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平成27年1月5日 市長年頭記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月23日

ページID:66007

報告事項

  • 市長の新年あいさつ
  • 議長の新年あいさつ
  • 副議長の新年あいさつ
  • 「メダカの新種発見」について

会見動画

報告内容

市長より

 新年、明けましておめでとうございます。

 

 何か正月の感想ということでしたけれど、大須で恒例になっていまして一言二言しゃべらせていただいとるんだけれど、どえらい人出で。やっぱり商売がまず栄えるというのが一番基本ですので。まちづくりの。それから、当然、世界一の福祉を提供すると。こうなっていくわけです。なかなかええなと思いましたですね。

 

 それもありますけれど、何より名古屋はいよいよ、リニアの新幹線がもうちょっとというところまで来ておりまして、まちづくりがいよいよ始まるかということで。これは、他の都市の方から言わせれば、大変なラッキーなことじゃないかということで。

 

 これを空前のチャンスとして、東京・大阪・名古屋、第三の都市ではなくて、一気に脱皮して、世界の名古屋と言ってもらえるようなものをつくっていかないといかんということです。

 

 それと同時に、そういうまちをつくる場合には、しょっちゅう言っていますけれど、非常に自由主義経済の恩恵を受けるわけですので、当然、自由主義は格差社会を広げますので。何といっても、特にシンボルは子どもの貧困という問題なんだけれど、シンボルはですね。お年寄りのこともありますけれど、そういったものに最大の愛情を注ぐまちという、両方をやっていくということだと思います。

 

 リニアに関して言えば、いろいろなものにちょっと出ておりますけれど、高速の直結乗り入れというのがありまして。なかなかあれは面白いなと思いますけれど、世界に1個もないんだね。これは、実は。何でないのかということを、今、いろいろ考えておりまして。ということで、アムステルダムがそれに近い格好までいっとるらしいんだね。

 

 いろんなスケジュールがありますので、すぐというわけにはいかんか分からんけれど、いっぺんアムステルダムやら、ついでに国際展示場のでかいのを持っていますハノーバーですか、ドイツの。ああいうところもちょっと行って、世界の名古屋の原動力をどうやってつくっていくかと。その課題は何があるかということを学んでいきたいなと、こんなふうに思っております。

 

 それから、名古屋は伊勢湾台風の大悲劇を経験しておりまして、先ほど職員さん向けにも言いました。僕は小学校5年でしたね。これは繰り返しますけれど、あの伊勢湾台風。伊勢湾台風の次の日の、僕は小学校まで行きましたので。休校に。休校より、なかったのかな。土曜日だったですね。ものすごい青空だったですよ。まだよう覚えています。次の日の青空が。

 

 あのときに、名古屋だけじゃないですけれど、名古屋の南の方を中心として5000人以上の方が亡くなられて、白水小学校といって、南区の。当時、何だか知らん、よう知っとるんです。材木が流れ出てきてね。子どもさんが大変不幸な目に遭われたということを体験しておりますので、絶対そういうことのないようにですね。

 

 最大のゼロメートル地帯を持った地域ですので、防災は当たり前だと思いますけれど、最大限のエネルギーを割いていきたいと、こんなふうに思っております。

 

 今もちょっと言いましたけれど、せっかくですから、産業の力でここまで伸びてきたまちというか。振り返れば、しかし、それは当たり前じゃなくて、今の伊勢湾台風もありますけれど、その前の空襲というやつが特に名古屋はひどかったんですね。

 

 あまりゼロ戦がどうのこうのと言うと、せっかく今、MRJだと言っとるときに。何か分かりませんけれど、名古屋はすごい空襲だったんですね。都市部のほとんどを失ってしまったと。そういう、実は非常に市民の涙の上に築かれたまちと。実はですね。

 

 それが、僕らの世代ではありません。僕らの親の世代だと思いますけれど、おやじやおふくろの世代がむちゃくちゃに働いてくれたおかげで、今や東京がくそみたいに威張っておりますけれど、東京は消費地と首都なのであって、実際、外貨を稼いで日本をこうやって牽引しとるのは、この名古屋のまちなんですよ。実は、これがエンジンなんです。

 

 何となく、交付税を五十何億円もらっとると扶養家族みたいに思われる方がありますが、とんでもない誤解なので。交付税をもらっとるところがあったら、払うところがあるわけですよ。日本中の中で。その一番たくさんのお金を国に上納しとるのが、この名古屋のまちと。東京が1つありますけれど、あそこは当たり前のことなので。

 

 ということですので、そうやって、本当の悲しみの中から、すごい先人の努力によってここまで持ってきた名古屋のまち。その産業の力を、さらに高みを目指していくというために、リニア新幹線で与えられましたこの空前のチャンスを大いに生かしていきたいと。その力を最大の福祉に、ぬくといまちということで、特に子どもの貧困と。子ども応援委員会の精神を生かしてね。

 

 名古屋で育ってきた子どもさんたちが、金のある子、ない子、体の不自由な子、そうでない子、いろんな子どもがおると思うけれど、みんなの時代が来るで立派になれよといって。みんなで応援できるまちを目指していきたいし、そのちょうど元年に、まちづくりで言えば元年に今年なっていくのではないかと、こんなふうに思っております。

 

 世界の名古屋に向けて、精いっぱい、皆さん、名古屋市民総力を挙げまして、そんなまちをつくっていきましょうということです。

 

 

 もう一言言うなら、文化面でおもしれぇまちをつくらないといかんね。本当に。わしは、そうテレビが嫌いではないで、よう見ますけれど、皆さん努力されとると思うけれど、東京のネタがものすごく多いですよね。

 

 大阪と、それから、東京の歌舞伎座と。大阪は何だったな。歌舞伎座じゃないわ。どういう名前だったな。鴈治郎さんの襲名披露をやっておりましたけれど。そういうのから、日本橋の、1時間ものをやっていましたね。日本橋。

 

 あれなんかを見とると、納屋橋は、名古屋で言うと日本橋みたいなものですけれど、あそこで江戸時代の建物を失ってしまったという、この悲しみと比べると、情けないなと思ったね。本当に情けない。

 

 名古屋フィル、名フィルを、この際、ベルリンフィル、ウィーンフィルと言えば、名フィルが次に出てくるような。例えばシンボルで言うとね。

 

 どえらいおもしれぇまちというのは、無味乾燥な言葉で言うと文化・芸術ということですけれど、そういうおもしれぇまちで。

 

 さっきみたいにリニアが来て、高速なんかがすぐ乗り入れすると、恐れるところは、名古屋で降りずにそのまま行ってしまうということですよ。結局。それが恐れるところなんだけれど、いやいや、そんなものに負けずに、反対に、尾張地区から名古屋に来てもらって、名古屋のそのものが、昇龍道もありますけれど、そのものが面白いと。名古屋のまちで降りて何か行こうかというふうになれる、そういう文化的な発信をしないといかん都市だなと思います。

 

 ザッツ・オール。サンキュー・ベリーマッチということで。

 

議長より

 あらためまして、明けましておめでとうございます。議長を務めさせていただいております、うかい春美でございます。皆さま、新春を温かな日差しの下でお迎えになったというふうにお喜び申し上げます。昨年は、市議会の方、大変お世話になりました。出席者の皆さま方に心から感謝申し上げます。

 

 元旦、本当にびっくりいたしまして。平成27年の元旦、名古屋のまちは真っ白な雪に覆われておりまして、キリッととがった空気の中で、新しい1年がこれから始まるんだと、身の引き締まる思いがいたしました。

 

 くしくも今年のえとは未(ひつじ)。真っ白なヒツジ。未来の「未」という字がヒツジですが、やってきたわけですから、今年は明るい未来が開けてくるものと信じたいと存じます。そして、そのとき、青空を突き抜けた、まぶしく明るい日差しが差してまいりました。それが名古屋のまちの隅々まで、市民の皆さま全てに等しく、優しく降り注いでほしいと願っております。

 

 先ほど来、市長さんがおっしゃっていらっしゃいましたように、名古屋はリニア到来、今まさに時代の転換点を迎えようとしています。2027年に開業が予定。そのリニア中央新幹線の東京-名古屋の工事がいよいよ開始されることになったということにも、大きな期待がわいてくるのでございます。

 

 私は昨年、議長の立場をいただいたことで、名古屋駅周辺まちづくり(構想)懇談会という会議にも出席させていただくことができました。さまざまな立場から述べられるご意見、そしてまた壮大な計画、これをお伺いすると、リニア中央新幹線が大都市名古屋を一変させるような、そんなパワーを持っているというふうにあらためて実感した次第です。

 

 今、既に名古屋駅周辺では、新たなまちづくりが着々と進展し、ターミナルの機能強化等の検討などが進められております。昨年末には、私が住んでおりました中村区ですが、亀島だとか、則武、米野、新明など、学区の説明会が行われました。私も参りましたが、私を含めた参加者の皆さまも、リニア中央新幹線を今や現実のものとして受け止めて、そして、ワクワクとした高揚感を覚えられたと感じました。

 

 しかし、実際、名古屋駅周辺のところで立ち退き等に該当される方々は、もちろん大きな不安を抱かれているものとも感じました。市民の代弁者としての市議会は、これから起こり得るであろうさまざまな課題や問題をしっかりと受け止めさせていただきまして、行政を厳しくチェックし、的確な施策が行われるよう、頑張ってまいりたいというふうに思っているところです。

 

 さて、昨年末に衆議院解散総選挙が行われまして、現与党がこれまでの経済政策をより高めていくとの方向が出されました。名古屋のまちにもにぎわいが戻りつつあるとのことですが、依然として景気の回復を実感できない市民の皆さまも多いと伺っております。景気回復の効果を隅々まで行き渡らせて、市民の皆さまに景気回復を実感していただける社会を実現していかなければならないと、強く思っております。

 

 先ほど市長もおっしゃいました。私も、子どもたちの貧困ですね。格差が格差を生む。親の経済格差が子どもの将来に格差を付ける社会、子どもの貧困をこのように生み出すような社会というのは、あってはならないと思います。

 

 頑張っている人が報われる、困っている人が救われる、弱い人が強く生きていける、全ての人が豊かさを実感できる社会になるよう、これからも頑張ってまいりたいと思っております。

 

 また、福祉や医療などの社会保障に要する経費がますます増加する状況の中で、懸念される南海トラフなどの巨大地震、ゲリラ豪雨とか、大型台風、頻繁に訪れておりますが、そういった自然災害の防災・減災対策をはじめ、避けては通れない課題にも、鋭意取り組んでいかなければなりません。

 

 さらに、よく申します、子どもを産み・育てるなら名古屋でと。これをただのスローガンだけに終わらせてはいけないと思います。子育て支援等の拡充、そしてまた高齢者の皆さんが生き生きと役立ち感を持って社会参画し、安心して暮らしていただける社会。若者や女性が経済的に自立し、結婚、家庭を持って堂々と生きていくことができる社会。そんな仕組みづくりなどにも、力を尽くしていかなければならないと思っております。

 

 同時に、市長さんが本当に強いお気持ちで言ってくださったので、私もそのことについて本当に同感いたしますが、子どもたちのために、子どもたちが健やかに育つための社会環境、教育環境を整えることも急務であると思います。

 

 教育は未来への投資とよく言われますが、名古屋の子どもたちが自らの夢を大きく持って、それを実現することができる。そんな力を付けるようにすることが、今を生きる私たち大人の役目であると思います。

 

 人づくりは、一朝一夕ではできません。子どもたち一人一人の可能性を広げ、伸ばすことができる、十分な教育環境が必要であると思います。それには、長い期間と子どもたちを取り巻く多くの人が必要です。

 

 子どもたちは、素晴らしい人との出会い、巡り合いの中で多くの体験をし、考えを深め、成長していきます。だからこそ、名古屋の子どもたちは名古屋市民が育てるのだと。そういう市民の皆さまのご理解、ご協力を賜ればと思っております。

 

 そして、市議会として、教育予算に関してより積極的な提言、提案をすることはもちろんですが、市長さんをはじめ、行政としてすぐにできること、今一番やらなければならないことの1つ、それが、教育にかける予算を日本一にすることであるというふうに存じます。

 

(市長) そうなっとらせんか。まだなっとらんか。

 

(議長) はい。ちょっとおかしいですね、まだ。ご承知のように、OECDの調査結果によれば、日本の国内生産に占める教育予算の割合は、5年連続で加盟国最下位となっているのですから、日本一と申しましても、世界に比べればそれほど大したことはないと思いますので、ぜひ市長さんには、子どもたちにかける教育予算、子育ての予算に大きな大きな力をお尽くしいただきたいと思っておりますし、市議会としても、そのように努力をしてまいりたいと思います。

 

 何はともあれ、今後とも市民の視点による政策立案、政策提言を行いまして、この地域の活力と元気を一層高めるとともに、名古屋の子どもたちの輝く未来の創造に向けて全力で取り組み、市民の皆さまのご期待と信頼にしっかりと応えてまいりたいと存じます。市政記者のの皆さまには、本年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございます。

 

副議長より

 あらためまして、明けましておめでとうございます。旧年中は何かとお世話になりまして、ありがとうございます。深く感謝を申し上げる次第でございます。

 

 昨年は、うかい議長さんの補佐役として、円滑かつ公平・公正な議会運営をすべく努力してきた1年であったと思います。多くの市民の皆さまは、本当に着実な市政の推進というのを心から願っていると実感する次第です。

 

 限られた予算の中で、先ほどから、市長、また議長からもお話があったとおり、少子高齢化や人口減少の問題や、今、本当に心配されております南海トラフ巨大地震。これも、去年、地震調査委員会の発表によりますと、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は、この名古屋の方でも43%ということで、1%上がったわけですが、本当にいつ起こっても不思議ではないと言われております南海トラフ巨大地震。こういった大規模自然災害の対応。こういったことも本当に重要です。

 

 そして、リニア中央新幹線の開業の効果を最大限に活用できるまちづくりなど、待ったなしの課題に立ち向かい、市民の皆さんが本当に安心して未来に希望が持てる市政運営を目指していく必要があると実感しております。

 

 今後も副議長として、うかい議長をしっかりと支えながら、先ほど議長さんからもヒツジの話が出ましたけれども、ヒツジは食肉もそうですが、温かい毛ですね。人の心を、また身を温めるヒツジにあやかって、私どもは、名古屋市政も、本当に人の心を温めるような温かい市政にしてまいりたいと思っている次第です。

 

 住民の意思を行政に反映させるという市民の皆さまから負託された職務を十分に果たして、市民福祉の向上に努めてまいりたいと考えている次第です。記者クラブの皆さまには、昨年と同様、本年も大変にお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。以上です。

 

◎「メダカの新種発見」について

 それでは、メダカちゃんの新種発見というのがありまして、平成20年にインドネシア共和国のスラウェシ島で採集したメダカを東山動植物園で繁殖させまして、琉球大学の研究チームと共同研究を行ってきました結果、新種であることが分かりました。

 

 平成26年12月に発行されましたアメリカ合衆国の科学雑誌に、このメダカに関する論文が掲載されまして、正式に新種ということで認められたようです。

 

 新種メダカの和名は、メダカを採集した湖の名にちなんで、「ティウメダカ」と名付けました。

 

 ティウメダカは体長約30ミリで、飼育環境下での寿命は2年程度です。オスの尾びれの上下両端がオレンジ色で縁取られておりまして、小さいながらも、きれいな。オレンジ色がついとるという、きれいな魚です。

 

 東山動植物園では、このティウメダカの飼育下での繁殖に世界で初めて成功したということです。

 

 このティウメダカは、明日1月6日(火曜日)から「世界のメダカ館」で初公開します。スラウェシ島のティウ湖を除き、ティウメダカを目にすることができるのは、世界では唯一、東山動植物園だけです。この機会に、ティウメダカをはじめ、150種近くのメダカの仲間を目にすることができる「世界のメダカ館」へぜひお越しください。

 

 僕は、いっぺん行ったことがありますけれど。ありましたね。淡水魚のね。なかなかきれいですが、あれはどこだったな。木曽川に1個、どえらいええのがありますわね。何やった。

 

(当局:アクア・トト(ぎふ)。)

 

 アクア・トト(ぎふ)というのがあります。あれと同じぐらいのがあるの。ほんだで、ぜひ。動植物園の中にも、動物園のゾウやライオンやトラというのは花形スターですけれど、こういう淡水魚も、どえらいきれいですのでね。東山ズー&ボタニカルガーデンですか。動植物園に来ていただければと。

 

 山の向こうのところにあるわな。一山越えたところにありますけれど、ぜひ来ていただきたいと思います。なかなか幸せな話題でして、結構なことではないかと思います。ティウメダカさん。

 

 メダカというのは、昔、ぎょうさんいろんなところにおったけれど、最近、おらへんね。どうなってまったか知らんけれど。ちょこっとした小池には、小さい池にようけおったけれどね。最近、見んですけれど、どうなってまったかなということですが、東山にはこの世界の新種がございますので、ぜひおいでいただきたいということです。

 

質疑応答

◎今年の目標について

(記者)

 先ほど抱負のお話でリニア等の話をされましたが、今年の目標ということで、もう少し具体的に何かあれば、こういうことをやりたいというのがあれば、教えていただけますか。

 

(市長)

 リニアですか。

 

(記者)

 リニアとはまた別で、何かこういうことをやりたいという目標が具体的にあれば。

 

(市長)

 やりたいことといえば、まちづくりの方でいきますと、福祉とかもありますけれど、やっぱり名古屋城の天守閣の本物復元は、スケジュールに確実にのせたいと。名古屋市400年の計。これは皆さん、本当に、図面がありますから、きちっとぜひ報道してほしいし、文化庁は「コンクリートの再建は認めない」と言っておりますので。

 

 わしは、ずっと66年名古屋に住んでおりますけれど、名古屋の人の一番悲しいことは、心の中にあるシンボルたるものを失ってしまったと。空襲で焼けてしまったと。繰り返しますが、友達なんかに、「今度名古屋に行くでよ、どこに行ったらええ」と言われると、名古屋の人というのはみんな悩むんですよ。これが悲しみですね。

 

 シンボルは本物でないといかん。名古屋城と言うと思いますけれど、名古屋城へ行くと残念ながら鉄筋コンクリートですから。なかなかリピーターになって、感動を呼ぶものになっていないと。申し訳ないけれどね。ということですので、本物のシンボルを確立すること。

 

 400年大事にしないといかんのですよ。300億円とか言いますけれど、地下鉄1キロ、高速道路1キロで200億円掛かるんですから。延ばすのに。名古屋城に300億円掛けて400年大事にしたら、どんだけええもんか分からんですよ。400年後の子どもたちが、「ええことをやってくれたな。400年前のじいちゃんたちの世代は」と、必ずなります。

 

 400年間大事にして、もう1回国宝にするんですよ。ということは、何が言いたいかというと、400年間、空襲とかいう人災をなくすることです。平和な世の中をつくるということなんです。実は。これがまず1つ。

 

 それから、世界の国際展示場ね。名古屋港に。民間登用もやりますけれど、産業の力の聖地をつくって、さらに高みを目指すということで。そこに同時に、日本版マサチューセッツ工科大学(MIT)と僕は言っていますけれど、もう1つ名古屋の誇りは、名古屋大学が取っていただいたノーベルプライズですわ。ノーベル賞ですよ。

 

 わしはスウェーデンの王室のとき(の映像を)見ておりましたけれど、「Nagoya University」と出てくるんですね。あれでNagoyaという言葉が出ると、何かどえらいうれしいんですね。世界のテレビで。本当につくづく感じました。

 

 物理学賞を13個、日本が取ったうち、半分の6個が名古屋大学と。こういう大変な名誉がありますので、ぜひ国際展示場の横に名古屋大学も来ていただいて、名工大と名市大も一緒になっていただいて、世界の理工系の人間の、みんな憧れの聖地になるように。名古屋がね。そういうのをつくっていければ、名古屋の都市の力は絶対落ちない。産業の力を落としては絶対いけません。福祉も駄目になるから。

 

 ということと、1000メートルタワーも、皆さん全然気がないようですけれど、そうでもないですよ。東京スカイツリーに600万人も来て、名古屋では1日40万人、名古屋駅に止まるんですよ。人が。だから、立地によればもうかりますから。

 

 もう1つは、取りあえず名フィルでしょうね。文化的に。今のリニアと高速なんかが直結すると。世界にないで。何でかというのは、すぐそのまま行っちゃうからでしょう。大抵。だから、そういうことを恐れんように、名古屋で降りて楽しむと。名古屋のまちを。そういうシンボルと、やっぱり文化・芸術というのは、どえらいでかいんですよ。

 

 飲んだり食ったりですわ、端的に言うと。おもしれぇまちというのを。ほんだで、わしは鳥久も残したかったんです。あそこの納屋橋をそういうところにしたかったんです。屋台も復活して。

 

 そのシンボルとして、今からジャズも歌謡曲もクラシックも絵画も全部日本一にするということは、なかなか残念ながらできんもんで、選択と集中をせざるを得ない。この名古屋のまちで、メインストリーム中のメインストリームである音楽のまたメインストリームである、わしも演歌も大好きですけれど、やっぱり名フィルなんかをね。世界のクラシックファンが名古屋に集まってくるように、まずね。そういうところに熱を入れていきたいと思いますね。

 

 名古屋に来て楽しいなといって。夜、一杯、遅うまで飲んでいこうかと。そこには音楽があり、いろんなものがあるがやと。こういうふうですわ。まだいいですか。いろいろいきますと、どんどん出てきますけれど。

 

◎今年の景気動向について

(記者)

 別の質問で、今年の景気動向なのですが、良くなる、変わらない、悪くなる。どういうふうに見ていらっしゃいますか。

 

(市長)

 日本国とすると、あまりようならんと思いますけれど、名古屋は良うなるでしょう。これは、減税しとるのがでかいんですよ。実は。皆さん、全然言われませんけれど、UFJ総研のこの間の調査で、名古屋は毎年110億円減税していますけれど、大体200億円の経済効果があるということで。

 

 最近、あれは日銀の方かな。違っとったらごめんですけれど、名古屋は、実はGDPが下がっていないと。GRPといいますけれど。という報告が、この間。何かで読みましたよ、私。

 

 下がっていないとすると、名古屋は11兆円なんですね。名古屋のGRPという、総生産が。それを2%。今、国で言うのが大体、少ない人は1%、多い人は3%、2%ぐらい落ちてきとるんじゃないかと。だから、消費税もよう上げんかったということで、2%分落ちていないとすると、名古屋は誰かが需要を支えとるわけです。

 

 11兆円の2%というと2200億円です。2200億円分、名古屋はそれだけ景気がいいという、需要なり供給があるんですよ。ここに。そうすると、減税(の経済効果)が200億円ですから、1割なんですよ。何と。ものすごい力ですよ。この1割の力というのは。ということを私は感じます。

 

 ええことだ。これは。とにかく経済を、商売を盛んにすると。これに名古屋市役所も全力投球しないといかん。その目線で見ないと。納屋橋の鳥久さんでもそうですよ。そういう目で見とったら、絶対ああいうことは起きなかった。なくなるということはなかった。

 

 それから、栄の、僕はパレード通りに早くしないといかんと言っとるけれど、あの大津通ね。あそこ。あれだって、商売を盛んにするという目で見たら、すぐやりますよ。そんなの。そこが、私は零細企業をやってきたからかどうか分からんけれど、市の職員の皆さん、また市民の皆さんと一緒に、名古屋の商売を盛り上げて、福祉日本一のまちをつくろうじゃないかと。

 

(記者)

 全国的に(景気が)悪くなるというのは、どういう理由ですか。

 

(市長)

 それはやっぱり、消費税の影響もありますし、どうしても今のやり方だと勝ち組の方に行きますわね。どうしても。子どもの貧困が一番のシンボルの数字ですよ。これだけ子どもの貧困の数字が上がってきとる。そんな時代に、公務員や議員が給料を上げて当たり前だと思っとると。国は。何を考えとるのかと。一体と。

 

 民間の企業を上げるのは、わしは何も文句を言いませんよ。そんなもの、当然ですよ。だけど、公務員とかパブリックサーバントの人たちは、先憂後楽で、納税者の生活がちょっとでも良うなるというのを、まず期待しなきゃ。その後に楽しめばええんです。というふうに思いますけれどね。

 

 民間の、本当の普通の企業のレベルで、給料が上がっとるところなんか、ないですよ。ないことはない、ありますけれど、大勢は全然です。それと、パートのお母ちゃんたちの非常勤がどんどん多くなっていって、苦しんどるわけでしょう。それが子どもの貧困になっとるわけでしょう。

 

 名古屋はそういうことに対して、一番、子ども応援委員会を中心として、温かいと。威張る必要はありませんけれど。さっき、うかい(議長)さんからも言われたけれど、なあ。そこは一緒に取り組んでいくだがね。

 

(議長)

 そうですね。

 

(市長)

 うん。

 

◎メダカの新種発見について

(記者)

 メダカの新種が見つかるのは、珍しい話なのですか。

 

(市長)

 いや、ちょっと私も、あまり。あちらに担当がおりますが、私も聞いたことがないですけれど。

 

(当局:新種が見つかること自体は、最近、ここ2年ぐらいで2件見つかっていますので、わりかし最近ちょくちょく見つかっておりますが、実際に動物園の飼育係員が現地に行って見つかるというのは、過去に、動物園関係者に確認しまして、聞いたことがないということで。初めてか、あっても非常に珍しいということです。)

 

(市長)

 どのぐらいあるの。世界中に、メダカの品種というのは。

 

(当局:メダカは36種類。)

 

(市長)

 36種類ですか。なら、なかなかだね。3000とか、3万とか、あるかしらと思ったら、36しかないですか。

 

(当局:はい。)

 

(市長)

 じゃあ、なかなかですわ。

 

(記者)

 誰が認めると新種になるのですか。発表すれば、もう新種になるのですか。

 

(当局:学術雑誌に論文を投稿して、そこで認められれば、世界共通の学名をいただくことになりまして、そこで、認められたということになります。)

 

(記者)

 STAP細胞みたいに発表しても違うことがあるので確認したいのですが、科学雑誌に載れば、もう一応新種だということになるのですか。

 

(当局:動物の新種の場合は、科学雑誌に論文を送って、その道の権威の方に。名前を付けて、論文を送って、いろいろな方々のOKをもらえれば取れるのですが、今回もかなり前に論文自体を送っていたのですが、実際に掲載されるまでに1年以上かかって、その間にじっくり審査されて、幾つか指摘事項ももらいまして、直したりしております。そういう経緯を経て論文が載っていますので、論文が掲載された時点で、新種と認められます。)

 

(市長)

 星も同じだろう。星と同じようなものか。

 

(当局:すみません。ちょっとその辺は。)

 

(市長)

 星もそうじゃないか。STAP細胞はどうだ。余分なことを言ってはいかん。

 

(記者)

 共同研究を平成20年5月に開始されて、10月にいきなりインドネシアに行っていますね。これは、最初から新種を発見してやろうということで取りに行っているのか。いきなりインドネシアに行った理由というのは、どういうことなのでしょうか。

 

(当局:メダカの情報を得るためにスラウェシ島というところに赴きまして、メダカの調査とか研究を目的に、最初は行きました。)

 

(記者)

 スラウェシ島は、メダカの何かなのですか。

 

(当局:メダカの聖地と言われていまして。36種類いるのですが、その半分以上はスラウェシ島にしかいないメダカなので、その場所で調査をしようということで行きました。)

 

 

◎国際展示場について

(記者)

 大規模展示場についてですが、昨年、民間登用の職員さんも採用されたところだと思うのですが、今年は、具体的にはどういうステップで運ばれたいのですか。

 

(市長)

 金城ふ頭で従来やってきたものも、駐車場の設定のことでOKしましたけれど、これは条件が付いておりまして。同時に稲永ふ頭を中心として、取りあえず10万平米。今、車の駐車場になっとるところだけで大体10万平米ありますので、そこと、ちょっと向こうの、鉄くずが置いてありますかね。

 

 それから、その周りのところ。これは、今使ってみえる方がいますので、内々はもう打診してありますけれど、正式にそこにもお願いすると、若干埋め立ても入れますと、35万平米ありますので。あそこに。

 

 そこで、1つ、アジア最大級ですね。上海はもっと大きいのを造っておりますけれど、のものを造って、産業の聖地としてね。

 

 そこに、今言いましたように、ええのは、日本版マサチューセッツ工科大学のような、理工系の聖地みたいな、ノーベル賞を取った研究室なんかのコンソーシアム(団体)みたいなのをつくって。名古屋の、日本一になりました生産力ですか。産業の力を、さらに高みを目指していくと。世界を牽引していくような場所にすると。できると思いますよ。その気でやれば。

 

 ただし、名古屋市の職員の皆さんが、みんな営業マンになった気でやらないといかん。ぜひ展示をやるときは名古屋のこれを使ってくださいと。その方が僕はええと思いますよ。世界10都市ぐらいに2人ぐらい。1人だと、新聞を読んでばかりおるといかんで、2人にして行って、その代わりノルマ付きですわ。みんな。別にこれは庁内公募でいいですから。

 

 ぜひ名古屋の展示を使ってくださいということにして、世界の産業の力を名古屋にどんどん、どんどん集めていくという方向を取りたいと。こんなことですね。役所の姿を、ちょっと変えるんですわ。営業本部みたいなものです。

 

(記者)

 愛知県さんも、技能五輪の会場に使うことを想定されているようなのですが、そことの連携というのは。お互い、別々に進めるおつもりなのですか。

 

(市長)

 それは話し合ってやると思いますけれどね。あそこは10万平米だと言っていますけれど、中身はちょっとよく分かりませんけれど、稲永だと35万平米ありますからね。全部ご理解いただければ、ですね。民間の、今使っているところやら。ちょっと埋め立てをしないといかんですけれど。それは話し合いながらということで、私は、知事殿にはちゃんと話をしてあります。

 

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