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平成26年3月31日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2017年2月2日

ページID:57363

報告事項

会見動画

報告内容

◎「なごや子ども応援委員会」の採用選考結果と配置校について

 それでは、3月31日(月曜日)、年度末最後になりましたが、会見を始めたいと思います。本日は4点、ご報告ということでして。

 

 まず1点目は、4月から設置いたします「なごや子ども応援委員会」の採用選考結果と配置校について、ご報告を申し上げます。この点につきましては、ぜひ皆さん、日本中の基本的な子どもさんをみんなで応援するという。

 

 今までいろんな報道が、不幸なことがあるにつけありましたけれども、これで全てようなるとは当然申しませんけれど。

 

 日本中で名古屋からだけですけれど、何か大きな解決肢というか、日本中に提供するものでないかということで、ぜひ全国的にご報道をお願いしたいと申し上げておりましたところが、あまり個別に言うのは何ですけれど、一昨日でしたか、某新聞の社説、全国紙ですけれど、載っておりまして、大変うれしかったということをまず申し上げておきます。

 

 あのときに、この子ども応援委員会が、若干先生を楽にするというようなことですね。教師を。ということが書いてありましたけれど。

 

 結果的には、そういう面が非常に大きいんだけれど、何といっても、一番大事なことは、子どもの進路です。「進むみち」。高校はどこへ行くんだ、大学はどこへ行くんだというのが大きいですけれど、それより「針路(はりのみち)」ですね。大きくなったら何になるんだという。What do you do in your futureというんですか。

 

 それに対して、本当の専門的に、常勤で子どもを応援していくというのは、日本で初めて。何と、日本で初めてです。名古屋にできると。そのスタートが明日からということになるということで。

 

 ぜひまたご取材なんかを賜って、日本中に広げていただいて、名古屋の動きが日本中に広がって、子どもさんの。悲鳴ばかりじゃないんだけれどね。そういう場合もありますけれど、もっと普通の意味で、あんたはこんな長所があるよと。こういう人生を歩んだらどう?というような話ですけれど、それも含めて、子どもの笑顔1つにつながってくれれば、こんなええことはないなということでございます。

 

 2月12日から公募を開始しておりました、子ども応援委員会のスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、スクールアドバイザーにつきまして、137名の方々にご応募いただきました。32名に合格通知を発送しました。

 

 明日4月1日には、研修計画の立案や実施などの指導的な役割を担っていただく、首席スクールカウンセラー1名を加え、33名を委嘱することとします。

 

 合格とさせていただきました方々の主な職歴を見ますと、スクールカウンセラーでは、民間会社の勤務経験のある方や、名古屋市のキャリアマイスターとして勤務された経験を持つ方など、さまざまな職歴をお持ちの方に、子ども応援委員会の構成員となっていただきます。大変多くの方々にご応募をいただきまして、本当にありがとうございます。

 

 また、名古屋市を11ブロックに分けまして、拠点校を定めることとしておりまして、各ブロックの配置校も、併せて決定いたしました。中学校は約110校ありますので、11に分けますから10校ずつになりますけれど、これはあくまでモデルで、初年でして、ぜひ私は、本当に近いところで100名まで何とか持っていきたいというふうに思っております。

 

 何で100名かというと、これは勉強したんですが、アメリカだと大体250人に1人ずつが目標というか、理想値というか、らしいですわ。500から600人に1人というところが結構多いと。

 

 ご承知のように中学校1学年約2万人ですから。名古屋の生徒さんは。中学校で6万人になります。6万人で100名の常勤、正規採用のスクールカウンセラーなどの皆さんができますと、ちょうど600名に1人ということになって、一応、欧米。欧米といってアメリカしかまだ勉強しておりませんけれど、の少ない方の基準には追い付くのではないかというふうに思っております。

 

 そのためには、何としても明日からのこの日本で初めての試みを、チャレンジを、成功させないといかんということです。

 

 常勤化のスクールカウンセラーなどで構成される子ども応援委員会という日本で初めての取り組みが、いよいよ始まろうとしております。未来を担う子どもたちが健やかに育ち、“学ぶ”“働く”“生きる”力を身に付けて、一人一人が目指す「針路(はりのみち)」ですね。「進路(進むみち)」ではないですけれどね、この場合。「針路(はりのみち)」を全力で応援したいと思っております。

 

 先ほどちょっと某記者と話をしとったときに、スクールカウンセラーをつくっても、なかなか。若い人だった、経験があるようですけれど、なかなか受け身なもんで、ようけつくってもいかんという話があったんだわ。いや、これは違うよといって。全く、今度のは。

 

 今までは、熱心にやられておりますけれど、週1回の非常勤でしたから、スクールカウンセラーさんとしても大変苦労があったと思いますけれど、今度は常勤で、当然ですけれど、朝から晩までおりますし、複数いますので。取りあえず33名、スクールポリスも入れますと44名の方が当たっておりますので、予防的にというかね。

 

 相談があったらやるというんじゃなくて、予防的に、自ら乗り出していって子どもの応援をしていくということになりますので。

 

 そのイメージでおられる方からすれば、またああいう非常勤を増やすのかと思われるか分かりませんけれど、全く違いますので、その辺はぜひ、市民の皆さんにご報道をいただきたいと思います。

 

◎「水痘予防接種費用の無料化」について

 2点目は、「水痘予防接種費用の無料化」について、ご報告いたします。

 

 名古屋市では、日本一の健康都市ナゴヤを目指し、予防医療を推進しております、と書いてありますが、医療は日本一と言えばええんでないかと、私は思っていますけれど。ズバリ言っても。いろいろな要素は言いませんけれど、そういうふうです。

 

 現在、水ぼうそうの予防接種は、半額助成で、3800円の自己負担をいただいているところですが、4月から無料となります。今は半額助成で3800円の自己負担ですが、4月から無料です。

 

 水ぼうそうの予防接種を全額助成するのは、政令指定都市では初めてということになります。

 

 水ぼうそうは感染力の非常に強い病気で、免疫を持っていない子どもさんは、ほとんどかかってしまいます。軽い病気と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、かかった場合は登園停止になるなど保護者の負担も大きく、あと、発疹がうんで痕が残ってしまったり、まれに重症化して命にかかわる場合もございます。

 

 対象は1歳から小学校就学前までのお子さんで、まだ水ぼうそうにかかったことがない方や、予防接種を受けたことがない方です。ぜひ、多くの皆さんに、予防接種を受けていただきたいと思います。

 

 これはよく言っていますけれど、他にもおたふくかぜやら、ヒブだとか、ロタだ、たくさんやっていますので、多くの予防接種を一緒に受けないといかんというか、なりますので、ぜひ保健所なり、ご近所の開業医さんにご相談を、皆さんいただきたいと思います。

 

 ワクチン接種で、子どもさんのこういう病気を予防しようというのは、明らかに名古屋が日本をリードしておりまして、名古屋がやったことを日本国は追随していると。こういう状況です。

 

◎「名古屋市新型インフルエンザ等対策行動計画」の策定

 3点目は、「名古屋市新型インフルエンザ等対策行動計画」について、ご報告をいたします。

 

 本日、「名古屋市新型インフルエンザ等対策行動計画」を策定いたしました。この計画により、病原性の高い新型インフルエンザや、これと同等の危険性のある新感染症が発生した場合には、市民の皆さんの生命と健康を守るため、予防接種の実施や医療体制の確保などを行うとともに、正確な情報を迅速に提供してまいります。

 

 また、感染拡大を少しでも遅らせるため、市民の皆さんには、人の集まる施設の利用の自粛などをお願いすることもございますので、その際にはご協力をお願いいたします。

 

 なお、「名古屋市新型インフルエンザ等対策行動計画」の詳細につきましては、名古屋市公式ウェブサイトや、最寄りの区役所、市役所市民情報センターなどで、ご覧ください。

 

◎女子フィギュアスケート浅田真央選手、鈴木明子選手への「名古屋市スポーツ功労賞」の授与

 4点目は、女子フィギュアスケート、浅田真央選手、鈴木明子選手への「名古屋市スポーツ功労賞」の授与について、ご報告いたします。

 

 浅田真央選手、鈴木明子選手は、ともにソチオリンピックで団体および女子シングルで入賞という優秀な成績を収められました。また、浅田真央選手につきましては、先日行われました世界フィギュアにおきまして、優勝という大変素晴らしい成績を収められました。

 

 このお二人の功績をたたえ、4月3日(木曜日)に、日本ガイシアリーナにて、私から、お二人に名古屋市スポーツ功労賞を贈呈いたします。その点、握手などさせていただきたいと思っておりますが。前もそうでしたけれど。

 

 浅田真央選手は、世界フィギュアにおきまして、ショートプログラムで世界最高点を出され、フリーにおいても、トップの得点で優勝を勝ち取りました。4シーズンぶり3回目の優勝で、ソチオリンピックの雪辱を果たされ、日本中が大いに盛り上がったのではないかと思います。

 

 また、引退を表明されている鈴木明子選手の現役最後の大会での演技につきましても、大変感動いたしました。

 

 村上佳菜子選手は、ソチオリンピックでの12位から世界フィギュアでは10位と順位を上げられました。先輩方に続き、今後の活躍を期待しております。

 

 世界で活躍をされた名古屋ゆかりの選手の皆さんには、ぜひとも名古屋まつりのパレードにご参加をいただき、名古屋市民の皆さんと一緒に、感謝を込めてお祝いをしたいと思います。

 

 ということで、世界で活躍となっておりますが、世界で活躍は最高ですけれど、全日本チャンピオンクラスになったら、別に文科系でもいいですし、小学生、中学生でも、大いに。名古屋まつりもええですけれど、久屋大通のところをパレード通りにして、みんなで拍手すると。とにかく。

 

 頑張ったがやと。優勝はできなんだけれど、そんなことは関係にゃあわという感じですね。そういうふうに早うならんかと。場所もそうですけれど。そういう国民性、市民性にならんかというのが、私の願いです。

 

◎入倉副市長の退任について

 報告は以上ですが、本日で、こちらにおみえになられます入倉副市長さんがご退任となられます。

 

 入倉副市長さんは、平成23年4月から3年間、副市長として私を支えていただき、とりわけ、住田副市長さんが退任されて、岩城副市長さんを任命するまでの間は、唯一の副市長といたしまして、その重責を全うしていただきました、

 

 これまでの名古屋市政の発展にご尽力いただきましたことを、この場をお借りしまして、心より感謝を、サンキュー・ベリーマッチということで、申し上げたいと思います。

 

 また退任後も、名古屋市のために何かとお力添えをいただければありがたいと思っております。あと、何か会見もあるそうです。せっかくだで、一言だけ、出てきてもらって、ぜひ。

 

(入倉副市長:誰向けかというか、市民の皆さん向けか、記者クラブか、よう分からんですけれど、本当にお世話になりました。40年間、いろんな思い出といいますか。名古屋は本当にいいまちになったなという実感はあります。

 

 これは、先輩も含めて、それから議場でも申し上げましたけれど、やっぱりそれぞれ、役所というか、役人といいますか、それと議会とが、それからいろんな地域の皆さんとか、そういうものの全体的な働きによってできたと思います。

 

 私も、最近、本当にここ1年言うんですけれど、人口が216万人で頭打ちというのが前の総合計画だったんですね。今、227万人と。それは、役所だけじゃなくて、市民の皆さん、それから企業の皆さん、本当にいろんな方の、いろんな総合的な評価というか、通信簿かなと思うんですね。

 

 名古屋市だけじゃなくて、周りの自治体も含めてこの圏域が、これからも、産業雇用とか、いろんな面で維持して発展していくというふうになればいいと思います。ベルリンと、ウィーンと、名古屋、三都物語ということで、市長さんが。何のことがよう分からんなと言ったら、フィルハーモニーらしいですけれども、そういう1つのことでとんがっていくというのも大事かなとかですね。

 

 いろいろ記者クラブの皆さんにはお世話になりましたけれども、私も、3年前は、議会の皆さんといろんな議論を。住民投票の議員提案もあったりね。それから、市長さんの方からいろんな再議がありましたけれども、名古屋で起こっとることというのが、ちょっと変わった市長さんがおるもんで、変わった名古屋市のことだろうと思わずにですね。

 

 いろんなことを議論したやつが、多分これからの日本全体の考えていかなきゃいけない課題だし、名古屋でやったことがスタンダードになるようなね。そういう感じは、私はあると思いますので。記者クラブの皆さんもどんどん変わるもので、よう分からんので。

 

 ちょっと寂しいですけれど、ひとつまたよろしくお願いします。)

 

 ありがとうございました。ということでして、ありがとうございました。ということです。

 

質疑応答

◎新年度に向けた意気込みと金シャチ横丁の用地取得

(記者)

 時間がないので、2点あるのですが、それぞれ簡潔にお答えいただけるとありがたいです。

 

 今日で今年度が終わって、明日から新年度ですが、それに向けた抱負があればお聞かせください。ということと、今日で、名古屋城の横のシェルターが日付上閉鎖されることになっているのですが、金シャチ横丁の予定地ということで、先般の会見で、市長自ら国側に隣接する用地の要請を、お願いするというふうに言っていましたが、用地取得の現状と今後の進め方について、説明をお願いします。

 

(市長)

 それでは、端的にいきますと、新年度に向けた意気込みですけれど、これは、世界のナゴヤ元年予算ということになっておりまして。

 

 本当に、名古屋はどえりゃあ大きい曲がり角に来とるんですね。東京の1つの巨大な衛星都市になるか、それとも、世界に魅力発信できる世界的な都市になるのかと。大都市に。曲がり角に来ておりますので、ぜひ、「世界のナゴヤ 本物ナゴヤ ぬくとい市民」ということでですね。

 

 私は、よく言いますが、三男坊名古屋と、東京、大阪、名古屋でええじゃないかとは思っておりません。あくまで長男・長女名古屋ということでやっていきたい。

 

 それは、今言いましたように、ベルリン、ウィーン、名古屋と。ミュンヘン、札幌、ミルウォーキーと。どういう関係があるのか、よう分からんか分かりませんけれど、という感じでやっていきたいということです。

 

 ぬくとい市民があるでね。これは、どえらい違うんですわ。先方の子ども応援委員会もこういうことです。

 

 それから、あそこの、金シャチ横丁のあそこのところですけれど、本当は僕が行って、あそこにホームレスの皆さんがおいでになりますので、こうべを深く垂れて、ちょっとお移りいただけんかと。早う、やれ、やれと言っとったんだけれど、それをやる前に、既にご退去あそばされておりまして、これはまた。

 

 またこういう場合があるかもしれませんが、そういう方には、誠心誠意、温かいまなざしでまたいろんな場所なんかを提供したいと思いますけれど。これで2500坪あるらしいですね。シェルターのところだけで。

 

 あそこね、巨木があるんだわ。どえらけにゃあ。あれが、大体500年以上あるんじゃないですか。何本かあるけれど、その中で一番でかいのが。

 

 わしの、これは絶対な確証はありませんが、信長と家康があそこで会っとったんでないかと。子どものうち。という説も大変有力でして、家康が6歳から8歳ごろは、織田家に人質に行っとったということで、それから人質交換で今川の方に行くんですけれどね。

 

 ということで、本物があるということですので、あそこで、これで、何月だと言っとったな。壊すのが7月か8月。9月?

 

(当局:6月。)

 

(市長)

 6月にはもう取り壊しになりまして。すぐやればええと思うんですけれど、今、予算も付けておりまして。失敗してはいかんものですから。かといって、どえらい面白いものをつくっていくということです。

 

 東海農政局と水資源開発機構がありますけれど、あれは、民主党政権のときは、大臣にも言って、ええと言っとったんですよ。本当に。「ええよ、河村さん、移るところを紹介してもらえれば、ほんでええわ」と言っとったんです。ほんで、滑った、転んだと言っとるうちに政権があんなふうになっちゃって。

 

 最近は、ですから僕は、頼みに行くぜと言っとるんですけれど、なかなか役所がそうぱっと動かんと。取りあえず2500坪でまずやろまいかというニュアンスのようですね。今のところ。

 

 だけど、全部で約7000坪でなかったですか。確か。どえらいでかいんですよ。あそこは。ほんで、本当に面白くしないといかんですよ。あそこは、失敗したら本当に路頭に迷うぐらいの気持ちの人をやらないといかん。その代わり、成功したら大金持ちになってもらえばええですよ。市民がみんな楽しむものね。その代わり。というふうに思っておりまして。

 

 ポイントは、観光、観光と言いますけれど、観光は観光なんだけれど、名古屋市民のプライドになるかどうかですわ。要するに。誰か、他の都市の人にね、「名古屋に来たら、金シャチ横丁ができたでよ、いっぺん行ってりゃあ」と。「宿泊施設もあれば、一泊してりゃあ」と言えるプライドがあるぐらいのものができれば、絶対はやる。というふうに思っております。

 

◎金シャチ横丁の用地取得

(記者)

 用地取得の、さっきの金シャチ横丁の件ですが、依然難航中ということでよろしいでしょうか。

 

(市長)

 いや、難航も何も、今のところ、あまりやっとらんのです。こっち側の方はね。

 

(記者)

 やっていないということは、交渉していないということですか。

 

(市長)

 僕の認識では、交渉しとらん。交渉するなら、本当に頼みに行かないといかんのです。いろいろ。今だったら、政権与党殿にも行かないといかんです。取りあえず、今の2500坪。2500坪って、結構ありますので。確かにね。そこで何とか成功しようというのが、今のところの役所の、大体雰囲気ですね。

 

 わしは、それでええとは言っとらせんよ。どんどん早く行かないといかんがやと言っとるんだけれど。天守閣の問題もね。

 

 あれは、実は怒っとるんですよ。何なんだと。今の状況で、本物復元がええか、コンクリートの直すのがええのかといったら、本物の木に復元しようって、なかなかそうは出てきませんよ。普通は。お金がかかって、何だと。1200年も使えるということは、すぐ分からんからね。法隆寺ぐらいに、使っていけるというのが。何人の人がそれで楽しめるかという話ですね。

 

 名古屋人のどれだけのプライドになるかということをね、今どきやれんというのは、許されんのよ。何を考えとるのかと。名古屋の貴重な財産というかね。都市の魅力をつくる上において、僕は決定的だと思っていますから。なぜかというと、名古屋人には、先方言ったように、魂がないといかん。都市の、自慢が。来てちょうと。

 

 名古屋城は、400年前の天守閣が、図面もあって、本当の本物に戻れたぜといって。本丸御殿だって、空襲の前に避難させた(襖絵)が73本あって、重要文化財になっとるけれど、年間1、2週間は、みんな本物が見られるぜといって。家康が2日泊まっていたところの。

 

 そういうまちづくりをやるというのは、かなり決定的ですよ。本当の、ベルリン、ウィーン、名古屋というんだったら。向こうはええものを残しとるじゃないですか。まちづくりでね。という話ですわ。ベートーベンの墓があるまちですよ。そういう強さというのかね。本物というものに対する粘り強い執着心を持っとらないといかんですよ。名古屋は。

 

 65歳のおじいからのお願いです。まあ、ええです。あまりここで力んでもしようがないけれど。

 

(記者)

 本丸御殿に関して、少し前のネットアンケートで、やってほしいという意見が意外になかった、2割を切っていたのですが、そのあたりは。

 

(市長)

 天守閣でしょう。

 

(記者)

 ええ。

 

(市長)

 天守閣でしょう。本物復元でしょう。だから、怒っとるの、わし。何という調査をやってくれるといって、こんなところで。本当に。

 

 あれは、本丸御殿の復元のときに調査しましたかね。ほんなら。本丸御殿を復元するときに。調査したかね。本丸御殿を復元するのはええかどうか。ネットモニター。やったんですか。

 

 知らんぐらいですわ。そうでしょう。だけど、やっとるじゃないですか。ああやって。150億円かけて。本物のやつを引っ込めてしまって。

 

 はー、深いため息というか、情けないと。やっぱり都市をもっと魅力的なものにして、ようけの人に来てもらって、名古屋の人間のプライドを持つと、歴史的感覚に、ないのかと、それはと。だから、引っ張っていかないといかんですよ。引っ張っていかないと。

 

 それは、天守閣が本物の木になろうが、コンクリートだろうが、直接市民生活には関係ないことだと言われるでしょう。今、大変に消費税アップで苦しいときですから。直接ね、目の前では。そうなっちゃいますよ。やったら、そんなの。

 

 1300年は大事にできるのよ。完全なオールひのきで400億円だと言っていますけれど。この間、来て、250億円でできいせんかと言われとった人があるようですけれどね。

 

 ナゴヤドームが550億円とか600億円と言っているんですよ。名古屋城の天守閣は、図面がありまして、本物復元ですけれど、世界で1個の。これが仮に250億円、300億円、400億円。ナゴヤドームより安いんですけれど、どちらが値打ちがあると思う?

 

 1300年使えます。最低でも。名古屋城は。ようけの人も行けますよ、実際。情けない。そういう歴史的感覚ね、歴史的感覚。本丸御殿の襖絵なんか、特にだわ。

 

◎消費税増税について

(記者)

 明日の4月1日(火曜日)から消費税が増税されますが、減税を掲げていらした市長にとって、明日はどういう思いで迎えますか。

 

(市長)

 国会のときからいろんなね、住基ネットを付けてみたり、とんでもないことをやりますので、またかと。なかなか難しいですね。これは。本当に。

 

(記者)

 自民党政権に対して、またかと。

 

(市長)

 自民党政権じゃないでしょう。民主党のときも、そう言っとったでしょう。大日本増税大魔王になってまってね。大変なことですね。商売をやっとる人が立ち上がれるようにしないとね。問題は。

 

 商売をやっとる人が、増税はいかんといって。減税して、その分のお金は、議員や、それから政治が、パブリックサーバントとしてつましくやって、可処分所得を増やして、商売を盛んにしろと。それで福祉も大きくしろという主張をするようになってこないといかんわ。そういう勢力を母体にした政治勢力って、できいせんもの、今。結局。

 

 かつての春日一幸さんが出てきたときに、民主党が、そういうところを、民社党か、若干狙ったんですけれどね。なかなか難しいな。

 

 だから、議員が、家業になった人も全部悪いとは言いませんよ。わし、何べんも言っとるけれど。ブッシュだって息子なんだけれど、日本のこの異常な状況ね。国の政治を見とると、平安時代に戻ったかしらと思うよ。平安時代だと、増税になるんですよ。平安時代に減税があったという話は、俺はあまり聞いたことがないですからね。

 

 それと、大変優秀なジャーナリストの皆さんに囲まれておりますけれど、何とか、これね。かくあるべしという報道は出てこんかと、気がしますけれどね。残念だわな。

 

 とにかく、今大事なことは、銀行で金が余っとるんです。何べんも言っているけれど。いわゆる財政危機という言い方は、うそなんです。あれは。ギリシャと、かつてスペインとかね、イタリア、全然違うんですよ。

 

 日本は、皆さんが貯金すると、銀行で借りる人があらせんもんで、めっちゃくちゃ金が余って、だから金利が低いので。その分を、貯蓄投資バランスに従って、国や、日本国や愛知県や名古屋市が使っているということなのであって。

 

 今の一番大事なことは、銀行で、個人でもええですよ。住宅ローンでも。それから、商売は商売で、設備投資減税ね。それも大きいところばかりでなくて、肉屋のおやじが冷蔵庫を替えるとかね。それでええんですよ。そういうのでどんどん金を借りて、設備投資をするように。そういうふうに持っていかないといかんですわ。

 

 それと、地域の銀行はその地域にお金を貸すと。国債ばかり買って、それと、東京の大資本に金を貸して座っとればええというのはやめてちょうというふうにしないといかんの。それと、報道も、ぜひ名古屋の報道を日本中に流してほしいと。

 

(記者)

 市民の生活に大きな影響があると思いますか。

 

(市長)

 それは大きいですよ。それは大きいです。

 

(記者)

 どのぐらい。

 

(市長)

 どのぐらいかは分からんけれどね。重たい雰囲気ですけれど、ちょっと最近、経常収支黒字がなくなったと言われておりまして、何ですけれど、日本は、だけど、そもそも外国からどえらい金が来る国ですので、そもそも国内では金が余るんですわ。実は。

 

 ということですので、その分を今度はするっと国が税金で持っていくという話ですわ。だから、ものすごい勢いで中央集権が進みますよ。増税のもう1個の局面を皆さん分かっとらんけれど、中央集権ということですわ。増税というのは。それと、マイナンバーでね。美しい国になると言っていますわね。

 

(記者)

 消費増税をやって、見通しは明るくなると思いますか。

 

(市長)

 ん?

 

(記者)

 消費増税によって、明日からの。見通しは明るくなると思いますか。

 

(市長)

 見通しは明るくならんでしょう。暗くなるというのか。国家は、経常収支黒字が、今はなくなりましたけれど、基本的にはありますので。そういうものがありますから、それを国家がこうやって全部持っていくということですけれど、大きいところはええかしらんけれど、小さいところが、夢がなくなるね。

 

 小さい会社の息子が、おやじの後を継いで商売をやろうかと、一発一旗揚げようかという気がなくなってきますよ。増税やら、財政赤字だとか、そんな話ばかり聞いとると。

 

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