専業のスクールカウンセラーの人と話をしてきましたけれど、やっぱり生徒500人に1人だと。500人に1人と言ったみたいですね。600と聞こえたけれど、500人に1人必要だろうということで。

 

 これは、ロサンゼルスでの話は、理想は200~300人に1人、現実的に600人に1人ぐらいですというふうにロサンゼルスの人が言っておったように私は記憶しておりますが、数が同じなんだなと。やっぱり生徒600人に1人ぐらい、教科を教えるんじゃなくて、子どもの人生を応援する、さまざまざなね、悩みらやら、うずもれた才能やら、そういう人が、スクールカウンセラーが要るんだなということは、強く感じましたね。

 

 それから、セントアロイシャス高校という高校では、名古屋から派遣した高校生の受け入れに協力していただいておりまして、向こうの日本語教室ですね。たまたま、その先生が南山のご出身の方で、「偉いもんだね」といって。この異国まで来て、「大したもんだね」と言いましたら、「何を言っとるんだ。すぐ近くですよ」と言っていましたけれど。この方は。非常に強い女性がおみえになりまして、立派だなと思いましたけれど。

 

 非常にフレンドリーに話ができて、中学・高校一貫なんだけれど、そこの生徒に、名古屋でこういうことが起きてねという、子どもが亡くなった話をしましたら、「で、あんたのところはどうなのよ」と聞きましたら、この生徒が言っていましたけれど、「実は、私たちの学校でも、前はたくさんあったんです」といって。

 

 だけど、プリテンド(pretend)といいますか、見て見ぬふりをするということは、生徒がですね、生徒同士で。いじめることと同じように悪いことなんだということになって、それで、すごく数が減りましたと。そういういじめのですね。ブリィイング(bullying)といいますか、ピッキング・オン(picking on)とも言うらしいですけれど、が減りましたと言っておって。

 

 ちょっと時間がなかったもんだから、その辺のところ、どういうふうに。パッとそんなふうに簡単に変わるもんじゃないですから。いろんな意識やら。家庭の意識やら、先生の意識やら、みんながいますので。生徒みんなでと。

 

 日本でも、そういうことは、よう言われております。お互いに見逃すなと。だけど、言われとるだけで、一向にいかんですね。だから、どういうプロセスでそうなってきたのかということを、ちょうど行った、高原さんが、今おみえになりますけれど、が行っておりますし、そのプロセスをきちっと調査して、いいものは名古屋に取り込んでいこうというふうに話をしたところです。

 

 それから、中部国際空港株式会社、セントレアの各務(かかみ)副社長と一緒に、ジェットスター航空本社を訪問しまして、ケアンズとセントレアを結ぶ路線の開設について要請をしてまいりました。

 

 このときに、僕の印象で2つあったんですけれど、ちょっと、英語と、通訳もおりましたけれどあれだったんですけれど、まず1つは、確か名古屋の、デスティネーションって、単なる乗換駅じゃないという意味ですけれど、目的地としての意味はどうなんだという話が1つありまして。

 

 何じゃかんじゃ話があって、その後に、「ところで名古屋は、何か楽しいものというか、名古屋のいいところって何なの」とズバリ聞かれてですね。これはもう1回、英語をちゃんと、テープが取ってありますからちゃんと訳さないといかんですけれど、一瞬沈黙が広がったということがありました。

 

 重苦しい雰囲気になって、わしは、「いや、名古屋キャッスルがあるでしょう」と。「名古屋城が、400年前の、今度、木造の本物の姿によみがえるんですわ」といって。確か、図面の話もしたと思いますが、図面の話をいろんなところでしておりますので、そこで話をしたかどうか、はっきり覚えがないんですが。

 

 そういうことで、「それはもう、世界で1個ですよ。名古屋城の木造本物復元は」と言いましたら、向こうの、CEOじゃないですけれど、路線開設の責任者だな。確か。そうだろう。が、それは、「It's」と言ったかどうか知りません。「excellent」と言ったのは、よく覚えております。えらい気分を良くしたんですわ、わし。「そうだがや」といって。

 

 ということでして、そういう、まずいというか、まずくないんだけれど、「そういう指摘もちゃんと報告書には書かないといかんぞ」といって、そこにおります課長に厳命したところです。ということがありました。

 

 そういうことで、スクールカウンセラーのことをはじめ、やっぱり、名古屋に対して「何がいいんだ」と言われると、これはなかなかですよ、しかし。なかなかですわ。僕もギクッとしましたで。そういう体験を得てきたということは、大変な成果ではなかったかと。生かさないといかんけれどね、それを。というふうに思っております。

 

 またあらためて、これはまとめないといかんですから。シドニー、メルボルンのいろんな成果、その他については、ご報告申し上げる機会があると思います。

 

◎秋の火災予防週間の実施について

 それから、秋の火災予防運動の実施について、お話をさせていただきます。

 

 空気が乾燥して火災が起きやすい時期を迎えるに当たりまして、本日から11月15日(日曜日)までの1週間、「秋の火災予防運動」を実施いたします。ストーブなどの火気を使用する暖房器具の取り扱いには十分注意するとともに、燃えやすい物をストーブの近くに置かないようにお願いいたします。

 

 昨年と比べまして、火災により亡くなる方が増えております。火災から命を守る備えとしましては、住宅用火災警報器が有効です。住宅用火災警報器は、煙を感知しまして大きな音で知らせてくれますので、火災を未然に防いだり、ぼやで済んだケースが数多くあります。

 

 寝ているときは、煙に気付きにくいため、逃げ遅れることがあります。台所だけでなく、寝室や階段にも必ず設置していただきますようにお願いをいたします。

 

 私からは以上です。

質疑応答

◎市立中学校男子生徒の自死について

(記者)

 それでは、幹事社からですが、市長の冒頭のご発言とも重なるのですが、中学1年生の自殺について、現時点での調査状況と、今後の具体的な対策について、お聞かせ願います。

 

(市長)

 現時点では、アンケート調査の結果ですね、これは報道されとるようなんで。20名だったかな、確か。20名ですね。無記名のアンケート調査で、20名の方がその兆候を感じていたと。3名が本人から相談を受けていたという状況でして。

 

 しかし、私も、まだ先生に直接聞いていませんけれど、オーストラリアで、シドニーで見とった新聞等に、まあ、状況も聞いていましたけれど、先生ないしご家族の皆さんには、そういう兆候は全く感じられていなかったと。

 

 特に教師の発言とえらい違いますし、生徒の方も、9名に聞いたけれど、その兆候はなかったということだと思いますけれど、今度20名があったといいますので、それは重なっていないのかというふうで教育委員会に聞きましたら、いや、それは分からないと。今度のアンケートが無記名だから、誰が答えたか分からないというような話でした。

 

 明日、総合教育会議をやりますので、そこでまた話をしますけれど、これはやっぱり、ちょっと放っておけんですわね。教育委員会に、「あんた、調べてちょう」という気持ちには、どうにもならんですわ。

 

 ですから、昨日もちょっと関係の方には申し上げましたけれど、先生、それから生徒のヒアリングをするときに、私自身も行きましてですね。ちょっと都合があるもんで、全部行けるかどうか、ちょっと何ですけれど、できる限り行きまして。

 

 あまり簡単な推測はいかんですけれど、何かが、先生、教師の皆さんの中のところで足らんのじゃないのかというふうに、思わざるを得んですわね。そう思いますね。やっぱり、1万人おみえになりますので。教師の方は。巨大な組織ですから、そこの中で。

 

 まあ、今までのように忙しいという理論は、もう通じませんよ。子ども応援委員会をつくったんだから。まだ少ないですけれど。しかし、5億円の市民の税金を使いまして、皆さんの税金を使って、そういう相談をできるところを専業でつくったんだから。忙しかったというのは、もう全く通じないと。もしそう言ったとしたら、「とんでもない」と言わないと。

 

 だけど、僕は思うんだけれど、やっぱり先生の中から提案がないというのが、よう分からんのだわね。いろんな。単純に言えば、忙しいなら忙しいでもいいですけれど、だから、子どものいろんなサインを見落とすことがあるので、こうしてほしい、ああしてほしいと。もっと子ども応援委員会を増やしてほしい。増やすだけじゃなくて、もっとその子ども応援委員会のスキルを上げるようにしてくれというような提案が、出てこないといかんわね。

 

 今のところ、そういう提案、そういう格好での話は、直接の関係ではないですね。それぞれいろんな方からは聴取しておりますので。私は。そういう中では問題点をゲットしておりますけれど、ないです。

 

 だから、今日からですけれど、丁寧に、ちゃんと私自身が行って、調査してきますけれど、日本中でこういうことが繰り返されるんだけれど、結局、あまりこう言うと皆さんの感じも悪いけれど、いろんなマスコミ報道も、もっと先生が気付くべきだったと。

 

 普通は大体、先生は知らなかったと。それから1週間か10日たって、新聞やテレビを見ると、いや、こういう兆候があったと。で、校長と、ズラッとまた教育委員会が出てきて、みんな頭を下げるというのが、ずっと繰り返されておりまして、テレビでワイドショーのようなのが何回か開かれて、同じパターンですわ。学校の先生をぼろかすに言って、結局、みんなで早く気付くように、総合力で対応しないといかんということになって、繰り返すと。

 

 ということですので、それに対しては、一部報道していただいた皆さんもおりますけれど、名古屋がやりだしたこの子ども応援委員会、専業化ですね。先生の分業です。これがやっぱり、私は。何べんもここでも言っていますように、それが全てではありません。当然のことながら。しかし、相当有力な解決策になるだろうというふうに思っていまして、それを早期拡大して充実させると。既に指示しとったんですけれどね。

 

 ということになってくると思いますけれど、申し訳ないことですわね。本当に。残念ですわ。

 

(記者)

 今の確認なのですが、教師に対する聞き取り調査に対して、市長も参加をもう既にされているということですか。

 

(市長)

 いや、まだしていません。

 

(記者)

 今後するという。

 

(市長)

 はい。いろんな具体的なのは、ばらばらじゃなくて、明日の会議で正式に言おうと思っていましたけれど。一応、教育委員会と別になっていまして、教育委員会は独自の独立行政機関でなっとるんですけれど、しかし、アメリカもそうなっとるんですけれど、向こうは選挙をやっていますから、ちょっと違うんですけれどね。全然。

 

(記者)

 その聞き取りに市長が参加される理由というのは、どうして参加されるんでしょうか。

 

(市長)

 そりゃあ、2年前、また繰り返したんですから。ですから、先生の中の、何かね。何か不十分なところがあるんじゃないですか。よく言われますけれど、いわゆる隠蔽体質というふうに。よう言われますけれどね。今回あったかどうかは知りませんけれど、そういうようなことをちゃんと聞いてくるということを、自ら。

 

 市長なもんで、793万円税金でもらって食っとりますので、それは仕事でしょう。やっぱり。これだけ悲しいことが起きたときに、自らちゃんとやると。仕事だと思います。

 

(記者)

 その関連なのですが、教育委員会の方では、今、生徒への聞き取りをやっていて、先生に対しては必要に応じてやるみたいなことも言っていたのですが、これはもう、先生に対する細部の聞き取りを必ずやってくれと。そういうふうなイメージで捉えてよろしいのですか。

 

(市長)

 それは当たり前じゃないですか。はい。私は、セントレアで言いましたけれど、生徒さんにアンケートを取るのもいいけれど、先生に何で取らんのだと。無記名で。そう言いましたけれどね。

 

(記者)

 今の聞き取りの関係なのですが、生徒さんにも、今、聞き取りは順次やっているということなのですが、生徒さんの方にも、何か立ち会ったりとか、そういうお考えはあるのですか。

 

(市長)

 ええ。これはもう、絶対聞かないといかん。

 

(記者)

 生徒さんへのヒアリングにも、市長が参加を。

 

(市長)

 参加するのか、独自で聞くのかですね。

 

(記者)

 生徒さんになると、さすがにお子さんで、市長が来られると、ちょっとプレッシャーを感じるところもあると思うのですが、その辺はどうですか。

 

(市長)

 いや、反対で、喜ぶんじゃないですか。中学生になってくると。たぶん、そう距離感を感じとらんと思います。「変なおっさんだな」と思っとると思いますので。いつも、「燃えよドラゴンズ!」を歌ったりなんかしておりますので。フレンドリーに。教師より僕の方が話してくれるんじゃないかしらと思いますけれど。

 

(記者)

 先ほど冒頭で、予算を惜しむことのないよう、予算措置についてもちょっとお話しされていたのですが、具体的に今、いつからどんな予算を付けてというのは、何か。

 

(市長)

 今度は、何人だ、15人分だったかな。確か、今度の子ども応援委員会の増員は。15人分だったね。13人か。

 

(当局:まだ議会の事項ですが、カウンセラーは10名程度かと。できればソーシャルワーカーさんも。)

 

(市長)

 もいますので、13名ほどで、一応、ああいうふうなことになりますけれど、予算提案前なもんで、しゃべれんということになるんで、申し訳ないけれど。わしが言うのはええだろうと思いますけれど、今は46名、スクールポリスが11名、57名ですけれど、1人欠員になっとるのかな。確か。

 

(当局:なっていないです。)

 

(市長)

 なっていないですかね。57名。それを、13名ほどだったと思いますけれど、増やすようにはもう指示はしてありまして、やっていくと。数だけじゃなくて、やっぱりこのスクールカウンセラーの皆さんがスキルを上げていくということが、非常に実は重要なようです。これは、シドニーでも言っていました。大変なんだということなんですよ。

 

 そういういじめの兆候を見落としてしまうということも、確かに先生の資質上、問題がある部分もあるか分からんけれど、やっぱりこれは相当難しくてですね。それはそれで専門の人が要るということです。その専門の人というふうに明確に言って、こういうことをやっとる、事実、46名、今、警察を入れて57名のこういうことをつくってやっているのは、名古屋だけと。日本中で。という状況です。

 

(記者)

 総合教育会議で、議長となって意見を申し上げたいということですが、具体的にどんなことを市教委に対して追及するのですか。

 

(市長)

 それは、明日ですけれども、まずは繰り返したことの意味ですね。繰り返してしまった。2年でね。大事な子どもさんの命をこういう格好で失わせてしまったということについて、どう考えるんだと。

 

(記者)

 先ほども言っていましたが、子どもたちが80人見聞きしたと言っているのに、教職員は全然把握していないという市教委の見方ですが、そこら辺についても何か。

 

(市長)

 いや、それはその中から出てきますわね。そういう、本当に見落としたのか何なのかですね。だから再発したんじゃないですかということにもなるので、猛省を促すということですけれども、猛省といって、「すみません」と口で言っとるだけじゃいけませんよ。当然のことながら。

 

 それから、もう1つはやっぱり、子ども応援委員会という具体的なメニューを、全てじゃないけれど、これだけつくってきとるのに、なぜそこに声が届かなかったかと。これをどうしたらいいんだと。だから、先生の間からでも、やっぱり、応援しないといかんですよ。子ども応援委員会を応援しないといかんのですよ。

 

 正直に、僕は、言ったらどうかと思うんですよ。やっぱり僕らでは無理なんだと。全部が全部無理とは言いませんけれどね。その無理の度合いがどえらい違うんだけれど、だから、ぜひ専門の人をつくって。専門の人をつくると、自分に何かあったときにすぐそこへ相談できるから、反対に、自分に若干余裕ができるようになるんですよ。教科の人も。だから、もっと見られるようになると思うんですよ。僕は。両方相まって。

 

 そういうようなことに、なぜなってこないんですかと。みんなの中から。僕が、わあわあ、わあわあ言っとるだけなもんで、肝心の、1万人もおるじゃないですか。そこから声が上がってこないといかん。

 

(記者)

 子ども応援委員会なのですが、11校しか今はいないけれども、でも、ブロックに分かれて全ての学校を一応網羅しているという立て付けだったと思うのですが、一方で、今回、子どもの声が届かなかったということで、自家用車を使えないうんぬんではなくもっと根本的なところで、どういうところに問題があったと思われますか。

 

(市長)

 やっぱり、それは2つあると思うね。1つは、絶対的な数が不足していて、あなたが言われるように、11校しかないから。中学校は110校あるんでね。だから、数で言うと、アメリカなんかは600人に1人、シドニーでも千何百人に1人だと言っていましたけれどね。それを600人に1人にしないといかんということで。

 

 だから、今、11校といいますと、11分の1だとすると、大体1学年が2万人ですので、中学生で言うと、6万人です。小学校も本当は入れないといかんですけれど、仮に中学だけにすると、6万人のところに、44名といいますと、どうなるかな。600人に1人だとすると、600人要りますか。違う、100人か。

 

(当局:ちなみに、44人ではなくて、46人。)

 

(市長)

 46人、46人。

 

(当局:もし中学生で割れば。)

 

(市長)

 6万人の中学生のところに四十・・

 

(当局:やっぱり小中両方やっていますので、それでいくと、3500人に1人ぐらいしかいないという感じですね。)

 

(市長)

 今ね。小も入れるとね。入れないといかんです。それは。だから、今の数字で、名古屋だと3500人の生徒さんに1人しかいない。だけど、600人に1人にしないといかんというのが。ロサンゼルスの場合は、今現状600人に1人。あと、シドニーも600人に1人にしないといかんと言っていましたので、3500人に1人と600人に1人だから、6倍しないといかんということですね。その数字だと。

 

 それが1つと、それから、この間、新聞には出ていましたけれど、愛知教育大学が、愛教大がやるというふうに言っていましたけれど、こういう養成をしないといかんです。養成を。専業としてのスクールカウンセラー。悩みもありますけれど、大きくなったら何になるんだというようなキャリア相談もね。それと両方で、大至急進めていかないといかん。

 

 文部科学省も「チーム学校」ということで言ってくれておりまして、これはぜひ取材してほしいんだけれど、文部科学省も、名古屋は間違いなくフロントランナーだと言っていますよ。

 

 だけど、ここでも1つ僕が見ておるのは、大きな課題が出てきとって、じゃあ、チーム学校もいいんだけれど、あくまで教師でですね。あくまで教師の中の分業的なものを考えるのか、名古屋の場合のように、教師であっていけないことはないですよ。教師がやってもいいんですけれど、本当の専門家ですね。でやっていくのかというところが、1つの論点にはなっていますけれど。

 

(記者)

 幾つかコンパクトに伺いたいと思うのですが、先ほど発言があった会議を開くというのは、法改正が4月にあったと思うのですが、それ以来初めての会議と言っていいのですか。

 

(市長)

 いや、2回目です。1回目はその大綱を定めまして、議論がありましたがね。

 

(記者)

 5月ですか。

 

(市長)

 5月だったかね。まとまらんなら、それでええよといって。エデュケーションか教育かという問題で。やっぱり、そこに帰着するんですよ。教育の「教」の字の右の文字は、「攵」のあれは、鞭とかこん棒の象形文字ですから。日本の「教育」という言葉の中には、そもそもがですね。これはネットを見れば。見てくださいよ、書いてありますから。私が言っとるんじゃなくて通説ですから、これは。

 

 違うことを言っとる人もないわけじゃないですけれど、どうしても上から目線の、鞭でしばいて言うことを聞かせるというのがあるんです。

 

 しかし、何べんも言っていますが、英語のeducationにはないです。エ(e)は「外へ」という意味で、デュース(duce)というのは「引っ張る」という意味ですから、子どものいろんな能力を引っ張り出して、応援してあげるという意味だから、そこの感覚の違いって、どえらい大きいです。そのことで、第1回目の議論はありました。そこで。

 

 反対するなら反対して、じゃあ、今日決めんでもいいよといって。私は意外と民主的ですから。と言いましたけれど、いや、決めましょうということになって、その教育大綱が決まりまして、そこに書いてあります。応援しようということです。

 

(記者)

 先週末、空港でもおっしゃっていたと思うのですが、遺族への謝罪なのですが、これは今のところ、予定みたいなものはどうお考えですか。

 

(市長)

 電話でというのでもちょっとないと思いましたので、今日、行けるならお伺いしたいと。今日、昼、今からちょっと東京へ出張になっていますので、それはもう早く帰ってきてお伺いするということですけれど、そちらの都合がありますので、今、事務局で確認を取って、スケジュール調整をやっとるところです。

 

(記者)

 うまく都合が合えば、夕方とか。

 

(市長)

 はい。夕方といっても、何時ぐらいになるかな。分かりませんけれど、夜といっても、割と早う帰れんわけじゃないですから、すぐ帰ってくると。夕方から夜にかけて。ご両親のご都合がよかったら、それでお伺いしたいと思います。

 

(記者)

 先ほども触れられたと思うのですが、市長自らがヒアリングしたい、聞き取りをしたいと言った相手は、生徒さんもそうだし、そこの中学校の先生に対してもということですね。

 

(市長)

 はい、そうですね。

 

(記者)

 無記名アンケートを受けて、先週末からまた市教委の方が、再度聞き取り調査を始めていると思うのですが、それの結果とか、具体的な記述などは。

 

(市長)

 それは、まだちょっと聞いておりませんけれど。

 

(記者)

 今後、聞く予定はございますか。

 

(市長)

 それはそれで聞きます。だけど、自分でやっぱり聞かないといかん。やっぱりね、いろいろ、名古屋市の市長も6年ぐらいやらせていただいておるけれど、市長が指導力不足なのか、とろいのか、どっちか知りませんけれど、なかなか本当の、不都合な真実というのが上がってこんのですよ。不都合な真実。inconvenient truthと言うらしいんですけれど、それがなかなか上がってこない。途中で。だから、やっぱり自分で確認しないといかん。

 

 全てはちょっとできませんけれど、今回のような最大の問題については、やっぱり自分で確認すると。そうでないと、5億円税金を払ってくれた、それで子ども応援委員会をつくった、納税者に申し訳ないじゃないですか。せっかくつくったのに、なぜそこに相談が行かなかったんだと。

 

(記者)

 先ほど、スクールカウンセラーを増やすと。子ども応援委員会を増強するというお話でしたが、これはつまり、16区全部に配置するという。そういうふうなイメージですか。

 

(市長)

 もともと、一応自分たちの目標として、文書にもありますけれど、全校、取りあえず110校ですね。中学校は。に最低1人は行くようにという計画は、ちょっと、ロングスパンでもないですけれど、数年後ということではつくってあったんですよ。だから、取りあえず、それをまず早く実現するということですよ。110名、まず。

 

 今回で痛感しましたので。やっぱり1校に1人、カウンセラーがおるかどうかで、どえらい違うということをですね。

 

 だけど、問題は、供給の方が実は問題がありまして。ないことをやっとるもんで。名古屋はですね。そこのところが、実は大変に困難があるんです。だけど、これは皆さんにこういうところでも話をしながら、ある程度試行錯誤しながらでも、最優先に取り組まないといかんと思いますね。そんなことに予算をけちったりなんかしておっては、僕はいかんと思いますよ。

 

(記者)

 子ども応援委員会なのですが、昨年度の実績ですと、不登校が一番相談が多くて、いじめは全体の5%ぐらいしかなかったのですが、こういった時点で、やはりいじめの相談が少ないなと当局として受け止めて、もう少し、相談が上がってきていないところ、そういった子どもにも接触できないかというような方策も取れたのではないかと。

 

 事後としてはそういうふうに思ってしまうのですが、子ども応援委員会の動き方として、何か今後変えていく。先ほどスキルアップというようなお話もあったのですが、動き方を変えるというような。そういうようなことはないですか。

 

(市長)

 それも大きい課題ですよね。自分のおる学校でない学校から、校長さんに「情報を上げてくれ」と言って待っとるだけじゃなしに、自分から出掛けていって、「ご相談はありませんか」「子どもの悩みはありませんか」ということを言うように。そういう意識づけを、もっと強くしないといかんですね。

 

 少なくとも、自家用車の出張は認めないといかん。行って帰ってくるだけで、半日終わっちゃうじゃないですか。自転車で行ったり、公共交通機関で行っとれば。まずそういうところから始めていかないといかんなと思いますね。

 

 若干相談はあったようですけれどね。この子どもさんについてではないようですけれど、一応、他の件のようですけれど、すぐ近くにあります学校にはスクールカウンセラーがおりますので、そこには相談は数件あったようですけれど、このお子さんについてはなかったと聞いておりますけれどね。

 

(記者)

 確認ですが、自ら聞き取りするのは、先生と生徒さん両方ということですか。

 

(市長)

 ええ、両方ですね。

 

(記者)

 いつごろをお考えですか。

 

(市長)

 もう早いところ、時間をつくりながら。

 

(記者)

 どういう形で。今の市教委の聞き取りに市長が参加するのですか。

 

(市長)

 そこに付いていくというのも1つだし、できるかどうか知りませんけれど、個別的に話をするのも。本当は一番、そういうと本当のことを言うと思うので。それができるかどうか、知らんですけれど。

 

(記者)

 例えば、大津市の場合なんかは、市長独自の調査委員会をつくりましたよね。あれは大反対があったのですが、そういった形も検討されますか。

 

(市長)

 それもいいですけれど、実はこれは法律的に、第三者委員会をつくらないといかんことになっとるわけでしょう。これは、私は、前回お願いした人にね。これはセントレアでも言いましたけれど、2年前ですから。調査委員ですね。普通だったら、その人にお願いするか、または半分ぐらいはおられた方が、絶対いいと思いますよ。

 

 本人が「嫌だ」と言われれば別だけれど、それでも頼んで。やっぱり調査委員の方でも、こうやって繰り返したということになると、いろんな思いがあるはずだしね。

 

 それから、この2年間の問題点については、やっぱりあれだけ調べられて、あれはいい報告書ですけれど、ですので、それをまあ。まだやっとらんだろう。一応、セントレアのところでは言いましたけれど。前やってもらった人に、頼まないといかんといって。問題点が出てくるのは、一番それが堅いと思いますよ。

 

(記者)

 いずれにしても、できるだけ早いうちに実現したいという。

 

(市長)

 そうです。皆さんにもぜひお願いするのは、子ども応援委員会については、ぜひ広報を、ひとつよろしくお願いしまして。ほとんどの方がご存じないですから。名古屋型ですね。先生の分業という考え方を、ひとつ、すべからくお知らせいただいて、何かあったら、今度は専業だから、そこへ相談してくださいと。親御さんでも、先生でもそうだし、本人もそうだけれど、それはぜひ広報を、ひとつお願いしたいと思います。

 

(記者)

 1点お伺いしたいのですが、繰り返してしまったと。子ども応援委員会が今回、機能しなかったと。それは、市長が目指している制度設計が教育現場に合っていないと考えているのか、それとも、市長の目指している制度ができていないから繰り返すのか。どっちだと思いますか。

 

(市長)

 なかなかきついご質問ですけれど、やっぱり、まだできていないと。目指しているところは、間違っとらんと思いますよ。だけど、じゃあ、先生でやっていただこうかと。子ども応援委員会のような、いわゆる専業化せずに。じゃあ、こういうことがなくなったのかといったら、とても思えませんけれど。僕は。

 

 アメリカ型だからと言う人もいますけれど、そういうものじゃないと思いますよ。皆さんも全部、洋服を着ているじゃないですか。和服を着ている人は、誰もおらんじゃないですか。

 

 だから、いいところは積極的に。やっぱりエデュケーションですね。英語ででてくる。応援するんだと。子どもさんたちを。という専門家をとにかくつくっていくという方向に、力強く名古屋は進んでいくべきだと。その数と中身の充実を、大至急図らないといかんと思います。

 

 それと広報だわな。皆さんをおだてるわけじゃないけれど、わしがここで力んどっても、やっぱり皆さんのマスコミとかジャーナリズムにちゃんと乗ってこないと、親も分からんものね。親御さんたちも。そういうことをやっとるのかというのが。名古屋は。子ども応援委員会の委員の皆さんが忙しくてしようがないぐらいにしないといかんですわ。

 

(記者)

 結果的に1人の命を失ってしまったということで、子ども応援委員会ですけれども、まだまだ体制が不十分だとお考えですか。

 

(市長)

 不十分というか、ちょうど今、生成過程にあるということですよね。そのプロセスの中にあったということで、一番、やっぱり本当に、わしのところの特別秘書が回っていましたけれど、11校でないところの対応が弱いと。先生方がもっと、どんどん、どんどん相談してくるようになっていないという問題点を、ずっと回って、どうしたらええかと。ここを。とやっとった、ちょうどそのときですね。

 

(記者)

 2年前に子ども応援委員会をつくったときに、この11校をどんどん広げていきたいというお話だったと思うのですが、現状まだ11校のままですが、それはどうしてですか。結果的に、今回、その網の粗さというのが、もしかしたら拾いきれない結果に終わったのではないかと思うのですが。

 

(市長)

 僕が聞いとるのは、やっぱり、子ども応援委員会の中で初めての取り組みだから、それだけの、要するにトレーニングを受けた人というか、その中のメンバーの力というのか、そこがなかなか追い付かないということで。

 

 僕は、予算の方は、とにかくこれを最優先にしようということで、もっと一気に増やそうと思っとったんですけれど、なかなか、そこの内容の充実といいますか。当たり前のことですけれど、そこでちょこっと時間がかかっとるという状況ですね。

 

(記者)

 ちょこっと時間がかかっているというのを、もっと具体的に言うと、どうしてそういうふうに。何がどうなっていたのかという。

 

(市長)

 だから、あと、仮に100人募集したとしますわね。ぼーんと。今の言ったところで、110校ですから、100人応募したとすると、中学校ごとに仮に1人1校はいけるわけですよ。だけど、それをしたとしても、その100人の人たちが、それだけのスキルがあった人ですね、要するに。スキルと情熱とか、やりますけれど、追い付かないのではないかという指摘を受けとるということです。

 

(記者)

 現状として、そうすると、応援委員会だけでこの問題を解決するのはなかなか時間がかかるということだと思うのですが、ほかに何かやるべきことは。

 

(市長)

 だから、シドニーで得てきたことは、子どもさんたちが、自分自身でね。自分自身の仲間で。要するに、いじめなんかを発見したときに、それを積極的に先生に言ったり、自分たちの仲間で解決しようとしないことは、いじめることと同じなんだというふうになったので一気に減りましたということで、現にシドニーの生徒さんが言っとったので、それなんかを早くね。

 

 それだって、ある日、「こうしろよ」と言って、パッとなるわけじゃありませんので、先生の方もそういうふうに変えていかないといかんし、PTAの皆さんにも理解をもらわないといかんですね。そういうプロセスを早めるということですよ。プロセスを。

 

 僕は、それは非常に。まあ、日本でも主張されている部分はありますよ。だけど、なかなか、長年見とっても、そういうふうにならないですよね。なかなかならないですわ。

 

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