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平成27年4月27日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月22日

ページID:69773

報告事項

  • 児童虐待防止推進月間の取り組みについて
  • 民間活力を導入した多機能な歩行者案内板の設置について

会見動画

報告内容

◎児童虐待防止推進月間の取り組みについて

 では、4月27日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 おはようございます。ということで、まず初めに、児童虐待防止推進月間の取り組みについて、ご報告をいたします。

 

 バックボードが、児童虐待防止のシンボルマークである「オレンジリボン」のデザインに変わっております。ということで、こういうふうに変わっております。

 

 名古屋市では、一昨年、平成25年4月に、「名古屋市児童を虐待から守る条例」を施行いたしました。条例では、子どもを虐待から守るための基本理念と、行政や市民などの役割を定める他、毎年5月と11月を「児童虐待防止推進月間」としています。特に5月は、名古屋市独自の「児童虐待防止推進月間」であり、今年は、条例が施行されてから3回目の月間です。

 

 市民の皆さんに、条例と名古屋市独自の「児童虐待防止推進月間」が広く浸透し、全ての人が児童虐待に無関心でなく、困っている子どもや保護者を見かけたときに、積極的に声掛けをして、相談機関へとつなげていただけるよう、積極的なPRを進めてまいります。

 

 5月の児童虐待防止推進月間のスタートセレモニーとして、5月1日(金曜日)午後5時から、アスナル金山で、「ストップ!子ども虐待」PRイベントを行います。昨年度に引き続き、ご当地アイドルグループの「OS☆U」が、「なごやオレンジリボン広め隊」としまして、児童虐待防止のPR活動にご協力していただきます。

 

 イベント当日は、OS☆Uと岩城副市長が、街頭で市民の方にオレンジリボンを配布し、児童虐待防止の呼び掛けを行いますので、ぜひ取材していただきますよう、よろしくお願いをいたします。

 

◎民間活力を導入した多機能な歩行者案内板の設置について

 次に、「民間活力を導入した多機能な歩行者案内板の設置」について、ご報告いたします。職員が入室しますということで、どうぞ。

 

 このたび、名古屋駅周辺の4カ所において、歩行者のための地図などを掲示した案内板を、2者の民間事業者に設置していただきました。

 

 この案内板の設置は、名古屋駅周辺でまちづくりに取り組む団体であります「名古屋駅地区街づくり協議会」と協働しまして、民間事業者が案内板に広告を掲出し、その収益によって、案内板の設置費や維持管理費などを賄えるかを検討するための実証実験として行うものです。

 

 この案内板は、民間事業者の提案により、地図だけではなく、無料の公衆無線LAN機能を備えている他、電光掲示板により、時刻や津波情報などを流せるものとなっております。

 

 今後も、市民の皆さまや名古屋を訪れる方々の利便性の向上を図るとともに、名古屋駅地区が魅力ある街となるように、検討してまいりたいと考えております。4月28日(火曜日)の9時から稼働いたしますので、名古屋駅にお立ち寄りの際には、ぜひご覧ください。ということで、職員からPRをいたします。

 

 私からは以上ですけれど、どうぞ。

 

 (当局:今回、2事業者の協力を得まして、あと、まちづくりの団体とともに考えるように、実証実験を行う手はずとなり、以下のものを立てていただきました。

 

 無線LANなどの新しい機能も付いておりまして、今後、名古屋の市民の方や来訪者の方に喜んでいただけるように、実証実験を通じて、まずは事業者、まちづくりとともに、持続的なこういったものを提供できる仕組みを考えていきたいと思っておりますので、名古屋駅にお立ち寄りの際は、ぜひご覧いただきたいと思っております。)

 

 これはコマーシャルが入っとらんけれど、これに入るのか。

 

 (当局:ここが実際はコマーシャルと、車道面の裏面が広告になります。その費用で、これを持ちます。)

 

 なるほど、はい。

 

 ということで、私からは以上です。

質疑応答

◎ネパール地震への支援について

 (記者)

 ネパールの地震で多くの犠牲が出ているのですが、名古屋市として、市の関係者で誰か絡んでいないかですとか、何か支援の今後の方針とかというのは、立てている予定はありますか。

 

(市長)

 今のところ、被害者関係のことでは、報告はちょっと受けておりませんけれども、この場で、関係の、被害を受けられた方があるかどうか、調査をお願いします。

 

 それから、救援関係につきましては、これは僕も本当に、テレビを見とって、名古屋でできることはないのかなと思いましたけれど、これは、今のところは、市長室にもあるか何か知りませんけれど、何ができるかを直ちに検討するようにしてくださいということですね。今のところは。

 

(当局:はい。検討します。)

 

(市長)

 ということです。

 

◎市政運営について

(記者)

 先週の記者会見でも、市長の折り返し地点ということで質問があったと思うのですが、今後、残り2年、どういうことに力を入れていきたいかですとか、市長として何を目指すのかという点を、あらためて、もう一度お願いします。

 

(市長)

 名古屋市ぐらいになりますと、一国と同じぐらいのボリュームがありますので。予算的にも、人口的にも、いろいろな、経済的にもですね、ありますので、やることは限りがないですけれど、僕がかねがね言っております「世界のナゴヤ、本物ナゴヤ、ぬくとい市民」というコンセプトは全く変わっておりませんし、特に、今度は言いましたまちづくりですね。東京に負けんようにですね。

 

 もう圧倒的な、テレビを見ておりましても、昨日も1時間ほど日本橋の番組をやっていましたけれど、それは、さらに東京オリンピックが近づくと、東京の番組がめちゃくちゃ増えると思いますので、皆さん、楽しみは東京へと。それで、名古屋は住むだけとならんようにですね。世界に冠たるまちになれるように、この際、言っていかないと、それはプラスの方がなくなるみたいに思いますけれど。

 

 わしはちょっと零細企業をやっとったから、あまりにもその辺は防衛的かも分からんけれど、攻めていかないと負けますよ、本当に。大事なことは。ほかっておきますと。いっぺんに都市の魅力がなくなってしまうということになると、当然、福祉も大幅に減退することになりますので、面白いまちづくり。

 

 端的に言えば、天守閣の木造復元を、オリンピックまでに竣工式をやると。断じてやると。これは、皆さん、思っとるより、どえらいインパクトですよ。あと、1、2年、2、3年たつと。今でさえも、もうオリンピックや東京の番組をテレビでガンガンやっていますので、もう2、3年たったら、東京一色になりますから。ほんだで、エクスキューズ的に、地方の時代だとやっとるわけですよ。政府は。

 

 反対に、名古屋がこの天守閣の木造復元を、竣工式をやらないといかんですよ。オリンピックの、2020年に。できれば5月14日、空襲の日ですね、の午前9時と。午前9時に焼夷弾が投下されたと言っていますので。3時間かけて燃えたと。名古屋の涙がここにあったわけですよ。名古屋の人々の。

 

 そのときに竣工式を迎えるということのインパクトは、すごいですから。この世界に対する。だから、東京はオリンピックをやると。名古屋で。

 

 日本というのは非常に歴史のある国で、普通、京都ですわ。普通は。だけど、名古屋というのは、実は尾張藩のこういうものがあって、400年前に、姫路城の3倍の容積がある巨大な城郭を造って、中世武家文化が始まっていったんだということをきちっとアピールできるか、どえらい大きいですから。これは、本当に。

 

 大体、失敗してから物事に気付きますので。これは何べんも言っとるんですわ。零細企業をやってきただけに、分かるんですよ。このくらいのところは。これが1つ。

 

 それから、名古屋の稲永ふ頭に、それこそ、まず10万平米。これで取りあえずは日本一になりますけれど、35万(平米)ありますから、事業者の皆さんとよう話をして、そこにまたノーベル賞クラスの研究コンソーシアムみたいなのをつくって、世界の理工系の好きな人の憧れの地になるように。

 

 せっかくノーベル賞を名大がこれだけ取っていただいとるんだで、産業の力をさらに高みに持っていくという、世界のナゴヤと、パッと言って名前が出てくるようなですね。そういうところをつくるためのシンボルとして、今のそういうのを造っていきたいと。

 

 それから、1000メートルタワーもやればもうかりますよ。言っておきますけれど。白川公園に造れば。それから、名フィルを日本一にするとか、いろいろありますわ。尾張名古屋の古臭いものを、どんどん、どんどん発掘して、本物性を高めるというのを、オリンピックまでにやらないと。

 

 ということと、何と言っても、子ども応援委員会に象徴されるような。これは、ぜひ皆さんもよ、全国に発信してほしいんだわ。子どもの悲鳴は、絶えることはありません。子どもの貧困は増えております、今。貧困家庭は。

 

 ようあるパターンは、お母ちゃんが夜遅うまで働いて、9時とかね、子どもに飯を作ってやれんと。子どもは自分で飯を作るのが大変だから、それをNPOで支えとる大変立派な方もみえますけれど、どこかでみんな集まって、どうしても変な道へ入っていくこともあるということで。

 

 そういうのに対して、先生の分業ですけれど、教師というか、これを2つに分けまして、いわゆる科目を教える人と、それから、子どもの人生を応援する。大きくなったら何になるのといって。予防的に、そういう先生が、日本で名古屋で初めて登場したと。去年、3億円掛けまして。これはずっと拡張しています。

 

 近日中に記者会見しますけれど、驚くべき数ですから。去年の相談の数が。まだほとんど市民の方に知らされていなくてです。私がいろんなところでしゃべりますけれど、知っとる人はほとんどいない。そういう状況の中で、驚くべき数の、こういう子どもさんの人生に対してアドバイスをできる仕組みが、名古屋で、日本で初めてできたということを、ぜひ、日本中、世界中にアピールして。

 

 子どもがそうやって励ましてもらえるところというのは、皆さん、来るにも、税金が安いのもありますけれど、大変ええと思いますよ。この辺は繰り返しますけれど、日本で一番給料の安い市長がおるまちであると。この名古屋が。これは一応、県庁所在地では間違いないですけれど、退職金も入れますと、本当に日本で一番安くなるんでないかということは、調べたか。

 

(当局:夕張は、退職手当も不支給なので、夕張の方が安いです。)

 

(市長)

 退職手当は不支給になっとったか。じゃあ、夕張よりは、ちょっと僕の方が多いですね。だから、1700市町村の、今、千五百何位ですから、僕は。千五百幾らです。だから、あと何個あるかは、調べたか。

 

(当局:まだ、ボーナスも退職手当も込みだと、実際の自治体に聞かないと分からない部分があるので。)

 

(市長)

 そんなもの、早うやるとええんですけれど、あほみたいな話ですけれど、少なくとも、夕張よりはちょっと多いですけれど、県庁所在地では一番安いです。2番目が、ちょっと前の資料ですけれど、九州の佐賀市長、3番目が四国の高知の市長です。

 

 そういうところがおって、従って、市会議員さんも、従ってというわけじゃないけれど、市民の署名運動なんかがあって給料が半分になって、市の職員が、政令都市、上から3番目であった給料が、今、13番目まで下がっていると。お金で言うと70万(円)と、これですね。ちょっと前ですけれど。何年か前ですけれど。

 

 それで、2万6000人いましたから180億円、現金をつくったと。名古屋においては。財源と言ってもいいですけれど。現金をつくったと。そのうち110億円を減税にして、皆さんに返していると。

 

 100万世帯ありますから、法人市民税減税分、32億円を入れて、大体1万1000円です。込みでですけれど。1万1000円ずつ減税。もう5年やりましたから、5万円。全体で、減税総額だと五百数十億(円)。それでいて、日本最大の福祉を提供させていただいておると。

 

 あまり言うと長くなりますけれど、敬老パスだって、こんな安いところはないですよ。それから、待機児童ゼロだって、私が市長になってすぐのうちは、まだ対応できていなかったから、ワーストワン、2年連続だったんですよ。今、2年目は最終検証しておりますけれど、少なくとも1年目においては、待機児童ゼロになったということで、そういう減税型の自治体ですわ。

 

 ただ、この間、某経済団体にお願いしてきましたけれど、ミッシングリンクみたいなもので、減税型の自治体というのは、減税することによって、それで実際、財源をつくる場合は、パブリックサーバントとして、市長、議会、それから職員、ここが質素にやって、そのお金をつくって、その分を納税者の方にシフトすると。ガバッと。

 

 そうなると、これは可処分所得が増えますので、経済効果もあると。現に銀行の調査だと、110億(円)の減税で200億(円)の経済効果があると。これプラス、政治の姿勢が違うと。やっぱり税金で食っとる方は、謙虚にやろうと。で、税金を払っとるラーメン屋のおとっつぁんにちょっとでも豊かになってもらおうと。そういう姿勢ですね。

 

 だけど、この場合、もう1つ、ミッシングリンクというと必要なところがあって、180億(円)の現金をつくって、110億(円)。それは、人件費だけで180億(円)ですからね。他の改革もありますけれど。それで、110億(円)のうち、何らかのご寄附をですね。社会的な。

 

 それは、今日ありましたけれど、児童虐待防止のいろんなファンドをつくるだとか、子ども応援委員会ができましたから、その受け皿として、無料でやっていく無料塾ですね。子どもの学業支援をしてあげると。そういうようなこと。

 

 それから、もっと楽しいので言えば、動物園の動物を1頭、ご寄附いただいて、餌の面倒を見てもらうとか、いろんなスポーツ団体を応援するとか、体の不自由な方とか、そういう方を応援していくとかですね。そういうところに、ぜひ社会的寄附に転換してほしいと。減税分の、全部じゃなくても、一部でもいいですけれど。

 

 じゃあ、どこが違うんだと。じゃあ、税金でやってくれと言う人もいますよ。それは1つの思想です。どっちかというと、それは社会主義的な、どっちかというとですね、思想でありまして、その場合、どこが違うんだといったら、お金を名古屋市役所に全部出してやってちょうというやり方か、それとも、ちょこっと戻せと。その分、自分で出し先を選択すると。その代わりですね。そこの選択に、大変な民主主義の意味があるんですよ。

 

 だから、日本において初めて、民主主義的な政策を実際に実践したところであるという、この名古屋にしたいと。これが庶民革命というので、もう一歩のところにあります。

 

 だで、皆さんにはぜひ、この前も言いたいことを言えと言ってもらったで、某テレビ局にも出ましたけれど、減税をやったけれど減税の実感がないとやっていただくのもええけれど、世論調査でも半分はええと言っていますので。

 

 減税の実感がない。年間110億(円)の施策というと、敬老パスは130億(円)ですから、それより少ないですけれど、110億(円)の施策って結構あるんですけれど、そういう施策にあなたは1つずつ実感がありますかと聞かれても、それはちょっと問題がありますよ。それは。

 

 じゃあ、どこにあるんですか。日本中、減税したところは、他に。増税と減税と、どっちが大変だと思う? そんなもの、減税に決まっていますよ。市長がこれだけ給料を減らさなかったら、これはやっぱり、財源ができなかった。職員が「うん」と言いませんよ、そんなもの、絶対。誰が給料を喜んで減らす人がいますか。

 

 だから、そういう減税型の自治体を初めて名古屋で実現してきたと。これを、ぜひ強く、市民の皆さん、また日本中にアピールしたいと。ちょうど自民党が、というか、政府といいますか、自民党はちょっと撤回しておきますけれど、自民党でええか。自民党政府が、「この道しかない」とポスターに垂れ幕を掛けていますので。「この道しかない」というのは、年寄りが増えたので、増税するより福祉を充実できんということですよ、あれは。

 

 それに対して名古屋は、きちっとした、そうでない道があると、名古屋の道があるということを、提示しているじゃないですか。日本一安い市長の給料に基づく、日本一質素な公務員と。そこまではまだいきませんが、で、日本一の福祉を提供させていただいとるという、道はあるじゃないかと。

 

 その代わり、名古屋の景気は下がっていませんと言っていますからね。言っていますけれど。この間言いましたけれど、景気を下げないって、どえらい努力ですよ。言っておきますけれど。名古屋だけでやるというのは。

 

 何かというと、減税分の倍の経済効果があると、銀行が言っていますから、今まで5年間で、大体500億(円)ですから、1000億(円)の経済効果があっただろうと。名古屋市のGRPは11兆(円)ですから、この、仮に1000億(円)だったら、1割ですよ。これだけの経済効果を、ちゃんと示しているということですわ。

 

 この減税した分で、みんなラーメン1杯食ってござるわけですよ。焼き肉のカルビの一皿にもなっとるんですよ、みんな。すごいことですよ、これは。その財源が、国は国債で何でもできますけれど、地方の場合は、全部総務大臣の許可が要って、全部、実際の真水で出さないといかん。このお金を。

 

 それを、市の職員がみんな70万(円)ずつ給料を減らかして、180億(円)つくったと。給料だけで。それが皆さんに返されて、経済的に、そういうふうに生かされていると。あとは、それが何とか社会的寄附にずっと回ってくると、素晴らしい民主主義の国ができるということですね。経済効果もあると。

 

 ちょっと長くなりましたけれど、「そういうことを、河村さん、言わないといかん」と言う人がおりまして、名古屋は変わったんですと。断言しろと言っていましたよ。私の知っとる人が。今までと違うと。どこが変わったといったら、増税型のまちから減税型の、それは民主主義であり、庶民のまちに変わっていったと。

 

 その第一歩をやったんだけれど、大変に、日本で初めてのことだから、なかなか。特にジャーナリズムの皆さんにご理解をいただかんことには、広まらんと。こういう流れが。ということですわ。

 

 公務員の給料値上げにも、この間、あれは日本でどうも名古屋だけのようですけれど、課長以上は辛抱していただいたのは。大変ですよ、そりゃあ。そんなことをやったところは、どこもあらへんのだもの。その代わり、わしも給料を下げたがね。ほんだで。7万円。ほんだで、793万(円)になったもの。

 

 だから、ある意味ではやせ我慢であり、やけくそですよ。本当に。こんなところで言うのも何ですけれど。そのぐらいの気持ちがないと、できないですよ。そういうまちをつくっとるのが、嫌なんですかね。

 

 繰り返しますけれど、何でこれが逆風になるんだと。これだけは本当に分からんですね。本当に。減税日本の市会議員の不祥事ね、これは大変申し訳なかったと思いますよ。しかし、それが、今までやってきたことを全部埋めて、まだなお票を3分の1まで下げるぐらいの力があったのかということは、大変に残念ですね。もしそうだとすれば。

 

 ということを一気にしゃべりましたけれど、しゃべらないといかんと多くの人が言っていますので。河村君も66(歳)になって、名古屋は変わったと堂々と言えと。

 

 それと、今まで、まちづくりで言うと、どっちかというと、天守閣でもゆっくりでええじゃないかとかね。国際展示場でも、まあまあ地味なやつを造っておけばええじゃないかという発想でしたわね。

 

 1000メートルタワー、いやいや、とんでもないと。名フィル、別にN響を抜くなんてとんでもないことを考えんでもええと。子ども応援委員会、そんなことをやらんとっても、別に先生が頑張ればええじゃないかということだったけれど、若干、わしみたいな変わったやつが出てきました。というより、名古屋のまちに対する深い愛情を持っとるかどうかと。

 

 盛んにいろんな会合で言っていますけれど、やっぱりわしは、先祖の関係もあって、どえらい、皆さんと同じように深い愛情を持っとるんです。そういう立場で、もう1つ、一肌も、二肌も、名古屋のまちを。せっかく力があるんです。お金があるで。庶民にないけれど、お金があるで。銀行にあるんですけれど。

 

 そういうまちですから、名古屋できちっと投資して、本当に世界の人が東京オリンピックと、マスコミの報道と同時に、いっぺん名古屋、それじゃあいっぺん新幹線で降りたろうかと思ってもらえるようなまちの、大きな第一歩がつくれんかというのが、私の願いでして。

 

 人生、そうありませんので、最後、これを残していこうかと。端的に言えば、子ども応援委員会と、それから「世界のナゴヤ」というやつですね。2つで言えば。そんなことですけれど。いろいろしゃべりましてすいませんけれど、年を食ってきたもんで、言うことを言っていかないと、死んでまうといかんで。

 

◎歩行者案内板について

(記者)

 歩行者案内板の件で、3点伺いたいことがありまして、費用的には、1台幾らぐらい掛かったのかということと、あと、電光掲示板は何カ国語ぐらいの外国語に対応しているのか。

 

 あと、含めて、先ほど東京の五輪のお話がありましたので、今年の2月ぐらいに中国人の方が爆買いをされて、インバウンドといいますか、訪日観光客の方がものすごく集まったのですが、この案内板だけでは難しいと思うのですが、今後、そういった外国人の観光客を取り入れる戦略みたいなのが、もしお考えがあれば。

 

(市長)

 確かに、この間も栄で一杯飲みますと、古出来町まで歩いていきますけれど、外国人が増えましたね。本当に。それも、アジアでない方が相当おりましたね。どういうもんだ、知らんけれど。インバウンドというのか、知らんけれど。それについて、ちょっとお金は、おるか。そっちか。じゃあ、ちょっと。

 

(当局:まず初めに費用ですが、こちらにつきましては、これから検証していくということもございますので、今のところ、費用につきましては、ちょっとお話しできない状況です。

 

 それから、何カ国語かということですが、電光掲示板そのものは日本語のみでして、ただ、この案内板に地図が付いておりまして、地図に、まず、いろんな箇所が示してありますが、こちらは日本語と英語が付いております。それから、さらに凡例がございまして、いろんな、地下鉄ですとか、電車ですとか、交番ですとか、そういう凡例につきましては、5カ国語で表示がされております。

 

 それから、公衆無線LANですが、これは、設置されます4カ所全てに公衆無線LANが付いておりまして、無料でご利用いただけるような状況になっております。)

 

(市長)

 別に、金は話してもらってもええと思うけれど。まあええか、やめておくかね。やめておくと言っとるで、一応勘弁したってちょうだい。

 

 これなんか、本当に、ああいうところに5カ国語で書くのはいいけれど、いっぺん、今度、学区連絡協議会でも、外国人がおるとよ、みんな道に迷ってござるわ。大抵。何か、見て、地図を見て、どこへ行くだといってやっとるわ。そういうときに一言、声を掛けやあというの。英語でええですけれど。

 

 そのくらいの基本的なリテラシーといいますかね。そういうのは、ちょっと、あんたでないか知らんけれど、誰か知らんけれど、名古屋市民にちょっと盛り上げたらどうです。外国人を見て、困っとらしたら、声を掛けたろまいということですわね。

 

 いいんじゃないですか。何でもええですけれど。「Can I help you?」でしょう。普通、受験勉強で悩むやつは。なあ。「What can I do for you?」でもいいし、ぐらいのことをまず一言、言おうかと。ということを、一つね。

 

 看板に書いてあるだけでは、あまりにも形式的だもんだで。名古屋へ来ると、何か、普通のじいさん、ばあさんが、よう話し掛けてくるぞ、訳の分からん英語でといって。そういうまちも面白い。というようなことはちょっと考えたいと思いますが、これは、市長室か、何だ知らんけれど。いっぺんどうだ、考えたら。

 

(当局:多言語表記の在り方は、また今、庁内で検討していますので。)

 

(市長)

いや、話し掛ける方だって。

 

(当局:話し掛ける方、それはちょっとまた、いろいろ。)

 

(市長)

 とにかく、検討を指示しますで、やってちょうよ。そういうことが大事なんですよ。ホスピタリティというのは。ちょっと一言、言うと、喜びますよ、外国人は、ニコッと笑って。「Thank you for your help.」とちゃんと言いますから。

 

(当局:今回の歩行者案内板を。)

 

(市長)

 本当に、検討してくれないとあかんぞ。後で、言えへんで。外国人に話し掛けるようなキャンペーンをやったらどうだと。

 

(当局:全体の、ちょっと具体的にどうするかというのは別として、外国から来たお客さまをどうお迎えするかというのは、また。)

 

(市長)

 駄目だ、そんなのは。他の人に、ちょっと代わってくれ。話し掛けることを検討してくれと。そのぐらい、検討しないといかん。検討しないといかんのですよ、言っておきますけれど。嫌なら嫌だと言えばええじゃないですか。そういうことを強要すべきものではないとかですね。それはそれでええけれど、検討しないといかんですよ。いろんなことを。

 

(当局:広く検討します。)

 

(市長)

 広くといって、話し掛けることを検討するの、ちゃんと。分かった?

 

(当局:分かりました。)

 

(市長)

 はい。ということですわ。

 

◎今後のまちづくりについて

(記者)

 確認なのですが、先ほどもまちづくりに力を入れるということで、今もインバウンドのお話もありましたが、やはりオリンピックがあるということで、そういったまちづくりとか、世界に向けてということも重視しはじめているというか、重視しているということでいいのですか。

 

(市長)

 やっぱり、オリンピックのインパクトといいますかね。前回の東京オリンピックが、日本の1つの大きな曲がり角になったわけでしょう。高度成長の。もう1個、大阪万博もあったけれど、ものすごいわけですよ。

 

 テレビを見とると、明らかじゃないですか。とにかく。新聞もそうか分からんけれど、やっぱり東京オリンピックの吸引力というのはすごいですから。リニアもその後に来ますけれどね。

 

 だで、よほど名古屋というのは、ちゃんと、英語で言いますとinsistといいますけれど、主張しないと、東京都名古屋区になっちゃうんじゃないですか。住むにはええところだわなといって。だけど、音楽だとか、飯を食ったり、産業の本社みたいなものがみんな東京へ集まって、ほんでええがやと、別にと。そういうふうになっちゃうんじゃないかという危機感は、大変に強いですよ。

 

 反対に、どえらいチャンスだということですよ。ものすごいチャンス。それで、そのシンボルは、わしはやっぱり、「尾張名古屋は城でもつ」でないかと。観光ではないね。

 

 名古屋の人に聞いてみやあ。みんな、よう言うに。やっぱり、本当に自分たちの自慢すべきシンボル。一応普通は、熱田神宮もありますけれど、名古屋城としますと、それがコンクリート製になってしまって、友達か誰か呼ぶと、みんな大体リピーターに、残念だけれど、ならへんと。この自信の欠如というのが、残念だわね。これだけの大都市で。これはつくづく感じるね。わしは。

 

 それで、あれを造って、400年大事にするんだで。間違えんようにしてよ。また無駄遣いだとか、変なことを言わんようにしてちょうだいよ。ものすごい、400億(円)か、300億(円)か知りませんけれど、市民債を発行すればね、仮に、すぐ集まりますけれど、皆さん。某銀行に貯金するよりは、利息が高いですから。絶対つぶれませんので、こっちも。こっちもでない、こっちは。

 

 それを400年大事にして。みんなで。まあ、100年後で国宝になると思うけれど、実際400年後にもう一回国宝指定を目指そうと。姫路城に順番は抜かれたけれど。これはええに。

 

 そうすると、すごく名古屋市民の中に、まちに対する愛着というか、自信ができてきますよ。もっと古いものを大事にしようとかね。そうなれば、鳥久がああいう結果を迎える、焼けてしまうということはなかったと思いますね。そういうまちであったなら。

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