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平成26年11月25日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月24日

ページID:64687

報告事項

  • 長野県北部の地震に伴う上下水道局職員の派遣について
  • 「名古屋市危険ドラッグ撲滅キャンペーン」の実施について
  • 「デジタルコンテンツ博覧会NAGOYA」の開催について
  • 旧料理店「鳥久」について

会見動画

報告内容

それでは、11月25日(火曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 本来は、鳥久さんについての所見を冒頭に言おうと思っとったんですけれど、災害関係がございますので、こちらが一番大事なことですので、こちらをまず言います。

 

◎長野県北部の地震に伴う上下水道局職員の派遣について

おはようございます。11月22日(土曜日)に発生しました長野県北部の地震によりまして、被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 

 名古屋市としましても、白馬村の水道施設の被害状況調査等を行うために、23日(日曜日)に上下水道局職員3名を派遣いたしました。また、翌24日(月曜日)には、白馬村の漏水調査等を行うため、上下水道局職員9名を追加派遣いたしました。被災された方々が一刻も早く通常の生活に戻ることができますように、引き続き支援活動を行ってまいります。

 

◎「名古屋市危険ドラッグ撲滅キャンペーン」の実施について

それから、「名古屋市危険ドラッグ撲滅キャンペーン」の実施につきまして、ご報告いたします。

 

 危険ドラッグに関する事件・事故が、大きな社会問題となっております。名古屋市におきましても、平成25年の「危険ドラッグを使用、または使用が疑われる救急搬送事例」が66名に上りました。そのうち54名が30代以下でして、若年層を中心とした、危険ドラッグに関する啓発活動に取り組んでいくことが重要となっております。

 

 こうした中、名古屋市では、12月11日(木曜日)から来年1月16日(金曜日)にかけて、全市で「名古屋市危険ドラッグ撲滅キャンペーン」を展開いたします。市民の皆さまに、危険ドラッグには絶対に関わらないよう、強く呼び掛けてまいりたいと思います。

 

 12月11日のキャンペーン初日には、市内全区で街頭活動を実施いたします。中区の街頭活動につきましては、中区保健委員会、中区保護司会、名古屋市薬剤師会、愛知県および県警本部と連携して実施いたします。

 

 当日は、私もこのビブスと帽子を着用いたしまして参加し、「危険ドラッグにはNO!!買わない!使わない!かかわらない!」を呼び掛けてまいります。全市を挙げまして、危険ドラッグの撲滅に取り組んでまいりたいと思います。

 

◎「デジタルコンテンツ博覧会NAGOYA」の開催について

それから、「デジタルコンテンツ博覧会NAGOYA」、通称「デジ博」の開催について、ご報告いたします。

 

 12月6日(土曜日)・7日(日曜日)の午前10時から午後5時に、栄のナディアパークにおきまして、名古屋におけるデジタルコンテンツの振興に関する取り組みを国内外に発信するイベント「デジタルコンテンツ博覧会NAGOYA」を初開催いたします。

 

 「デジ博」の中核イベントが「国際デジタルアニメーションフェスティバルNAGOYA2014」です。これは、日本初の3Dアニメーション作品に限定した国際コンペティションで、応募がありました19カ国・74作品の中から選ばれた優秀作品の上映会などが行われます。

 

 この他にも、デジタルコンテンツ制作に関わるクリエーターによる講演会、3DCG制作といった親子向け体験イベント、企業や教育機関による展示会を開催し、7000名の参加を見込んでおります。

 

 名古屋市には、ゲームやアニメーションなどのデジタルコンテンツについて学べる大学や専門学校が多数集積しておりまして、優秀な人材が豊富です。「デジ博」の開催を契機に、こうした優秀な人材が名古屋のデジタルコンテンツ産業を担い、そして、地域産業の発展へとつながっていくことを期待しております。

 

 入場は無料ですので、ぜひ多くの皆さまに「デジ博」にご来場いただきまして、名古屋の最新のデジタル技術や、ゲームやアニメなどのエンターテインメントコンテンツの魅力を体験していただきたいと思います。ということで、職員からPRさせていただきます。

 

(当局:よろしくお願いします。このデジタルコンテンツ博覧会は、名古屋のデジタルコンテンツを幅広く発信していこうということを目的に行います。クリエーターや企業、そして学生といった人たちが協働して、盛りだくさんなイベントを展開いたしますので、ぜひお願いしたいと思います。

 

 時間は、朝10時から午後5時までということですが、市長が出席予定のアニメーションフェスティバルの表彰式につきましては、6日(土曜日)の5時15分から開始いたしますので、よろしくお願いいたします。以上です。)

 

 あんたはええか。せっかくだで何ぞ一言ぐらい言っていきゃあ。

 

(当局:デジタルコンテンツ博覧会は初めての取り組みではありますが、学校の皆さん、企業の皆さんと協力して、非常に内容も盛りだくさんになりました。世界各国から優秀な作品もたくさんご応募いただきまして、大変面白い内容となると思っておりますので、よろしくお願いいたします。)

 

ええですか。はい。では、ありがとうございました。

 

◎旧料理店「鳥久」について

ということでして、よく全国放送でも報道されておりますけれど、名古屋の鳥久さんが全焼すると。得月楼と言った方がいいか分かりませんけれどね。過去の歴史から言いますと。という大変な悲劇が起きまして、これについて、ぜひお話をしていきたいと思います。

 

 まずは、200年も大事にしてきました木造建築物で、多分、調べてみんと分からんですけれど、名古屋ではもうこれが最後の1つ。それから、日本中でも、大抵1つしかないのではないかと。

 

 木造建築物はたくさんありますよ。例えば法隆寺が1300年、1400年とかありますけれど、それから、名古屋でもお寺の、建中寺なんかはありますけれど、ああいう庶民が親しんだ、繁華街の真ん中にあるですね。川の横にあって、庶民が親しんだ居酒屋のようなものですね。

 

 京都の鴨川の川床料理が有名ですわね。あれの建物がいつのものだったか、いっぺん調べないといかんですけれど、1戸、ちょっと昨日ネットで見ておりましたら、古いのがあるんですけれど、やっぱり移築しとるんですね。

 

 ということがありまして、ちょっと分かりませんが、今の言った条件の下でですよ。繁華街のど真ん中にあって、皆さんが、庶民が親しんで、酒を飲み交わして人生を語ったような建物は、多分日本に1つしかないのではないかと思われるような建築物を、名古屋のかけがえのない宝を焼失させてしまって、まず私からも、市民の皆さんに深くおわびを申し上げたいということです。

 

 こういうものは、もう二度と取り返せませんので。何べんも言ってきましたから、繰り返しますけれども、あれは明治24年の濃尾震災もくぐっておりまして。あの建物は。昨日、市民団体の皆さんの会に出てきましたら、名古屋大学の西澤教授がちょうど解説されていましたけれどね。やっぱり濃尾震災をくぐったということで、梁なんかの構造に非常に工夫がしてあって、非常に大切な建物だったということを言っておられました。

 

 ちょっと僕は次の用事があったで途中で出ないといかなんだですけれど、そういう建物であり、また、太平洋戦争の、名古屋の空襲という大悲劇の中を生き延びてきた建物であると。

 

 それから、料理屋さんですので、火を使いますから、こういう火災の危険もあっただろう中に、今までの200年の所有者ないし厨房の方が大変注意をされて、火事を起こさんように、ずっと残ってきた建物であって、全く貴重であったと。

 

 それから、繰り返しますが、これも建物の意味で、僕は旭丘高校の建物を、座り込みましたけれど、あれはやっぱり単体としてあったということで、あれも残念なんですけれど、今度の建物については、堀川、納屋橋という、東京で言えば日本橋ですね。名古屋の納屋橋は東京で言えば日本橋です。それから、名古屋城。

 

 それから、僕はあそこをずっと、昔の「広ブラ」の屋台をね。広小路伏見から納屋橋。昔は納屋橋からだったようですけれど、それから柳橋、笹島と、屋台を復活させたり、それから、あの中村の市場ですね。あそこも非常に、なかなか特色がありまして、いわば築地場外みたいな味があるんですわ。ああいうところも含めて。

 

 この間、議会の答弁で、地下鉄の駅を造ったらどうだなんていう話がありまして、そういうものとか、それから、リニアのまちづくりの中に入っていますから、あそこは。そういうまちづくりの中の決定的な意味合いを持つ財産を失ってしまったと。決定的な意味合いがあったまちの記憶を失ってしまったということは、もう取り返しがつきませんので、名古屋市民の皆さんに、本当に申し訳なかったと。

 

 私は市長にならせていただいて、こういうことが起こらんように、そういう部局もつくって、口が酸っぱくなるほど言ってきたんです。しょっちゅう。で、こんなふうになったけれど、僕自身に対してもどえらいショックなんです。大変なショックですよ。何のために、俺は市長だったのかというぐらいの気持ちがありますね。

 

 報道なんかで、あまり言ってはいかんけれど、市役所が動かんのも市長の責任だというコメントが載っとったのがありますけれど、そうかも分かりません。下手すると。必ずしもわしはそうは思わんけれど、そう言われる方がおれば、そうかも分かりませんけれど、本当に情けないと。

 

 200年の歴史に対して、今の私のこの世代のときに壊してしまった、焼けてしまったということは、大変、万死をもってという、そういう偉そうなことを言うんではありませんけれど、本当に申し訳なかったと。

 

 あれから、いろんなところへ行きますと、本当にもう。旭丘高校のときもありましたけれど、これほど「残してほしかった」と市民が言われるのは、本当にないですよ。全国放送でも、よくやってくれまして、申し訳なかったということで、今日、幹部会で、市の職員の局長さんに、今回のこの悲劇を、自分でどう思うのかと。

 

 いいですよ。大したことはないじゃないかと。名古屋はピカピカの建物を造ればええんであって、何なんだというご意見でもいいです。そうでない、僕らの意見でもいいですけれど、書いていただいて。なぜこんなことが起きてしまったのかということを、1週間以内に特別秘書のところに出すようにということで、指示をさせていただきました。

 

 なぜかというと、今日も名古屋大学の濵口総長が言っていたけれど、名古屋はやっぱり世界の名古屋、と言っていましたね。それは、名古屋大学は実践されております。ノーベル賞でですね。

 

 物理学系のノーベル賞、日本の受賞者12人のうち、半分が名古屋大学ですから。すごい実績で、外国の方に言いますと、みんな拍手するぐらいの話で、そういう方が「名古屋を世界の名古屋にしよう」と言った場合に、こういう歴史的記憶というのはどえらい重要なんですよ。まちづくりの中の。

 

 いろんなことをやるとしても、テーマパークになっちゃうね。普通は。だけど、本物が現にそこに残っている。それも、非常に重要なことは、大体、文化財というのは金持ちの、とか、お寺とかね。そういうのが多いんです。今回は、本当に庶民が親しんで、おびただしい名古屋の人たちがあそこで酒を飲んで、名古屋のまちやら人生やら時代を語り合ったわけですよ。

 

 幕末のことも語ったと思いますよ。1827年に頼山陽さんが、来たかどうか、確たるあれはないんですけれど、堀川に浮かぶ月を見て、「得月楼」と。月を得る楼と言ったのが初めですから。そういうまちの決定的な記憶を失ったというのは、世界の名古屋をつくる場合において、非常にダメージなんです。

 

 ということで、誠に申し訳なかったと。反対に、市の職員は何をやっとったんだという。担当部局がありますけれど、区役所にもまちづくり推進室というのがありまして、300人ぐらいおるはずです。全市ですけれど。

 

 と、あるところで言いましたら、緑区やそんなところの人は、といって。いや、そうじゃないでしょうといって。特に中村区や中区のまちづくり推進室として、自分で気付かないといかんです。まず。こういうまちの記憶を大事にして、世界の名古屋をつくっていこうやという気持ちにならないといかん。ならせんのは、河村さんの責任か分かりませんけれど。ということがありまして、先がた、指示をさせていただきました。

 

 最後に私は、実は芥川龍之介さんは大好きで。学校時代から。特に、『奉教人の死』という、死ですね、deathですけれど、という短編小説がありますけれど、これは、長崎で、ある教会の中で、子どもの命を救ったと。自ら死んでですね。火事の中を。そういうドラマですけれど、ドラマというか、実際にあったと言われております。

 

 書いてあるのを言いますと、「なべて人の世の尊さは、何ものにも換へ難い、刹那の感動に極るものぢや。暗夜の海にも譬(たと)へようず煩悩心の空に一波をあげて、未出ぬ月の光を水沫(みなわ)の中に捕へてこそ、生きて甲斐ある命とも申さうず」というのが。

 

 そういう芥川さんが飲んだところでですね。何べんか行ったことがありますけれど。わしも酒を飲まないとやっとれませんで、いつも飲んどりますけれど、得月楼と名を変えた新しい納屋橋のまちづくりの中で一杯飲んだら、人生、楽しかったろうなということを思うと、全く残念でしようがないです。

 

 残念を通り越しておりますね。本当に。どうにもならんという悲しさですね。本当に悲しいですね。

 

 世界の名古屋をつくろうと思って、わしも国会議員を辞めまして、そういう気持ちでなってきましたので。分かってもらえるかな。この気持ちが。だから、相当深刻で。この問題は。市長ですからいろんなことをやりますけれど、この問題は立ち直れませんね。精神的に。本当に。

 

 激しい怒りを感じております。もし失火か何か、放火した人がおったりしたら、絶対許せん。こんなことをやっては。ということで、これは本当に激しい怒りを感じます。それから、今までやってきた名古屋の。それから僕自身にも。本当に、何でもっと早く・・・。

 

 相当前から気付いとったんだけれど、もっと前から気付いて、なぜもっと所有者さんのところへ何べんでも、夜討ち朝駆けでもええんですわ。「こうしてちょう」「ああしてちょう」といって言えなかったかということが、申し訳ないと思っております。ということです。

 

質疑応答

◎人事委員会の給与勧告について

(記者)

 職員給与の問題なのですが、人勧実施をめぐって、労組との話し合いの進捗状況があれば、お聞かせください。

 

(市長)

 連合さんはこの間おみえになりまして、そこでお話を。組合といっても連合という組織でしたので、名古屋市の職員さん、プロパーじゃありませんけれど。

 

 私は、組合の皆さんとはぜひ話し合いたいから段取りしてちょうということで、だいぶ前から役所に伝えてあります。職制を通じましてですね。だけど、まだこれは開かれておりません。

 

 その場合でも、人勧の拒絶ということになっておりますけれど、僕は、人勧のやり方というのは、前から言っていましたけれど、あれは大企業と優良会社のみをほぼ対象にしておりまして、民間並み給与とは言えないということで。これは国会議員時代から言っとったんですけれど。

 

 それはそれですけれど、605万円というのが今、平均らしいんですけれど、605万円以下の方々に、庶民公務員には、どうぞそのままもらっていただこうと。上の方については、厳しいことを、身を切ってと言っておりますけれど。そこら辺のところは話し合ってもええよと、いろいろですね、ということは申し上げておりまして。

 

 僕もぜひ、庶民公務員は、本当はそこの方が民間との格差はでかいんですよ。本当は。本当は30代、40代ぐらいの民間の給与は、本当に低いんです。だけど、そんなことを言っとっちゃいかんので、子育て世代については、給料を上げていただこうか、人勧をそのまま100%適用すると。ということで申し上げたところでございまして、話し合いは当然、いつもオープンにしておりますけれど。

 

 しかし、この衆議院の解散なんかでも話題になっておりますけれど、相当景気の指数が下がってきていますしね。実質給与で比較するなというご意見も分かりますけれどね。しかし、本当に庶民の苦しみ。要するに、格差ですね。

 

 格差社会が今、大きく広がろうとしとるときに、やっぱり庶民公務員は、僕は、給料をもらってもらってもええと思うけれど、年収何百万円とある、それこそ700万円、800万円、900万円、1000万円もある方を、本当に一緒に上げるのかと。こういうときにこそですよ。それこそ先憂後楽ではないのかと。という気持ちは変わっておりません。

 

 だけど、下げると、そのぐらいの気持ちでは思っていますけれどもね、それはやっぱり、給与、雇用というのは、社会の最も重要なことですから、給与を下げることが簡単にスッスッといくもんだとは、私はそうは思っておりませんので、そこら辺のところは話し合いましょうということを言っております。

 

(記者)

 前回の会見でも出ていたのですが、いったん勧告を受け入れてから、そういう具体的な議論を進めるとか、あと、勧告制度が納得できないのでしたら納得できないなりに、他の人事委員会があるところの首長さんとかと連携して、何か事を起こすとか、そういうやり方もあると思うのですが。今の状態だったら、全く前に進まないのではないかと思うのですが、どのようにそういった妥協点を探るのか。

 

(市長)

 いっぺん話し合って。それは、そういうのも1つの考え方ですけれど、人事委員勧告を100%そのままやりなさいという規定はありませんしね。尊重しなさいということですので、私は精いっぱい尊重させていただいておるということだと思いますよ。605万円以下は100%適用すると言っとるんですから。と思いますけれど。

 

 あとは、政治的な責任を負うというのが、それがコンメンタールみたいなものの見解ですけれど。

 

 だけど、皆さん、庶民感覚として、公務員がパッと上げてね。国会でも、テレビでやっとるじゃないですか。国会議員が戻したとか。国の公務員もそうでしょう。公務員のことも言っていますよね、確か。言っているじゃないですか。みんな、討論会で、テレビで。そのとおりやっとるじゃないですか。皆さんの、市民の、市民かどうか知りませんけれど、ご批判のとおりにですね。

 

 僕はそれを受けてというか、その前に分かっていましたけれど。零細企業をやってきたもんだで、分かっていますけれどね。特にこういう景気の踊り場に来て、格差社会が広がって、特に子どもの貧困というのが広がっとるようなときは、やっぱり605万円といいますか。特に800万円、僕らより多い給料の人たち。そういうところも上げるんですか。本当に。

 

 それは、国民の皆さんは納得するの?とても納得できんと思いますよ。公務員は優秀だからとか。この間も、給料を上げてもらわんとやる気が出んと言っとった人がいますけれど、「本当なの?それ」と。悪いけれど。

 

 私は零細企業ですけれども、やっぱりこういうような周りの環境がいかんときは、給料を下げてでもね、人の倍働いて会社の業績を上げるというのが普通ですよ。そういうのが優秀な社員であって、会社のやる気というもんですよ。じゃない? 私はそう思いますけれど。

 

 特に最近の、繰り返しますが、解散にまつわるテレビ番組を見て、つくづく、俺の言っとることじゃないかと。国会議員のことをよく言っていますわね。知らん間に上げてまったといって。と思いますけれど。

 

(記者)

 妥協点は。

 

(市長)

 妥協点は、だから、僕は、初めは、600万円以上の公務員は、給料、身を切って下げてでもやってちょうと言いましたよね。だけど、その辺は、私も給料というのは本当にどえらい重要な問題なもんで、いろいろ考えとるよということは、職制の中では言ってありますよ、いろいろ。そういうことで、話し合うということじゃないですか。

 

(記者)

  いったん勧告を受け入れて、そのやり方について議論するという考え方はないのですか。

 

(市長)

 それは、今のところはありませんけれどね。今のところはですけれどね。いろんな知恵の中から出てこないといかんけれどね。正直に、言ってまうだわ。公務員は、大企業・優良会社並みの民間給与に準拠すると。そう正直に言えばいいですよ。人勧にも言ってもらわないといかん。

 

 民間並み給与と言うから、腹が立ってくるんですよ。どう言うか、知りませんよ、国民は。公務員は大企業ならびに優良会社並み給与でと言ったって、国民の皆さんはどう言うか分からんけれど。パブリックサーバントはどこへ行ったと言う人が、ようけおると思いますけれど。

 

 だけど、若手の公務員の皆さんの給料が上がらずに終わっとるというのは、私も本意ではありませんのでね。特に子育て世代を中心にしてね。やっぱり、しかるべきこういう人勧があれば、それはそれで100%適用して。

 

 だけど、実はここが大きいんですよ。格差は。あまり言うと何ですけれど。本当に300万円、400万円ぐらいで働いとる。子どももおってね。ようけいますがな。民間は。

 

(記者)

 人勧について、前回、連合さんとの協議の中で、勧告を受け入れないことによって、外郭団体の給料なんかも下がってしまうことになり、そうすると、民間の企業にも波及するのではないかということをおっしゃっていたのですが、そういった主張についてはどう思われますか。

 

(市長)

 それは必ず言いますけれど。いつも。公務員側の主張ですけれど。どっちかというと社会主義に近いですよね、それは。まず役人の方の給料を上げて、それが経済を引っ張っていくというのは、ないわけじゃないですよ。そういうご意見は。そういうご意見はないわけじゃない。

 

 本当は、役人並みに民間が上がると一番ええんですよ。低いのをもってよしとするものではありません、給料は。やっぱり。ただ、それは国民総生産が分配されて国民総所得になるんですから、全体のGDPが上がらないといかんけれども、公務員の高い給料に民間が合わさっていくと、一番ええ。

 

 それはいいですけれど、そんな簡単じゃありませんわね。現実は、それと全く逆行しとって、格差が広がっていくと。現実はね。公務員をまず上げて、それに準拠させるというのは、1個の理想と言ってええかどうか分からんけれど、どっちかというと社会主義的な考え方ですね。それができれば、世界の経済って、そう苦労しないです。

 

 まず公務員の給料をボッと上げて、民間はそれに準拠してちょうといって、上がればね。そんな簡単じゃないです。やっぱり国民総生産を上げないといかん。すなわち、民間の経済を上げることによって、それが分配されて、所得になって、それが消費になるんですから、まず何といっても景気そのものを落とさないようにすると。落とさないどころか、それをアップさせるというのが。それだで苦労するんですよ。

 

 名古屋の減税だって、何だかんだ言っていますけれど、減税だけで全てよくなったわけじゃありませんよ。当然。名古屋はGDPは下がっていないと言われていますので。GRPですか、下がっていないと。

 

 それは、やっぱり6兆円の貿易黒字があるということが圧倒的に大きいんですけれど、減税もその中の一助にはなっとると思いますよ。100億円の減税で200億円の効果があると。そういうことをやって、全体にちゃんと、庶民の給料を下げないように頑張ると。上げるように頑張るというのが、それが難しいところです。

 

 そのために、いざここだというところは、公務員さんはパブリックサーバントとして頑張らないといかん。700万円、800万円、900万円、1000万円の方は、ひとつ踏ん張ってもらいたいと。辛抱してもらいたいところですわね。こういうところは。

 

◎旧料理店「鳥久」について

(記者)

 幹部職員から意見を集めるとおっしゃっていたと思うのですが、集めた後の予定は、どういうことを考えているのですか。

 

(市長)

 まず、職員の皆さんがどういう意識でおられるのかというのを知りたいんです。わしだけの特殊事例なのかと。これだけ深刻に捉えるのは。

 

 で、名古屋のまちづくりに対して、どういうふうに取り組みをしていったらええのかね、世界の名古屋というぐらいになるためにはですよ。ええわ、ええわなら、ええですよ。別に。東京都名古屋区でええがというなら、ええです。今日、名大の総長が言われたように、世界の名古屋と言われるような取り組み。

 

 まず認識をちょっと知らないといかんじゃないですか。本心を書いてくるかどうか知りませんけれど。何を河村市長、ばか野郎といって。ガタガタ、ガタガタ、いつまでも言っとるなと。わしらは決めたことをやるのであって、別に何もあそこは都市計画の中に入っとらせんし、それは当たり前じゃないかと。それ以上のことはできんじゃないか、とかね。

 

 それぞれの仕事があって、それ以上のことを、何を言っとるんだと。名古屋をもっとピッカピカのまちにするのが重要だと。古臭いものはどうでもええわというのかね。いっぺん知らないかん。なぜこんなことになったのかと。

 

(記者)

 鳥久さんの件ですが、所有者には、市長から直接お見舞いの気持ちはお伝えになったのでしょうか。

 

(市長)

 まだ伝えておりませんけれど。

 

(記者)

 伝える予定はありますか。

 

(市長)

 近々、早いところ、連絡したいと思っていますけれど。あまりに衝撃的だったものですから、ちょっと、気持ちといいますかね。どうしたもんだというのがありましたので。ちょっと整理がつかなんだということですから。早いところ。

 

このページの作成担当

市長室広報課報道係
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