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平成27年3月30日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月22日

ページID:67023

報告事項

  • 海外出張の感想
  • 姉妹都市提携トリノ10周年、シドニー35周年記念事業について

シドニー姉妹都市提携35周年・トリノ姉妹都市提携10周年記念ロゴマークができました!

  • 地下鉄東山線における女性専用車両の運行拡大と、地域巡回バスの運行拡大について

会見動画

報告内容

◎海外出張の感想

 おはようございます。3月30日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 まず、3月16日(月曜日)から18日(水曜日)にかけまして、タイ王国のバンコクと中華人民共和国香港特別行政区に、エアポートセールスを目的とした海外出張を行ってまいりました。これは、ありがたいことに、税金で行ってまいっております。

 

 エアポートセールスには、私をはじめ、中部経済連合会、名古屋商工会議所、中部国際空港株式会社もご同行いただき、地域一体となったセールスを行ってまいりました。

 

 タイ国際航空のウィワット・ピヤウィロ副社長との会談では、午後便の増便やロサンゼルス便の開設を要請してまいりました。副社長からは、「午後便の増便は常に考えている。また、セントレアを経由したバンコク-ロサンゼルス便については、とても興味深く、前向きに考えたい」とのご意見をいただきました。

 

 また、香港エクスプレスのジミー・マー会長兼社長との会談では、増便の要請をしてまいりました。会長からは、名古屋-香港便は大変好調な路線であること、香港の空港の発着枠に限りがある状況だが、増便に向けては、路線の需要を高めるため、広告媒体での効果的な地域のPRが必要であるなどのご意見を頂戴いたしました。

 

 私といたしましては、増便も新規路線の開設も、「ぜひ行ってみたいところ」と思ってもらうことこそ大切であると思いますので、今後とも市民の皆さまやら経済界の皆さん、中部国際空港株式会社とともに、名古屋の街、そして中部地域の魅力づくりに、地域一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。

 

 それから、後で質問が出るといかんので、とにかく税金での旅行ですので、ちゃんとミッションを持って行かんといかんですからね。ということで、いずれにしましても、名古屋というのはどういうところだということをお伺いしますと、玄関口であるというイメージというようなことを1つで聞いて、あとも何かそういうイメージのところがありまして。

 

 要するに、皆さん、当然経済性が絶対的優先ですので、要するに、名古屋に来て面白いところをつくることこそが、必死になってやらないといかんのですわ。頼みに行くこともやりますけれどね。頼みに行くこともやりますけれど、今のところ、わしが調べたところでは、この首長やなんかが税金でエアポートセールスに行くというのはないということですけれど。私が調べたところでは。

 

 何でかといったら、アメリカの市長なんか、来んじゃないですか。名古屋へ。エアポートセールスに来たというのを聞いたことがないもの、わし。

 

 とにかく、名古屋は、まず面白くして、会社の誘致も全力を挙げてやってですね。名古屋なり、尾張地区なり、愛知県に。それで、航空会社のほうから自然に、需要があるので飛ばしましょうかと。こうならないといかん。当たり前のことですけれど。

 

 ということを、今更ながらにつくづく感じて帰ってきたわけです。ということで、そちらのほうに来年は全力を。今までやっておりますけれど、本当に、来年度は、面白いまち、それから産業の誘致と。

 

 この間、某横浜が、ある企業を誘致したといって出ていましたけれどね。横浜市が。ああいうのに対して、もっと、本当に必死になってやらないといかん。ということを感じまして、そのように、この4月以降、徹底的にやりたいと、頑張りたいと思っております。

 

◎姉妹都市提携トリノ10周年、シドニー35周年記念事業について

 それから、次は2点ご報告いたしますということで、1点目は、「姉妹都市提携トリノ10周年、シドニー35周年記念」について、ご報告いたします。

 

 今年、名古屋市は、トリノ市(イタリア)と姉妹都市提携を結んで10周年、シドニー市と姉妹都市提携を結んで35周年の記念の年を迎えます。年間を通して、さまざまな記念事業を開催し、お祝いをしてまいります。

 

 ランニングフフェスティバル。これは、両方のマラソンが、一応姉妹マラソンかしらん。名古屋シティマラソンとシドニーのマラソンが姉妹マラソンになっとるそうです。

 

 これは名古屋とシドニーのマークです。

 

 それから、こちら側はトリノということで、これは2人、顔が違うんだな。金シャチは同じだけれど。ねえ、金シャチは同じだけれど、相手方がどうも違っとるようですが、ということです。

 

 これが姉妹都市提携周年記念のロゴマークということで、トリノを象徴する「雄牛」ですか。雄牛だから、cowではないのか。cattleか。

 

(当局:bullです。)

 

 bullか。分かりませんが。後で、聞いたってちょうだい。

 

 名古屋の「金シャチ」、シドニーを象徴する「コアラ」と「金シャチ」が見つめ合って、友好関係を表しています。このロゴマークは、周年記念事業で活用してまいります。市民の皆さまの目に触れたときに、「今年が周年の年」と意識していただければと思います。

 

 市内での周年記念事業としましては、まず、4月1日(水曜日)、明後日ですか。4月1日から6日(月曜日)まで、「名古屋の姉妹都市トリノの魅力展」を名古屋三越栄店、名古屋の三越栄店です。4月1日から6日、明後日からですけれど、6日(月曜日)まで、「イタリアフェア」催事場内で開催いたします。

 

 ぜひ多くの方にご覧いただき、トリノの魅力を知っていただきたいと思います。私も、「トリノの魅力展」オープニングに当たり、トリノ10周年のPRをするため、会場に伺います。

 

 また、シドニーに関しましては、9月20日(日曜日)に「名古屋・シドニーランニングフェスティバル」を庄内緑地で開催をいたします。

 

 これは、名古屋シティマラソンとシドニーマラソンが姉妹マラソンであることにちなみ、シドニーマラソンと同日に開催するものです。クオーターマラソンとリレーマラソンの2種目があり、現在、参加者を募集中です。庄内緑地ですね。

 

 この他にも、市民の皆さんが参加できるさまざまな記念事業を実施してまいります。トリノとシドニー、2つの都市との提携をダブルで祝い、市民の皆さまとご一緒に盛り上げてまいりたいと思っております。

 

 ここで、職員からもPRをさせていただきます。

 

(当局:トリノは、イタリアで4番目に大きな都市で、自動車のフィアット、それからサッカーのユヴェントス、それから、食べ物で言うとチョコレートのまちとして、非常に有名なまちです。

 

 トリノの語源である「タウリーノ」という言葉が「雄牛」を意味することから、この雄牛がトリノのシンボルとして、トリノ市の紋章などに使われております。この1年間、トリノの10周年をPRする、このロゴを活用してまいりたいと思います。)

 

(当局:シドニーは、オーストラリアで最も歴史のあるまちです。美しい港を持つ、世界有数の観光都市です。2000年には、オリンピックが開催されました。このオリンピックを記念して、2001年からシドニーマラソンが始まっています。

 

 姉妹都市提携35周年を迎える今年、コアラやマラソンをテーマに、楽しいイベントを開催していきます。)

 

(当局:シドニーマラソンと名古屋シティマラソンは、2012年に姉妹マラソンとなりました。9月20日にこちらの庄内緑地で開催します、名古屋・シドニーランニングフェスティバルは、シドニーマラソンと同日に開催します。

 

 クオーターマラソンや、2名から6名のグループによるリレーマラソンもあります。参加者募集中ですので、どうぞよろしくお願いします。)

 

 ということで、ご質問があれば。今あればですけれど。まあ、ええですか。じゃあ、取りあえず、ご苦労さまでした。ありがとうございます。

 

◎地下鉄東山線における女性専用車両の運行拡大と、地域巡回バスの運行拡大について

 それから2点目ですが、「地下鉄東山線における女性専用車両の運行拡大」と「地域巡回バスの運行拡大」について、ご報告いたします。

 

 かねてから課題となっておりました女性専用車両の運行拡大ということですが、4月1日(水曜日)からですが、地下鉄東山線におきまして、女性専用車両の運行を「始発から終発まで」ということに拡大させていただきます。

 

 女性専用車両は、車内における「痴漢被害等迷惑防止」の観点から、女性に安心してご乗車いただくため、最も痴漢被害の届け出件数の多い東山線で、平成14年9月から運行しております。

 

 しかしながら、運行していない時間帯についても、東山線の痴漢被害の届け出件数が他路線よりも多く、また、「女性のお客さまが安心して地下鉄に乗車できるように」というご意見を今までにも多数いただいていることから、これまで以上に安心して女性の皆さんにご乗車、反対に男性もそうですけれど、安心してご乗車いただけるのではないかと考えております。

 

 今までは、始発から9時までと、それから夕方の5時から夜9時までということでして、今度は、始発から、夜9時までもさらにオーバーしまして、最後、終発ですか。最後の電車までということです。

 

 これは、何や知らん、遅いやつが1個あるわな。金曜日か何か。あれもやるのか。日本一。あれはまだ継続しとるのかな。

 

(当局:はい。)

 

 日本一遅く走る地下鉄であります、金曜日ですけれど、あれは、終着が、どこだ。一社だったか、どこだった。藤が丘か。

 

(当局:星ヶ丘です。)

 

 星ヶ丘か。何時だったね。

 

(当局:栄発1時1分です。)

 

 栄発1時1分。栄発1時1分という、日本一遅く走る地下鉄。金曜日だけですが、今のところ、取りあえずはですね。

 

(当局:休日の前日も。)

 

 ああ、休日の前日もか。大変失礼いたしました。これも、その1時1分まで女性専用車両がございますので、ぜひお乗りくださいということで。

 

 女性のためにということになりますけれど、これは、結構男性の方も、東京では有名でして、ちゃんと地下鉄に乗るときは両手を挙げて乗らないといかんぞというような話もございますので、そんなことで、喜んでいただけるのではないかということでして。

 

 他の路線の話もありますが、これはまた、市民の皆さん。ちょっと、被害者数がだいぶ違うものでという話ですけれど。去年は若干そうでなかったんだけれど、今年は減りましてということで、また皆さんの、市民の皆さんのご意見を聞きながら、検討していきたいと、こう思っております。

 

 次に、地域巡回バスの運行時間帯の拡大についてです。

 

 地域巡回バスは、区役所、病院等の公共施設、大規模商業施設、鉄道駅などを結ぶ路線で、全区で22系統を運行しております。

 

 平成16年度の運行開始以来、高齢者を中心にご利用が増え続けていることから、さらに便利にご利用いただくため、4月1日(水曜日)から、全22系統で運行時間帯を拡大するとともに、朝8時台または夕方17時台、午後5時台に、1往復増便することといたしました。

 

 運行時間帯の拡大により、さらにご利用しやすくなった地域巡回バスを、ぜひ多くの市民の皆さんにご利用いただきたいと思います。ここで、職員から説明をいただきますで、どうぞ。

 

(当局:PRということですけれども、市長からほとんどおっしゃっていただいたので、重ねることになりますが、明後日4月1日から、東山線で、女性専用車両の拡大ということで、平日の始発から終発までということで、拡大させていただきます。

 

 さまざまなご意見をいただいている中で、今回、現段階では、ラッシュ時間の始発から9時までと夕方の5時から9時まで運行していたところですが、これを拡大して、平日の一日中、始発から終発までということで、拡大させていただきました。

 

 女性のお客さまに安心して乗っていただけますようにということで、環境を整えたということで考えておりますので、お客さまにはご理解とご協力をいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。)

 

 あれは1両かね。

 

(当局:1両です。)

 

 1車両だね。あれは、何両編成だね、大体。

 

(当局:6両編成です。)

 

 6両で、真ん中かね、あれは。

 

(当局:そうです。真ん中の辺になります。)

 

 真ん中の辺ですか。何号と決まっとるの。

 

(当局:決まっています。)

 

 何号ですか。

 

(当局:藤が丘行きが。)

 

(当局:3号車か4号車。)

 

 忘れたか。

 

(当局:行き帰りでちょっと違って、3、4両目となります。)

 

 3、4両目と。まあ、そのぐらいでいいです。3、4両目にございますので、どうかご利用ください。

 

(当局:はい、よろしくお願いします。)

 

 はい、それから。

 

(当局:4月1日から、地域巡回バス。皆さん、あまりなじみが、もしかしてないかも分かりません。各区で、特に高齢者の方に非常にご利用いただいています。

 

 平成16年から10年、たちました。お客さまも、当初に比べて1.5倍に、今、増えております。今までも、市民の皆さまのご意見を踏まえながら、いろいろな見直しをしてきましたが、今回、やっと、なかなか今までかなえられなかった運行時間の拡大と増便をさせていただきますので、ぜひご利用いただきたいと思っております。

 

 その他にも、4月1日にいろいろなダイヤ改正で、市バス、地下鉄、それぞれ便利になりますので、何とかご利用いただけますよう、よろしくお願いします。ありがとうございました。)

 

 ここで1つ、言わないとあかんのは、敬老パスを値上げせずと。

 

(当局:値上げせずに。)

 

 値上げせずにこういうことをやるということは、やっぱり偉いもんであり、もう1つの言い方をすると、値上げせんからこそサービスが増えると。実は。努力をしますから、人間は。というところが、本当は企業体のええところなんですね。

 

(当局:はい。何とか努力して、皆さまのサービスに少しでもなるように、考えたところです。)

 

 ええ。今、わしは、企業会計になっていますので、敬老パスで、今度ICカードになりますので、そういうのを使って買い物できるようにできんかと。そういう利益のいろいろなものが、本当は交通局に若干還元できるようにするとええんだわな。そうすると、楽しくなりますよ。

 

 それと、まちづくりなんか、東京の私鉄なんかは、ああいう線路を造ったら、まちの開発をやって、やっていくわけですよ。そういう企業のええところですね。

 

 乗客が増えると、単価が上がるというのは間違いなんです。経済学的に。当たり前ですけれど。なあ。乗客が増えると、単価が下がらないといかんの、本当は。需要が増えるということで。

 

 ということを目指しておりまして、ぜひ、単純に、皆さん、社会主義みたいな発想を取りませんように。お客、乗客が増えたら、ようけ金を取るという。これは社会主義的な発想ですけれど。

 

(当局:交通局は、値段を下げておりますので。)

 

 うん、値段を下げて。値段を下げて、サービスを向上すると。それで、負担金は上げないと。65歳以上の敬老パスって、ほとんどないですよ。日本中に。堺市とよ、あと、何か分からんけれど、ほとんどないわな。

 

 圧倒的に名古屋の敬老パスは使いやすいですね。1,000円、3,000円、5,000円。上げませんですからね。それで、これだけサービス拡大をするということで、たまには交通局も褒めたってちょうということを、申し上げたいと思いますけれど。まあ、ええですけれど。あまり関係ないです。はい、サンキュー・ベリーマッチ。

 

 ということでして、私からは以上です。

 

質疑応答

◎女性専用車両について

(記者)

 女性専用車両の終日化について、これで平日全てになりますが、市長自身はどのように感じていらっしゃいますか。

 

(市長)

 議会、特に、あまり名前を言うのは何ですけれど、ある政党さんからは強く要望いただいておりまして、何とか、まず第一段階をかなえられたのではないかと。もう1つは、他の路線へというのが1つ課題がありますので、これはもうちょっと待っていただきたいということでして、これは自分なりに喜んでおります。

 

(記者)

 さっき話が出た6両のうち1両という数とかについては、どうですか。

 

(市長)

 そこは、ちょっとまだ、僕もあまり、ものすごく詳しくないもので、ちょっと運用させていただいて、その状況を見て、また考えさせていただきたいですけれど。

 

 東京の地下鉄も、わしはよう乗っていましたけれど、国会議員になったらただですけれどね。あれは。余分なことですけれど。あれも1両でなかったかな。違うかな。東京の地下鉄、女性専用車両。

 

 わしは、千代田線でいっぺん現場に当たったことがありますけれどね。「キャー」というので。それで、バッと出ていって。ちょうど、わしはちょっと奥におったで、自分で出れなんだけれど、ええ、ありましたけれど。確か、1両だったと思いますけれどね。

 

 反対に、冤罪も大変多いことですのでね。これは。裁判の冤罪の有名なテーマになっていますわね。だで、男は、東京だと、みんなこうやって上に手を上げて乗っとるというようなのが、1つのセオリー化しておりますけれど。

 

 それはそれとしまして、女性の皆さんやら、男性もそういう意味で安心して、男性ばかりの痴漢というのがあるかどうか知りませんけれど、私は、地下鉄をご利用いただけるかなということです。

 

 プラス、先ほど言った話で、敬老パスを上げずにやっていますから。値段を上げずということですので、やればできるということと、何とか、企業会計だから、ようけの人が乗ったら利用料金を下げられるようにしたいですよね。それだけの経済上のメリットが交通局に行くようにしてね。

 

(記者)

 ありがとうございます。

 

◎人事異動について

(記者)

 新年度の人事を市長はまずどう見られていますか。どこに重点を置いて考えられましたか。

 

(市長)

 いよいよ、先ほども言いましたように、エアポートセールスもいいですけれど、名古屋が本当に面白くなるといいますか、ある意味では空前のチャンスですから。名古屋は、リニア新幹線を迎えましてね。これは、来ないところからすれば、こんな恨めしい話はないですよ。

 

 そのチャンスを、ウイングいっぱいに受け止めて、動いていかないといかんですわね。名古屋市役所2万5,000人が、全員営業マンになる気持ちでやらないといかんですわ。

 

 そういうことがやれるについて、あまり局長の順位というのがあるのかないのか知りませんけれど、一応、総務と財政というのは、一般的に言いますと偉い様だと言われておりましてですね。要だと言われておりますので、ここに、総務の方は交通局で今やっとったことを実現された方です。敬老パスを上げずにサービスを向上するということですので、さらにその経営感覚を生かしていただいて、やってほしいと。

 

 それから、財政に、初の、初めてじゃないかね、女性局長を起用いたしまして。女性の時代もありますけれど、一発、この間一杯飲みまして、だいぶ力んでおきましたけれど、日本の財政危機はうそだと。今のね。今の。

 

 で、名古屋や、それから他の地方都市でもそうですけれど、財政を切り詰めますとどうなるかといったら、みんな金が東京へ行って、今の東京一極集中の大悲劇ですわ。ここまで来ますと。

 

 一番シンボルは、日本中の大会社の7割から8割が東京に本社があるというですね。ものすごいですよ。それは、みんな、財政危機、財政危機とマスコミが言うもんだで、みんな起債を減らすと。結局、地方の銀行に金が余っちゃって、みんな国債を買って、東京にお金が行っとるというふうだから。

 

 無駄遣いはいかんですよ。無駄遣いは絶対いかんですけれど、やっぱり地域でちゃんと稼ぎ上げた金というのは、その地域でちゃんと使っていけるように、有効な投資をね、というふうにしないといかんということを、盛んにこの間申し上げておきましたので。

 

(記者)

 新年度、局の立ち上げで、防災危機管理局の設置というのがあるのですが、市長も以前からずっと災害対策というのはおっしゃっていると思うのですが、この設置によって名古屋市がどういうことができるようになると思っていますか。

 

(市長)

 これは、基金で40億円だったかな。頭から積んでおりまして、だから、非常にきめ細かいのにね。でかいのは、当然、堤防を直すとか、何百億円、何千億円掛かるのがあるんですけれど、これはこれでしっかりやらないといかんけれど、地域で、要するに、たんすの下敷きになったり、それから、何べんも言っていますけれど、本当に、昔の災害の記憶ですね。

 

 この間見せてもらったけれど、だいぶ、鶴舞図書館と一緒にやっとるようで、特に有名な朝日文左衛門の「鸚鵡籠中記(おうむろうちゅうき)」ですね。あれには、当時の地震の記録だったかな。あれは有名なところですけれど、出とったりして、地域に入って、皆さんの身近なことから、災害の歴史から解き起こしていくということを、僕は特に期待しております。

 

 皆さん、自分だけはええと思ってござるんですわ。大体、災害は。「わしはええわ」といって。そうじゃないと。裏山が、昔、江戸時代に崩れてきたか分からんよとか、それから、目の前にある小さな川だけれど、平安時代にあふれたか分からんよとか、そういうことをきめ細かく、名古屋市民じゃなく、あなた自身がどうなんだということを言えるようなことをやってもらえるように、期待していますけれど。

 

◎長良川河口堰について

(記者)

 長良川の河口堰が完成してから、今月で20年たつということなのですが、名古屋市でも事業費の方を負担していると思うのですが、水の需要があまり伸びなくて余っているという状況もある中で、河口堰の意義をあらためてお伺いしたいのと、環境影響に関する開門調査についての考え方をお願いします。

 

(市長)

 私は、実は、長いこと商売をやってきましたので、そう反政府運動をやっとったわけじゃないんですけれど、国会議員になりまして、日本新党だったんですね。あのときに、長良川河口堰が一番最初に対面した問題でしたね。日本新党の、連立政権の。

 

 私も、よう勉強させていただきまして、もう要らないと。あれは。ということに自分で結論付けまして、非常に反対運動をやってきたわけですわ。ところが、ああいうふうにできちゃいましてね。

 

 惜しかったですね。細川政権のときだった。日本新党・さきがけで政権を取っておりましたので、細川さんに進言しました。こういうハードをピシッと止めると、政権の意義というのが非常に分かりやすいですよということで、最後、日本新党・さきがけで、内閣、部屋はちょっと官邸じゃなかったけれど、会議が行われたときに、盛んに言ったんですけれど。

 

 名前は言いませんけれど、某役所出身の方が、そのグループの中、日本新党・さきがけにおりまして、そこがずっと根回しして、やっぱり結局やってしまったと。ということで、大変に残念だと思っていますけれどね。

 

 僕は、知多半島の皆さん、あまり言うといかんですけれど、河口堰の水を使ってみえるで、それはそれなのか分かりませんけれど、やっぱり、上流の川の水を、特に飲料水、子どもさんなんかもいますので、使うというのは、人類固有の権利ではないかということでね。

 

 残念ですので、開門調査を、ちゃんと、堂々とやったらどうですか。別に壊せと言っていませんので。そういう気がしますけれど。

 

(記者)

 そのために、何か具体的に行動を取るとか、そういうことは。

 

(市長)

 こないだうち、県でいろいろやっとったときに申し上げましたけれど、世の中、大変ですね。だいぶ昔に戻っちゃったわ、いろんなものが。本当に、大変ですわ。

 

 やっぱり税金の力というのは強大ですので、公共的なものを、日本は、残念ながら、NPO、NGOが、寄附金税制を、僕もそれをやってきたんだけれど、アメリカ、イギリス型になりませんでしたので、どうしても役所以外に公共的なものを考えると、みんな必死に努力しておりますけれど、どうしても声が届かん。

 

 届かんというか、届くんだけれど、力となって政府の決定を覆すまでに、なかなかならないね。だで、あの辺のところのヘドロなんかも、最近、何か取ってやっておりますけれど、いまだにですね。いろんな話もありますし。

 

 反対の中で、財政危機だからと言う人がいますけれど、そっちは僕は取らないんです。財政危機ではありません。実はお金が余っているから、日本には。貧富の差が激しいけれど。その分は、造らんでもええ、いわゆる河口のダムを造るわけですわ。要するに。と思いますけれどね。

 

 よう行きましたね、あそこは、本当に。河口堰。細川政権のときの、ああいうハードと言っては何ですけれど、ものでは、最大のテーマだったですわね。実はね。なかなか、大変ですわ。

 

 これで、金が余っとるということが、反対に分かるんじゃないですか。結局、造っていくでしょう。造っていくことによって、本当に政府に金がなくなって、国債の金利でも上がったかと。全然違いますから。どんどこ、どんどこ、金が余っていって、国債の金利が下がっていくと。

 

 金沢の人たちはこれでよかったですけれど、整備新幹線でも、ずっといかん、いかんと言っとったけれど、全部造って、まだ造るところはありますけれど、それじゃあ、日本で本当に財政危機で、金がなくて、みんな困っているのかといったら、庶民は困っていますけれど、実は、全然違うということで、できていったじゃないですか。実際に。新幹線も、長良川河口堰も。ねえ。

 

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